東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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Archive for 12月, 2015

2015.12.18

[とびフェス]見楽会

 

 

 

美術館で、ひとつの作品の前に15分、立ち止まったことはありますか?
「見楽会」では、1時間のプログラムの中で、その場に集まった方々と一緒に2作品をじっくり鑑賞します。作品をじっと見つめ、自分の考えを話したり、隣の人の思いを聞いたりしながら作品と向き合う、そんな時間を過ごしてみませんか。とびラーが、思いのままに作品を見るお手伝いをします。普段とはすこし違った作品の見方ができるかも。「見」て「楽」しむ「会」に、どうぞお気軽にご参加ください!

 

日時:2016 年 1 月 30 日(土) ①11:00~12:00 ②13:30~14:30 (各回10分前に受付開始)
会場:東京都美術館 『東京藝術大学卒業・修了作品展』展示室
集合:東京都美術館 LB階 総合案内横 藝大卒展インフォメーション
参加費:無料
参加方法:当日受付(先着順)
※作品の解説会ではありません。
※広報や記録用に撮影・録音を行います。ご了承ください。

2015.12.18

[とびフェス]とびらボードでGO!

 

 

 

「ボッティチェリ展」で自分だけのぬり絵を作ってみよう!
展示室にある作品をじっくり鑑賞して、とびらボード(磁気式ボード)に絵をかこう。
完成した絵はポストカードになり、その場で色を塗ることもできます。
きみだけの名作の完成!
*とびらボードについてはこちら

 

日時:2016 年 1 月 30 日(土) 10:00〜16:00(10:00受付開始、16:00印刷終了)
会場:東京都美術館 「ボッティチェリ展」展示室内 2階 休憩スペース(ボード貸出:展示室入口)
定員:特になし
対象:中学生以下の方
参加費:無料(ただし、高校生以上は展覧会観覧券が必要です)
参加方法:当日、ボッティチェリ展会場へお越しください

2015.12.18

[とびフェス]なりきりアーティスト@藝大卒展編


<受付終了>

 

 

東京藝術大学卒業・修了作品展の会場で、参加者自身がアーティストになりきって作品を語るワークショップです。自由に想像して、藝大生の作品を、あなたが作った作品!?だと思ってギャラリートークしてください。藝大生とアート・コミュニケータ(とびラー)がサポートします。

 

日時:2016 年 1 月 29 日(金) 15:00〜16:30(14:50 受付開始)
会場:東京都美術館 『東京藝術大学卒業・修了作品展』展示室
集合:東京都美術館 LB階 総合案内横 藝大卒展インフォメーション
定員:先着12名
参加費:無料
参加方法:専用フォームからお申し込みください。

2015.12.18

[とびフェス]ヨリミチビジュツカン<受付終了>

 

 

 

「ボッティチェリ展」を、とびラーと一緒に対話をしながら鑑賞しましょう。
ボッティチェリ展の展示作品の中で、「気になる人物や気になる場面はどの作品ですか?」 あなたの感性で自由に選んでみてください! 鑑賞の後は、お茶をしながら展示室では語りきれなかったことをお話しするカフェタイム。美術の詳しい知識はいりません。お一人でも、お友達同士でも、どうぞ。少し変わった美術館へヨリミチしてみませんか?

 

日時:2016 年 1月 29 日(金) 18:00〜20:00(17:50 受付開始)
会場:東京都美術館 ボッティチェリ展、アートスタディルーム
集合:東京都美術館 講堂前
定員:10名
参加費:無料(ボッティチェリ展チケットをお求めください。)
参加方法:専用フォームからお申し込みください。

2015.12.13

スクリーンショット 2016-05-23 16.39.51

プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

2015.12.13

「戦争画」をご存じですか?
「戦争画」とは、戦争を主題とした絵画のことですから、ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』も、ピカソの『ゲルニカ』も、丸木夫妻の『原爆の図』もみな戦争画と呼ぶことができます。でも、今回の展覧会「戦争画STUDIES」が主に意識しているのは、日本において、日中戦争から太平洋戦争にかけての時期に、軍の要請によって描かれた「作戦記録画」と呼ばれるものです。
70年前、これらの絵画は占領軍の指示によって一時東京都美術館(旧館)に集められ、やがて「戦利品」としてアメリカに運び去られました。これらの戦争画が、「返還」ではなく「無期限貸与」という形で日本に戻ってきたのは1970年のことで、現在は153点が東京国立近代美術館に収蔵されています(所蔵作品展で数点ずつ順次公開)。
今回の「戦争画STUDIES」展は、作家たちがこれらの戦争画についてさまざまなリサーチを重ね、その成果をコンテンポラリーアート作品として展示したものです。そして、なにかしらタブー感の漂う「戦争画」をテーマに据えて、東京都美術館という場であらためて問いかける作家たちのまなざしに、われわれとびラーが何らかの形で関わることができないかと考えたのが、この「ズームイン」企画です。

 

「作品との対話」と「作家との対話」を
今回の企画では、作品を前に参加者のみなさんと対話するプログラムと、直接作家から作品についての話をうかがうプログラムをミックスして、参加者と作家や作品との距離を縮めること(ズームイン)をめざしました。「見る・聞く・話す」を織り込んだ45分ほどのプログラムを二回実施し、それぞれ3~4名の作家の作品を、集まった参加者のみなさんと一緒に見て歩きました。以下では、写真を交えてその様子をご紹介します。

 

一回目(12月13日13時半より)
IMG_2205まず、153点の『プチ戦争画』(村田真さん)の前で参加者のみなさんとご挨拶して、プログラムの概要を説明しました。続いて、豊嶋康子さんの『前例』の前に移動し、作品を見て感じたことをみなさんとお話します。この作品では、地図上に、その土地を訪れた美術家の名前が、和紙に筆書きされて貼付されています。
地図の上部が手前にせり出して傾いていることで、吊り下がった各地の短冊の量感や密度差が視覚的にわかるようになっている、とくに満州のあたりが密集している。そんなことが、みなさんの話の中から浮かび上がってきました。垂れ下がった短冊がこぼれ落ちる涙に見える、という感想もありました。いったい何の『前例』なのかと考えたとき、作品のもつ同時代性を感じるのではないでしょうか。IMG_2227
次は笹川治子さんのコーナーです。藤田嗣治の戦争画で広く知られるアッツ島を扱ったものを中心に、五点の出展作品のそれぞれについて、その意図するところを話してもらいました。アートやメディアにまつわる虚実を取り上げた作品群ですが、表面的に見ただけではなかなか思い至らない作家の制作意図を聴くことができたばかりでなく、直接ご本人に質問して、作品を制作したことで得た実感をうかがう機会にもなりました。
最後に向かったのは、辻耕さんによる『絵画考-1945年の清水登之から』というコーナーです。従軍画家としても知られた清水登之(1887-1945)は、1945年6月に息子・育夫の戦死の報を受けます。画家はそれ以降12月に亡くなるまで、ひたすら息子の肖像画を描き続けました。今回は、登之の絶筆ともいえる『育夫像』が四点展示されているのですが(内三点は初公開)、その作品を辻さんは毎日会場で模写しています。IMG_2243ここでもまずは会場に並ぶ『育夫像』を見ていきます。海軍の階級章の違い(戦死による昇進)に気づかれた方や、四枚の絵の表情の違いを言葉にしてくださった方がいました。そして辻さんご本人より、育夫像との出会いから、この模写という行為に込められた想いまでをうかがい、プログラムを締めくくりました。

 

二回目(12月13日16時半より)
入口正面にある、『アッツ島玉砕』(藤田嗣治)と同寸に投影された光(笹川さんの作品)の前で参加者のみなさんと挨拶をしたあと、壁にずらりと並んだ『プチ戦争画』を見て、作家の村田さんにお話をうかがいました。IMG_2257153点のうち数点ずつしか展示されていない現状を、ほとんどの絵が裏返された姿によって表現しているそうです。参加者からは、裏側に絵が描かれているとは思わなかったという感想や、絵を並べた順序、従軍画家への関心などが話に出ていました(ちなみに順序はランダムだそうです)。
隣のバーバラさんのコーナーには二つの作品があります。ここでも作品を囲んで話したあとで、作家本人に話をうかがいました。まずは一見作品に見えないような作品『当事者について 03』のタネあかしをしてもらいました。「思い込みは見る人の側にある」と感じる作品でした。また、上半身裸の男性モデルによるボディペインティング『たてるぞう』は、太平洋戦争当時と東日本大震災後に、「絵画(アート)になにが出来るのか」という同じ言葉が流布したことをモチーフにした作品とのことでした(松本竣介の『立てる像』を踏まえています)。参加してくれた小学生のお嬢さんは、会場でじっと立ち続けているモデルさんが風邪を引かないか心配だったようです。IMG_2280
続いて、一回目にお話を伺った笹川さんの作品を一点見たあと、今回も最後は辻さんのコーナーです。それぞれが作品を見たうえで感想を共有し、さらに辻さんご自身からお話をうかがいました。なかでも、育夫の写真を元に肖像画を描くことが、登之の心を落ち着かせ、救いになっていたのではないかと考えて、「絵や表現が人の救いになることがある」とおっしゃった辻さんの言葉が印象的でした。

 

プログラムを終えて

IMG_2287二回とも、最初からの参加者だけでなく、その都度会場で自由に加わっていただいたみなさんも一緒にプログラムを進めることができました。今回はあわせて四名の作家にお話をうかがいましたが、作家ひとりひとり戦争画へのアプローチの仕方はまったく異なり、それぞれのまなざしの独自性と多様性についても、実感してもらえたのではないかと思います。はたして参加していただいたみなさんには、少しでも作品や作家に接近できたと感じてもらえたでしょうか。

 

そしてふりかえると…
2012年、東京都美術館がリニューアルオープンした年の夏に、「東京都美術館ものがたり」という展覧会が開かれました。このときに藤田嗣治の『十二月八日の真珠湾』が展示されています。この作戦記録画は、1942年に東京府美術館で開催された「第1回大東亜戦争美術展覧会」の出品作ですから、いわば70年ぶりの里帰りでした。『東京都美術館ものがたり』という本を開くと、戦時中この美術館はさまざまな戦争絵画展の舞台であったことがわかります。藤田の『アッツ島玉砕』も、1943年の「国民総力決戦美術展」を皮切りに各地を巡回した作品でした。かなりの数の戦争画がこの美術館に足跡を残し、ここで多くの人の目に触れているのです。そう考えると、この展覧会が東京都美術館の歴史と深いところでつながりを持っていることが感じられはしないでしょうか。

 


P1070325文:羽片俊夫(アートコミュニケータ)
この展覧会で一番気になった言葉は「前例」でした。松本竣介に興味を覚え『みづゑ』のバックナンバーを探してみたり、近代デジタルライブラリーで東京都美術館を会場とした戦争絵画展の目録を調べてみたり、戦争画につながりのある展覧会を訪ねてみたりと、少し視野が広がりました。

2015.12.11

スクリーンショット 2016-05-23 15.35.04

「放課後のミュージアム:第7回」 の様子はこちら⇒
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

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スクリーンショット 2016-05-23 15.40.37

プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

2015.12.07

戦争画について調べた成果をコンテンポラリーアートとして表現した「戦争画STUDIES」展(東京都美術館・12/9〜12/20)。この展覧会の作品を何点か、とびラー(アート・コミュニケータ)と対話しながら見てまわります。作品を見て浮かんでくる思いを、その場に集まった人と共有しませんか?それによって、いろいろな考え方に触れたり、新たな疑問が生まれたり、作品の見方が変わったりするかもしれません。一部の作品については、作家の方のお話もうかがう予定です。

展覧会ウェブサイト

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日時|2015年12月13日(日)⑴13:30〜 ⑵16:30〜(各回45 分間程度・10分前に受付開始)
会場|東京都美術館ギャラリーB
集合場所|東京都美術館ギャラリーB入口受付
定員|各回先着10名
参加費|無料
参加方法|メールにて、お名前(複数で参加される場合は全員分)と参加ご希望の回を記載の上 tobira@tobira-project.info 宛にお送りください。
締切|12月11日(金)

※お申込後、前日までに当日のご案内をメールにてお送りします。
※定員に達し次第、申込を締め切ります。
※広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。
※とびラーによる作品の解説ではありません。

2015.12.02

1215べびみゅー

美術館でゆったりとした時間をすごしませんか?

第4回都美セレクショングループ展にて、【ベビーといっしょにミュージアム】(ベビーカーツアー)を開催します。
アート・コミュニケーター(とびラー)がご家族と赤ちゃんの美術館時間をお手伝いします。

このプログラムでは….
■ご家族の方が作品に集中したいとき、通路を通るとき、バギーが入りにくい場所などで、とびラーがサポートします
■作品を見て発見したこと、感じたこと、など、とびラーとの会話を楽しんでください。

このプログラムは、
赤ちゃんと暮らすご家族に、美術館での時間を楽しんでほしい、
忙しい毎日を送るご家族に、美術館でリフレッシュしてほしい
というとびラーの想いから生まれました。

美術館でのゆったりとしたひととき、過ごしてみませんか。

開催日時|2015年12月15日(火) 11:00〜(1時間程度)
会場|東京都美術館 第4回都美セレクショングループ展(ギャラリーA・C)
「JIS is it」展
「センシュアス・ストラクチュアズ」展
受付時間・場所|10:45分 当館ロビー階ミュージアムショップ前
定員|5組(赤ちゃんと、その保護者)*先着順<参加無料>

申込フォームは[こちら

※託児サービスではありません。
※作品の解説はありません。
※東京都美術館には、授乳室があります。

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