2026.07.05
第2回建築実践講座|「建築ツアーをやってみよう」
日時|2026年7月5日(日) 10:00〜17:00
会場|東京都美術館 ASR・スタジオ
第2回建築実践講座では、東京都美術館で行っている「とびラーによる建築ツアー」をテーマに講座を行いました。
午前はレクチャーと建築ツアーの体験、午後は自分自身の視点で建物を見つめ、15分間で「建築おすすめポイント」を紹介するワークに取り組みました。
建築ツアーと聞くと、建築家や専門家が建物の特徴を解説するものを思い浮かべるかもしれません。しかし、「とびラーによる建築ツアー」が大切にしているのは、建築の知識を伝えることだけではありません。
レクチャーでは、東京都美術館で建築ツアーが始まった背景や、その考え方について学びました。リニューアル前の東京都美術館で行われた「お休み都美館建築講座」というイベントでは、建築の専門家だけでなく、学芸員や職員、館長など、美術館で働くさまざまな人がガイドを務め、ツアーを実施したこともありました。
毎日この建物で過ごしているからこそ気づくことや、自分が好きな場所、誰かに紹介したくなる景色。それぞれの視点が集まることで、一つの建物がより豊かに見えてくる。そんな考え方が、現在の建築ツアーにも受け継がれています。
レクチャーのあとは、実際に建築ツアーを体験しました。
ガイドの案内に耳を傾けながら館内を歩いていると、「こんなところに光が入るんだ」「この場所は何度も通っていたのに気づかなかった」と、自然ととびラー同士の会話が生まれます。
同じ建物を歩いていても、目が留まる場所は人それぞれ。誰かが紹介してくれた場所で立ち止まり、一緒に眺めてみると、自分一人では気づかなかった魅力が見えてきます。建築を「見る」だけでなく、誰かと一緒に見ることで、新しい発見が生まれる時間となりました。
午後は、いよいよ実践です。
はじめに講師から、お気に入りの場所とその場所に惹かれる理由を紹介しました。そして、とびラーのみなさんにも「好き」という気持ちを大切にしながら、紹介したい場所を見つけてほしいと伝え、ワークの進め方や資料について確認をしました。
とびラーは一人で館内を歩き、自分が「誰かに紹介したい」と思う場所を探しました。立ち止まって建物を眺めたり、資料を調べたりしながら、その場所の魅力を自分なりに整理していきます。
その後は3人組に分かれ、「建築おすすめポイント紹介」を行いました。
それぞれがおすすめの場所を紹介すると、「そこは見ていなかった」「どうしてそこが気になったの?」と、新しい問いや感想が返ってきます。
当たり前だと思っていた見方が、誰かにとっては新鮮だったり、自分にはなかった視点を教えてもらったり。紹介し合う時間を通して、一つの建物が何通りもの見え方を持っていることを実感しました。
とびラーからは、「みんなの発見を聞くことで、自分が見ていた世界が変わったように感じた」「お気に入りの場所を紹介し合うことで、その場所への愛着が湧いた」「知識を伝えることに意識が向きがちだったが、対話を大切にしたいと思った」といった感想が寄せられました。
建築を見ることは、建物を知ることだけではありません。
立ち止まってよく見て、自分の感じたことを言葉にしてみること。そして、誰かの視点に耳を傾けること。その繰り返しのなかで、建物の見え方だけでなく、人との関わり方も少しずつ広がっていきます。
建築を入口に、人と人とがつながる時間となりました。
(とびらプロジェクトコーディネータ 大東美穂)
2026.06.27
第1回建築実践講座|「都美の建築の楽しみ⽅」
日時|2026年6月27日(土) 14:00〜16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|河野佑美(東京都美術館 学芸員)、Museum Start あいうえのスタッフ
今年度の建築実践講座がスタートしました。
当日は台風の接近により、予定していた1日の講座を、午後のみの短縮プログラムに変更して実施。それでも多くのとびラーが東京都美術館に集まり、建築実践講座の第一歩を踏み出しました。
はじめに、担当スタッフより年間ガイダンスが行われました。
今年度のテーマは、「東京都美術館の建築の歴史や背景を理解し、自分の感覚を手がかりに建築を味わう力を身につけ、美術館というパブリックな建築を介して人々をつなぐ場をデザインすること」。
全7回の講座では、東京都美術館の建築や設計者・前川國男について学ぶだけでなく、建築ツアーや来館者に向けたプログラムの実践、子どもと建築を楽しむ場づくりなど、多様な活動へとつながっていきます。また、年間課題として「誰かと東京都美術館を巡ること」「建築をテーマにしたプログラムづくり」も紹介され、1年間を通して実践的に学ぶことへの期待が高まりました。
続いて、河野さんによるレクチャー「建築をたのしむ、とは?」が行われました。

河野さんは、「誰かがおすすめする場所だから良いのではなく、自分自身がなぜ好きなのかを考えることが、建築を楽しむ第一歩」と語りました。また、建築は目で見るだけでなく、光や音、匂い、手触り、空気の流れなど、五感を使って味わうことのできる存在であることを紹介してくださいました。
紹介された雑誌には、東京都美術館で働くスタッフそれぞれのお気に入りの場所の写真と、その場所を好きな理由が掲載されており、「静かな時間が流れている」「鳥の声が聞こえる」「光の入り方が美しい」など、一人ひとり異なる視点から建物の魅力が語られていました。
河野さんのお話や、雑誌で紹介されていたさまざまな視点に触れながら、専門的な知識だけではなく、自分自身の感覚を大切にすることが、建築を楽しむ入り口であることを学ぶ時間となりました。
後半は、グループに分かれて館内を巡りました。
Museum Start あいうえのスタッフと館内を歩きながら、それぞれが気になった場所で立ち止まり、素材や光、空間の広がり、音の響きなどを五感で感じ取っていきました。
普段何気なく通り過ぎている場所にも、新たな発見がたくさんあり、「こんな角度から見たことはなかった」「雨の日だからこそ見える景色がある」といった声も聞かれました。
また、東京都美術館の歴史についても河野さんから紹介がありました。
1926年に開館した旧東京府美術館から、1975年に前川國男設計による現在の東京都美術館へ建て替えられるまでの経緯や、新館建設にあたって東京都から与えられた条件、公園の景観との調和、展示環境への配慮など、多くの工夫が現在の建物に込められていることを学びました。
建物は単なる展示の器ではなく、人が集い、作品と出会い、時間を過ごす「場」として設計されていることを改めて実感する時間となりました。
本来予定していた「お気に入りの場所を紹介し合うワーク」は台風の影響で実施できませんでしたが、この活動は今後1年間の講座や建築ツアーの中でも続いていきます。
自分自身の「好き」を見つけ、その理由を言葉にし、誰かと共有すること。
今年度の建築実践講座は、建築を知識として学ぶだけではなく、自分自身の感覚を大切にしながら東京都美術館という建築を味わい、その魅力を多くの人と分かち合う一年の始まりとなりました。
(とびらプロジェクトコーディネータ 大東美穂)
2026.01.11
第7回建築実践講座|ふりかえり
日時|2026年1月10日(土) 14:00〜17:00
会場|東京都美術館 ASR・スタジオ
第7回 建築実践講座では、1年間のふりかえりを行いました。
1年間の活動を通して新たに気づいた東京都美術館のおすすめポイントを共有しながら、2つの年間課題について意見を交わしました。
年間課題の内容はこちら
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年間課題① 「建築を、みる、楽しむ、伝える」
目的:「誰かとみる」ことを楽しむ
内容:東京都美術館以外の建築ツアーや建築関連のイベントに参加して、誰かと一緒に建築を楽しみます。体験後は他のとびラーにその体験をシェアします。
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年間課題② 「東京都美術館を、誰かと、巡る」
目的:「誰かを案内する」ことを楽しむ
内容:家族や友人など身近な人を対象に、東京都美術館を案内するツアーを実施します。館内の混雑状況や、自分ひとりで対応できる人数(最大5人程度)を考慮しながら、どのようなツアーがよいかを考え、実践します。体験後はその体験を他のとびラーにシェアします。
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これらの課題を通して、
・誰かと建築を楽しむこと
・東京都美術館を誰かと巡ること
について考えてきました。
また、「建築を介してアート・コミュニケータとして何ができるか」についても考えました。
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まずは、1年間の講座のふりかえりです。
それぞれの講座の様子は、こちらからご覧いただけます。
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第1回 都美の建築と歴史と楽しみ方
第2回 建築ツアーをやってみよう
第4回 「とびラーと見つけよう!東京都美術館のみどころポイント」の準備
第5回 オープンレクチャーvol.16/関連プログラム「とびラーとみつけよう!東京都美術館のおすすめポイント」
とびラーからは
「建築にあまり興味がなかったけれど、1年間の講座を通して建築の楽しさや魅力を知ることができた」
「東京都美術館のことだけでなく、さまざまな講師の方のお話を聞くことで知識を深めることができた」
といった声がありました。
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後半では、2つの年間課題についての体験を共有しました。
「建築を、みる、楽しむ、伝える」の課題では、他の人の視点を聞くことで、自分では気づかなかった見方に出会えたという声や、同じ建築を見ても人によって感じ方が違うことが面白かったという感想もありました。
建築は一人で味わうだけでなく、誰かと一緒に見ることで新しい発見や広がりが生まれることを実感する機会となりました。
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「東京都美術館を誰かと巡る」の実践では、友人や家族を案内する中で、相手の興味や関心に合わせて伝え方を工夫することの大切さを実感したという声がありました。
また、建築の特徴をわかりやすく言葉にすることで、相手の反応の変化を感じられたという感想もありました。自分の好きな場所や見方を伝えることで、東京都美術館の魅力を共有する時間となりました。
さらに、「建築を介してアート・コミュニケータとして何ができるのか」についても意見を交わしました。
建築を入り口に会話を生み出すこと、建物の背景やストーリーを伝えることなど、建築を通して人と人がつながるさまざまな可能性が挙げられました。
1年間の講座を通して、建築を楽しむ方法や、建築を通して人と人がつながるコミュニケーションの大切さを学びました。これから、とびラーたちがどのように建築の楽しさを広げ、新しいコミュニティを生み出していくのか楽しみです。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.12.24
第6回建築実践講座|建築を鑑賞する -見る・考える・繋がる-
日時|2025年12月6日(土) 14:00〜16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|頴原澄子(千葉大学大学院 教授)
「建築を鑑賞する」をテーマに第6回 建築実践講座を行いました。
身近な建物を見て、その魅力や背景を知り、大切に保存していくことについて、頴原澄子さんにお話を伺いました。
建築家の思いや建物の価値を伝えるために作られたガイドブックや、年齢を問わず楽しめる工夫などが紹介されました。
さらに、実際に建物を守るための活動の話もあり、建物を「残す」だけでなく、「知ってもらい、感じてもらう」ことの大切さを実感しました。
普段は何気なく見ている建物も、少し立ち止まって観察してみることで、新しい発見や愛着が生まれると気がつくことができた講座でした。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.11.02
第4回建築実践講座|「とびラーと見つけよう!東京都美術館のみどころポイント」の準備
日時|2025年11月1日(土) 14:00〜17:00
会場|東京都美術館 ASR
オープンレクチャーvol.16「みんなのけんちく〜みる・知るからはじめよう〜」で行う、関連プログラムの「とびラーと見つけよう!東京都美術館のみどころポイント」の準備を行いました。
このプログラムでは、とびラーが3人1組になり東京都美術館のみどころポイントを参加者に紹介します。
今回のオープンレクチャーでは、東京都美術館の建築家である前川國男や建物の特徴について知ることや、建物を主体的に学び鑑賞することを目的としています。
登壇者や関連プログラムの目的である、建築を楽しく見て話すことについてお話したら、いよいよプログラムの準備を始めます。

東京都美術館の打ち込みタイルや野外彫刻など様々な「みどころポイント」をどのように説明するかグループごとに相談して決めていきます。
実際に足を運んで、打ち込みタイルを触ってみたり天井を見上げてみたり・・・。
説明する内容が決まったら、とびラー同士でお互いに紹介しあいフィードバックをします。
当日に向けて、グループごとに準備をして参加者を迎える準備をします。
東京都美術館をよく見て、知る時間になりました。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.11.02
第5回建築実践講座|オープンレクチャーvol.16/関連プログラム「とびラーとみつけよう!東京都美術館のおすすめポイント」
日時|2025年11月22日(土) 10:00〜16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|松隈洋(神奈川大学 建築学部 教授)
岩井祐介(慶應義塾幼稚舎 教諭)
オープンレクチャーvol.16「みんなのけんちく〜みる・知るからはじめよう〜」では、講師として松隈洋さんと岩井祐介さんをお迎えしました。
松隈さんからは、日本のモダニズム建築を代表する建築家・前川國男と東京都美術館についてお話を伺い、建築の魅力をわかりやすく紹介していただきました。
岩井先生からは、子どもたちが日々使っている校舎を題材に、建築を見て考え、感じたことを共有しながら学んでいく授業の実践についてご紹介いただきました。
オープンレクチャーの様子は、近日中に公開予定です。

午後からは関連プログラム「とびラーとみつけよう!東京都美術館のみどころポイント」を行いました。
とびラー達は、黄色いバンダナをつけてみどころポイントのタイトルを持ち講堂で参加者を待ちます。
参加者が揃ったら、いよいよプログラムのスタートです。
まずは、参加者と一緒に講堂からみどころポイントに移動します。
見るだけでなく、触ってみたり座ってみたり・・・
様々な方法で東京都美術館のみどころポイントを伝えました。
撮影:升谷玲子
参加者ととびラーが一緒に、東京都美術館を楽しむ時間となりました。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.09.28
第3回建築実践講座|「HAGISO 最小文化施設の取り組みについて」
日時|2025年9月20日(土) 14:00〜16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|宮崎晃吉(株式会社HAGISO 代表取締役)
谷中銀座商店街から路地を入った静かな場所に位置するHAGISOは、築68年の木造アパートを修繕し2013年3月に「最小文化施設」としてオープンしました。
カフェとギャラリーが併設されており、トークイベント、地域交流の場そして、コンサートを行うなど様々な活動をしています。
その活動と地域との繋がりやそこから生まれるコミュニティーについて、宮崎晃吉さんにお話を伺いました。
建築を再生することで、「人が集まり、過ごし、交わっていく場所」としての〈場〉となり、そこには新しいつながりが育まれ、地域にこれまでになかった価値が生まれていきます。
この取り組みは、ただ古い建物を残すのではなく、その土地に眠っていた価値を見つめ直し、人が関わることで未来へつなぐ試みでもあります。
HAGISO は、建物を再生することを通して、「谷中」というまちに新しい息吹と価値を与えてきました。
建築の再生から、人とまち、そしてコミュニティが生まれていく可能性を実感するきっかけとなりました。

こうした取り組みを聞いて、とびラーとして、また3年の任期満了後に自分の地域での活動につながるきっかけを考える時間になったことと思います。
HAGISOのホームページはこちらからご確認いただけます。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.08.24
第2回建築実践講座|「建築ツアーをやってみよう」
日時|2025年8月23日(土) 14:00〜17:00
会場|東京都美術館 ASR・スタジオ
第2回 建築実践講座では、とびラーがそれぞれ「建築ツアーを考えて、やってみる」をテーマに行いました。
第1回の建築実践講座内容(都美の建物と歴史)をふりかえり、建築ツアーの写真を用いて参加者ととびラーの間でどのような会話をしているのか、どのように来館者をお迎えしているかについて一緒に考えました。

その後は「15分間のMY建築ツアーをつくろう!」ということで、とびラーそれぞれがツアープランを考えました。
東京都美術館パンフレットやトビカンみどころMAP、館内にある資料から読み解くだけではなく、実際に館内を巡り、一人ひとりが感じる「ここが好き!」「気になる!」をみつけてツアーを組み立てていきました。
それぞれがツアーを考えたあとは、3人組になって交代でツアーを実施しました。
ツアー後はやってみた感想や思ったことをシェアし、ツアーの構成や伝えたいことが伝わったのかについて考えました。
「とびラーによる建築ツアー」は決まったコースはなく、ガイド役のとびラーによって紹介するスポットはさまざまです。
ガイドによって内容が変わり、参加するたびに新たな発見があるツアーです。
今回の講座の学びが建築ツアーに活かされたらいいなと思います。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.07.06
第1回建築実践講座|「都美の建築と歴史と楽しみ方」
日時|2025年7月5日(土) 10:00〜15:00
会場|AM:東京都美術館 講堂/PM:東京藝術大学 第3講義室
講師|河野佑美(東京都美術館 学芸員)
1925年に閉館した「旧館」の当時の様子や、1975年に「新館」として建設された東京都美術館の建設に至るまでの経緯など、東京都美術館の建物や歴史について、東京都美術館 学芸員の河野佑美さんにお話しいただきました。
また、建築ツアーが生まれた経緯や建築家ではない人がツアーを作り上げていくことについても、河野さんの経験を交えながら熱く語っていただきました。
「新館」建設にあたり、建築家として抜擢された前川國男。彼が東京都から与えられた、幾つものミッションを全てクリアして建てられた現在の東京都美術館にはたくさんの魅力があります。
そんな、東京都美術館の魅力を河野さんが撮影した写真を見て、お話を聞いて味わった後は、とびラー同士で東京都美術館のオススメポイントを紹介するシェアタイムを行いました。
自分のオススメポイントを他のとびラーと共有し、新たな見方や発見ができる時間となりました。
「初めて知った!」・「ここ私も好きな場所」・「同じ場所でも、時間と天気で見え方が違って見えるんです」と楽しそうにお話をしているとびラー達が印象的でした。
東京都美術館で実施している「とびラーによる建築ツアー」は、2012年のリニューアル時におこなった館内ツアーがきっかけで始まりました。
建築家が込めた想い、歴史、建物の色・デザインといった建築を楽しむポイントを切り口に、とびラーと対話しながら味わいます。
ガイドによって、ツアーの内容が変わるのも魅力の一つです。
そして午後は、「とびラーによる建築ツアー」を体験しました。
ガイド経験者のとびラーがガイドとなり、参加者のとびラーと都美館内を45分間で巡りました。
ツアーの後は、各チームごとにふりかえりをおこない、ツアーの感想や印象的だったことシェアしました。
今回、初めての建築ツアーに参加したとびラーは、「こんなに楽しいなんて!」・「45分があっという間だった」とお話ししていました。
最後に1日を通じての感想を共有して、私たちの拠点となる東京都美術館への関心を深めていきました。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.03.01
東京都美術館では「とびラーによる建築ツアー」をおこなっており、「とびらプロジェクト」で活動するアート・コミュニケータ(とびラー)がガイドとなって、グループに分かれて対話しながら東京都美術館を散策します。今年度は6回開催しました。
この建築ツアーでは決まったコースがありません。とびラーたちは事前にお互い相談しながら、当日の館内の状況や混雑具合、天候などを想定して、コースや話す内容を考えています。しかし予期せぬことは起きるものです。コースを臨機応変に変更をしたり、参加者の興味に合わせて話題を転換したりできるように準備して、参加者をお迎えしています。
全6回の様子の一部をご紹介します。
第1回(5月12日開催)の様子
おひとりで参加する方や親子連れなど、様々な参加者がいるのも「とびラーによる建築ツアー」の楽しいところの1つです。最初にグループみんなで簡単にお話し、緊張がほぐれてからスタートします。
第2回(7月20日開催)の様子
暑さが本番になった7月。とびラーは、館内や木陰などを多く取り込むなど、暑さを考慮したツアー構成をそれぞれ考え、臨みました。
第3回(9月21日開催)の様子
どうやって東京都美術館の建物を味わってもらおうかと、とびラーは毎回考えています。実際に触ったり、じっくり眺めたりする時間を設けるグループもありました。
第4回(11月23日開催)の様子
「とびラーによる建築ツアー」は対話をしながらツアーを進めていきます。とびラーたちも参加者とのコミュニケーションを毎回楽しんでいます。
第5回(2025年1月25日開催)の様子
建物を紹介する上で、難しい言葉や聞き慣れない言葉を使う必要があるときがあります。とびラーたちはフリップや資料を用意して、参加者にわかりやすくお伝えする工夫をしています。
第6回(3月1日開催)の様子
今年度最後の建築ツアーでは、手話でお話しする方にも建築ツアーを体験してもらおうと、手話対応グループを1つ設けました。難聴のとびラーがガイドとなり、日本語対応手話を使って東京都美術館の魅力を紹介しました。ほかにも、ろう者や聞こえにくい方が参加される場合は、UDトーク(音声認識技術を使って会話やスピーチをリアルタイムに文字起こしするアプリ)を使ってガイドを実施しました。
「とびラーによる建築ツアー」では、ガイドによって紹介する見どころはさまざまです。そして、季節によって東京都美術館を囲む上野公園の四季折々の美しさも異なります。
参加するたびに新たな発見に出会える建築ツアーとなっていますので、ぜひみなさんのご参加をお待ちしております!