東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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2018.09.20

ライトアップされた東京都美術館を散策するツアーです。夜ならではの建物のみどころをご紹介します。

日時|2018年9月28日(金)、10月5日(金) 19:15 – 19:45頃(30分間程度)
集合場所|東京都美術館 LB階(ロビー階)ミュージアムショップ前
参加費|無料
定員|15名(当日先着順)
参加方法|当日はツアー開始15分前より東京都美術館ロビー階ミュージアムショップ前にて受付を行います。直接お越し下さい。


※受付開始後、定員になり次第受付を終了します。
※記録用の撮影や取材等が入ることがあります。

2018.09.20

毎年行われる東京藝術大学の学生の祭典「藝祭(http://geisai.geidai.ac.jp/2018/)」が、2018年は「ほてり」をテーマに9月7日から9日に開催されました。アートを介したコミュニケーションを目指す私たちとびラーは、藝祭に来たお客さまと、作品展示を見て回る散歩ツアーを企画しました。今年は、昨年までの「藝祭さんぽ」から、ちょっと気分を変えて「藝祭散歩」というタイトルに。とびラー10名での実施となりました。

初日7日は、まずはとびラーの私たちが展示作品を味わい、理解するために使うことにし、「藝祭散歩」本番は9月8日にしました。スタート時間は、午後1時、散歩時間は50分の設定です。
とびラーが下見をして設定した「藝祭散歩コース」は、それぞれ特徴のある4コースになりました。

 

Aチームは、総合工房棟のデザインと染織の作品を、アーティストと交流しつつじっくり廻る「ゆったりコース」。
Bチームは、中央棟のパフォーマンスと、彫刻棟の彫刻、大学会館のメディ ア映像を見て廻る「ひらめきコース」。
Cチームは、学内のわかりにくい所にあるけれど光っている展示を廻る「いろいろはじっこコース」。
Dチームは、「御輿レポート(http://tobira-project.info/category/藝祭神輿レポート/)」を作成したとびラーと4基の御輿を見に行く「御輿コース」。

当日は、美術学部校舎正門付近で、12時40分から「藝祭散歩」のビラを配り、参加者を募りました。参加希望者には、「展示散歩」か「御輿散歩」か、のご希望を伺い、各チームに割り振り、参加証がわりのとびラー特製手作り「藝祭散歩うちわ」を持っていただきました。
今回「散歩」に参加していただいたお客さまは22人。午後1時に予定通り散歩開始です。

参加者の中には、とびラー企画の、昨年の「藝祭さんぽ」や今年1月の「卒展さんぽ」(卒業・修了作品展散歩)のリピーターの方が複数名いらっしゃいました。
「昨年参加してみて、藝大生の話が聴けたことがとても嬉しかったし、たくさんある作品の中からとびラーのみなさんが選んでくれたものを見て、とても面白かったから、また参加しました。」とのお言葉をいただき、ご案内するとびラーたちも出発前からテンションが上がります。

素晴らしい作品、その作品を創ったアーティスト、アートを愛する鑑賞者、それを繋ぐ私たちとびラー。
「藝祭」という限られた期間に現れる空間で、1時間弱の限られた時間に、どんな出会いの場を作れるか。
アート・コミュニケータである私たちとびラーも、実はワクワクと同時にドキドキしています。今回の参加者のみなさまにも「参加して良かったな」と思っていただけるような「散歩」にしたいと願いつつ、出発しました。

各チームの散歩の様子を各チームのファシリテーターよりご報告いたします。


<チームA「アーティストに会おう・ゆったりコース」>
(とびラー:原田・鈴木(優)・西原)

チームAはとびラー3名、参加者6名でした。そのうちの1名は、なんと昨年の「藝祭さんぽ」で、チームAのファシリテーシーターのとびラーとご一緒にコースを廻られたリピーター。また、昨年の藝祭だけでなく、2月の「卒展(修了展)さんぽ」のリピーターの方もいらっしゃいました。ご縁を感じます。
チームAは、総合工房棟の展示を3箇所廻ります。

最初に向かったのは、デザイン科修士課程の梶谷文雄さんの作品です。
タイトルは「プルースト」。

5センチ四方の小さな箱が十数個並んでいて、その前に文を書くための細長い冊子とボールペンが置かれています。小箱の上蓋の四隅には丸い穴が空いています。それを見た来場者は、「えっ?この作品はどういうものですか?」と少し戸惑っていました。
作品「プルースト」は、香りを嗅いで、その香りにまつわる記憶を自分の言葉にして書き残していくという、参加型の展示でした。
フランスの文豪、マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』の中で、主人公がある香りを嗅いだことでそれにまつわる記憶が呼び覚まされるという体験をすることから、こうした心理現象を「プルースト効果」と呼ぶようになったそうです。
香りと無意識的記憶、つまり、嗅覚と脳の関係を体験する作品であることを知った参加者のみなさんは、それぞれが小箱を手に取り、蘇った記憶を書き始めます。


「祖父の家の畳の匂いだ。」「昔のお祖父さんのお家の記憶が蘇ったのですね。その時のお祖父さんの笑顔まで思い出されたりしますか。」「そうですね。」参加者ととびラーのやりとりです。「同じ香りでも蘇る記憶はそれぞれ違いますね。」「他の人が書き留めたことも自由に読めるようになっているので読んで見てください。」梶谷さんが勧めます。
下見の時に、梶谷さんは、「同じ香りを嗅いでもそれぞれの受け止め方や記憶があることを知り、それぞれの大切にしているものが異なっていることが分かったり、その異なっていることがまたいいのだと気づけたりしたらいいと思う。」とおっしゃっていました。

香りを嗅ぐという体験が作品世界に入り込みやすかったのか、みなさんの心が柔らかくなっていく感じでした。参加者の方から質問が投げかけられるようになります。
「小箱には、番号とかABCとか記されていませんが、なぜですか。」  「最初、それも考えましたが、やはりそういう番号などをつけない、ただの同じ形の箱のほうがいいと考えました。」
何のラベリングもされてない箱の方が、香り自体の存在感を際立たせるのかもしれません。同じ箱が違う何かを生み出します。

梶谷さんの大切にされていることを下見の時に伺いました。
「作ったり考えたりして、それが形になっていく(この展示では言葉になっていく)ことが、自己肯定につながる。そういう行為を通して自分自身の存在について知っていくことができるのではないか。」
1月に開催された卒展では、「愛のかたち」というタイトルで、いろいろな色や形のピースを鑑賞者が組み合わせて「自分の愛の形」を表現するという参加型の作品を展示された梶谷さん。
「心の中にあるものを、遊ぶという行為を通して形にしていく」というコンセプトが、今回は、香りという、目に見えないモチーフで記憶を呼び覚ますという作品になっていました。こうした1人のアーティストの活動を継続して見ていけるのも、とびラーの楽しみです。この先はどんな展開になるのでしょう。
美大受験を目指すお子さんのいらっしゃる参加者の方から、「どうして藝大を目指そうとしたのですか。」という問いも出て、高校時代からのご自身の思いや経験を率直にお話しいただけて、みなさん感動されていました。藝大生のアーティストという存在と参加者との距離がグッと近くなったように感じた瞬間でした。

 

次に向かったのは、デザイン科4年の岡田夏輝さんの作品。
岡田さんは、サンバ部の元部長で、今年もパレードなどで太鼓を叩いて大活躍されている方です。
作品は「machinery」と「Moto Dress」
バイクのエンジン部分のデザインと女性用の革のライダースジャケットの作品です。

技術がどんどん進み、バイクも性能重視で機械部分がスマートになる中で、岡田さんにはバイクのデザインへのこだわりがあるそうです。
「速さや機能を重視して流線型の滑らかなものが増えてきているけれど、やはりバイクの持つ、メカのゴッツイ感じを表現したいのです。逞しくて強そうなイメージのエンジン部分のデザインを今制作していますが、最終的には卒業制作としてバイク全体を作って行きたいです。」来年の卒展では、岡田さんがそのバイクに乗って走る姿を映像に撮り、バイクの展示と合わせてその映像が見られる予定だそうです。
厳ついバイクとは対照的な優しい笑顔と温かい口調に、みなさんも和やかな雰囲気になっていました。

ライダースジャケットは、バイクに乗る女性が着る美しいジャケットがあまりないので制作したそうです。女性らしさを出すために、柔らかい革を帯状に切ったものを鎧のように幾重にも繋ぎ、バイクに乗った時に風に吹かれてたなびく姿を考えたデザインになっています。後でわかったのですが、参加者の中には、かつてライダーだった女性もいらして、「昔バイクに乗っていたのでとても興味深かったです。昔にあんなジャケットがあったら着てみたかったです。バイクの完成も楽しみですね。」という感想をいただきました。

 

最後には、美術研究科博士課程工芸研究領域(染織)の大小田万侑子さんを訪ねました。
作品は、藍型染「やまとのはじまりのうた」です。

『古事記』がテーマで、神様の始まりから神武天皇までのお話から12話を選んで、鳥の羽根の中に散りばめた大作です。
作品の前に立った瞬間に「わぁ〜」というため息が漏れ、言葉も発しないまましばらく作品に見入っている参加者のみなさんでした。
「どのように染めているのですか」という問いが出たので、大小田さんから、藍であらかじめ染めておいた布に、彫り上げた型紙を載せ、脱色効果のある糊を置いて色を抜いていく「抜染」という手法について説明いただきました。

「孔雀のような鳥の中にお話を描きたいと思ったのはなぜですか。」
「鳥の羽根の模様を見ていて、植物の成長と似ているなあと感じたからです。」
孔雀の羽根がどんどん上に重なって伸びやかに描かれていく作品は、確かに成長していく植物のようにも見えます。一つ一つの羽根の中には、細密で繊細な美しい線で彫られた神様たち、シダや薔薇などの植物、魚や貝殻などたくさんの生命が宿っています。

「見ているだけで幸せな気持ちになりますね。」
そのような感想を抱くのは、描かれている生命のそれぞれが、明るく生き生きとしていて、エネルギーに満ちているからでしょう。鑑賞している参加者のみなさんの表情もキラキラ輝いています。
「この神様はどんな神様ですか」雨の岩戸、猿田彦、やまたのオロチ、海幸山幸、キクリ姫、コノハナサクヤ姫…。参加者の皆さんは興味深そうに説明を聴きながら頷き『古事記』の世界に想いを馳せているようでした。
幼い頃からお母様に絵本の読み聞かせをしてもらっていたという大小田さんは、『古事記』のお話を言葉の響きから自由な発想で作品に表現していくのだそうです。お話そのものの忠実さを追求するのではなく、モチーフとして自分の作品世界に登場させたいものを選び、想像を膨らませつつ美しい姿を生み出して描いているようです。

 

大小田さんとは、とびラーが昨年秋に藝大生インタビュー(http://tobira-project.info/blog/2017_okoda.html)で取材させていただいて以来の繋がりです。「細かい下書きをほとんどしないで、デザインカッター1本で、このように繊細な表現を彫っていくのですよね。」ととびラーが話すと、参加者のみなさんは驚嘆されていました。
「いろいろなお話や生き物が描かれていて本当に面白いですね!」「見ているといろいろな発見がありますね!」と参加者からの言葉が次々と発せられます。

 

デザインカッターを握る指先に、まるでアートの神様が宿ったかのように、美しく生き生きと彫られた線。線だけの表現で、生きとし生けるものの生命の輝きを描くことを追求しているとのことでした。
参加者の感想には、こんなものがありました。「私も染めが大好きで、作家になりたいと思っていました。あの作品を1ヶ月で彫り上げるとは…すごいです。是非とも大作家になってください!」

最後にサプライズとして、ファシリテーターのとびラーが「実は、私たちとびラー3人が、今、スカーフのように身につけているこの藍染の手ぬぐいは、大小田さんの作品ですよ!」と上野公園のアート・マーケットで手に入れた藍染の手ぬぐいを紹介しました。

参加者のみなさんには、出会った作品や作者への感想をカードに記していただきます。このチームは、「リブ居間(Living roomまたは居間)」という藝大生作曲のBGMが流れ、建築科が設計した椅子のある、アートな空間(休憩室)で書いていただきました。その中に「まあ、なんと素敵な作品!ではとどまらず、見惚れながら奥の深さに感動しました。」という感想もありました。
とびラーに対しても、嬉しいお言葉を頂戴しました。「3つの作品がそれぞれ全く違った趣で面白かったです。セレクトが良かったですね!」「また卒展修了展でもこのような散歩は企画されるのでしょうか。1人で見て廻るよりも面白いので、また参加したいです。」
とびラーとしても素敵な出会いに感謝しています!

 

<チームB「ひらめきコース」>

(とびラー:東濃・市川・府川)

チームBに参加いただいたのは、ご近所に住んでいるけど初めて藝大の構内に入られたご夫婦、美術館めぐりが好きなご夫婦、藝大と仕事のつながりがある男性の5名です。

 

最初に、中央棟2階の人気パフォーマンス「おく」にご案内しました。人だかりの中、プレイヤー2人の緊張感溢れるバトルを見学。参加者の方から早速「人間関係を感じた。」という言葉が発せられます。
その後、裏口を抜けて、出展数、作品の質がともに充実している彫刻棟へ。まず、皆さんにお気に入りの作品を見つけていただき、その作品の前で感想を述べていただきました。

 

白い大理石で等身大の少年(少女?)の胸像を制作する作家、堀内万希子さんに出会いました。頭の上にハムスターを載せています。堀内さんにお聞きすると「小さな動物と友達になれる優しさ、純粋さを表現したかった」と説明してくださいました。「大理石の彫刻、とてもあたたかく感じました。」そんなお話をしながらの鑑賞となりました。
超迫力満点!の御輿を見ながら美術学部の正門を出て、音楽学部のキャンパスに移動しました。こちらにも烏天狗と白龍が向き合う御輿があります。移動中にも大作をみることができ、参加者はちょっと得した気持ちになったようです。
最後は、大学会館2階にある映像の展示です。ご年配のご夫婦が「散歩が終わったら音楽学部に行きたい。」と言われていたこと、だれかに教えてもらわなければ行かない「穴場」で涼しいこと、などが最終目的地にした理由です。
みなさんに感想のカードを書いていただいて一旦解散。

 

そして「もっと見たい」という参加者の方のために用意した、中央棟1階「終わるべき芸術のための一音展」へ向かいました。
人のあらゆる表現、音までも、強力なラップで包み込む作品。作家の陣川樹さんから強い衝動が伝わってきます。陣川さんがつくった表現を包むための機能と展示するための機能が一体化した装置は、両手を広げていて、そこから大量のラップが発射、噴出され、ドラム一式が天井近くまで絡め取られたように伸びていっています。このドラム一式は、ライブのたびに包を解いて会場に行き、またここに戻ってきて陣川さんに巻かれます。表現を束の間だけ閉じ込め、そして開放が繰り返されることで、躍動しているように思えました。

 

最後に「どんな表現でも包めますか?」の質問に「もちろん」。「では、この団扇は?」「では、手から団扇まで包みましょう」と言って包んでもらったのがこの写真です。

参加者の男性からは「とびラーっていいですね。私もなれますか?」などのお話があり、楽しく会話して、今度こそ本当に解散しました。

 

 

<チームC「いろいろはじっこコース」>

(とびラー:鈴木(重)・鈴木(康))

チームCは、とびラー2名、参加者6名です。参加者は、「藝祭」の経験がある方、初めての方、藝大生の親御さんなど、「藝祭」との距離は様々ですが、みなさん学生が制作した作品に興味があるご様子。

最初に、絵画棟の奥まった階段を登った2階の廊下に展示されている「はんが・がろう・ろうか」の版画作品に向かいます。そこには作家の田沼可奈子さんと、宮下咲さんがいらして、それぞれ作品についてお話をしてくださいました。田沼さんの作品は、2人のキャラクターが恋に落ち、向かい合って見つめ合う立体作品です。

田沼さんのアイデアとして、現代の版画は、版で紙に擦るだけでなく、写すことに意味を見出すというお話を聞きました。参加者のみなさんは、瞳にお互いが映し出される姿がすばらしいと、話し合っています。宮下さんの作品は、エッチングで擦られたルーズリーフに、さまざまなノートへの、落書きのようなものをモノタイプした作品。「私は直接描く作品は作らないんです」と宮下さん。「ここにあるのは何?」と参加者間でも話が弾みます。みなさんの雰囲気もだいぶ打ち解けてきました。

 

次に行ったのは、同じ絵画棟の8階の端の部屋「アルコル」の展示。
ここでは小山昌訓さんに作品についてお話していただきました。そこには、科学の研究者のメモのような紙が何枚も無造作に貼ってあります。よく見ると文字が読めない、「何語?」なんと小山さんが作った文字。何やら強い生物を作りたいという架空の研究のようです。小山さんの危ない世界に、参加者は、「これは何?」と興味津々。後で参加者からいただいたコメントには、「小山さんの世界をゆっくり味わいたい。」とありました。

 

時間が押してきたので、ちょっと急いで、こちらも大学会館2階の「Film and New Media」の展示室へ。

ここでは、遠藤紘也さんと、金井啓太さんにお話を伺いました。遠藤さんは、音と映像の時間をずらしディスプレイに映し出す映像作品。金井さんは、自らの身体をつかって蚊を採集する様子を、ビデオ、写真、標本状のパネルで示す作品。参加者のみなさんは、発想のおもしろさに感心し、作家さんへの質問も続きました。
ここで散歩は解散となりましたが、参加者と作家、参加者同士、そして参加者ととびラーの会話が盛り上がり、参加者のみなさんは満足そうなご様子でした。

 

 

<チームD「御輿コース」>

(とびラー:藤田・木村)

昨年の「藝祭さんぽ」御輿コースに参加してくださった方が、今年も来てくださいました。各御輿の前にいる学生にストーリーや作り方について聞きながら、御輿を隅々まで味わうコースです。

見事に仕上がっている4基の御輿を順にめぐります。
・デザイン・芸術学・作曲・弦楽器チーム

・工芸・日本画・楽理・邦楽チーム

・建築・油画・声楽・指揮・打楽器・オルガン・古楽チーム

・彫刻・先端芸術表現・管楽器・ピアノ・音楽環境創造チーム

藝祭御輿を見るのは今回が初めて、という方も数名いたのですが、発泡スチロールで作られていることや、制作期間は1ヶ月あるかないかだということを、学生から聞き、とても驚いていました。

最初は、とびラーが学生に話しかけて御輿について聞き、参加者はそれを聞くというスタイルでした。しかし、2基目の途中からは「聞きたい!」という気持ちが強くなったのか、自分から話をしにいく方があらわれるように。それ以降は各々好きなタイミングで話をしに行っては、また御輿を見に行き…といつのまにか自由なペースで鑑賞やコミュニケーションを楽しめるようになっていました。おそらく、御輿に対する驚きや学生に対する緊張などがなくなっていったからかと思いますが、自分流の楽しみ方を見つけていただけているのなら嬉しいなと思い、見守っていました。

パフォーマンス(御輿パレードや開口一番)が前日にあったことを知り、観なかったことを悔しがる方もいて、「来年は初日午前から来ます!」とおっしゃっていて、御輿ファンが増えたことが嬉しかったです。
散歩終了後、「やっぱり御輿は学生達の話を聞かなくちゃね!」と笑顔で帰っていかれました。

 

参加者のみなさんからの感想カードを渡しに行ったら、どのチームの学生も驚き喜んでくれました。まさかメッセージまでもらえるとは思っていなかったようです。LINEグループで共有させてもらいます!というチームが多く、すぐにチームに共有してもらえたようで、嬉しく思いました。
「藝祭散歩」は、学生、参加者、とびラーに何かしらの出会いや発見があり、お互いにとっての刺激にもなって、意義深い企画だなぁ…と改めてその良さを感じました。

 


以上、各コースの様子でした。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、「藝祭散歩」も終了、解散となりました。
「また次も、散歩に参加します。」とおっしゃってくださった方も多かったようです。参加者のみなさまの笑顔が印象に残っています。
アーティストと話をすることによって、その作品が近いものに感じられたり、感動が深くなっていったりする、そんな参加者の心の動きも肌で感じました。

 

散歩の終了時に書いていただいた感想カードをアーティストの方々にお届けしたところ、「みなさんに見ていただいて作品についてお話しできて本当に嬉しかったです。」「これから卒業制作(修了制作)に取りかかるので、それも是非見にきてください。」というお言葉をいただきました。
私たちとびラーが心を込めてアーティストとその作品の魅力をお伝えしようとすることを、このように楽しみにしてくださる参加者のみなさまとアーティストの方々がいらっしゃることが分かり、改めて「藝祭散歩」実施をして良かったなあと感じています。
「散歩」活動を通して、アーティストとの繋がりが出来て、その活躍を応援し続けていくのは、とても楽しいことです。アーティストと参加者ととびラーとが、アートを前にして何かを発見し、アートの魅力やお互いの感じ方に素晴らしい刺激を受け合うのが、「散歩」の醍醐味ではないでしょうか。

「アートを通して今だけのこの時間を分かち合う」、そんな出会いの場をこれからも大切にしていきたいです。
素敵な時間を共に過ごしてくださったみなさまに心より感謝いたします。
ありがとうございました。

 


執筆 原田清美<チームA報告&まとめ>・東濃誠<チームB報告>
鈴木重保<チームC報告>・藤田まり<チームD報告>
写真 峰岸優香(とびらプロジェクト アシスタント)
鈴木優子・西原香・原田清美
編集 峰岸優香(とびらプロジェクト アシスタント)、

原田清美(アート・コミュニケータ「とびラー」)
とびラー2年目です。とびラーの一員として活動し、アートを通していろいろな人々と繋がり、いろいろな感じ方や考え方を知ったり、ワクワクする発見をしたり、感動を共有したりして、世界が広がっていくのをとても嬉しく思っています。

2018.09.18

藤田嗣治は画家であり、「手しごと」の人でもあったことをご存知ですか?
彼は身の回りの物を自ら手作りし、日々の生活を彩っていました。木製のハンガーや衝立、小物入れなど。額縁を自分で作ることもありました。
このワークショップでは、まず藤田お手製の額縁がついた実際の作品を鑑賞します。
作品や額縁のモチーフなどについておしゃべりしながら、鑑賞を深めましょう。
鑑賞のあとは、身近な画材を使って、藤田作品のポストカードに合うあなただけのオリジナルフレームを作ります。
 

日時|2018年9月30日(日)9:45 – 12:30(9:35 受付開始)
会場|東京都美術館 交流棟2階 アートスタディルーム、「没後50年 藤田嗣治展」展示室
受付場所|東京都美術館 交流棟2階 アートスタディルーム
対象|18歳以上
定員|12名(先着順・定員に達し次第受付終了)
参加費|120円(ポストカード代金)※別途「没後50年 藤田嗣治展」観覧料が必要です。
申込方法|以下の専用フォームからお一人ずつお申し込みください。

 
 


 
※参加には事前申し込みが必要です。
※定員に達し次第、申し込みの受付を終了いたします。
※「没後50年藤田嗣治展」の展覧会チケットが必要です。事前にご準備ください。
※ポストカード代金120円をお釣りのない様、ご準備ください。
※本プログラムでは展示室での滞在時間が限られています。(35分程度)
※広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。

2018.09.06

みなさんこんにちは!いつも私たちとびラーによる、「御輿制作インタビュー」をお読みいただきありがとうございます!

東京藝術大学の「藝祭(http://geisai.geidai.ac.jp/2018/index.html)」は、いよいよ明日から幕開けです。

八月の初めから制作が始まり、藝大生たちが作り上げた一夏の結晶が、いよいよ上野公園でお披露目となります!

今回は藝祭直前スペシャルということで、各チームに「ここぞ!」という見所や、印象的なエピソードをお聞きしてきました。

ぜひ明日からの藝祭では、本物を目に焼き付けてくださいね!


★『日本画・工芸・邦楽・楽理』チーム★

1.完成間近の御輿を前にして今の感想は?

まずは間に合ってよかった!と安心しています。

工芸の細部への質感のこだわりと、日本画の色や模様へのこだわりで、予想以上に迫力のある仕上がりになっています。

烏天狗と龍が対峙するリアルな様子は見ものです。

 

2.御輿作りに取り組んで来たチームメンバーの様子はどうでしたか?

この一週間、時間が無くなっていく中で、みんなが担当する部分を自発的に決めて進めてくれました。

みんなが自発的に進めてくれることを頼もしく思う一方で、隊長としてまとめきれているのだろうか・・・という悩みもあったのですが、みんなが優しくてここまでくることができました。

 

3.当日のパフォーマンスの見所は?

楽理・邦楽の人たちが作曲した、テンポが異なる3曲を是非お聴きください。

御輿の仕掛けや、踊りもお楽しみに。

山本隊長(日本画)が肩に、中川隊長(工芸)が背中に乗りますよ!


 

★『油画・建築・声楽・指揮・打楽器・オルガン・チェンバロ・リコーダー』チーム★

1.完成間近の御輿を前にして今の感想は?

作ってみるとすごく圧を感じます。色も、元気な色彩になりました。

足の裏にも注目です。法被と同じレタリングで、左足は建築、右足は油画となっています。

  1. 御輿作りに取り組んで来たチームメンバーの様子はどうでしたか?

上野で御輿を作る意味にこだわり、コンセプト、形づくりを、最初のマケット制作の段階からとことん話し合いました。それが今回の御輿のキーになりました。

・上野にやってきた最初の3頭の象が再生する物語。

・象は神様の使い。

・御輿作りに参加した8科にちなんで、象の背中には八角形の社を乗せました。

 

3.当日のパフォーマンスの見所は?

御輿を中心に、360度から楽しめます。

平和な今を未来に伝えていく、というメッセージを伝えるパフォーマンスになっています。流す曲は、神聖な曲にはじまり、ポップな曲に変わっていき、踊り手もたくさん参加します。声楽の歌も聴きどころです。お楽しみに!


 

★『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チーム★

Q1.発砲スチロールのかたまりだったところから現在の状態の御輿を見た今、どんな気持ちですか?

できた『それ』を見て衝撃を受けました。

ただ、色の具合がイメージしていたものと違うので、残りの時間でもう少し修正していきたいです。

 

Q2.御輿づくりに取り組んできた中で、心に残ったエピソードを教えてください。あと、チームメンバーに対して一言どうぞ。

『それ』の周囲に、ホルマリン漬けの怪しい物体が浮かぶ容器を配置するのですが、その容器が完成した時が一番心に残っています。

怪しげな物体が浮かぶ様子をどう表現するか等悩みつつの作業だったのですが、出来上がった容器の中に仕込んだLEDライトをつけた瞬間、イメージしていた雰囲気が見事に表現できていて感動しました。

積極的に動いてくれるメンバーは限られていたように思うけど、いつもみんな何かしら関わってくれてありがたいなと思っています。

最後までついてきてくれてありがとう。

御輿づくりを担当するメンバーそれぞれにつくりこみたい部位があり、そのこだわりが最終的には全て反映される形となりました。

言い換えると、それぞれのパーツがメンバー一人一人のこだわりでできています。御輿を見ていただく時は、そういう視点でも見てもらえたら嬉しいです。

 

Q3.当日のパフォーマンスではここを見てほしい!というポイントを一言。

博士の助手たち、そしてモンスターたちのダンスを見てほしいです。

また、博士が『それ』にチューブを差し込む場面がハイライトなので、そこも見逃さないようにしてください。

パフォーマンスとは違いますが、この御輿は暗くなってくるとライトアップもする予定です。

歴代の御輿でライトアップというものはないと思うので、夕方までいらっしゃるようでしたら、ぜひ『デザイン・芸学・作曲・弦楽』チームの御輿にもお立ち寄りください。

 

 


★『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』チーム★

Q1.発砲スチロールのかたまりだったところから現在の状態の御輿を見た今、御輿についてどういう感想を持っていますか?

制作中は『間に合わないのでは・・・』という不安が常につきまとっていましたが、今こうして御輿を見ていると、本当にちゃんとできあがるんだということを実感しています。

造形がすばらしいと改めて思いました。彫刻が頑張ってくれたおかげです。

先端が担当した色塗りも納得のいくものになったと思っています。

ちなみに、前日の台風は御輿づくりが始まって一番の強さだったので、作業中は身の危険を感じるほどのものでした。

けど、御輿とメンバーどちらにも被害がなかったことを今朝確認し、安堵しました。

 

Q2.御輿づくりに取り組んできた中で、心に残ったエピソードを教えてください。あと、チームメンバーに対して一言どうぞ。

 

みんな、お疲れ様です。

夏休み前くらいまでは御輿やマケットづくりに積極的な人が少なく心配していましたが、夏休み以降はみんな活発に意見を言いはじめ、まとまらない時もあるくらいでした。それを乗り越え、今があります。

彫刻と先端、それから音楽学部のみんなと組めてよかったです。

 

Q3.当日のパフォーマンスではここを見てほしい!というポイントを一言。

御輿の造形と色彩表現、そしてパフォーマンスでの魅せ方に流れる音楽・・・9月7日のパフォーマンスには藝大に関する全てがつまっています。これが藝大!ぜひ見てくださいね。

それから、私たちの御輿については、台座にも注目してほしいです。

風化した、砂漠を感じさせる質感を表現したくてジオラマ専用の砂を使おうと思っていたのですが、高かったので断念したんです。

代替案を考えている時に、冗談で砂浜から調達しようという話があがったのですが、彫刻のメンバーの一人が湘南に住んでいるということでその話が現実のものになりました。

そのメンバーとお父さんに砂浜で砂を集めてもらい、他のメンバー1人と共に現場まで運んできてくれました。

進め方については、木工用ボンドを塗った台座に砂をそこにまぶし、その上から茶系の色を数種類、スポンジで叩きつけるように重ねていきました。

発泡スチロールとは思えない、石のような質感、見た目になり満足しています。

 

あとは、ハピコレ(法被コレクション)5連覇を目指し、そちらの練習も頑張ってきました。なので9月9日のハピコレもぜひ見てください!

 

***

【おまけエピソード】

御輿隊長の二人と話していたら、何やら見知らぬ男性がこちらに近づいてきました・・・・!

あれ?この人は。

なんと!伊藤隊長のバイト先の店長とのことでした。

それまでのクールな印象から一変、「来ないで!って言ってたのに親が来たみたいな感じで恥ずかしい!」とうろたえる伊藤隊長を尻目に、店長にもインタビュー決行です。

右に写っているのが店長さん。「藝大生っぽく見えるよう首にタオルを巻いてきました!(笑)」とのこと。

「メンバーもお店によく来てくれます。御輿づくりについて、弱音も含め話をいろいろと聞いていましたが、制作現場に来るのも、御輿を見るのも今日が始めて。こんなすごいものをつくっているのかと驚きました。

伊藤さんには、一生に一度しかないことだからバイトを休んででも御輿づくりに専念しろと言っています。」

 

・・・が、隊長曰く、「『バイトを休んででも御輿づくりに専念しろ』なんて言われてませんよ!」とのこと。

先日も、シフトに入っていないけれど人手不足だったから応援に駆け付けたそう。伊藤さんの責任感の強さ、優しさを感じることができました。

アルバイトも制作も、悔いのないようにがんばってくださいね!

 


一夏かけてお届けしてきた記事はいかがでしたか?

これを読んでくださった皆様が、藝大生の夏に親しみを持ってくださったら嬉しい限りです!

それぞれの御輿の完成形が楽しみですね。

それでは、明日からの藝祭でお会いしましょう!

(今日の取材とびラーメンバーで一枚!この夏取材に参加したとびラーのみなさんも、暑いなかお疲れ様でした。)


取材・執筆:とびラボ「御輿インタビュー」のメンバー

撮影・編集:峰岸優香(とびらプロジェクト アシスタント)


★藝大生やとびラーが活躍する「藝祭2018」を一緒に楽しみませんか?

公式サイト→(http://geisai.geidai.ac.jp/2018/index.html)

開催期間:9/7(金)8(土)9(日)9:00〜20:00  / 東京藝術大学上野校地にて

2018.09.06

こんにちは!とびらプロジェクトの峰岸です。

藝祭も間近に迫り、各チームの御輿制作もいよいよ大詰めを迎えています。

『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』チームがテーマにしているのは「アヌビス神」。完成間近の様子を覗いてきました!

次第に秋の風が感じられるようになってきました。

まだ白地ではあるものの、すごい存在感です。どんな色になっていくのでしょう?

アヌビス神の胸筋、腹筋・・・まだ途中といえど、迫力があります。

 

こちらでは、何やら黙々と一人で作り込んでいる青年の姿が・・・。

 

近くに行って見ると、何やら仕込み中の様子。

これはもしや・・・

 

光ったー!

本番はどんな演出になるのでしょうか?

 

出来たての法被を纏って現れたのは、音楽環境創造科の加藤さん。普段は千住キャンパスで活動しているそうですが、藝祭のために上野にきているそう。濃い色の法被がかっこいいですね。

「法被コレクション」で行うパフォーマンスに向けて、エジプトの旋法について研究しているのだとか。ピアノや管楽を学ぶ学生とともに、踊りやすい曲作りに励んでいるそうです。

加藤さんは隊長に立候補したわけではないものの、いつのまにか皆を引っ張るポジションになっていたのだとか!元気で明るい人柄が伝わってきます。隊長になってから、他の学科の学生とのコミュニケーションが活発になったと感じているそう。過去には関係が悪化したチームもあった様に聞いているが、仲良く有終の美を飾りたい!とお話ししていました。

 

「当日はおそろいのピアスをつけてくるのでお楽しみに!」とのことです。


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公式サイト→(http://geisai.geidai.ac.jp/2018/index.html)

開催期間:9/7(金)8(土)9(日)9:00〜20:00  / 東京藝術大学上野校地にて

2018.09.06

こんにちは、とびラーの松原です。今日は『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チームの御輿の制作現場をレポートします。来週末には待望の出番を迎える『それ』。進捗状況は如何に!

 

↑BGMが流れる現場で余裕すら感じさせる隊長の神出さん(デザイン科)ですが、ほぼ毎日終電で帰宅とか。後方には完成間近の御輿本体とマケット(御輿のミニチュア版模型)が見えます。前回は台風で青天井だったテントも修復されてます。

 

制作中の『それ』への思い入れや、アピールポイントは2回に渡って詳細にレポートされていますので、今回は汗や葛藤、涙?がにじむ、今までの制作工程と道具(武器)についてレポートします。

お聞きした山口副隊長(デザイン科)の話では、制作工程はこんな感じです。

 

  1. テント作り。(完成に2日間、修復に毎日→今年は2度の台風に遭遇)
  2. 御輿の土台、担ぎ棒作り。(今回は昨年の土台を活用)
  3. 心棒作り。(木造で構築→構造図は彫刻の先生にチェックしてもらったとか)
  4. 発泡スチロールブロックの取り付け。(心棒の周りにボンド等で張り付ける)
  5. 荒どり。(電熱線、鋸、カッター等の「武器」を使用し外観を作って行く)
  6. 金櫛、おろし金、鉄やすり等で荒削りする。(今日の段階)

 

今後、紙やすり等で、隊長こだわりの筋肉(特に脇腹筋!)を滑らかに削り強調する。その後色付けに入り、怪しげなパーツを取り付けて完成していくようです。

 

↑目の前で、電熱線を使ったカットが行われていました。2人が電熱線の両端を巻きつけた木棒を持ち、もう1人が横で変圧器を操作しています。かなり高温になり危険なので、慎重な操作、信頼関係が必要なようです。ワイルドだ!

 

↑御輿制作で使われていた道具たちです。切る、削る、貼る、掃除する、といった作業に不可欠で大切な工具(道具?)には、先輩から引き継いだチーム独自の年代物の武器(!)もあるようです。(写真は他チームの道具も含まれてます)

 

隊長、副隊長へのインタビュー後、建物内に置いてある怪しげなパーツのそばで休んでいた戸澤さん(デザイン科)に話を聞いてみました。

「隊長は穏やかな人だけど、御輿への情熱を誰よりも持っています!ちなみに、このチームは幹部4名を中心に編成されていて、御輿づくりに携わる人や『それ』ができるに至るストーリーを作る人がいるかと思えば、全体をマネージメントする人がいたりと、様々な作業が進んでいます。幹部以外のメンバーも含めて、だんだんとバランスのとれたチームになって来た感じがします。私は全体を俯瞰しながら、人手が必要なところを手伝ったり、御輿づくりの記録を取ったりしています。自分の性に合っていると思うし、そうやって関わっていけるのが楽しい部分もあります。」と素晴しいコメントをいただきました。

 

↑『それ』の周辺に取り付けられるパーツのパーツです。怪しい!

 

最後になりますが、台風直下の前回はテント修復等に大わらわで、どこか災害現場のレポートをするような緊迫感を感じました。今回はBGMが流れるほっこりした雰囲気の中、メンバー皆さんの顔つきや表情から、和やかで一体感あるチームになって来たな、という印象を受けました。『災い転じて福となす』かな?

怪しげなパーツが装備された『それ』とMADなパフォーマンスが見どころの本番をお楽しみに。


 

執筆:松原誠一(アート・コミュニケータ「とびラー」)

コメント:制作現場を訪れる度に、学生達の変化を感じます。メンバー間の意見の相違、衝突などを乗り越えて同じ課題や目標に向かって行く学生達の一体感と成長が素晴しいです。制作現場はまるで、それぞれの個性的な楽器が主張しながらハーモニーを奏でているライブ会場のようです。

 

 


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2018.09.06

こんにちは。とびラーの大澤です。

9月に入り、仕事や学校等が本格的に再開した方も多いのではないでしょうか。

未だにジメジメとした湿気が残り、台風の影響等にも心配を募らせるばかりですが、夜間になると「あっ……秋の気配を感じるぞ。いい虫の音だなぁ…!」と一人感じる瞬間が徐々に増えてきたような気がします。

今回は、8月の最終週(8/29)に実施した藝祭御輿インタビューの模様を皆さんにお届けしたいと思います。

お邪魔したのは、『日本画・工芸・邦楽・楽理』チームによる烏天狗の御輿制作現場です。

早速、御輿制作現場へと急ぐ我らとびラー。

この日は暑すぎず、且つ強風・雨もないという天気で、まさにインタビュー日和でした。

 

 

後ろに見えるのが御輿本体の制作場所。手前のブルーシートテントではパーツの調整等が行われています。

 

左奥が「烏天狗」の頭部、手前にあるのが「白龍」の頭部です。かなりリアルでドキッとさせられます!

「烏天狗」の方は、なんとなく山伏とカラスとおじいちゃんを足して3で割ったような顔立ちをしているように私は感じました。眺めていると、変な安心感を覚えるような…。

 

とある藝大生3人は「白龍」の出来具合を確認しつつ、「ハクじゃん!(笑)」と談笑。確かに、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場するイケメン少年の素顔に酷似しています…!

 

周囲に散らばる発泡スチロール(一部の学生は“はっぽう”と略して呼んでいました)の破片によってが現場感がを増していました。

みんな身体や頭に“はっぽう”の粉がついてもそんなことお構いなし! はらってもはらっても無限にくっついてしまう“はっぽう”に気を取られているほど、彼ら彼女らに時間・心理的余裕はありません…。(汗)

「白龍」頭部を正面から見た様子。牙と舌があります!

角は後付けするのでしょうか…?

 

MAD SCIENTISTがテーマの御輿(『デザイン・芸学・作曲・弦楽』チーム制作)や三頭の象を表した御輿(『油画・建築・声楽・指揮・打楽器・オルガン・古楽』チーム制作)など、他の御輿に比べるとサイズ的にはさほど大きくはない御輿ですが、進捗を伺うと、かなり急ぎ目で進める必要がある…とのことでした。

 

藝祭当日まで、本格的にカウントダウンが始まっている今。どのチームも心身共にフル回転で制作に取り組んでいるようです。

 

テント入り口手前にある90ℓのごみ袋。ポカリらしきドリンクのペットボトルでパンパンに…。涙ぐましい&微笑ましいほどの努力を察しました。

 

メインでお話を伺ったのは、『日本画・工芸・邦楽・楽理』チームの隊長さんです。

こちらは隊長の中川さん(工芸)。

茶色から明るい赤へ、ヘアカラーチェンジ! 見ている我々も、ますます藝祭当日に向けての雰囲気が増したように感じられました。

結構お疲れの様子で、それもそのはず……毎日朝9時から夜の8時まで作業に取りかかっているとのこと。

他の3チームに比べ進み具合がやや遅れており、「隊長としては心配事が多いのではないか」と質問すると、「人員が足りていないわけではないものの、全体的な工程の進度は現状の3倍ほどスピードアップしたい」と仰っていました。

これからの予定は、「各パーツの粗削り・ディテール仕上げ」→「合体」→「彩色」となっているため、絵の具の購入も含め急ピッチでの準備が行われるようです。

 

御輿制作と並行するかたちでパフォーマンスのリハーサルも順次行われているそうで、噴水広場での練習のことも教えてくださいました。

パフォーマンス用の音源については、隊長の中川さんから「とてもかっこよかった!」との感想が。レコーディングには30人程度が参加したそうで、御輿本体は美術学部、音源は音楽学部といった大まかな役割分担が機能しているなぁと感心しました。

 

また、当日はオリジナルグッズの販売も行うため、Tシャツやトートバッグの用意も着々と進んでいるそうです。

 

隊長以外のチームメンバーの体調や意識の変化については、意外と大丈夫な様子で、逆に日を追うごとに士気の高まりがみられるとお聞きしたので、こちらとしても一安心しました。

 

「御輿制作や一連の祭が終わった暁には…」という質問に対しては、「ビール飲みたい!」との答えが即答で返ってきました。(笑)

 

続いてこちらはもう一人の隊長の山本さん(日本画)。

インタビュー中に友人からの差し入れをもらって、にっこり!

 

写真ではわかりませんが、山本さんも中川さんと同様、髪の毛先を金色っぽくブリーチしたとお話ししていました。「今から染めるんですね~」という発言に「いや、これはベースなんでここからさらに何かします」と中川さん。藝祭当日にどんなヘアカラーになっているのかが楽しみです…!

 

本番である当日への意気込みは、楽しみと不安が半々とのこと。そりゃあそうですよね、とこちらも納得。すべてがうまくいくかどうかはその時次第である以外にも、御輿やパフォーマンスの全貌を藝祭当日にリアルタイムで把握できるのは観客に他ならず、演じ手である制作メンバーは来場者とは少し異なった視点から藝祭を楽しむことになるのではないでしょうか?

この発泡スチロール2個分が、基準となる発泡スチロールのサイズだそうです。かなり大きい状態から、細分化・粗削りしていくことで、単なる白くて軽い物体が重厚な御輿の一部へと変化していきます。全部で合計すると、24個ほどの発泡スチロールの塊を御輿1基の制作に使用しているそうです。

テント内部に入らせていただき、「白龍」の鱗を観察することができました。全体像がイメージできるような段階にまで至った経緯を間近で見守ってきたからこそ感じられる感動がありました!

 

作業には飲み物と虫よけが必須! インタビュー中も、周りでは蚊がブンブンと羽音をたてていました。

 

以上で、今回のインタビュー記事は終わりです。

これで皆さんも、9/7藝祭当日に竹の台広場にて行われる「開口一番」や9/9に袴腰広場で開催される「法被コレクション(通称:ハピコレ)」などがますます楽しみになってきたのではないでしょうか??

来場した方は、法被投票なるものに参加できるそうです! その結果をもとに、今年度の法被表彰が行われるということで、こちらも気になりますよね…。

 

東京藝術大学構内にお邪魔し、実際に現場の雰囲気を感じたり、学生にインタビューを行ったりしたことを通して、私自身は藝祭が如何に学生一人一人の想い・ドラマの集合体であるかを体感することができたと思います。

 

インタビューは藝祭直前である次回が最終回となります。

どうぞご期待ください!


 

 

執筆:大澤桃乃(アート・コミュニケータ「とびラー」)

藝祭2018公式グッズのピンバッジとTシャツ、手に入れたいなぁ…。

 

 

 

 


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2018.09.06

とびラー鈴木重保が、2018藝祭に登場する『油画・建築・声楽・指揮・打楽器・オルガン・チェンバロ・リコーダー』チームの御輿の制作現場をレポートします。

8月29日、音校(※音楽校地)の門を入って、烏天狗の住処のわきを通り過ぎると、

「パオーン」

いやいや、「パオーン」「パウォーン」「プウォォーン」と3回、野生の巨大生物の咆哮を聞いたような気が・・・・。

いやいや、そんなはずはない、それはテントの中で完成を待つ、御輿の巨大三頭象。前足を大きくあげ、3つの頭に高くあげた鼻がつけられた象は、その存在感を誇示している。

先週は、インドラ神の災いか台風の大風で大変だったテントも、今日はしっかりとその三頭象を包み込んでいるが、リアルさを増した象はそのテントの隙間から飛び出してきそう。

そんななか、今日は涼しげな表情の隊長・伊勢さん(建築専攻)。

 

ーもうどのくらいできているんですか?

「造形部分は60-70%くらいできています。」

「象の後ろにつく屋城の部分は、いまテントの外で組み立て中です。」

たしかに、テントの外では木材を模した棒状の白い部材を組み立てていて、足の踏み場もない。

いつも、なんでも受け止めてくれそうな隊長・林さん(油画専攻)。

「彩色は金曜か、土曜にスタートできれば良いけど・・・。」

そう、色を塗るのは油画の得意技。

今はマジックで描かれている目も、ちゃんと描かれたら、象らしさがぐんとアップしそう。

 

ーだいぶ疲れもたまってきてません?

「ちょっと前のほうが疲れていました。今は1日経てば、昨日のことは忘れます。」と伊勢さん。

「寝れば大丈夫です。」と林さん。

うーん元気だね。でもよく聞くと、朝の9時から夜の10時まで制作をしているみたい。伊勢さんからは、家との往復の時間が勿体無いので、近くのおばあちゃんの家に泊まっているという話もでてきました。

 

ーパフォーマンスの準備も進んでますか?

「このまえ、インド風の曲調の音楽ができたので、そのレコーディングに立ち会ったけど、総勢30名くらいの声楽の人たちの歌声がインド風の演奏に重なってきたところで、ぞくぞくっときました。」

「開口一番のパフォーマンスで披露するダンスの練習もはじめています。」

 

さすが、音校のメンバーもチームの一員というのは心強い。インド風の曲調に声楽の合唱が合わさるってどんな音楽なんだろう。ボリウッド風? いやいや多分違う。どんなものができるか楽しみ。ぜひパフォーマンス「開口一番」は見に行かなくっちゃ。

 

ー今回の御輿づくりで、建築と油画がいっしょになってよかったことは?

「建築と油画はまったくの別世界。普通に学生生活を送っていても交流する機会はあまりない。でもこうしていっしょに御輿をつくっていたら、お互いのことがわかるようになった。」

 

そうなんだね。確かに普段付き合いがなくても、一つのことを一緒にやれば相手のことも分かってくる。それは良かった。

あんまり邪魔をしちゃいけないから、今日はこのくらいにして、また来週来ます。その時はもう色が塗られているはず。

最後の頑張りに期待してます。がんばってね。


執筆:鈴木重保(アート・コミュニケータ「とびラー」)

藝祭Webサイトには、御輿パフォーマンスの時間割ももう発表されていました。そんななか藝祭ワクワク感に感染してしまった、大人とびラーです。

 

 


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2018.09.06

こんにちは!とびラーの藤田です。

『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』チームの御輿制作現場についてレポートします。

 

発泡スチロールを積み上げた印象が強かった前回から、アヌビス神はどれくらい姿を現し始めたのか。また、今回はアヌビス神をつくるにあたってのこだわりについてもお話を聞かせていただきました。

 

台風一過で晴天!とはいえ強い風が吹き荒れる校内。現場を訪れると、テントの幕をおろして制作が進められていました。

 

隊長の伊藤さん(左・彫刻)と西山さん(右・先端)。今日もいろいろと聞かせてください!

 

インタビューをしている横で、彫り出した大きな腕にパイプを通して腕をグルグル回転させ始めた二人が。楽しそうな表情でパイプを操っているけど、そういう遊び?

 

ある程度腕を回転させたらテントの中へ移動。あ、アヌビス神の右腕なのね!

パイプの部分はコブラをあしらった杖が取り付けられるそう。ということで、遊びではなくれっきとした作業だったのでした。失礼しました。

前回から一気に進んで、アヌビス神の顔や上半身も出来上がりつつあります。

「彫刻の子たちのおかげ。」と西山隊長(先端)。

「左右対称のようなポーズなので、遠くから像を見て歪みがないかをチェックしつつ作業を進めています。」と伊藤隊長(彫刻)。

 

作業の進み具合に感心しながらアヌビス神を見つめていると、作業のため像によじ登ったメンバーがアヌビス神の頭部におもむろに包丁を刺す、という衝撃的な瞬間を目にすることに。

前回のインタビューでも御輿本体に刺さった包丁を各現場で見たけど、それはまだどこのパーツなのかわからない時の話。頭部だとわかる今回は衝撃の度合いが違います。

アヌビス神、包丁刺されても無表情だけど痛くないのかしら・・・と思わず思ってしまいました。

アヌビス神が鎮座する台座について、伊藤隊長が説明してくれました。

「このレリーフは『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』を表しています。左から、彫刻刀を持っているので『彫刻』、Macを持っているので『先端』。右の二つはピアノを弾いているから『ピアノ』、トロンボーンを持っているから『管楽器』です。」

なるほど!各科の特徴を端的に表しているし、ピアノを弾いたりMacを手にする姿がかわいくもあります。

何より、チームに属する学科を御輿にさりげなく表現しようという考えが素敵です。

御輿には各学科のメンバーがいろいろな形で関わっているんだと、改めて教えてもらった気がしました。

けど、あれ?真ん中の1体は他4体と違うような・・・というか、これって千手観音じゃないですか?

「音環は千住キャンパスにあるので、千手観音にしました。」

そうきたか!台座の制作は先端が担当しているとのこと。彼らの頭の柔らかさに脱帽しました。

アヌビス神の装飾品となるパーツを別の場所でつくっているとのことなので、西山隊長に案内してもらいました。

台座や装飾品制作は先端が担当しているとのこと。案内いただいた現場でも、メンバーが黙々と作業を進めていました。

「リアルさを出すために、アヌビス神が身に着ける装飾品のパーツも全て発泡スチロールから切り出しています。小さなパーツだけで、多分数千個はつくることになると思います。」

え?!じゃあこの床に散らばった小さな丸い粒や長方形の発泡スチロールは全て・・・

「はい、全て装飾品のパーツです。長方形のパーツについては、全て面取りをします。」

何てこと!御輿が完成した暁には、装飾品もちゃんと見ます。

こちらは装飾品のイメージ図。いろいろな形のパーツで構成されていることがわかります。

これを全てつくり出すのか・・・。限られた時間の中でも、一つ一つ手で作るからこそリアルさを追及するその姿勢に、御輿にかける情熱、もっと言うなら藝大生のプライドを垣間見た気がしました。

みんな、藝大に入学してまだ数ヶ月しか経ってないんだよね?

「これがアヌビス神のイメージ図になります。先端の子が描いてくれました。」

西山隊長が持ってきてくれた紙をのぞくと、そこには威厳漂うアヌビス神が。

「着色も先端が中心になって進める予定で、来週からその作業に入れたらいいなと思っています。装飾品や杖に塗る金色は経年変化を感じさせるようなくすんだ金色にしたりと、古代遺跡らしさを出すために色にもこだわりたいです。」

 

 

制作現場では黙々と作業が進められ、両隊長も冷静に対応してくれるので、『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』チームは淡白さを少し感じさるような、落ち着きのあるチームかと思っていました。

が、その奥底には御輿づくりに対する熱意、妥協をゆるさない姿勢が存在することが今回のインタビューでわかり、制作に真摯に取り組むチームという印象に変わりました。

次回インタビューではよりリアルなアヌビス神に出会えるのか?!


執筆:藤田まり(アート・コミュニケータ「とびラー」)


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2018.09.06

みなさまこんにちは。とびラーの上田です。

 

大きい台風がいくつも日本を訪れておりますが、みなさまご無事でお過ごしでしょうか。

激しい天候に攻撃され続ける夏は、もうこりごり。穏やかな日々を過ごしたいなぁと思うのですが、本音を言うと夏は大好き。そんなとびラー上田が、『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チームの御輿レポートをお届けします。

 

取材当日は前日通り過ぎた台風の影響がまだ残っており、ものすごい強風が吹き荒れていました。特に、この『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チームのテントのある場所は一番風当たりが強く、取材中もテントの幕がバタバタとものすごい音をたてていました。この風で制作は大丈夫かしら?とちょっと心配に。

 

テントのそばへ行くと、「あれ?」テント前に白い服を着た銅像が・・・。

「なんだろう?」と、疑問に思ったところにガスマスク?をつけた神出隊長が登場。インパクト大!

 

 

そして次に気がついたのは・・・・!!

「天井がない!」「はい、天井落ちました。笑」

昨晩の台風の強風で、天井が落ちてしまったそうです。

 

青空が見えてますね。笑。

 

そんな現場でも、全然めげていない神出隊長(デザイン科)にお話を伺いました。「研究室は壊れましたが、実験は順調です。」とおっしゃる隊長。形が少し狂っているのを発見したので、そこを調整し直し顔を作り出したところだそうです。見るとだいぶ形ができています。発泡スチロールに青や緑の線が引いてあるので、「この線はなんですか?」と訊くと、彫っていくときの凹凸の目安だと教えてくれました。青い部分を凹ませ、緑の部分が出っ張る部分になるそうです。ほおお、なるほど。

 

「制作過程では何が1番大事ですか?」との問いには、「体調管理です!」

なるほど、この連日の暑さですものね。誰か1人欠けても制作は大変になりますから、体調管理は大切ですね。さすが隊長です。隊長だけに体調管理??あれ?ホントは管理隊長だったの???

 

 

それはさておき、今制作中の『それ』になった経緯などを聞いてみました。

教授からは「風神雷神や動物など今までに何度も御輿のモチーフになったものはやめたら?」というアドバイスを受けて、今までにないめちゃくちゃな案をいくつか出したそうです。『それ』に決まるまでは『サーカス』や『自撮りするJK(女子高生)』『アステカの遺跡』等の案が出ましたが、1番『エモい』モチーフで、かつ光るものをつくりたいという希望があったので、『それ』に決まったそうです。そして『それ』の名前はまだ内緒だそうです。マケットも進んでいました。わー、怖い感じ!でも惹かれる。

 

 

『それ』の正体が何なのか、なぜ生まれたのかはTwitterで追ってくださいね、とのこと。

Twitterの画像がとても凝っていて、ドラマ仕立てで『それ』が出来上がっていく様はとても興味深くて面白いです。

Twitterも要フォロー!

  • マッドサイエンティストの日常(@MS_Ken_e_k)
  • 『デザイン・芸術学・作曲・弦楽』チームの御輿情報アカウント(@omikoshi2018)

 

 

さて、ここで先ほど、あれ?と思った白い服を着た銅像について聞いてみました。

「なぜ、銅像が白い服を着てるのですか?」

「ああ、あれは、助手です。安井先生を助手にスカウトしました!」

さすが、神出隊長です。目の前の安井曽太郎先生の銅像さえも助手にしてしまう!!マッドな研究に参加させてもらって安井先生もさぞかし楽しい思いをしてらっしゃると思います。

 

ここで、神出隊長・山口副隊長と安井助手の記念撮影、パチリ。

チームワークばっちりですね!

 

「何か心温まるエピソードなんてありますか?」の問いには

「う〜〜〜ん。」とちょっと悩んでから、「スイカの差し入れがありました。先輩が持ってきてくれたんですが、スイカを手渡された後ポケットから塩を出して『ハイッ』って。」

先輩がおもむろに塩を「ハイッ」って出してきたことに感激したようです。そしてそのスイカを食べた後、種を蒔いたそうです。そして来年そのスイカを収穫して後輩に差し入れするという計画だそうで・・・(笑)。大きなスイカがなるといいですね〜。

 

今後の御輿制作の予定は、この2、3日で荒削りを終え細かいところの制作へ移ります。9月に入ったら着色に入りたいということでした。神出隊長は自分にかなりのプレッシャーをかけて制作に臨んでいるそうですので、このまま順調にいくといいですね。応援しています。

最後に、取材中に悲惨な屋根の近くで『それ』の上に乗っていた今村さんをパチリ。

屋根がなくても頑張ってくださいねー!

 

 

そして帰り際に発見!これは、もしや・・・・!!

 

To be continued…

 


執筆:上田さち子(アート・コミュニケータ「とびラー」)

藝祭の御輿インタビューも3年目になりました。来年はもうインタビューに来られないと思うとちょっと寂しい。でも御輿は追い続けようと心に誓うのであーる。『世界に笑いと幸せを』をモットーにアートとコミュニケーションの場をいつまでも追求します。

 

 


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