東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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【藝祭2018】「とびラーによる御輿制作インタビュー⑧」細部まで、お見逃しなく!編

こんにちは!とびラーの藤田です。

『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』チームの御輿制作現場についてレポートします。

 

発泡スチロールを積み上げた印象が強かった前回から、アヌビス神はどれくらい姿を現し始めたのか。また、今回はアヌビス神をつくるにあたってのこだわりについてもお話を聞かせていただきました。

 

台風一過で晴天!とはいえ強い風が吹き荒れる校内。現場を訪れると、テントの幕をおろして制作が進められていました。

 

隊長の伊藤さん(左・彫刻)と西山さん(右・先端)。今日もいろいろと聞かせてください!

 

インタビューをしている横で、彫り出した大きな腕にパイプを通して腕をグルグル回転させ始めた二人が。楽しそうな表情でパイプを操っているけど、そういう遊び?

 

ある程度腕を回転させたらテントの中へ移動。あ、アヌビス神の右腕なのね!

パイプの部分はコブラをあしらった杖が取り付けられるそう。ということで、遊びではなくれっきとした作業だったのでした。失礼しました。

前回から一気に進んで、アヌビス神の顔や上半身も出来上がりつつあります。

「彫刻の子たちのおかげ。」と西山隊長(先端)。

「左右対称のようなポーズなので、遠くから像を見て歪みがないかをチェックしつつ作業を進めています。」と伊藤隊長(彫刻)。

 

作業の進み具合に感心しながらアヌビス神を見つめていると、作業のため像によじ登ったメンバーがアヌビス神の頭部におもむろに包丁を刺す、という衝撃的な瞬間を目にすることに。

前回のインタビューでも御輿本体に刺さった包丁を各現場で見たけど、それはまだどこのパーツなのかわからない時の話。頭部だとわかる今回は衝撃の度合いが違います。

アヌビス神、包丁刺されても無表情だけど痛くないのかしら・・・と思わず思ってしまいました。

アヌビス神が鎮座する台座について、伊藤隊長が説明してくれました。

「このレリーフは『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』を表しています。左から、彫刻刀を持っているので『彫刻』、Macを持っているので『先端』。右の二つはピアノを弾いているから『ピアノ』、トロンボーンを持っているから『管楽器』です。」

なるほど!各科の特徴を端的に表しているし、ピアノを弾いたりMacを手にする姿がかわいくもあります。

何より、チームに属する学科を御輿にさりげなく表現しようという考えが素敵です。

御輿には各学科のメンバーがいろいろな形で関わっているんだと、改めて教えてもらった気がしました。

けど、あれ?真ん中の1体は他4体と違うような・・・というか、これって千手観音じゃないですか?

「音環は千住キャンパスにあるので、千手観音にしました。」

そうきたか!台座の制作は先端が担当しているとのこと。彼らの頭の柔らかさに脱帽しました。

アヌビス神の装飾品となるパーツを別の場所でつくっているとのことなので、西山隊長に案内してもらいました。

台座や装飾品制作は先端が担当しているとのこと。案内いただいた現場でも、メンバーが黙々と作業を進めていました。

「リアルさを出すために、アヌビス神が身に着ける装飾品のパーツも全て発泡スチロールから切り出しています。小さなパーツだけで、多分数千個はつくることになると思います。」

え?!じゃあこの床に散らばった小さな丸い粒や長方形の発泡スチロールは全て・・・

「はい、全て装飾品のパーツです。長方形のパーツについては、全て面取りをします。」

何てこと!御輿が完成した暁には、装飾品もちゃんと見ます。

こちらは装飾品のイメージ図。いろいろな形のパーツで構成されていることがわかります。

これを全てつくり出すのか・・・。限られた時間の中でも、一つ一つ手で作るからこそリアルさを追及するその姿勢に、御輿にかける情熱、もっと言うなら藝大生のプライドを垣間見た気がしました。

みんな、藝大に入学してまだ数ヶ月しか経ってないんだよね?

「これがアヌビス神のイメージ図になります。先端の子が描いてくれました。」

西山隊長が持ってきてくれた紙をのぞくと、そこには威厳漂うアヌビス神が。

「着色も先端が中心になって進める予定で、来週からその作業に入れたらいいなと思っています。装飾品や杖に塗る金色は経年変化を感じさせるようなくすんだ金色にしたりと、古代遺跡らしさを出すために色にもこだわりたいです。」

 

 

制作現場では黙々と作業が進められ、両隊長も冷静に対応してくれるので、『彫刻・先端・管楽器・音環・ピアノ』チームは淡白さを少し感じさるような、落ち着きのあるチームかと思っていました。

が、その奥底には御輿づくりに対する熱意、妥協をゆるさない姿勢が存在することが今回のインタビューでわかり、制作に真摯に取り組むチームという印象に変わりました。

次回インタビューではよりリアルなアヌビス神に出会えるのか?!


執筆:藤田まり(アート・コミュニケータ「とびラー」)


★藝大生やとびラーが活躍する「藝祭2018」を一緒に楽しみませんか?

公式サイト→(http://geisai.geidai.ac.jp/2018/index.html)

開催期間:9/7(金)8(土)9(日)9:00〜20:00  / 東京藝術大学上野校地にて

2018.09.06

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