東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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Archive for 8月 19th, 2018

2018.08.19

TURNフェス4の「TURNさんぽ」を終えて、会場を離れようとすると、「TURNさんぽ」に参加された3人の方が会場の隅に集まり、「TURNって最初は良くわからなかったけれど、さまざまな人が出会う場なのかもしれない・・・」と話をされていました。それは、今年も「TURNさんぽ」を行って良かったと思った瞬間でした。参加者の方には、TURNフェス4のテーマである「日常非常日(ピッジョッピジョッピ)」日常と非日常が出会うというコンセプトを、「TURNさんぽ」を通して体験していただけたのではないでしょうか。

 

異なる背景を持った人々が関わり合い、様々な「個」の出会いと表現を生み出すアートプロジェクト、TURN。そのTURNの様々な活動が会するフェスティバルも、今年4回目を迎え、東京都、アーツカウンシル東京・東京都美術館、Art’s Embrace、東京藝術大学が主催するTURNフェス4として8月17日(金)から19日(日)までの3日間、東京都美術館(公益財団法人東京都美術館)で開催されました。日頃、東京都美術館を活動の拠点としアート・コミュニケータとして活動を行っている「とびラー」も、この興味深いイベントにぜひ関わりたいと考え、「TURNさんぽ」を企画しました。「TURNさんぽ」は、とびラーと参加者が一緒になって、TURNフェス4の展示やワークショップを見て回り、福祉施設の運営に関わっている方やアーティストの方と会話をし、その場を体験し、感じて、考えてみる、会場内ツアーです。

 

ツアーはTURNフェス4の会期2日目と3日目に開催。18日(土)午後の回は、4つのグループで、19日(日)午前の回は、3グループで実施しました。それぞれのグループに2,3人のとびラーが付き、参加者は2人から5人という編成です。それぞれのグループは、45分で廻るコースを設定し、展示をみたり、アーティストと会話しながら、さんぽを楽しみます。どのグループも少人数で密度の高いコミュニケーションがとれたのではないでしょうか。

 

ここからは、「TURNさんぽ」が立ち寄った展示や、参加者と施設の方、アーティストの方との会話を紹介します。

みずのきの展示

 

会場入口を入ってすぐにある展示は、障害者支援施設「みずのき」とそこから生まれた「みずのき美術館」の展示です。そこでは「みずのき」の職員の方から、「みずのき」の歴史のお話を伺いました。画家を講師に招いた絵画活動を行い、一般の展覧会でも評価をうける作家が出現してきた経緯、そこに日比野克彦さんがショートステイしてTURNの発想が芽生えたことなど、TURN前史が語られました。アール・ブリュットとしての活動とTURNの活動には差がありますかという質問に、職員の方からは「作品を作っている方は変わっていないのではないか、むしろ周りの関わり方が多様に変化して来たと感じます」と答えをいただきました。さらに参加者からは障害を持った方がアートに出会うとはどんなことなのかなどの質問がされ、このような機会でないとなかなか聞くことができないお話を伺うことができました。

 

今回のTURNフェス4では、TURNの海外交流に関わる展示やワークショップが重要な位置を占めていましたので、「TURNさんぽ」もそんな場所に立ち寄りました。

 

昨年アルゼンチンで開催された第1回国際現代美術ビエンナーレBIENALSURでのTURN in BIENALSURプロジェクトに参加された、ペルーのアーティスト、ヘンリー・オルティス・タピアさん、アルゼンチンのアーティスト、アレハンドラ・ミスライさん、日本のアーティスト岩田とも子さんが、今回のTURNフェス4でも参加されています。

ヘンリー・オルティス・タピアさん

アレハンドラ・ミスライさん

 

ヘンリーさんは、ペルーでのTURNで、「シクラ」というイグサ編みを用いて交流しましたが、日本では国内産の藁とイグサを用いた「はぁとぴあ原宿」での交流プログラムでの経験をもとに、展示とワークショップを行っています。TURNさんぽの参加者との会話では、草を撚り合わせるという行為や、時計回りに撚るか反時計回りに撚るかということにも、文化により異なる意味づけがされているという興味深い話をしていただきました。だれにでも参加できるワークショップからも、そこに伝統とのつながりや、深い意味が感じ取れます。

 

アルゼンチンのアーティスト、アレハンドラ・ミスライさんは、日本の福祉施設「台東つばさ福祉会」で、そこの利用者と半分ほど編みあげた編み物をTURNの会場に持ち込み、続きを編むというワークショプを行なっていました。どこの場所を編み進めても良い、どんな編み方をしても良いというものです。アレハンドラさんは「施設でワークショップを行うために、できることを探ることで、作品世界が広がり、多様な人々と関わることができました」と話されていました。

岩田とも子さんのワークショップ

 

岩田とも子さんのコーナーでは、岩田さんがブエノスアイレスで行った「折形、(おりかた)」のワークショップが、日本に里帰りするかたちで行われていました。床には鏡が置かれていて、会場から地球を貫いてアルゼンチンにつながる縦穴のイメージが作られています。その開口部にはたくさんの石が置かれています。ワークショップ参加者は、最初にそのアルゼンチンにつながる石の中から好みのものを一つ取り上げます、次に和紙を日本古来の折形に従って折ります、最後に折られた和紙の上に選んだ石を置きます。こうしてアルゼンチンと日本が繋がります。簡単な手作業で改まった気分になれることに、さんぽ参加者も興味深そうです。

小野龍一さんのインスタレーション

 

エクアドル中央大学とのプロジェクトTURN – LA TOLAにも参加された、大西健太郎さんと、小野龍一さん。大西健太郎さんはエクアドルでも行なった、新潟県十日町市莇平集落で伝承されてきたシッチョイサという踊り・パフォーマンスを会場内で披露されていました。大西さんは、さんぽの参加者に、「見るー見られる」という関係性を、拡大する社会の中でどう表現するかが問題だと、話していただきました。

 

小野龍一さんは、ピアノの弦に天井からつるした弦を結びつけ、弦の振動と音の振動を楽しむインスタレーションをされていました。参加者は弦に直接ふれて、音の振動を感じる不思議な体験に気持ち良さを感じていたようです。

袋田病院の上原耕生さん

利用者の作品の前で

 

今回のTURNフェス4では精神科病院に関わる展示が2つあります。一つは茨城県の袋田病院です。ここでは、治療や教育だけではない「自己表現の場」としてのアート活動がされています。袋田病院で今年10月に開催されるアートフェスタに向けた、大きな恐竜を作るワークショップ作品や、利用者が作成した壁いっぱいの版画作品が並ぶ中で、袋田病院で利用者とともに活動をされている上原耕生さんに話を伺いました。

「上原さんが袋田病院に行かれたきっかけは?」

「袋田病院で作業療法士として働かれているスタッフから声をかけていただいたのが始まりでした」

「最初の活動は?」

「絵の具を垂らすドリッピングのワークショップで遊ぶところからです」

「精神病と言われている方と、健康だと言われている人の違いを感じましたか?」

「特には感じませんでした」

そんな会話の脇で、さんぽ参加者の小学生の男の子が、「あれスキ、すごいなー」と母親に語りかけていました。まさに、障害とか、年齢とかがない世界がここにはあるようでした。

 

となりの一角はフランスの精神科病院、ラ・ボルドに滞在し、交流を重ねて写真作品を作られた田村尚子さんの展示です。患者さんの自転車での散歩風景を、光をたくさん取り入れて撮った作品などが展示され、自然に溢れる気持ち良さそうな場所が広がっています。田村さんからは、そこにいる患者さんと同じ時間を過ごした経験を話していただきました。かならずしもいつも穏やかに受け入れられたわけではなく、最初は写真に撮られることに怒った患者さんが田村さんに迫って来たこともあるそうです。それでも、その人は、後になって、自らが読んでいた本を田村さんにプレゼントしてくれたそうです。そんな田村さんの話を聞いて、あるさんぽ参加者の方は、「すでに一周して田村さんの展示のキャプションも読んでいたけれど、アーティスト本人に話を聞いて、ラ・ボルドでの過ごし方、そこであった人々のことがやっとわかった」と感想をもらされていました。

『共生するアトリエ』で岡本智美さんの作品を前に

伊勢克也女子美短大教授の『共生するアトリエ』は、障害がある人のところへアーティストが行き活動するのではなく、障害がある人もそうでない人もいっしょに制作することが可能なのではないかと問う空間です。ここでは伊勢さんのかつての教え子で自閉症をもつの岡本さんとアーティストたちが、伊勢さんと共にモデルさんを前にして制作しています。

 

参加者は、岡本さんが木の葉状の粘土をはりつけ彫像を作成しているのを間近で見て、またその側で元芸大生の彫刻家たちが本気で制作しているのを見て、共生のありかたを間近でみることができます。伊勢さんは、参加者の質問に、人によってみんな違うし、できることも違う、でもそうだからといって、同じ空間で制作することができないわけではないと話されました。

 

今井さつきさんは、人間ノリ巻きを実演されています。希望者は、まぐろや、きゅうりといっしょに、ノリ巻きの具になり、今井さんに巻いてもらえます。だれでもが、同じように巻いてもらえるわけです。子供の参加者は、さんぽプログラムの中では巻いてもらう時間がとれず残念そうでしたが、さんぽが終わった後で、ここに戻って巻いてもらったようです。希望が実現できて良かったです。

佐藤さんの部屋で

 

この奇妙な部屋は佐藤悠さんの展示。何が奇妙かというと、部屋に入っても、あるのは電話だけ。受話器を手に取ると仕切りの向こう側にいる佐藤さんが電話に出るという仕掛けです。相手の姿が見えない形で会話をすると、不思議と本音をいうことができたりします。「TURNフェスは、多様性といっても明るい多様性になってしまわないだろうか、一人になりたい人や、引きこもりたい人を含めた多様性を守るために、この部屋を作ったんです」と語ってくれた佐藤さん。相手が見えないことで、自問自答も同時に生まれる空間。参加者からは、こども電話相談室みたいという感想もでてきました。

 

いくつか「TURNさんぽ」でまわったところを紹介しましたが、各グループはこのうちの2、3箇所だけを45分かけてまわりました。それでも、参加者のみなさんには、会場全体を一周していただき、とびラーやアーティストと会話していただけたので、TURNフェス4の一端は味わっていただけたのではないかと思います。

会場をまわった後の会話

 

さんぽ終了後のクロージングの場では参加者のいくつもの感想をいただきました。

「TURNってわからなかったけれど、色々な人が何かできるということ」

中学生の参加者は「大人と子供、障害の有無、国籍が違っても、一緒にそこにいることに意味がある」

「さんぽに参加しなかったら、ここに来ても、大縄跳びになかなか入れないような気分を味わったかもしれない」

「さんぽをしながら、会場から何が聴こえてくるのか、ラジオのチューニングをしているようだった」「一人で見るとよくわからなかったけれど、見方がわかって良かった」

「気後れしてしまいそうな会場の中で、安心して見られた」

「さんぽでアーティストの話を聞いてからまた見ると、違って見えてくる」

 

 

「TURNさんぽ」に参加された方が展示やアーティストとの会話を通して、TURNに少しでも関心を持っていただけたなら、このプログラムの意味があったと感じながら、今年の「TURNさんぽ」は終了しました。

 

 

 

最後に、「TURNさんぽ」を実施したある「とびラー」のコメントを紹介したいと思います。

 

「会場の雰囲気はまるで生き物のよう、フェスなだけにあちこちでさまざまなことが起こっていました。いろいろなバックグラウンドをもった人たちがこの場に集まり、もともとある思いや考え、その場で感じる気持ちや思い、出会った人との関わりや出来事から、思いがけない自分に出合う、そんなところが、私がTURNに惹かれるところ。」


執筆:鈴木重保(アート・コミュニケータ「とびラー」)

東京都美術館で開催される展覧会の中でも特別な熱気を持った展覧会「TURNフェス」。「TURNさんぽ」では参加者と共に会場に突入し、この熱気の発生源を探りました。そんな様子を少しでも伝えられたら嬉しいと思います。

2018.08.19

とびラーの大澤です。

毎日暑い日が続いていますが、“平成最後の夏”……みなさま如何お過ごしでしょうか?

うだるような暑さに年代を問わず多くの人が辟易しているのが現状のようにも思えますが、そんな中でも東京藝術大学の上野キャンパスには、学生による他とは一種異なった闘志エネルギーが充満しているようです…。

 

↑東京藝術大学美術学部(通称:美校)敷地内には,既に今年のテーマ“ほてり”のメインビジュアル看板が設置されていました。藝祭の公式Webサイトや公式Twitterによれば、「乱反射による異様な熱に浮かれ、衝動的な夢錯覚に陥る…」ようなイメージがもとになっているそうです。瞳や電磁波のような曲線が印象的でかっこいい…!

 

例年は計8基の御輿を制作していたそうですが、今年度からは4基となるそうです。実際に現場を回ってみると、4科合同制作に対して学生たちからネガティブな意見が出ることは全くなく、逆にパフォーマンス時間が長くなる等の利点を指摘する学生も複数いたため、我々にとっては予想外でした。

 

 

さて,このレポートで取り上げるのは『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チームによる“MAD SCIENTIST”がテーマの御輿です。

チームの隊長・副隊長を務めるのは、デザイン科の神出さん(写真右)と山口さん。そして、デザインを考案したのは同じくデザイン科の杉山さん(写真左)です。今回は写真のお二人をメインにインタビューを行いました。

神出さんは立候補して隊長となられましたが、複数の中から選出されたというわけではなかったそうです。最初隊長に名乗りをあげていた他の人たちが立候補を取り止めていってしまった結果、彼以外にやりたい学生がいなくなってしまったという不思議な経緯があるとお聞きしました。

 

神出さんが統率する当チームは、大きく分けて「法被隊」「御輿隊」「店舗隊」の3つで構成されています。

店舗とは、いわゆる屋台の出店を手掛ける部隊で今年はかき氷を販売するそうです。味やトッピング等含め全て学生のオリジナルなので、「ぜひ多くの来場者に食べに来てもらいたい!」とのこと。Twitterの宣伝画像を見てみると、確かに食欲をそそられるフレーバーがデザインセンス抜群の広告風に紹介されていました。今すぐ食べたい…!!という欲望を藝祭当日まで抑えていられるかどうか……笑

 

当初はマッドサイエンティストのイメージとかき氷とを掛け合わせたアイデアもあったそうですが、予算の関係でマッドなかき氷を制作するのは断念し、見た目の可愛さと美味しさを兼ね揃えたフレーバー数種類に決定したそうです。でも、やっぱり毒々しいかき氷もそれなりに面白い出来ばえになったのかも…と想像を膨らませてしまいます。

 

さて、ここで再び御輿の話に戻ります。

御輿を制作するテントは、どのチームも学生が一から組み立てたものです。傍から見れば、業者にやってもらったのだろうと素通りしてしまうかもしれませんが、藝大生は何でも自らの手で作り出してしまうのだなぁ…と改めて魅力的に感じました。

御輿自体は7月の終わりから制作を始め、8/10時点では2週間ほどが経過したとのことでした。

 

↑道具箱の中には色々な物が入り混じっています。まさに,工事現場さながら!

 

台風の影響等を聞いてみると、それほど被害は受けなかったものの、テント上部から若干の雨漏りがあったそうです。御輿そのものは発泡スチロールを削り取って形にしていくのですが、水に濡れると電熱線が入りにくくなることから、やはり気配りは必要だと感じました。

 

従来の御輿はモチーフやイメージが単体で独立していたものが多かったのですが、こちらのグループは御輿制作までの過程にストーリー性を取り入れている点が見どころだそうです!

ストーリーの主人公は、その名もケン・エスポジート・カミーデ博士。あれ、そう言えば隊長の名前って………!笑

 

それはさておき、彼こそがマッドサイエンティストと称される人物。『マッドサイエンティストの日常(@MS_Ken_e_k)』というTwitterアカウントも随時更新されており、自身の研究所を拠点に怪しげな実験を繰り返す博士と助手たちの活動を垣間見ることができます!

『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チームの御輿情報アカウント(@omikoshi2018)と並行した情報発信が行われているだけでなく、ツイート内の写真や動画は小道具にもこだわって制作されたものなのでクオリティーが素晴らしく、初見の人でも思わずストーリー展開に引き込まれてしまいそうになるのでは?!

↑これがマケットと呼ばれる御輿のミニチュア版模型。御輿全体のバランス等を確認するために活用されていました。まだ完成はしていないそうですが、この時点でも既にクオリティーの高さに驚かされるほどです…。

 

マケットを見ておおよそ想像がつく通り、御輿本体のモチーフは博士が生み出したモンスターとなっています。鮮やかなグリーンと紫の組み合わせは、視覚的にも刺激があって効果抜群だと感じました。モンスター誕生の詳しい経緯に関しては、藝祭当日に明かされるかも…!とのことでした。

 

また、博士が力を入れている実験が仮に成功した暁には、モンスターを光らせることが可能かもしれないとの情報もゲットしました! 当日の出来ばえや御輿全体の完成図を目にするのが待ち遠しい!

↑お話を伺う様子。広報媒体(Twitter)の具体的な活用法について、デザイン案を担当した杉山さんが説明してくださいました。

 

Twitterに載せられている画像の中には、博士がガスマスクを被っていたり、実験室らしき部屋の中で白衣姿に試験管を片手に持つ助手たちの姿が頻繁に登場します。

もちろん小道具類は学生自らが用意した品々で、ガスマスクに関しては隊長の神出さんが自費で購入した物だそうです。元々、ガスマスクに憧れていたとも仰っていましたが、フォルムのかっこよさに何となくでも共感できる方は多いのではないでしょうか?

 

諸々のお話を聞いていて、連想したのが『フランケンシュタイン』のストーリーです。自らが生み出したモノが有する脅威的な力に対する科学者の素直な脅え、親であり創造主でもある人間の期待を裏切るかたちで成長を続け、怪物と化した一種の生命……  しかも、『フランケンシュタイン』作者・Mary Shelleyの人生においては周囲の人々の死が大きな意味合いを持っているという点も、マッドサイエンティストの発端とつながります。(博士の身の上に関する詳しい説明はここでは省きますが、興味深い内容なのでぜひTwitterを見てみてください! あ~‼となるはずです。)

 

ちらっとフランケンシュタインの話題を出してみると、お二人は「確かに似ているかも…」「そうですね!」と反応してくださいました。

↑御輿の一部に落書きのようなものがあったので尋ねてみると、これらも作品の一部として残されると教えてくれました。研究所の仲間から博士に向けた寄せ書きのようなものなのでしょうか…?

 

演出力の高い『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チームですが、Twitter更新のための写真撮影等は御輿制作の合間を利用して行っているそうです。多忙なスケジュールの中で、学生同士が協力しながら一つの物事に取り組む姿は誰の目にも魅力的に映るはずです。

 

8基から4基へと規模が縮小となり、各チーム員数が多くなった点について聞いてみると、パレード時間が去年までよりも長く確保できることはアピールを行ういい機会だとも捉えられるので、ある意味良かったという答えが返ってきました。一方、資金面に関しては従来と変わらないそうなので、うまく融通を利かせる工夫も必要かもしれませんね…。

 

同じチームの作曲科の学生たちには、パフォーマンス時のダンス音源制作をお願いしているそうで、当日の演出がどういったものになるのかドキドキです。

 

最後に、デザインの原案を制作した杉山さんに、隊長・神出さんの魅力についても聞いてみました。

仕事をふるのが上手、作品制作にかける思い、御輿への愛がとてもある、チーム員一人一人への配慮がある…等々、沢山出てきました! やはり人望があるからこそ、仲間の協力が得られるだけでなく、和気あいあいとした現場の雰囲気を創出できるのだとこちら側も気づかされました。

 

↑黄緑のTシャツを着ている方が副隊長の山口さん(デザイン科)です。

 

↑各御輿制作テント内にはありがたそうなお札が設置されており、知る人ぞ知る恒例の存在となっています。

 

以上、今回は隊長と御輿デザイン原案を担当したお二人にインタビューを行いました。

外部の人間ながら、想像以上に活気のある現場にお邪魔することができ、本当に楽しいひと時を過ごすことができました! 次回以降は、また別の学生のお話も聞けるかもしれませんので,この記事に目を通していただいた方も再度、随時更新されていく御輿レポートをチェックしていただければと思います。

 

私自身も様々な学生との出会いを大切にしつつ、日々着々と準備が進む御輿の全貌を覗き見る楽しさをより多くの方にお伝えできるようにすることを目標に、ひとまずここで筆を置かせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

To be continued…👾


 

執筆:大澤桃乃(アート・コミュニケータ「とびラー」)

とびラーの活動を始めてから、芸術に対する関心は高まる一方。

平成最後の夏は、まさに“ほてる”くらいアートに浸る…そんな時間を過ごしたい!

インタビューを通して得体の知れないマッドな(?)藝大生の素性を暴いていく過程がこれから先どうなるのか楽しみです。

 


★藝大生やとびラーが活躍する「藝祭2018」を一緒に楽しみませんか?

公式サイト→(http://geisai.geidai.ac.jp/2018/index.html)

開催期間:9/7(金)8(土)9(日)9:00〜20:00  / 東京藝術大学上野校地にて

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