東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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Archive for 7月, 2017

2017.07.29

2017年7月29日、あいうえのファミリープログラム「ミュージアム・トリップ」が行われました。

「ミュージアム・トリップ」とは、さまざまな状況にあるこどもたちにミュージアム・デビューの機会を提供するインクルーシブ・プログラムです。 児童養護施設や、経済的に困難な家庭のこどもを支援している団体、海外にルーツを持ちカルチャー・ギャップなどの困難を抱えるこどもを支援している団体など、各分野の専門機関と連携して実施しており、今回は「NPO法人多文化共生センター東京(以下、多文化共生センター東京)」という、海外にルーツを持つこどもたちの支援を行っている団体と連動して実施しました。

 

プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

2017.07.28

7月27日、2017年度1回目の「ミュージアム・トリップ」が行われました。「ミュージアム・トリップ」とは、さまざまな状況にあるこどもたちがアート・コミュニケータ(以下とびラー)と共にミュージアムを楽しむインクルーシブ・プログラム。児童養護施設や経済的に困難な家庭のこどもを支援する団体、海外にルーツをもつこどもを支援する団体など、各分野に専門的に取り組む方々と連携し、2016年度より実施しています。

 

プログラムの様子はこちら→

(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

2017.07.13

建築ツアー

img_7555展覧会だけではなく美術館の建物そのものも楽しんでほしい!

そんな思いから始まったツアー。とびラーの案内で当館をあちこち散策します。
日時 2017年7月22日(土)14:00-14:45頃(45分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 30名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 当日13:45頃より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー
_MG_9111ライトアップされた東京都美術館を散策するツアーです。
とびラーがガイドを務め、素敵なツアーにご案内いたします。
日時 2017年7月21日(金)19:15-(30分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 15名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

2017.07.13

キッズデーは、終了しました。当日ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 

東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」での夏のイベント「キッズデー」にて、アート・コミュニケータによる特別プログラムを多数開催します。
夏の思い出づくりに、親子で美術館はいかがですか?
アート・コミュニケータがお待ちしております。

*要予約のプログラムは「東京都美術館」のウェブサイトより予約受付中
*広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。

2017.07.12

オープンレクチャーvol.7は、終了しました。当日ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 

2017.07.09

7月9日(日)、アクセス実践講座の2回目を開講しました。
今回は2つのレクチャーを通して、ミュージアムが社会的課題に関わる方法を考える糧にしていきます。
・NPO法人キッズドア・松見幸太郎さん「経済格差とこどもたちの文化的状況」
・秋田公立美術大学・岩井成昭さん「多文化コミュニティーとミュージアム的機能」

 

アクセス実践講座1回目からつづくこれらのレクチャーを通して、とびラーがこの夏つくりあげていくのがMuseum Startあいうえのミュージアム・トリップ」のプログラム。こどもたちを取り巻く社会のことや、さまざまな現場で起こっていること、実践されている取り組みについて学び、とびらプロジェクトでの活動に活かしていきます。

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2017.07.08

7月8日(土)、新規とびラーに向けた基礎講座の番外編を開催しました。
今回の講師はミーティング・ファシリテーターの青木将幸さん。テーマは「Good Meeting」ーよい会議、よい話し合いとは?を考え、実践していくための内容です。

午前はそれぞれの経験から「よい話し合いにするためのポイント」をひもとき、午後はグループごとにテーマを決め、実際に話し合いを実践することで、1日を通して「会議」への取り組み方を考えていきます。

学校や会社、家族のなかなど、日常生活におけるさまざまな場所で行われる「話し合い」。その質や内容は多岐にわたりますが、意見を交換・共有して物事をすすめていくプロセスは、社会生活の基盤であるといえるでしょう。とびらプロジェクトでも「とびラボ」をすすめるミーティングが、とびラーにとって重要な話し合いの場となっています。

青木さんの自己紹介や、それにまつわる質問から講座はスタート。明るく気さくな雰囲気のある青木さんのトークに場が和みます。

まず最初にホワイトボードの片隅に書かれたのは「質問・発言 いつでも歓迎!」の文字。この一言がいつでも目の片隅に入るようにすることで、わからないことの聞きづらさを軽減してくれます。『ひとりが「聞きたい」と思っていることは、この部屋のみんなが「聞きたい」と思っていることかもしれません』と、青木さん。

 

そしてさっそく、本日最初の話し合いに入っていきます。3人組をつくって話すテーマは、「普段のミーティングや会議、話し合いで気をつけていることはありますか?」という問いかけ。

『気軽なおしゃべりや雑談も交えながらでOK!』と青木さん。話が脱線したり、思わぬ展開になったとしても、それによって新しい発見ができたり、相手の意外な面を知ることもあります。10分くらいの時間をかけ、それぞれの経験を振り返りながら、さまざまな話し合いの状況について考えていきます。

それぞれの話し合いのなかで出てきた工夫には、たとえばこんなものがありました。

・できるだけ相手の話を最後まできく
・相手の話を否定しないできく
・ひとりでしゃべりすぎない
・先に自分の意見を言ってから他の人に意見をきいてみる
・段取りをつくって会議にのぞむ
・会議の時間を区切る、示す
・会議は認識を共有する場所にする
・その場にいる人がわかる言葉で話す
・新しくきた人や日の浅い仲間も大切にする
・アイスブレイクをする
・反対意見を述べるときの言い方に注意する
・板書をする
・盛り上がってきても、客観的な目を持つようにする
・全員に意見をきく
・お茶やお菓子がある環境にする

これらの観点に、青木さんがひとつひとつその良さと抱え得るリスクについて言及しながら、フィードバックしていきます。そしてこの共有を通して、それぞれがもつ「よい会議」のイメージを具体的に広げていきます。

ここで一度質疑応答をはさみ、午前の部のまとめへ。

青木さんによると、話し合いには「共有→拡散→混沌→収束」の4つの段階があり、この全体像を意識することで、会議がうまく扱えるようになっていくのだそうです。それぞれの段階を十分に深め、合意をとってすすめていくことが、よい会議のキーになっていくのだとか。

 

 

さて、お昼休みをはさみ、いよいよ午後の部では話し合いの実践です。お昼休憩のあいだに、午前中に出てきた「話し合いで気をつけていること」の項目に対して、「実践してみたい」と思ったものにしるしをつける、というワークがありました。これによって、講座に参加している人の価値観が見えてきます。

さあ、さっそく会議・・・の前に。

みんなで体を動かしながらできる、アイスブレイクをいくつかやってみます。アイスとは初めてあった人との間に生じる緊張状態のこと。これをほぐしていくことで、より話しやすい、参加しやすい場づくりが生まれていきます。

まずはファシリテーターの動作に合わせて手を叩く方法。誰でも簡単に参加でき、他の人と一体感や共感を得られるのがアイスブレイクの面白さです。

次は「キャッチ」、手を使ったゲームです。数人で円になり、片手の指を隣の人の手の上におきます。ファシリテーターが「キャッチ」と言ったら開いている手で隣の人の指を掴もうとしますが、自分の指は捕まらないように上に逃す、というルール。不意に「キャッチ!」の言葉がかかるので一瞬の気も抜けません。

今度は全員で大きな円をつくり、先ほどのルールを応用して全員で「キャッチ」をやってみます。

ひとしきり盛り上がって、場がなごんできたところで、7〜8人のグループに分かれて、いざ話し合いの場づくりへ。ちなみにグループの分け方は、「好きなおにぎりの具」で決めました。

今日の話し合いは2部構成。まず15分間で「どんなことをテーマに話すか?」の課題設定を決めていきます。そして次の30分間で、そのテーマの内容に関して話し合います。

ミーティングのスタイル(椅子や机の置き方、議事録の取り方)も各グループで設定します。持ち寄りのお菓子コーナーも充実!日常的なテーマから深刻な話題まで、多様な話し合いが展開されました。

午前中にあがった観点や、よい会議にするための心がけを意識しながら、話し合いをすすめていきます。

限られた時間のなかでどれだけの進度があったかを振り返り、最後に「自分にとってよい話し合いだったかどうか」を腕のあげ具合で表示。今日の講座全体をふりかえり、どんなことが起きていたか、これから活かせる視点があったかを探ります。

 

最後に講座のなかで生まれた疑問から、青木さんと質疑応答のセッションをして終了。

 

午後の部のまとめでは、青木さんが「よい会議、よい話し合いに出会うと、参加している人は自然と元気な様子になる。いきいきと話す姿になっていく」とおっしゃっていました。

生活のさまざまな場面であらわれる「話し合い」に、新たな視点を持って取り組める講座となりました。

これからも「よい話し合い」を模索しながら、その場づくりを考え、実践しつづけていくことが、アート・コミュニケータの活動を支えていくでしょう。

 

(とびらプロジェクト・アシスタント 峰岸優香)

2017.07.02

2017年度のアクセス実践講座が始まりました。
まずは、伊藤さんから、講座の目的や関連する実践となる「障害者のある方のための特別鑑賞会」と「ミュージアム・トリップ」についての確認がありました。

【前半】
「ミュージアムにおける社会包摂的活動」稲庭彩和子(東京都美術館)

今、美術館には、社会包摂的機能、多様性を保つ場としての機能が求められています。東京都美術館がリニューアルを行なった際には、21世紀の美術館に求められる役割をプラスしました(ご参考:東京都美術館「使命と4つの役割」)。常にミッションに立ち返りながら、活動を行なっていくことになります。

 

●「教育普及」から「関わり合い(Engagement)」へ
美術館でよくいわれるのが、文化を普及する「教育普及」です。学校との連携や教育(Education)が含まれ、それぞれの人の学び(Learning)が起こっているかに関心が移ってきています。ここ数年着目されているのが、「関わり合い(Engagement)」で、本当に関わり合いをつくれているでしょうか。人間は社会的動物なので、一人では生きていけません。関わり合いが上手くいくことが、幸福度に密接に関係しているといわれています。関わり合いを作っていくためには、「対話(Dialogue)」が起きていかなければならないです。一般的に「ケアリング(Caring)」というと、看護とか介護を想像するかもしれないが、基本的な行為は「深く対象に心を向け続けること」です。

 

●「ケアをする」
美術館の機能を考えると、「キュレーション」の語源は、ラテン語の「curare」にあります。意味は、対象について「ケアをする(take care)」ことです。「大事にする」「大切に見守り育む」という意味を含み、ものを次の世代に渡していく役割が美術館にはあります。「ものをケアする」というと、物理的なケアを考えますが、何を次の世代につなげたいかというと、その作品が作られた時の作家のアイディアを次につなげたいのです。本質的には作品に含まれるそのひとの営みということ自体を伝える価値があります。だから、作品を見ることでケアされるのです。

 

●他者の世界と自己の世界をケアする
美術館でも、日常のことを忘れて、集中して作品を見る時に癒されるという経験があります。自分と誰かとの対話が始まったり、自己の内面との対話が始まります。対話をしていくうちに、自分と他者がそれぞれ異なる存在でありながら、自らの一部として他者を感じる感覚(相互主観性、共同的な主観性)が生まれます。それぞれ人は個別のアイディアがありますが、絵を何人かで見ていくときに、色々な人の意見があって、聞いていくうちに、違うけれども生まれてくる共同的な主観性が、私たちに安定感を与えるのです。共同的主観性は、社会で平和な関わり方を作っていく時に大切だといわれています。

 

●ミュージアムの非日常性
ミュージアムは、時間と場所から解放され、過去と現在を行き来できる場所になりうるのではないでしょうか。社会的尺度や差異がいったんゼロにされて、もう一度考え直せる場所(社会的包摂の場)としての特性があります。

 

●ミュージアムでの社会包摂的活動:海外の事例
Meet ME MoMA(アメリカ)
アルツハイマーの方と家族のためのプログラム
美術館と医療機関の連携

House of memories(イギリス)
地域博物館での「ハンドリング・オブジェクト(触れる収蔵品)」
貸出可能な収蔵品を、介護士の人たちが高齢者に触ったりしながら、回想法によって成果を出している。4000人の介護士が参加し、介護施設で活動している。

ホームレスへの働きかけ(イギリス)

Met Escapes(アメリカ)
庭園の美しい美術館で、認知症の方たちが五感を刺激するようなプログラムを行い、展示室で鑑賞を行う。一番の効果は、作品や中立的な立場のファシリテーターを媒介に、同じ病を持つ患者やその介護者、といった問題を共有できる人々との関わりができた。作品を見て対話をすることが、社会への参加となっている。

 

●とびらプロジェクトでの実践
障害のある方のための特別鑑賞会
「アクセシビリティー調査報告書」
・Museum Start あいうえの
のびのびゆったりワークショップ(平成25年度)
ミュージアム・トリップ

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