東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

ブログ

基礎講座 第1回|オリエンテーション

2017.04.15

4月15日、本年度第1回目の基礎講座(オリエンテーション)を行いました。
第6期とびラー50人を新たに迎え、総勢132人で本年度の活動がスタートです。
まずはスタッフ紹介から。「とびらプロジェクト」、そして連動する「Museum Start あいうえの」に関わる全スタッフ陣です。

今年で6年目となり、2年目に始動した「Museum Start あいうえの」など、活動の拡がりとともにスタッフの数も少しずつ増えていきました。常勤、アシスタントを含めたこの運営チームが東京都美術館(以下:都美)内のプロジェクト拠点に常駐し、とびラーと一緒に活動しています。

 

ここからが今回の講座の本題です。年間のはじまりにあたり、プロジェクトについて改めてゼロからみていきます。
まずは「とびらプロジェクト」「Muserum Start あいうえの」のコンセプトムービーを視聴し、次に年間の流れを確認します。春の時点で決まっている講座やプログラム、そしてとびラーのアイディアで動き出していくもの。1年を通したの自身の動き方の予測をたてていきます。


更に、それぞれのプロジェクトのウェブサイトを見ながら、とびラーとしての活用の仕方を学びます。

あいうえののウェブサイトを紹介したのは、スタッフ(プログラムオフィサー)の渡辺さんです。あいうえののコンセプトをより深く知ることももちろんですが、プログラムの参加者である子供たちや家族がどうウェブサイトを活用をしていくのか、また、とびラーの関わり方がどのように紹介されているか、今後あいうえのにも関わっていく上で大切になるポイントを伝えます。

 

ウェブサイト紹介のあとは、都美、藝大それぞれの歴史や特徴をききます。

都美のお話はアート・コミュニケーション係 学芸員の河野さんから。設立からとびらプロジェクトがリニューアルした2012年までの経緯や、前川国男が設計した建物の建築的な歴史も交えたお話でした。

そして藝大はプロジェクトマネージャの伊藤さんから。歴史はもちろんのこと、なかなか知る機会の無い学部・学科の特徴についてもお話いただきました。

 

冒頭に視聴したとびらプロジェクトのコンセプトムービーの中には「とびラーは美術館のサポーターではなくプレイヤーとして活動していく」というキーワードが出てきます。とびらプロジェクトでは様々なプログラムや学びの機会が用意されていますが、とびラーはそこに受動的に参加するのではなく、能動的に関わっていくプレイヤーとして活動していきます。とびラーとスタッフ同士、あるいは美術館にやってくる方々や参加者の子供たちと一緒に体験をつくり、一緒に学び合う関係を育み、新しいアイディアもこういった関係性の中から生まれていきます。
都美と東京藝術大学(以下:藝大)との連携ではじまったプロジェクトが、「Muserum Start あいうえの」の上野公園中にある9つのミュージアムとの連携により、とびラーの活動フィールド、そして出会う文化財、人々も広がりをみせている。オリエンテーションの前半部分ではその全体像を把握しました。

オリエンテーションの後半は、新とびラーと2,3年目のとびラーに分かれてガイダンスを行いました。

これから新とびラーのみなさんは6月まで隔週で開催される基礎講座に参加し、徐々にとびラボなどの自主的なの活動などに合流していきます。夏には実践講座やあいうえののプログラムもスタートし、それぞれの関心を中心に動いていくことになります。

 

今回はとびらプロジェクトに関わる全メンバーの初めての顔合わせということで、夜は懇親会を行いました。

懇親会後の集合写真です。
新とびラーのみなさん、そして4,5期のみなさんも、本年度一年よろしくお願いします!

(東京藝術大学美術学部特任助手 大谷郁)

「彫刻とは、『嘘的』であり『暴力的』である」藝大生インタビュー2016|彫刻科4年・吉野俊太郎さん

2017.01.11

冬晴れの12月。彫刻棟の奥からさわやかに現れた吉野さん。第一印象は、長身で、まだどことなく無邪気さの残る学生さんというイメージでした。
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木彫室へ案内され、ドアを開けた瞬間、広がってきたのは強い木の香り。

「これは何の木の香りですか?」と尋ねると、「クスの木です」とのこと。クスの木は彫刻によく使用される材料だそうです。スギの木とは違い、木が剥がれにくく粘りがあり、扱いやすいのが特徴だとか。どことなく懐かしい香りだと思っていたら、虫よけに使用されている「樟脳」もクスの木なんだそうです。他の木材との違いや特徴についても、丁寧に説明してくださいました。

そして、作業場の奥にある吉野さんの作品の前へ。

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—卒業制作は、どのような作品なのでしょう?

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「建築物みたいなかんじで、これまでに制作してきた作品が組み合わさってできています。西洋美術館にあるオーギュスト・ロダンの《地獄の門》をイメージしていて。全体としてはこれからもっと門のように組み上げられていく予定です。大学生活の集大成となる作品。」

 

すると、とても丁寧に穏やかなトーンで話されていた吉野さんから、

突然、衝撃的な言葉が飛び出しました。

 

「僕は、彫刻の乱暴なところとか、暴力的なところが気になっていて。」

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「作品を作ることは、ある意味、暴力的な行為だと思っているんです。

切ったり剥がしたり、チェーンソーは絶対に人には向けてはいけないものなのに、木には使っている。木と木をくっつけたりつなげたり。作品を作る上では当たり前のことだけど、木からしたらすごく怖いことじゃないですか、こちらが気にしなくなっているだけで。」

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—どうして「暴力」がテーマに?

「伝統的な技法にも、やっぱり暴力性は秘められていると感じていて。今回使用している寄せ木、千切り、かすがい、これらはまさにそうです。木を切って、打込んで。イメージを木を使って再現する際に、無理矢理かたちを変化させていって、理想的に仕立て上げるという嘘のあたりも暴力的だなぁと思っているんです。

彫刻って、イメージを作品にしたところで全く役に立たないかもしれないじゃないですか。やらなくてもいいことなのに、作家たちは夢中で、本来の目的から外れたとしてものめりこんで作業している。なかなか気付かないけれど、これってとても厳しいことなんじゃないかな。」

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吉野さんの作品はとても大きな木彫作品で、カヤの木とクスの木を「千切り」「寄せ木」「かすがい」という伝統的な彫刻技法を使用してつなぎ合わせています。

【千切り】

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【寄せ木】

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【かすがい】

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「たとえば、千切りは木のひび割れを止める為の技法なんですけど。「われるな、われるな」って。でも、それってばんそうこうみたいなものじゃなくて、ホッチキスの針みたいな強さのものなんですよ。そういう、木を自分の身体に置き換えた時に見えてくる暴力性だったり、突然大きなものが現れる暴力性だったり、全く関係のないものが持ち込まれたりする暴力性だったり…僕がこれまでに制作してきた作品もそんなテーマのものが多いです。美術には暴力的な行いが多く含まれていると思っています。」

 

「僕は基本的に嘘が嫌いなんですよ(笑)。大学に入る前に美術予備校に通っていた時期のことなんですけど、たとえばブロンズ像を見た時なんかにすごくかっこいいと思ったんです。でも、ある時裏側を見てみたら空洞だった。もちろんブロンズ像を軽くするための技術なんですけど、木彫作品でも内側をくりぬく技法があります。で、『自分が見ていたものはなんだったんだ?』って。

彫刻が『生きているようだ』と感じられるとしたら、それは魂の話じゃないですか。でも、そこには空洞がひろがっているだけで。実は目に見えている部分よりも、見えない部分の方が重要なんじゃないかって考えるようになった。だから、自分のやっていることを作品として、まずは嘘や暴力的なことの気持ち悪さや痛々しさを伝えようと思い始めたんです。そんな『嘘と暴力のかたまりである美術のままでいいのか?』と。」

 

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「木を彫ることにも最初はすごく抵抗があった。やりたいという気持ちと、やってはならないという思いが、自分のなかで複雑に存在していて。でも、人に暴力的な行為を見せるためには、実際に自分でやらなければ、作品を作らなければ伝わらないと思った。行為も含めて見せつけなければ、僕の言いたいことは表現できないんだと」

 

 

—彫刻の理論と実践、両方を捉えているんですね。

「『彫刻って何ですか?』と聞かれた時に、自分では説明がつかなくて。同級生でも、先輩でも、教授でも、人によって彫刻の定義はずれていたり、捉え方が全然違っていたりする。それで、彫刻史を研究して明治から昭和の作家が何をやっていたのかとか、さらにもっと昔の事を自分で調べて、ここはどこから影響を受けたのかとか、自分なりに図にしてみたんです。」

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日本や西洋の彫刻の起源や、変遷について細かくまとめられています。

 

「教育分野にも興味があるんですが、彫刻を伝えるときに正しいことを教えられない、それこそ嘘しか教えられないというのがすごく嫌で。たくさんの要素が複雑にからみあう現状を、自分が彫刻をやっていくうえで、しっかり知っておきたいなと。

僕が作りたい作品のイメージは、このマップをベースとして、彫刻史全体のうえにのるような作品です。断裂された昔の考え方と、いまの考え方とを、全部包括するような作り手でありたいと思うんです。

彫刻って要素が複雑で。たとえば仏像にしても様々な様式があるし、sculptureという一言では言い表せないんですよ。その突破口がどこにあるかまだ全然つかめなくて、探しているところです。」

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—いま大学四年生ですよね!?卒業後はどうされるんですか。

「大学院にすすんで、博士課程まで修了したいと考えています。自分の作品に関することだけでなく、彫刻というジャンル全体を見渡した文章が書けたらいいなと。ちゃんと言葉にして整理する時間が必要だと考えています。」

 

—そもそも彫刻をやろうと思ったきっかけは何ですか?

「親戚が寺に勤めていたこともあり、子供の時から仏像を見ていたので、もともと自分は仏師になろうと思っていたんです。もしくは保存修復の分野とか。でも、仏像や仏師の歴史について調べていたら、すごく曖昧で、不確かで。自分がやりたいことは何だったのかわからなくなってしまった。今は仏像をまともに彫るなどということは、自分はすべきでない、到底できることではないと感じています。」

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「一度疑問を感じると、徹底的に調べたくなるんです。疑いの目線がすごく強くなって。『信じられるものは何か?』を追求してしまう。でも、調べると何も信じられなくなる(笑)」

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「今回の作品は、自分が今まで作ってきた作品のパーツを寄せ集めて、組み上げ直しているんです。ばらばらの作品だったものを一つにまとめて。目指しているのは彫刻の『総合主義』です。いままでの歴史や、様々な事象を全て包含する作品。それもまた暴力的な考え方なんですけど。今までは寄せ木とか千切りとかの伝統的な技法を使いたくなかったんですけど、今回はむしろやらなきゃいけないなと思って。」

 

「今回は、一般の方というよりも、アーティストや彫刻家に向けたメッセージが強い作品です。僕は作家に対する作家という感じ。専門性が強くなりすぎてしまったかもしないけれど、わかりやすくシンプルに伝えようとすると抜け落ちてしまうことがたくさんある。」

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「僕は展示の際、彫刻とともにテキストを一緒に置くことが多いんですけど。今回は作品だけを見せるつもりです。また、卒業制作展ではこのほかにも映像作品を展示します。嘘をテーマにした作品で、美術や彫刻がもつ虚偽の部分に焦点をあてています」

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「よく芸術学に進んだら?って言われるんですけど(笑)。でも、文章を読んだり書いたりするだけじゃなくて、彫刻を実際に制作しているからこそ考えられることがあると思う。どれほどクリティカルにメッセージを伝えられるか、ということも大切だけれど、制作でしか伝わらないこともある。もちろん作品を作る上で、どう表現にもっていこう?と悩むこともたくさんあります。」

 

—見る人に向けて、伝えたいことはありますか。

「作品を見て、考えるときに、この作品はこうだ、あの作品はああだと、無意識のうちに自分の感覚で作品を切り捨てながら鑑賞することは多いと思う。でも、簡単に『見切る』のは良くない。どうしてこの作品は自分にとって良いと感じたのか、あるは良くないと感じたのか、なぜこのような表現になっているのか。切り捨てる前に、もう一度考えてから作品を見てほしい。考えることをやめないことが大切。」

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広い視点をもち、真理を自分の「目」と「手」で確かめながら作品に向かう吉野さん。既成概念を鵜呑みにせず、自分で納得しなければ進めない性格については「めんどくさい奴ってよく言われます」と、笑いながらおしえてくれました。

 

吉野さんの目は、美術の世界に真摯に立ち向かう勇敢さと純粋さが織り交ざった深い目でした。インタビューを終えて、最初に出会った時のイメージとはずいぶん印象が変わったことを感じます。

聞き手のとびラーにとっても、生き方や物事のとらえ方、いろんな面で刺激を受けた、素敵な小春日和となりました。

 

吉野さんの作品は東京都美術館の地下ギャラリーに展示される予定です。今後の活躍も楽しみですね。

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執筆:瀬戸口裕子(アート・コミュニケータ「とびラー」)


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「日本画を描きつづけて」藝大生インタビュー2016|日本画専攻4年・石山諒さん

2017.01.08

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本日お話を聞かせていただく、美術学部絵画科日本画専攻4年の石山諒(いしやまりょう)さんです。

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■ アトリエ

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日本画のアトリエは採光がよい大きな窓と真っ白な壁、掃除の行き届いた綺麗な床の部屋で、5人の学生の方々がそれぞれ畳2畳分はありそうな大きな絵を制作していました。

天井が高く、コンクリート作りの部屋は、夏は暑く、冬は寒そうで製作者には厳しい環境ではないかと思いましたが、膠の安定のために室温や湿度がある程度一定に保たれていて快適だそうです。

制作中の絵画すべてが床に置いてあり、絵画の上に木製の足場を渡し、その上に座って描いている方もいます。その理由は日本画独特の技法にあると石山さんが教えて下さいました。

 

——–床に置いて描くのはなぜですか?

「日本画は『岩絵具』という鉱物を砕いて作られた粒子状の絵の具を使います。その粉末を『膠(にかわ)』と混ぜ、描きます。そのため、油絵のように絵を立てかけて描くことができないのです。特に今回のように大きな作品の場合は真ん中付近は絵がかきづらいため、足場に乗りながら制作をします。」
■ 卒業制作作品について

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深い重みのある緑が印象的な河原の景色、そのなかに数名の男性が描かれています。これからどうなるのだろうと次々と好奇心が湧いてきました。作品についてお話を伺いました。

 

「今回、卒業制作には自分と身近な人たちを描きたいと考えていました。」

 

——–描くために大切なことはなんでしょう?

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「日本画はスケッチがとても大切です。今回も、何度も河原に行きました。」

 

貴重なスケッチも見せて下さいました。小さな部分は拡大図として描かれ、観察した時のメモも書いてあります。植物図鑑のような細かいスケッチです。

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藝大に入学するまでの石山さんについて伺いました。

 

■ 日本画専攻を目指したワケ

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——–子どもの頃から絵を描くことが好きでしたか?

「落書き程度ですが、幼い頃から絵を描くのは好きでした。近くの絵画教室にも楽しみに通っていましたが、絵を描くことよりも友達と遊ぶことの方が好きな普通の子供でした。ほかの友達に比べて絵をかくことが得意などといった、絵に関して特別なことはなかったように思います。」

 

——–芸術系という進路はいつ頃決めましたか?

「高校2年生の時に美大受験を決め、夏から美術予備校に通い始めました。その頃はデッサンが本当にヘタクソでした。」

 

——–東京藝大受験で日本画専攻を選んだ理由を教えて下さい。

「予備校でデッサンの練習を続けていくうちに、より描写する技術について学びたいと考え、物の描写に力を入れている日本画科を目指すのが一番だと思ったんです。藝大入学後はどの人もみんな絵が自分より上手で圧倒されました。下手な人が1人もいないので見ていて楽しかったです。」

——–藝大の4年間で一番印象深いことは何ですか?

「深く印象に残っているのは古美術研究旅行です。奈良の寺社仏閣をめぐり、普段は目にすることができない貴重な作品をたくさん見ることができ、素晴らしい体験でした。」

 

次に、日本画ならではの制作の特徴についてお話を伺いました。

 

■ 日本画の制作の特徴

・準備と下書き
① 和紙は水張りや裏打ちなどをして描けるように準備をします。
② スケッチ…まずは描きたいものをよく見てスケッチします。日本画は大きな修正をしにくいのでよく考えて丁寧にスケッチをします。
③ 転写…スケッチしたものをトレーシングペーパーで写し取り、捻紙で和紙に写します。
④ 骨描き(こつがき)…転写したものを墨で線描きすることを言います。

このように絵の具を使うまでに少なくとも3回下書きをすることになります。

 

・絵の具と膠(にかわ)

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次に岩絵の具と膠(にかわ)です。
アトリエでは、1人ひとつずつ道具箱を持っています。これは石山さんの道具箱です。引き出しにはいくつもの岩絵具が入っていました。鉱物を砕いて粒子状になったものは小さなビニールパックに入っています。号数は粒子の大きさを示し、細かくなるほど仕上がりが白っぽくなります。天然の岩絵具はどれもとても高価なので、手ごろな新岩絵具というものもよく使うそうです。
これらの岩絵具は膠(にかわ)という接着剤と混ぜて和紙に着彩していきます。

 

・盛り上げ技法

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よく見ると、作品の白い部分だけ盛り上がっていることに気付きました。これは「盛り上げ技法」という特別な技法で描かれたものです。貝殻を砕いて作った「胡粉(ごふん)」という白色の岩絵具を使います。
確かに和紙から数ミリは高く盛り上がっており、ロウ石のようにすべすべしています。

 

■ 普段の生活について

現4年生の日本画専攻は25人中男子10名、女子15名。雰囲気も良いようで日本画用の和紙の裏打ちや作品の搬出などもお互い協力してやることも多いと聞きました。石山さんのアトリエも、制作の合間には5人でおしゃべりを楽しむなど仲間の笑顔も印象的な和気藹々とした雰囲気でした。

 

——–今まで描いた作品はどうなさっていますか?

「作品は全て大切に保存しています。普段は木枠を付けません。日本画の性質上、丸めて保存する事が出来ないのでそのまま置いてあります。」

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執筆:東悦子(アート・コミュニケータ「とびラー」)


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【当日参加OK】1月の建築ツアー

2016.12.30

建築ツアー

img_7555展覧会だけではなく美術館の建物そのものも楽しんでほしい!

そんな思いから始まったツアー。とびラーの案内で当館をあちこち散策します。
日時 2017年1月21日(土)14:00-14:45頃(45分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 30名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 当日13:45頃より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー [とびらフェス]
_MG_9111ライトアップされた東京都美術館を散策するツアーです。
とびラーがガイドを務め、素敵なツアーにご案内いたします。
日時 2017年1月27日(金)18:30-19:00頃(30分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 15名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

【開催報告】ミュージアムヨガ・東京藝術大学編

2016.12.17

アート×ヨガを愉しむプログラムを東京藝術大学で初開催しました!

透明感溢れる冬晴れの一日に実施されたミュージアムヨガは、高い天井から自然光が燦々と降り注ぐ東京藝術大学陳列館での朝ヨガからスタートしました。そして、キャンパス内の大学美術館で「東京藝術大学大学院美術研究科 博士審査展」を鑑賞し、最後は美術館に併設された緑の眩しいカフェテリアを貸切り全員そろってランチタイム。最初から最後までとても充実した愉しくハッピーな時間を過ごすことができました。

集合写真を初めどのスナップにも参加者、スタッフ、とびラー、皆さまの大きな笑顔が写っていて、このイベントを活気溢れる場にしてくださったすべての方に感謝の気持ちで一杯になりました。


作品鑑賞の醍醐味は、作品を通じて自身との対話を深めることで得られる”気づき“そして”学び“ですが、ヨガも同じで、アーサナ(ポーズ)を介して自身との対話を深めることで体感する“気づき”と”学び“がピースフルマインドの源です。
この2つの親和性に気づいたときに、アート×ヨガは必然だぁー!と、一気にミュージアムヨガの構想が湧き上がりました。ヨガでカラダとココロを解きほぐし、頭だけで考える領域を抜け出して自由にアートを愉しんでみたい。美術館が懐の深い”繋がり“の場になればもっといい、みんなで一緒に食べて笑ってそして自分の言葉で喋れる空間を創りたい!たくさんの想いやアイデアを嬉々として仲間であるとびラーと語り合う中で誕生したのがミュージアムヨガ。東京都美術館×東京藝術大学による「とびらプロジェクト」という母体があり、そこに集うとびラーという多種多様な”つながり“の担い手がいて、初めて実現することのできた企画です。ご参加くださった皆さまと共に“アートを介したコミュニティ”を育む活動の種をまた一つ新たに撒くことが出来たと実感した場でした。この芽吹いたばかりのミュージアムヨガの輪が大きく育つ過程の場に、今後とも皆さまが集ってくださることを切に願いつつ、17日ご参加いただいたみなさまがた方に心より御礼申し上げます、どうもありがとうございました!

執筆:山田佳子、半谷玲代(アート・コミュニケータ「とびラー」)

【参加者募集】「ミュージアムヨガ」東京藝術大学編 ―アート×ヨガを愉しもう!(12/17開催) 

2016.11.30

【定員に達したため申込受付を終了いたしました。】
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東京藝術大学の構内にある赤煉瓦造りのレトロモダンな陳列館でヨガをしてみませんか。呼吸を中心に心身を気持ちよく解きほぐす時間です。初心者の方でも安心してご参加いただけます。ヨガの後は、校内にあるにある大学美術館で展覧会を鑑賞。リラックスした状態で作品と向き合い、そこで起こる“気付き”や“発見”を存分に愉しんでみましょう。最後は、皆で揃ってランチをとりながらそれぞれが味わった作品鑑賞の感想を共有します。ヨガと作品鑑賞で満たされたカラダとココロに優しい、東京都美術館内のレストラン「IVORY」特製ランチボックスをお楽しみください!

 

展覧会は「東京藝術大学大学院美術研究科 博士審査展」を鑑賞します。

 

日時|2016年12月17日(土) 9:20-12:00(受付開始 9:00)
会場|東京藝術大学陳列館 および 東京藝術大学大学美術館 他
集合場所|東京藝術大学陳列館(校門前に「ミュージアムヨガ」の看板を持ったスタッフがおります。)
対象|18歳以上(ヨガのできる健康な方)
定員|20名(事前申込制・先着順)
参加費|無料(ただし、お昼ごはんをご希望の方はランチボックス代実費1600円(税込)が必要です。)
持ち物|運動のできる服装、着替え、タオル、飲み物
参加方法|専用の申込フォームに必要事項をご記入の上お申し込みください。
定員に達したため申込受付を終了いたしました。

*広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。
*運動のできる服装でお越しください。
*体調管理についてはご自身の責任と判断の上でお申し込みください。


IVORY特製ランチボックス
今回のプログラムでご提供するランチボックスは、東京都美術館のレストラン「IVORY」のオリジナルです。
<メニュー>
・彩り野菜とキヌアのサラダ
・自家製有機野菜のピクルス
・ターメリックを利かせた真ダコのカレー風
・南瓜とほうれん草の豆乳キッシュ
・IVORY特製ローストビーフサンド (フラックスシードパン)
・スモークサーモンのサンド (きなこのパン)

【11月開催】建築ツアー

2016.11.10

建築ツアー

img_7555展覧会だけではなく美術館の建物そのものも楽しんでほしい!

そんな思いから始まったツアー。とびラーの案内で当館をあちこち散策します。
日時 2016年11月19日(土)14:00-14:45頃(45分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 30名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 当日13:45頃より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー
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とびラーがガイドを務め、素敵なツアーにご案内いたします。
日時 2016年11月11日(金)18:30-19:00頃(30分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 15名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

【あいうえの連携】うえの!ふしぎ発見:ゴッホ部

2016.11.06

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11月5日(土)、あいうえのファミリー向けプログラム「うえの!ふしぎ発見:ゴッホ部」が行われました。

プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

とびかん建築ツアー ハロウィン編 ~「とびモン」が出すナゾにチャレンジしよう!(10/30開催)

2016.10.26

このプログラムは終了しました

毎回好評な東京都美術館(とびかん)の建築ツアー。今回はハロウィン限定のお楽しみ編です!

 

ハロウィンの時だけ現れる「とびかん」のモンスター “とびモン”を探しながら館内の見どころをめぐろう。とびモンは「とびかん」のナゾやヒミツをみなさんに問いかけてきます。ですが、どこに隠れているのか分かりません…
さあ、とびモンを発見することができるメガネを使って、とびモンを探し出しだそう!みんなでナゾを解かないと、とびモンがいたずらを始めてしまいます。とびラーと一緒にとびモンを探し出してとびかんのナゾを解きにいこう。

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日時|2016年10月30日(日) ①10:30〜12:00  ②14:00〜15:30  (各回15分前受付開始)
会場|東京都美術館(建物内外)
集合|東京都美術館 LB階(ロビー階) 講堂前
*「とびかん建築ツアー ハロウィン編」のボードを持ったスタッフが目印です。

対象|どなたでも
定員|7組(14名程度。先着順。定員に達し次第受付を終了します。)
*ただし小学生以下のお子様は保護者(高校生以上)の同伴者とともにお申し込みください。

参加方法|申込フォームからお申し込みください。
【申込の際にお願い】2名一組でお申込ください。代表者の名前でフォームにはご入力いただき、一緒に参加される方のお名前(小学生以下の場合は年齢も)は「その他連絡事項」に入力してください。

*建築解説および、バックヤードツアーではありません。東京都美術館のみどころをアート・コミュニケータ(とびラー)とめぐるツアーです。
*定員に達し次第、申込み受付を終了いたします。
*広報・記録用に録音・撮影を行う場合があります。ご了承ください。
*お申込み前に「迷惑メール」などの設定を確認し、「@tobikan.jp」からのメールを受信できるようにしてください。
*お申込みいただいた後、東京都美術館よりお返事メールが届かない場合は、お手数ですがご連絡ください。


とびモンめがねを作ってみよう!
とびモンめがねを自分で作って参加することもできるよ。
台紙をダウンロードして、自分だけの眼鏡を作ってみよう。

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(*プログラム当日は貸し出し用の眼鏡を用意しております。)

 

 

 

 

 

 

 

【10月開催】建築ツアー

2016.10.08

トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー
_MG_9111ライトアップされた東京都美術館を散策するツアーです。
とびラーがガイドを務め、素敵なツアーにご案内いたします。
日時 2016年10月22日(土)18:00-(30分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 15名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

 

 

トビカン・トワイライト・ツアー
_MG_0597今月はトワイライト版も開催します!
夕暮れ時の東京都美術館を散策するツアーです。
だんだんと夜の風景に移りゆくひとときを一緒に楽しみませんか?
日時 2016年10月29日(土)16:30-(30分程度)
集合場所 東京都美術館 ミュージアムショップ前
対象 どなたでも
定員 15名 (当日先着順)
参加費 無料
参加方法 開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。

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