東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

お知らせ・募集

【当日参加OK!】「藝大卒展さんぽ」【参加無料】

2018.01.19

 

アート・コミュニケータ(とびラー)が、東京藝術大学卒業・修了作品展をご案内します!
学生生活の集大成である作品があふれる藝大キャンパスや東京都美術館をとびラーと「おさんぽ気分」で巡ってみませんか?
みんなで作品をみて感想を共有してみたり、藝大生とお話して作品のコンセプトや思いに触れてみたり。新しい発見や出会いを一緒に探しに行きましょう!
藝大生やとびラーと交流を楽しみたい方、ご参加をお待ちしています。

昨年度の「藝大卒展さんぽ」の様子はコチラをご覧ください。

 

第66回 東京藝術大学 卒業・修了作品展 特設ウェブサイト

日時|
①2018年1月28日(日)14:00〜15:00
②2018年1月29日(月)14:00〜15:00
③2018年1月31日(水)14:00〜15:00
④2018年2月1日(木)14:00〜15:00

会場|東京都美術館・東京藝術大学「第66回 東京藝術大学 卒業・修了作品展」会場
参加費|無料
対象|どなたでも
定員|各日定員5名程度(先着順・定員に達し次第受付終了)
(※1月28日(日)のみ10〜15名程度)

★参加方法|当日のプログラム開始10分前より、下記集合場所にて受付を行います。
★集合場所|東京都美術館 LB階(ロビー階) 総合案内横 藝大卒展インフォメーション

※広報や記録用に撮影・録音を行います。ご了承ください。
※受付は先着順にて対応し、定員に達し次第締め切ります。
※作品の解説は行いません。

 

「キャスティングとコーディネートから生まれる建築」 藝大生インタビュー2017|建築 修士2年・板坂留五さん

2017.12.26

良く晴れた晩秋の昼下がり、総合工房棟に建築科の板坂留五(るい)さんをお訪ねしました。工房棟入り口に時間通りに迎えに来てくださった留五さんは、グレーのセーターにグラデーションのストールがお似合いの、柔らかい印象の方でした。

案内していただいた4階には、院生の研究室が並んでいます。ガラス張りの部屋から中の様子が見え、建築事務所が並んでいるような雰囲気です。今夜は、建築科のお祭り「矩尺祭(くじゃくさい)」があるとか、飲み物や食材を運ぶ学生とも出会いました。

 

お話を伺うのは、留五さんの作業デスクがある研究室。院生や留学生、8人で使っているとのこと。デスクの上には、パソコンや本が並び、横には何やらアミのようなものが…。これは何でしょう?

【修了制作の舞台は淡路島】

「まず、今やっているプロジェクトの概要をお話します。実家が兵庫県の神戸市で、母が子ども服のお店をやっています。店の移転を考えていて、店舗と住宅を淡路島に建てる予定がありました。その時期が、私の修了制作と重なり、私が設計をやることになり、制作が始まりました。つまり、本当に建つ建物の設計をやっています。」

 

建設予定地は淡路島の北部。近くに「道の駅」やバスターミナルがあり、神戸市の中心部からバスで1時間で来ることができる。デスクのパソコンで、場所を示してくれた。海に面している正方形の土地。漁港があり、海苔の養殖が盛んで、工場もある。山型のガラスの温室が並んでいて、カーネーション、菊などを育てている。近くには神社もいくつかあり森もある。神戸に近いので新しい造成住宅も建っている。田舎っぽさもあるけれど、都会にも近い場所。

「農業や水産業、観光など、いろんな産業が混ざる土地に、何を建てるか、どうやってやろうかなと考えていた時に、学部の卒業制作が着想のきっかけになりました。」

 

【カケラを集めて並べかえる】

 

―学部の卒業制作は、どんな作品だったのでしょう。

 

「卒制のタイトルは、『pick up “kakera” , put on the house, pass to Kamatarian.』です。東京、蒲田で、町工場で使われていたひさしや階段などをピックアップして、それをどこにでもあるアパートに取り付けてみる、という試みでした。」

 

留五さんによると、「カケラ」とは、

(1)街の風景に“らしさ”を与えている、建物よりも小さく家具よりも大きな構築物。

(2)「カケラ」とは、ある目的・意味から生まれた形態が本来の意味とは異なる意味が読み取れるもの、または異なる意味に変化したもの。

(3)産業の変化で起こる建物の増改築の際に生まれる。

 

「カケラをアパートや建売住宅に取り付けることによって、建物に影響を与えて、建物の使われ方や人々の住み方を変えられないか、と思いました。」

 

町工場で使われていたカケラを住宅に取り付けることで、人の意識と建築の再構成を試みたとのこと。

「私の一押し」と紹介してくれたのは、アパートに付いている90㎝幅の狭いベランダに、工場で使っていたガレージの引き戸を付けて、ひさしを付けてみる。すると細長い部屋ができ、本棚や机も置ける小さな書斎として使えるようになる。また、工場の階段をベランダにかけ、カウンターを付けると、外からサラリーマンが立ち寄れそうな「バー・ルコニー」ができるという、そんなワクワクするような試みだった。

「この手法を淡路島でもやれないか。今一見どこにでもある街のような淡路を一回、フラットなまなざしで見直してみようと。自分の手法を言葉にしてみると、『キャスティングとコーディネート』ではないかと考えています。キャスティングは「配役」で、この街にあるカケラが役者になる。コーディネートは「演出」で、何と何をどこに一緒にするか、いかに結びつけるかということ。修了制作では、淡路のカケラを集めています。」

【淡路島のカケラ】

 

―淡路島のカケラにはどんなものがあるのですか?

 

「たとえば、このピンクのシートは、温室に使われているもので、この色が虫を寄せ付けないそうです。それからこれは、農業で使うプラスチックのパイプですが、海苔工場では、牡蠣の貝殻に海苔の種を植えてそれを束ねるというように違う使い方をされているのです。どちらも近くのホームセンターで売っているもの。また、この海苔漁のアミは、何回か使うと傷んでくるけれど、それを再利用して農園のイノシシ除けにも使われていて、農業と漁業が使う道具によってつながっている、みんなどこかでつながっていると、観察してみて気づいたのです。

水産工場の外壁材に使われているのは、劣化しにくいサイディング材。工場では価格の安いものですが、同じ素材の高いものは注文住宅でも使われています。水産業と住宅も素材によってつながっている。このサイディング材もどこかに使いたいと思っています。」

 

留五さんが見つけた淡路島のカケラは、周りの風景と共に写真に撮ってカードにして「カケラ帳」にまとめてある。時には実物の一部が貼ってあった。「カケラ帳」そのものが作品のようだ。

「写真に撮って集めてきて、分類して並べ替えるのが好きです。新しい組み合わせが見つかります。設計のヒントになる。いつもやっているやり方で今回も進めています。」

 

【実家プロジェクトは「半麦ハット」】

 

―このご実家プロジェクトの作品名は?

 

「私が好きな名前があります。「ハット」っていう言葉で、小屋(hut)、帽子(hat)という意味。そのもの自体で「ハット」と呼ばれるけれど、その下に何かがないとぴったりこないもの。以前、写真集のタイトルにもした名前なんです。『とりあえず入って(被って)ごらん。』と声をかけてくれる存在。『よかったらおいでよ。来なくてもいいけど…。』みたいな開けた場所。

 

もともと作品名を〇〇ハットにしたいと思っていたところに、淡路島のホームセンターで見つけた「半麦帽子」がすごくいいなあと。それで、「半麦ハット」にしたいな、と。(笑) 半麦帽子は、麦わらのところと布のところが半分ずつになっている。「何か」と「何か」をくっつける。でも、お互いの役割は果たしている、という風にしたいと思っています。」

―どんな建物になるのですか?

 

「建築の最初に考えたのは、構造体をどうするか、という問題です。

これが模型ですが、ガラスの温室と海苔工場の構造体を組み合わせた形になりました。温室の方がお店で、海苔工場が住居部分になります。住居は木造で、快適に過ごせる室内に。どれとどれが組み合うかなと考えていた時に、ツーバイフォーのデッキを組み合わせることにしました。デッキからは見晴らし良く海が見えるように。また、母のお店はセレクトショップなので、デザイナーの方が滞在できるようなゲストルームにもなるように。」

「見た目で、温室の部分が強すぎないように、最初は中に組み入れていた、住居となる海苔工場の構造をずらしてみました。温室が農業のもの、海苔工場は漁業のもの。違う所属のものたちが組み合わさって違う場所になることを目指しました。カケラのサイディング材やネットは、素材としてポイントで使えたら。お店のディスプレイにも使えそう。」

 

壁には、ここに至るまでの多くのスケッチや設計図が貼ってあった。

お母さまからは、お店の広さ、内部の使いやすさ、壁の色などの注文はあるそうだが、基本的には留五さんに任せてくださっているとのこと。

 

【これまでとこれから】

 

―そもそもなぜ藝大の建築科に?

 

「兵庫の高校では、理系専攻でしたが、ものづくりやイラストを描くことが好きでした。大学は工学部に行こうかと考えていましたが、たまたま高1の時、旅行で東京に来て偶然「藝祭」を見ました。その時「お神輿」に出会い、これを作りたい!と思って藝大のことを調べたら、建築科があると知って。もちろん、学部の1年生でお神輿を作りました。

1年生からの課題では、いつも街に出てリサーチのために写真を撮って、分類して壁いっぱいに並べていました。リサーチからどうするか、リサーチをどうデザインにつなげるか、難しいけれども模索しています。」

―来年からはどういう進路に?

 

来年の4月からは東京の建築事務所と協働して、実家建築の実施に向け、取り組みます。淡路島の会社も考えましたが、やはり東京に居たいと思っています。」

 

現実に建つ建物の設計、しかもそれがご実家という幸せな巡りあわせ。ご自身が培ってきた手法「キャスティングとコーディネート」で設計されたご実家プロジェクト「半麦ハット」は、再来年から施工が始まるそうです。淡路島の風景の中で、淡路島のカケラを纏った「半麦ハット」が生まれることを楽しみに待っています。完成したらぜひ訪ねてみたいと思います。

 

留五さんの修了制作は、東京藝術大学美術館陳列館2階に展示されます。卒業・修了制作展に展示する際は、模型をもっと作りこみ、周りの様子がわかる写真、カケラ帳も展示して、設計のプロセスがわかるようにしたいとのことです。ぜひご覧ください。

最後に、お母様のお店の名前を伺いました。

「SI  TU  VEUX」…フランス語で「よかったらどうぞ」という意味とのこと。留五さんの好きな名前「ハット」の開かれたコンセプトと繋がっています。お店のホームページを見ると、素敵な子ども服や雑貨のセレクトショップでした。

留五さんは、幼い頃から美しいものが身近にある環境で育ち、触れてきたからこそ、感性が磨かれて、人々が何気なく見過ごしている「カケラ」を見出すことができ、それらをまた別のものと組み合わせるという柔軟な発想ができるのではないか、と感じました。

 

淡路島の「半麦ハット」を想像しながら、ワクワクした気持ちで総合工房棟を後にしました。板坂留五さん、ありがとうございました。


取材:アート・コミュニケータ「とびラー」

執筆:関 恵子

インタビュー:髙山伸夫、東濃 誠、関 恵子

撮影:峰岸優香 (とびらプロジェクト アシスタント)


第66回東京藝術大学 卒業・修了作品展
2018年1月28日(日)- 2月3日(土) ※会期中無休
9:30 – 17:30(入場は 17:00 まで)/ 最終日 9:30 – 12:30(入場は 12:00 まで)
会場:東京都美術館/東京藝術大学美術館/大学構内各所


★あなたもアートを介したソーシャルデザインプロジェクトに参加しませんか?
「第7期とびラー募集」

キッズデー「ボストン美術館の至宝展」

2017.07.13

キッズデーは、終了しました。当日ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 

東京都美術館「ボストン美術館の至宝展」での夏のイベント「キッズデー」にて、アート・コミュニケータによる特別プログラムを多数開催します。
夏の思い出づくりに、親子で美術館はいかがですか?
アート・コミュニケータがお待ちしております。

*要予約のプログラムは「東京都美術館」のウェブサイトより予約受付中
*広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。

【開催報告】パパトコはじめてミュージアム

2017.06.17

「こどもと美術館に行きたいけど、一緒に楽しめるか不安だな」あるいは、「美術館って敷居が高そうだから、家族のお出かけ先としてちょっとね」と思っているパパの皆さま。この企画は、子育てをきっかけに大人達にも美術館を楽しんでもらいたい、美術館をパパとコ(こども)のお出かけ先にしてほしい、というとびラーの思いから始まったのが、「パパトコはじめてミュージアム」というプログラムです。

 

6月17日、よく晴れた土曜日の午前中に開催しました。今回は、東京都美術館で開催中の「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル『バベルの塔』展」を鑑賞し、作品を見た感想やイメージからパパとこどもで一緒に絵本をつくり、その発表をしました。4組のパパとこどもが参加しました。

最初は、とびラーから企画の目的と流れの説明です。説明を聞くパパ達の真剣な表情に、とびラーの気も引き締まります。

次に、参加者の方々ととびラーがそれぞれ簡単に自己紹介をしました。「パパとこどもだけで外に遊びに行くことがあまりない」「初めてこどもと美術館に来た」というコメントがありました。

自己紹介も終わり、さぁ展示室へ!・・・とはならないのが、このプログラムの特徴です。まずは、ここで楽しい予習。展示されている作品から、とびラーが事前に選んだ10点の作品を紙芝居で紹介しながら、こども達に問いかけます。「この中の誰が好き?」「この人は何を持っているのかな?」自己紹介の時は恥ずかしがっていたこども達でしたが、とびラーからの問いかけに応えるように、次第にそれぞれの考えを言ってくれるようになりました。やり取りを聞いていたパパや、とびラーが「よく見ている!」と感心したり、「そんな風に見えるの!」と驚く場面も沢山ありました。

 

表と裏の両面に絵が描かれている作品もあります。本物の作品と同じ様に、紙芝居の両面に絵を貼って紹介してみました。裏面の絵を見られるのはこども達だけ!「何があるかな?」の問いかけに、こども達が「お茶をいれるもの」「カーテン」と答えてくれますが、パパ達には絵が見えないので何が何やら。どんな絵かは、展示室でこども達に教えてもらうことにしました。

紙芝居が終わったら、とくに「本物を見たい」と思った作品を数枚選んでもらいます。以上で予習完了!親子4組それぞれにとびラーがつき、展示室へ移動します。

見えにくいところではパパがこどもを抱っこしたり、作品をみるこどものちょっと後ろでパパは鑑賞したりと、沢山の人がいる中でも思い思いに時間を過ごしてくださっていました。

作品を見た後は、「バベルの塔」展のマスコットキャラクター「タラ夫」にご挨拶。

休憩後、絵本づくりスタートです。パパとこども達で鑑賞を振り返り、選んだ作品にお話や感想をつけて、アルバム形式の絵本をつくっていきます。パパやとびラーにお話や感想を伝える子、お絵かきをする子、作品を台紙に貼ってお手伝いする子、とそれぞれのペースで絵本が出来上がっていきました。

さぁ、最後はみんなの前で絵本の内容を発表する時間です。この頃になると、こども達も場の雰囲気に慣れたのかとびラーと遊んだりしていたのですが、みんなの前で発表となるとパパの後ろでモジモジ。けれど、一緒につくった絵本を紹介するように、ずっとパパと一緒にみんなの前にいてくれましたよ。

参加いただいたパパ達からは、「紙芝居でみた作品は展示室でもしっかりみていたので、紙芝居で予習をして本物を鑑賞するという流れはいいと思った。」「2人だけで美術館に来ても集中力が続かないが、とびラーにも一緒についてきてもらえるので安心だった。」「鑑賞した作品で絵本をつくるのはいいアイデア。夏休みで旅行等出かけた時に、同じように絵本をつくりたいと思った。」との感想をいただきました。皆さん、貴重な休日に「パパトコはじめてミュージアム」に参加してくださり、本当にありがとうございました!

 

私達とびラーもパパとこども達に教えてもらったことが沢山あり、楽しくも学びの多い、充実した時間を過ごさせていただきました。今回得た気づきを活かし、次回はよりブラッシュアップさせた形で開催できたらと思います。また、色々なお話に出会えたらいいな!


執筆:藤田まり(アート・コミュニケータ「とびラー」)

とびらプロジェクトに参加して一年目の、新米とびラーです。今後も、アートを介して多くの方と素敵な時間を過ごしていきたいです。よろしくお願いします。

基礎講座 第1回|オリエンテーション

2017.04.15

4月15日、本年度第1回目の基礎講座(オリエンテーション)を行いました。
第6期とびラー50人を新たに迎え、総勢132人で本年度の活動がスタートです。
まずはスタッフ紹介から。「とびらプロジェクト」、そして連動する「Museum Start あいうえの」に関わる全スタッフ陣です。

今年で6年目となり、2年目に始動した「Museum Start あいうえの」など、活動の拡がりとともにスタッフの数も少しずつ増えていきました。常勤、アシスタントを含めたこの運営チームが東京都美術館(以下:都美)内のプロジェクト拠点に常駐し、とびラーと一緒に活動しています。

 

ここからが今回の講座の本題です。年間のはじまりにあたり、プロジェクトについて改めてゼロからみていきます。
まずは「とびらプロジェクト」「Muserum Start あいうえの」のコンセプトムービーを視聴し、次に年間の流れを確認します。春の時点で決まっている講座やプログラム、そしてとびラーのアイディアで動き出していくもの。1年を通したの自身の動き方の予測をたてていきます。


更に、それぞれのプロジェクトのウェブサイトを見ながら、とびラーとしての活用の仕方を学びます。

あいうえののウェブサイトを紹介したのは、スタッフ(プログラムオフィサー)の渡辺さんです。あいうえののコンセプトをより深く知ることももちろんですが、プログラムの参加者である子供たちや家族がどうウェブサイトを活用をしていくのか、また、とびラーの関わり方がどのように紹介されているか、今後あいうえのにも関わっていく上で大切になるポイントを伝えます。

 

ウェブサイト紹介のあとは、都美、藝大それぞれの歴史や特徴をききます。

都美のお話はアート・コミュニケーション係 学芸員の河野さんから。設立からとびらプロジェクトがリニューアルした2012年までの経緯や、前川国男が設計した建物の建築的な歴史も交えたお話でした。

そして藝大はプロジェクトマネージャの伊藤さんから。歴史はもちろんのこと、なかなか知る機会の無い学部・学科の特徴についてもお話いただきました。

 

冒頭に視聴したとびらプロジェクトのコンセプトムービーの中には「とびラーは美術館のサポーターではなくプレイヤーとして活動していく」というキーワードが出てきます。とびらプロジェクトでは様々なプログラムや学びの機会が用意されていますが、とびラーはそこに受動的に参加するのではなく、能動的に関わっていくプレイヤーとして活動していきます。とびラーとスタッフ同士、あるいは美術館にやってくる方々や参加者の子供たちと一緒に体験をつくり、一緒に学び合う関係を育み、新しいアイディアもこういった関係性の中から生まれていきます。
都美と東京藝術大学(以下:藝大)との連携ではじまったプロジェクトが、「Muserum Start あいうえの」の上野公園中にある9つのミュージアムとの連携により、とびラーの活動フィールド、そして出会う文化財、人々も広がりをみせている。オリエンテーションの前半部分ではその全体像を把握しました。

オリエンテーションの後半は、新とびラーと2,3年目のとびラーに分かれてガイダンスを行いました。

これから新とびラーのみなさんは6月まで隔週で開催される基礎講座に参加し、徐々にとびラボなどの自主的なの活動などに合流していきます。夏には実践講座やあいうえののプログラムもスタートし、それぞれの関心を中心に動いていくことになります。

 

今回はとびらプロジェクトに関わる全メンバーの初めての顔合わせということで、夜は懇親会を行いました。

懇親会後の集合写真です。
新とびラーのみなさん、そして4,5期のみなさんも、本年度一年よろしくお願いします!

(東京藝術大学美術学部特任助手 大谷郁)

「彫刻とは、『嘘的』であり『暴力的』である」藝大生インタビュー2016|彫刻科4年・吉野俊太郎さん

2017.01.11

冬晴れの12月。彫刻棟の奥からさわやかに現れた吉野さん。第一印象は、長身で、まだどことなく無邪気さの残る学生さんというイメージでした。
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木彫室へ案内され、ドアを開けた瞬間、広がってきたのは強い木の香り。

「これは何の木の香りですか?」と尋ねると、「クスの木です」とのこと。クスの木は彫刻によく使用される材料だそうです。スギの木とは違い、木が剥がれにくく粘りがあり、扱いやすいのが特徴だとか。どことなく懐かしい香りだと思っていたら、虫よけに使用されている「樟脳」もクスの木なんだそうです。他の木材との違いや特徴についても、丁寧に説明してくださいました。

そして、作業場の奥にある吉野さんの作品の前へ。

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—卒業制作は、どのような作品なのでしょう?

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「建築物みたいなかんじで、これまでに制作してきた作品が組み合わさってできています。西洋美術館にあるオーギュスト・ロダンの《地獄の門》をイメージしていて。全体としてはこれからもっと門のように組み上げられていく予定です。大学生活の集大成となる作品。」

 

すると、とても丁寧に穏やかなトーンで話されていた吉野さんから、

突然、衝撃的な言葉が飛び出しました。

 

「僕は、彫刻の乱暴なところとか、暴力的なところが気になっていて。」

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「作品を作ることは、ある意味、暴力的な行為だと思っているんです。

切ったり剥がしたり、チェーンソーは絶対に人には向けてはいけないものなのに、木には使っている。木と木をくっつけたりつなげたり。作品を作る上では当たり前のことだけど、木からしたらすごく怖いことじゃないですか、こちらが気にしなくなっているだけで。」

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—どうして「暴力」がテーマに?

「伝統的な技法にも、やっぱり暴力性は秘められていると感じていて。今回使用している寄せ木、千切り、かすがい、これらはまさにそうです。木を切って、打込んで。イメージを木を使って再現する際に、無理矢理かたちを変化させていって、理想的に仕立て上げるという嘘のあたりも暴力的だなぁと思っているんです。

彫刻って、イメージを作品にしたところで全く役に立たないかもしれないじゃないですか。やらなくてもいいことなのに、作家たちは夢中で、本来の目的から外れたとしてものめりこんで作業している。なかなか気付かないけれど、これってとても厳しいことなんじゃないかな。」

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吉野さんの作品はとても大きな木彫作品で、カヤの木とクスの木を「千切り」「寄せ木」「かすがい」という伝統的な彫刻技法を使用してつなぎ合わせています。

【千切り】

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【寄せ木】

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【かすがい】

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「たとえば、千切りは木のひび割れを止める為の技法なんですけど。「われるな、われるな」って。でも、それってばんそうこうみたいなものじゃなくて、ホッチキスの針みたいな強さのものなんですよ。そういう、木を自分の身体に置き換えた時に見えてくる暴力性だったり、突然大きなものが現れる暴力性だったり、全く関係のないものが持ち込まれたりする暴力性だったり…僕がこれまでに制作してきた作品もそんなテーマのものが多いです。美術には暴力的な行いが多く含まれていると思っています。」

 

「僕は基本的に嘘が嫌いなんですよ(笑)。大学に入る前に美術予備校に通っていた時期のことなんですけど、たとえばブロンズ像を見た時なんかにすごくかっこいいと思ったんです。でも、ある時裏側を見てみたら空洞だった。もちろんブロンズ像を軽くするための技術なんですけど、木彫作品でも内側をくりぬく技法があります。で、『自分が見ていたものはなんだったんだ?』って。

彫刻が『生きているようだ』と感じられるとしたら、それは魂の話じゃないですか。でも、そこには空洞がひろがっているだけで。実は目に見えている部分よりも、見えない部分の方が重要なんじゃないかって考えるようになった。だから、自分のやっていることを作品として、まずは嘘や暴力的なことの気持ち悪さや痛々しさを伝えようと思い始めたんです。そんな『嘘と暴力のかたまりである美術のままでいいのか?』と。」

 

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「木を彫ることにも最初はすごく抵抗があった。やりたいという気持ちと、やってはならないという思いが、自分のなかで複雑に存在していて。でも、人に暴力的な行為を見せるためには、実際に自分でやらなければ、作品を作らなければ伝わらないと思った。行為も含めて見せつけなければ、僕の言いたいことは表現できないんだと」

 

 

—彫刻の理論と実践、両方を捉えているんですね。

「『彫刻って何ですか?』と聞かれた時に、自分では説明がつかなくて。同級生でも、先輩でも、教授でも、人によって彫刻の定義はずれていたり、捉え方が全然違っていたりする。それで、彫刻史を研究して明治から昭和の作家が何をやっていたのかとか、さらにもっと昔の事を自分で調べて、ここはどこから影響を受けたのかとか、自分なりに図にしてみたんです。」

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日本や西洋の彫刻の起源や、変遷について細かくまとめられています。

 

「教育分野にも興味があるんですが、彫刻を伝えるときに正しいことを教えられない、それこそ嘘しか教えられないというのがすごく嫌で。たくさんの要素が複雑にからみあう現状を、自分が彫刻をやっていくうえで、しっかり知っておきたいなと。

僕が作りたい作品のイメージは、このマップをベースとして、彫刻史全体のうえにのるような作品です。断裂された昔の考え方と、いまの考え方とを、全部包括するような作り手でありたいと思うんです。

彫刻って要素が複雑で。たとえば仏像にしても様々な様式があるし、sculptureという一言では言い表せないんですよ。その突破口がどこにあるかまだ全然つかめなくて、探しているところです。」

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—いま大学四年生ですよね!?卒業後はどうされるんですか。

「大学院にすすんで、博士課程まで修了したいと考えています。自分の作品に関することだけでなく、彫刻というジャンル全体を見渡した文章が書けたらいいなと。ちゃんと言葉にして整理する時間が必要だと考えています。」

 

—そもそも彫刻をやろうと思ったきっかけは何ですか?

「親戚が寺に勤めていたこともあり、子供の時から仏像を見ていたので、もともと自分は仏師になろうと思っていたんです。もしくは保存修復の分野とか。でも、仏像や仏師の歴史について調べていたら、すごく曖昧で、不確かで。自分がやりたいことは何だったのかわからなくなってしまった。今は仏像をまともに彫るなどということは、自分はすべきでない、到底できることではないと感じています。」

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「一度疑問を感じると、徹底的に調べたくなるんです。疑いの目線がすごく強くなって。『信じられるものは何か?』を追求してしまう。でも、調べると何も信じられなくなる(笑)」

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「今回の作品は、自分が今まで作ってきた作品のパーツを寄せ集めて、組み上げ直しているんです。ばらばらの作品だったものを一つにまとめて。目指しているのは彫刻の『総合主義』です。いままでの歴史や、様々な事象を全て包含する作品。それもまた暴力的な考え方なんですけど。今までは寄せ木とか千切りとかの伝統的な技法を使いたくなかったんですけど、今回はむしろやらなきゃいけないなと思って。」

 

「今回は、一般の方というよりも、アーティストや彫刻家に向けたメッセージが強い作品です。僕は作家に対する作家という感じ。専門性が強くなりすぎてしまったかもしないけれど、わかりやすくシンプルに伝えようとすると抜け落ちてしまうことがたくさんある。」

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「僕は展示の際、彫刻とともにテキストを一緒に置くことが多いんですけど。今回は作品だけを見せるつもりです。また、卒業制作展ではこのほかにも映像作品を展示します。嘘をテーマにした作品で、美術や彫刻がもつ虚偽の部分に焦点をあてています」

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「よく芸術学に進んだら?って言われるんですけど(笑)。でも、文章を読んだり書いたりするだけじゃなくて、彫刻を実際に制作しているからこそ考えられることがあると思う。どれほどクリティカルにメッセージを伝えられるか、ということも大切だけれど、制作でしか伝わらないこともある。もちろん作品を作る上で、どう表現にもっていこう?と悩むこともたくさんあります。」

 

—見る人に向けて、伝えたいことはありますか。

「作品を見て、考えるときに、この作品はこうだ、あの作品はああだと、無意識のうちに自分の感覚で作品を切り捨てながら鑑賞することは多いと思う。でも、簡単に『見切る』のは良くない。どうしてこの作品は自分にとって良いと感じたのか、あるは良くないと感じたのか、なぜこのような表現になっているのか。切り捨てる前に、もう一度考えてから作品を見てほしい。考えることをやめないことが大切。」

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広い視点をもち、真理を自分の「目」と「手」で確かめながら作品に向かう吉野さん。既成概念を鵜呑みにせず、自分で納得しなければ進めない性格については「めんどくさい奴ってよく言われます」と、笑いながらおしえてくれました。

 

吉野さんの目は、美術の世界に真摯に立ち向かう勇敢さと純粋さが織り交ざった深い目でした。インタビューを終えて、最初に出会った時のイメージとはずいぶん印象が変わったことを感じます。

聞き手のとびラーにとっても、生き方や物事のとらえ方、いろんな面で刺激を受けた、素敵な小春日和となりました。

 

吉野さんの作品は東京都美術館の地下ギャラリーに展示される予定です。今後の活躍も楽しみですね。

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執筆:瀬戸口裕子(アート・コミュニケータ「とびラー」)


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「第6期とびラー募集」
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「日本画を描きつづけて」藝大生インタビュー2016|日本画専攻4年・石山諒さん

2017.01.08

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本日お話を聞かせていただく、美術学部絵画科日本画専攻4年の石山諒(いしやまりょう)さんです。

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■ アトリエ

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日本画のアトリエは採光がよい大きな窓と真っ白な壁、掃除の行き届いた綺麗な床の部屋で、5人の学生の方々がそれぞれ畳2畳分はありそうな大きな絵を制作していました。

天井が高く、コンクリート作りの部屋は、夏は暑く、冬は寒そうで製作者には厳しい環境ではないかと思いましたが、膠の安定のために室温や湿度がある程度一定に保たれていて快適だそうです。

制作中の絵画すべてが床に置いてあり、絵画の上に木製の足場を渡し、その上に座って描いている方もいます。その理由は日本画独特の技法にあると石山さんが教えて下さいました。

 

——–床に置いて描くのはなぜですか?

「日本画は『岩絵具』という鉱物を砕いて作られた粒子状の絵の具を使います。その粉末を『膠(にかわ)』と混ぜ、描きます。そのため、油絵のように絵を立てかけて描くことができないのです。特に今回のように大きな作品の場合は真ん中付近は絵がかきづらいため、足場に乗りながら制作をします。」
■ 卒業制作作品について

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深い重みのある緑が印象的な河原の景色、そのなかに数名の男性が描かれています。これからどうなるのだろうと次々と好奇心が湧いてきました。作品についてお話を伺いました。

 

「今回、卒業制作には自分と身近な人たちを描きたいと考えていました。」

 

——–描くために大切なことはなんでしょう?

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「日本画はスケッチがとても大切です。今回も、何度も河原に行きました。」

 

貴重なスケッチも見せて下さいました。小さな部分は拡大図として描かれ、観察した時のメモも書いてあります。植物図鑑のような細かいスケッチです。

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藝大に入学するまでの石山さんについて伺いました。

 

■ 日本画専攻を目指したワケ

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——–子どもの頃から絵を描くことが好きでしたか?

「落書き程度ですが、幼い頃から絵を描くのは好きでした。近くの絵画教室にも楽しみに通っていましたが、絵を描くことよりも友達と遊ぶことの方が好きな普通の子供でした。ほかの友達に比べて絵をかくことが得意などといった、絵に関して特別なことはなかったように思います。」

 

——–芸術系という進路はいつ頃決めましたか?

「高校2年生の時に美大受験を決め、夏から美術予備校に通い始めました。その頃はデッサンが本当にヘタクソでした。」

 

——–東京藝大受験で日本画専攻を選んだ理由を教えて下さい。

「予備校でデッサンの練習を続けていくうちに、より描写する技術について学びたいと考え、物の描写に力を入れている日本画科を目指すのが一番だと思ったんです。藝大入学後はどの人もみんな絵が自分より上手で圧倒されました。下手な人が1人もいないので見ていて楽しかったです。」

——–藝大の4年間で一番印象深いことは何ですか?

「深く印象に残っているのは古美術研究旅行です。奈良の寺社仏閣をめぐり、普段は目にすることができない貴重な作品をたくさん見ることができ、素晴らしい体験でした。」

 

次に、日本画ならではの制作の特徴についてお話を伺いました。

 

■ 日本画の制作の特徴

・準備と下書き
① 和紙は水張りや裏打ちなどをして描けるように準備をします。
② スケッチ…まずは描きたいものをよく見てスケッチします。日本画は大きな修正をしにくいのでよく考えて丁寧にスケッチをします。
③ 転写…スケッチしたものをトレーシングペーパーで写し取り、捻紙で和紙に写します。
④ 骨描き(こつがき)…転写したものを墨で線描きすることを言います。

このように絵の具を使うまでに少なくとも3回下書きをすることになります。

 

・絵の具と膠(にかわ)

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次に岩絵の具と膠(にかわ)です。
アトリエでは、1人ひとつずつ道具箱を持っています。これは石山さんの道具箱です。引き出しにはいくつもの岩絵具が入っていました。鉱物を砕いて粒子状になったものは小さなビニールパックに入っています。号数は粒子の大きさを示し、細かくなるほど仕上がりが白っぽくなります。天然の岩絵具はどれもとても高価なので、手ごろな新岩絵具というものもよく使うそうです。
これらの岩絵具は膠(にかわ)という接着剤と混ぜて和紙に着彩していきます。

 

・盛り上げ技法

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よく見ると、作品の白い部分だけ盛り上がっていることに気付きました。これは「盛り上げ技法」という特別な技法で描かれたものです。貝殻を砕いて作った「胡粉(ごふん)」という白色の岩絵具を使います。
確かに和紙から数ミリは高く盛り上がっており、ロウ石のようにすべすべしています。

 

■ 普段の生活について

現4年生の日本画専攻は25人中男子10名、女子15名。雰囲気も良いようで日本画用の和紙の裏打ちや作品の搬出などもお互い協力してやることも多いと聞きました。石山さんのアトリエも、制作の合間には5人でおしゃべりを楽しむなど仲間の笑顔も印象的な和気藹々とした雰囲気でした。

 

——–今まで描いた作品はどうなさっていますか?

「作品は全て大切に保存しています。普段は木枠を付けません。日本画の性質上、丸めて保存する事が出来ないのでそのまま置いてあります。」

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執筆:東悦子(アート・コミュニケータ「とびラー」)


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「第6期とびラー募集」
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【当日参加OK】1月の建築ツアー

2016.12.30

建築ツアー

img_7555展覧会だけではなく美術館の建物そのものも楽しんでほしい!

そんな思いから始まったツアー。とびラーの案内で当館をあちこち散策します。
日時 2017年1月21日(土)14:00-14:45頃(45分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 30名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 当日13:45頃より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー [とびらフェス]
_MG_9111ライトアップされた東京都美術館を散策するツアーです。
とびラーがガイドを務め、素敵なツアーにご案内いたします。
日時 2017年1月27日(金)18:30-19:00頃(30分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 15名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

【開催報告】ミュージアムヨガ・東京藝術大学編

2016.12.17

アート×ヨガを愉しむプログラムを東京藝術大学で初開催しました!

透明感溢れる冬晴れの一日に実施されたミュージアムヨガは、高い天井から自然光が燦々と降り注ぐ東京藝術大学陳列館での朝ヨガからスタートしました。そして、キャンパス内の大学美術館で「東京藝術大学大学院美術研究科 博士審査展」を鑑賞し、最後は美術館に併設された緑の眩しいカフェテリアを貸切り全員そろってランチタイム。最初から最後までとても充実した愉しくハッピーな時間を過ごすことができました。

集合写真を初めどのスナップにも参加者、スタッフ、とびラー、皆さまの大きな笑顔が写っていて、このイベントを活気溢れる場にしてくださったすべての方に感謝の気持ちで一杯になりました。


作品鑑賞の醍醐味は、作品を通じて自身との対話を深めることで得られる”気づき“そして”学び“ですが、ヨガも同じで、アーサナ(ポーズ)を介して自身との対話を深めることで体感する“気づき”と”学び“がピースフルマインドの源です。
この2つの親和性に気づいたときに、アート×ヨガは必然だぁー!と、一気にミュージアムヨガの構想が湧き上がりました。ヨガでカラダとココロを解きほぐし、頭だけで考える領域を抜け出して自由にアートを愉しんでみたい。美術館が懐の深い”繋がり“の場になればもっといい、みんなで一緒に食べて笑ってそして自分の言葉で喋れる空間を創りたい!たくさんの想いやアイデアを嬉々として仲間であるとびラーと語り合う中で誕生したのがミュージアムヨガ。東京都美術館×東京藝術大学による「とびらプロジェクト」という母体があり、そこに集うとびラーという多種多様な”つながり“の担い手がいて、初めて実現することのできた企画です。ご参加くださった皆さまと共に“アートを介したコミュニティ”を育む活動の種をまた一つ新たに撒くことが出来たと実感した場でした。この芽吹いたばかりのミュージアムヨガの輪が大きく育つ過程の場に、今後とも皆さまが集ってくださることを切に願いつつ、17日ご参加いただいたみなさまがた方に心より御礼申し上げます、どうもありがとうございました!

執筆:山田佳子、半谷玲代(アート・コミュニケータ「とびラー」)

【参加者募集】「ミュージアムヨガ」東京藝術大学編 ―アート×ヨガを愉しもう!(12/17開催) 

2016.11.30

【定員に達したため申込受付を終了いたしました。】
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東京藝術大学の構内にある赤煉瓦造りのレトロモダンな陳列館でヨガをしてみませんか。呼吸を中心に心身を気持ちよく解きほぐす時間です。初心者の方でも安心してご参加いただけます。ヨガの後は、校内にあるにある大学美術館で展覧会を鑑賞。リラックスした状態で作品と向き合い、そこで起こる“気付き”や“発見”を存分に愉しんでみましょう。最後は、皆で揃ってランチをとりながらそれぞれが味わった作品鑑賞の感想を共有します。ヨガと作品鑑賞で満たされたカラダとココロに優しい、東京都美術館内のレストラン「IVORY」特製ランチボックスをお楽しみください!

 

展覧会は「東京藝術大学大学院美術研究科 博士審査展」を鑑賞します。

 

日時|2016年12月17日(土) 9:20-12:00(受付開始 9:00)
会場|東京藝術大学陳列館 および 東京藝術大学大学美術館 他
集合場所|東京藝術大学陳列館(校門前に「ミュージアムヨガ」の看板を持ったスタッフがおります。)
対象|18歳以上(ヨガのできる健康な方)
定員|20名(事前申込制・先着順)
参加費|無料(ただし、お昼ごはんをご希望の方はランチボックス代実費1600円(税込)が必要です。)
持ち物|運動のできる服装、着替え、タオル、飲み物
参加方法|専用の申込フォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。
定員に達したため申込受付を終了いたしました。

*広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。
*運動のできる服装でお越しください。
*体調管理についてはご自身の責任と判断の上でお申し込みください。


IVORY特製ランチボックス
今回のプログラムでご提供するランチボックスは、東京都美術館のレストラン「IVORY」のオリジナルです。
<メニュー>
・彩り野菜とキヌアのサラダ
・自家製有機野菜のピクルス
・ターメリックを利かせた真ダコのカレー風
・南瓜とほうれん草の豆乳キッシュ
・IVORY特製ローストビーフサンド (フラックスシードパン)
・スモークサーモンのサンド (きなこのパン)