2025.12.24
第6回建築実践講座|建築を鑑賞する -見る・考える・繋がる-
日時|2025年12月6日(土) 14:00〜16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|頴原澄子(千葉大学大学院 教授)
「建築を鑑賞する」をテーマに第6回 建築実践講座を行いました。
身近な建物を見て、その魅力や背景を知り、大切に保存していくことについて、頴原澄子さんにお話を伺いました。
建築家の思いや建物の価値を伝えるために作られたガイドブックや、年齢を問わず楽しめる工夫などが紹介されました。
さらに、実際に建物を守るための活動の話もあり、建物を「残す」だけでなく、「知ってもらい、感じてもらう」ことの大切さを実感しました。
普段は何気なく見ている建物も、少し立ち止まって観察してみることで、新しい発見や愛着が生まれると気がつくことができた講座でした。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.12.22
第8回アクセス実践講座|ふりかえり
日時|2025年12月21日(日) 13:30〜16:30
会場|東京藝術大学 第3講義室
第8回 アクセス実践講座では、1年間のふりかえりを行いました。
各講座の様子は、こちらからご覧いただけます。
・
第1回 合理的配慮とは/社会共生について考える
第2回 きこえない・きこえにくい人
第4回 超高齢社会に対応した地域連携の取組み―台東病院とCreative Ageing ずっとびの事例から
第5回 発達障害とは
第6回 国籍・文化が違う人との共生
第7回 キッズドア「こどもの貧困
講座を振り返って、とびラーからは
「アクセス実践講座を通して大きく感じたのは、まずは知ることが行動することの第一歩だということ」
「今まで知らなかったことに触れることで、日常の中でも物事を別の角度から見る視点が育まれたように感じました」
「現在の日本の様々な社会課題について実情を知ることができ、有意義な講座でした」
といった声がありました。
・
後半では、年間課題である「アクセス実践講座を受講して関心をもった本を読む」について、5人組でシェアを行いました。
それぞれが関心を持った本について感想を共有し、さらに「アート・コミュニケータとして私にできること」についても意見を交わしました。
対話の中では、人と人、人と地域、アートと社会をつなぐさまざまな可能性が挙げられました。
・
1年間の講座を通して、社会課題や現状について学んできたとびラーたちが、今後どのように活動を広げていくのか、とても楽しみです。
(とびらプロジェクト コーディネータ 大東美穂)
2025.12.21
・東京都美術館では2025年9月12日(金)~12月21日(日)に特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(以下、ゴッホ展)が開催されました。これにあわせて、とびラボ活動「ゴッホをめぐるボウケン」を行いました。活動はゴッホ展閉幕までの間、全5回行いました。
・実は、ゴッホ展の前の特別展「ミロ展」から「ボウケンラボ」は誕生しました。東京都美術館でさまざまな特別展が行われる中、その作家や背景についてもっと知りたいと思いながらも、ひとりでは調べきれないまま展覧会が終わってしまうことを残念に感じていました。
・
・そこで立ち上げたのがこのラボ「〇〇をめぐるボウケン」です。 とびラー同士、自分自身の興味関心を自由に調べ、シェアし合い、それぞれの興味関心の冒険が拡がる、そんなラボを目指しました。
・・
1.今日の興味関心を付箋へ書き出し&分類
・まず、ゴッホ展をめぐる「今日の興味関心」を数分間で各自付箋に書き出し、書いた内容についてひとりずつ付箋を出しながらシェアします。「あ、それ、私も同じことを書きました!」と声が上がることも。似た内容の付箋をまとめながらシェアしていきます。
・
・この日は「ゴッホの作品」「ゴッホの人間関係」「ゴッホという人」に分類できる付箋が出てきました。
・
・
・
2.各自30分の調査タイム
・ここからは、30分の時間で各自気になることを調査してまとめます。Webで検索するもよし、図録や関連書籍を読むもよし、各々のスタイルで調査&まとめを行います。特別展に関する書籍が多数ある美術情報室に行って調べるメンバーもいます。調べている間は、皆無言で黙々と調査します。
・
3.シェアタイム
・30分の各自調査タイムの後は、シェアタイムです。順番に調査内容をシェアします。とびラー同士も感想を伝え、気づいたこともシェアしてコミュニケーションしながら進めます。 他のとびラーが調べたことを聞いていると、自分では思いもつかなかったテーマや視点の調査内容やまとめ方に「へぇ~。」「そうだったんだ~。」「なるほど~。」と新たな気づきがあり、「ということは、これはどうだったんだろう?」などと、さらにまた興味関心が芋づる式に掘り起こされてきます。まさに「ゴッホをめぐる知的好奇心を深めてゆくボウケン」が繰り広げられていきます。
・
・
・
・このように、①今日の興味関心を付箋に出す ②各自30分の調査 ③調査内容をシェア という流れで進めるこのとびラボは、ゴッホ展の開催期間中に複数回行われており、何度も参加するとびラーもいれば単発で参加するとびラーもいます。一度だけの参加でも全く問題なく気軽に「ボウケン」できるのも魅力の一つです。
・全5回のボウケンをした今回の「ゴッホをめぐるボウケン」。ゴッホ展閉幕の12月21日に最後の「ボウケン」と解散会を行い、ラボ全体の振り返りを行いました。
・
・メンバーからは、「それぞれの気になるテーマを共有できたのがよかった」「自分では気づけなかったトピックに出会えた」「調査テーマが決められていない自由さが心地よかった」といった声が上がりました。時間制限を設けた30分の調査タイムも、集中して取り組める心地よい緊張感が生まれ、短時間でも多くの発見につながり、共有にちょうどよい分量で進められたのが好評でした。また、宿題のように持ち帰るのではなく“その場で調べる”スタイルは、負担感がなく気軽に参加できるうえ、とびラー同士のリアルな会話の中で興味が広がり、その日の関心をすぐに深掘りできる点が魅力でした。「すご〜く楽しかった!」という声も多数あり、生き生きとした知的交流の喜びがその言葉に現れていました。
・
・
・このラボを行って、とびラーの様々な視点でのゴッホ展をめぐるあれこれを今までよりも少し理解することができた気がします。ゴッホについては炎の画家、狂気の画家という表現も聞きますが、そうではないゴッホや、家族や交友関係の中の姿を知ることができ、ゴッホを以前よりも身近に感じることができました。
・
・同時に、絵画への真摯な探究心や学び続ける姿勢にも触れ、あらためて多くの作品を残したゴッホと、その歩みを支えた家族に感謝の思いを抱きました。ゴッホ展というきっかけから生まれた「ボウケン」は、これからもいろいろな展覧会をめぐって続いていくかもしれません。次の「ボウケン」も楽しみです。
執筆者:寺岡久美子(13期とびラー)
情報通信系の企業で働いています。企業内ボランティア活動として、カウンセリングやメンター、社内認定講師も担当しています。とびラーになってから、アートが自分自身にぐっと身近に感じられるようになり、忙しい人たちにもアートに触れられる機会をつくりたいと思うようになりました。これからは「企業×アート」でできることを考えてみたいと思っています。好きな村上春樹さんの小説『羊をめぐる冒険』からラボ名を拝借しました。
2025.12.19
■ きっかけ:大学生の「居場所」を美術館に
大学生を対象としたプログラム「大学生の放課後ミュージアム みる・つくる・はなす」を企画・実施しました。このプロジェクトの出発点は、「美術館のプログラムに大学生向けのものが少ない」という問題意識と、「アートは知識がないと楽しめない」という多くの大学生が抱える心理的な壁を壊したいという思いからでした。
当初は、エンタメ性の強い内容も検討しましたが、メンバーで美術館を歩き直し「空間の持つ余白の魅力」を再発見したことで、ターゲットを「美術館には来るが、まだ自分なりの楽しみ方が見出せていない人」に設定し、目的を「自分なりの好きを発見し、共有すること」へと再定義しました。大学生と20代のとびラーが中心となり、半年間にわたり20回以上の会議を重ね、同世代の仲間に向けて一からプログラムを作り上げました。
■ 企画内容:自分の部屋に「好き」を飾る体験
当日のメインテーマは「自分の部屋の壁に飾りたい作品」に設定しました。当初は謎解きのようなエンタメ企画も検討しましたが、最終的には「人の評価ではなく、参加者自身が自分の視点でアートを選び、解釈する『余白』を楽しんでほしい」という思いから、このテーマに行き着きました。
展示室さんぽ(鑑賞)の様子
まずは、開催中の「刺繍ー針がすくいだす世界」展を鑑賞し、参加者それぞれが直感でお気に入りを探しました。初めは緊張していた参加者も、「作品に使われている素材って何だろう?」、「これって漫画に似ているかも?」といった些細な疑問から会話を広げることで緊張がほぐれ、教える・教えられる関係ではなく、一緒に作品を楽しむフラットな関係性を築くことができました。
お気に入りの作品を選定する様子
展示室さんぽした後、「自分の部屋の壁に飾りたい作品」をテーマにお気に入りの作品を5枚選定しました。そして、タブレットを活用し、選んだ作品を展示空間にレイアウトするワークを行いました。参加者が「自分ごと」として作品を選ぶことができるよう、「タブレット上で自分の理想の部屋(空間)を作って飾る」という形としました。これにより、参加者はより純粋に「自分の好き」を表現することに集中できました。
レイアウトへの想いを共有するシェアタイム
最後は、作成した画像を囲みながらシェアタイムを設けました。そこでは、「図工の時間以来にこういうものを作れて楽しかった!」といった声や、「自分が無機質な雑巾のモチーフが好きだと気づいた」といった、その人ならではの具体的なこだわりが活発に飛び交いました。互いのレイアウトに対する感想も盛んに出て、コミュニケーションが生まれる良い場となりました。
■ 今後に向けて
今回のプログラムを通して、私たちラボメンバー自身も多くの楽しさや発見を得ることができました。特に面白く感じたのは、「普段の友達ではない同世代と、作品を一緒に見る楽しさ」です。初対面であっても、アートというフィルターを通すことで自然と深い価値観が交わり、それぞれの「好き」を共有できたのは貴重な経験でした。また、正解のない「解釈する余白」こそがアートの面白さであると、私たち自身も改めて気づかされました。
今回のラボを通じて、対外向けプログラムをゼロから作る大変さと同時に、「本質的に何を大事にしたいのか」を考え続ける姿勢の大切さを学びました。今後は、参加者同士の対話の時間をさらに充実させ、より柔軟な場づくりを探求していきたいと考えています。
誰もが自分の「好き」を安心して持ち寄り、共有できる場所。そして、学生にとって気軽にアートに触れることができ、心ゆくまで楽しめる最高の空間として、美術館の魅力をこれからも同世代の仲間たちへ届けていきたいです。
金子淳平
13期とびラー。現在大学3年生。趣味は、合唱と野球。大学ではフランス近現代の美術史と思想を専門に学びながら、課外では音を用いた作品制作やプロジェクトに取り組んでいる。メディアと情動、日常と物語など、身の回りの「関係性」について考えるのが好き。
2025.12.16
第7回 鑑賞実践講座|作品えらび・作品のシークエンス
日時|12月16日(火)10:00〜15:00
会場|東京都美術館 アートスタディルーム、スタジオ
講師|三ツ木紀英(NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA))
12月16日(火)、東京都美術館 アートスタディルームとスタジオにて、第7回鑑賞実践講座「作品えらび・作品のシークエンス」を開催しました。講師は三ツ木紀英さん(NPO法人 芸術資源開発機構)です。
これまでの鑑賞実践講座では、VTSの考え方やファシリテーションの基礎、展示室での場づくり、事前準備、そして実践をふりかえる方法について学んできました。第7回は、それらをふまえたうえで、鑑賞プログラムの質を大きく左右する「作品えらび」と「作品のシークエンス」について考える回として位置づけられました。
とびラーがファシリテータとして関わる鑑賞プログラムでは、プログラム参加者と鑑賞する作品をとびラーが自由に作品を選べる場面ばかりではありません。展示室内での人数の偏りを防ぐため、プログラム担当者からあらかじめ2作品程度のシークエンスが指定されることが多くあります。とびラーには、その与えられた作品の組み合わせをどのように読み解き、対象となる鑑賞者にとって意味のある鑑賞体験として立ち上がらせていくかが、ファシリテーションの技量として求められます。
講座の前半では、三ツ木さんから、美的発達段階の考え方と、それを作品理解や鑑賞プログラムの設計にどう生かすかについてレクチャーがありました。鑑賞者は年齢や経験、背景によって、作品のどこに注目し、どのような言葉を紡ぎやすいかが異なります。作品えらびとは、「良い作品」を選ぶことではなく、鑑賞者の状態や文脈に応じて、どのような出会いをつくるかを考える行為であることが共有されました。
続いて、2作品のシークエンスを題材にしたワークに取り組みました。とびラーは、指定された2作品について、それぞれの特徴だけでなく、「なぜこの順番なのか」「この組み合わせによって、どのような見方の変化や思考の広がりが生まれうるのか」を読み解いていきます。作品単体ではなく、作品と作品のあいだに生まれる関係性に目を向けることで、展覧会全体の表す鑑賞のストーリーをも構想する視点を養いました。
ワークの中では、対象者を具体的に想定することで、どのような問いから対話を始めるのが有効かについても考えることができました。作品のシークエンスを読み解くことは、鑑賞者の背景や美的発達段階を想像し、鑑賞の場全体をデザインすることにつながっていきます。
後半では、鑑賞者を迎えるファシリテータとして、与えられたシークエンスの中で自分がどのように場をひらいていくかを具体的に考えました。第4回・第5回で学んだ展示室での場づくりや事前準備、第6回で共有したふりかえりの視点とも結びつけながら、実践につながるイメージを膨らませていきました。
第7回は、「作品を選ぶこと」また、「与えられた作品やシークエンスをどう読み解き、鑑賞の場として立ち上げるか」を考える回となりました。とびラー1人1人が、作品と鑑賞者、そして場の関係をつなぎ直しながら、鑑賞体験をデザインしていくための重要なステップとなりました。
次回はいよいよ1年間の学びをふりかえる回となります。これまで積み重ねてきた講座・実践・ふりかえりをあらためて見つめ直し、とびラーとしてのこれからの鑑賞のあり方を考えていきます。
(とびらプロジェクト コーディネータ 越川さくら)
2025.12.13
「わたしたちも手で話したいラボ」は、2025年度の第2回アクセス実践講座「ろう文化を知ろう」を受講した当日に発足しました。
第2回アクセス講座の講師は、ろう者で明晴学園というバイリンガルろう教育を行う学校の校長を務める小野広祐さん。手話で「ろう文化」についての講義を行ってくださいました。
■ 講座を受講して、初めて知った「手話」という異文化
当時のわたしは恥ずかしながら、「手話」というものは、耳がきこえない・きこえにくい方々への配慮・支援のための手段である、という程度の認識でした。
その認識が、この講座の受講をきっかけにして、ひっくり返ったのを今も覚えています。
手話は、いわゆる「聴覚に障害のある方」への配慮・支援をするための手段ではなく、耳が聞こえない人たちが生活を営むなかで自然に育まれてきた「ひとつの言語」であるということ。
手話が持つ、音声言語とは全く異なる文法体系の基本的な話から始まり、具体的なエピソードを交えたろう者と聴者の考え方の違いの事例など、ろう者である小野先生の手で語られる血の通った言葉に、夢中で目を向け通訳の方の言葉に耳を傾けていました。例えば、手話では話し手や聞き手、あるいは第三者など位置関係を示すために指差しして話すことが多いけれど、聴者からすると人を指差すことは失礼になってしまうという文化的な違いがあることや、「食べる」という表現が、食べる対象物とセットになっている(「ハンバーガーを食べる」の手話は、手でハンバーガーを持っているようにして頬張る、「おにぎりを食べる」はおにぎりを持っているようにして頬張る、etc…)ことなどが印象に残っています。
また、その講座の時にスタッフや登壇者の方々が手話で軽快に「おしゃべり」している様子をみた際に、自分もこの言語で話すことができたなら、、、と淡い憧れの気持ちを抱いていたように思います。
その夜、講座の振り返りを書くだけでは想いを抑えることができず、このラボを発足するための呼びかけをとびラーにメールしたのでした。このように、湧き上がる思いのままに開始したラボだったのですが、具体的な活動内容は定まっておらず、どんな風に進めれば良いのか不安な気持ちもありました。
初回のとびラボに集まったとびラーは、手話が初めての人、手話学習歴が長い人・浅い人、中途失聴の人など、様々な人たちが集まりました。
それぞれがこのラボに参加した想いを聞いた後に、これからのラボでやりたいことを話し合い、後半は、区が主催する手話通訳養成講座に通っているとびラーが、即興講座を開いてくれました。
アクセス実践講座で知った内容と紐付けながら、みんなとペースを合わせて手話を学ぶことができました。
↓第1回「わたしたちも手で話したい」ラボの様子
その後の活動も集まった人たちで柔軟に活用できるものを活用しながら、手話やろう文化を学ぶ活動を実施しました。
以下が、その後にラボの中で実施した主な活動です。
▼指文字しりとり
手話のほかに、聴者が話す50音の1音1音に合わせた手の形が決められている「指文字」というものがあります。
ちなみに、日本語の50音に合わせた指文字は、1931年にアメリカの指文字を学んだ大阪市立聾唖学校の大曾根源助らによって作られたと言われているそうです(参考:文法が基礎からわかる日本手話のしくみ、岡典栄・赤堀仁美著、p29)
この指文字を覚えられるようにと、ラボに参加したとびラー同士で、時折カンニングペーパーを見ながら(笑)、指文字しりとりを実施しました。
この指文字しりとり、予想以上の盛り上がりを見せ、時間を忘れて取り組んだせいで後半の内容を押す羽目になりました。
皆さんもぜひしりとり遊びを通じて指文字を覚えてみてください。
▼サインネーム(手話によるあだ名)決め
ろう者の方々は、各自の特徴を捉えたり名前をもじったりしたあだ名があるようで、ラボメンバーもそれぞれサインネームをみんなで考えて決めました。
中途失聴のメンバーの一人に、すでにサインネームが決まっている方がいたのですが、それがあまり気にいっていないから、という理由で付け直していたのが面白かったです。
ちなみに、その方の名前のイニシャルはMで、笑った際の目尻のシワが特徴的なことから、指文字の「M」の形(人差し指、中指、薬指を立てて逆さにするのが「M」)を両手で作って、目尻に三本の指を合わせる、というサインネームに決まっていました。
▼東京都美術館のHPにある手話による施設案内動画を視聴して学習
東京都美術館のHPには、手話による動画がいくつか掲載されています。
その中で、施設案内動画を活用して、ラボ内で手話の学習を行いました。実際に動画をみながら手話を解読していくと、わずか20秒程度の文章を理解して実際に手話で真似られるようになるまでに10分以上かかっていた気がします。
また、字幕と手話は一対一対応になっておらず、字幕ばかりみていると手話を見逃してしまうのは面白い体験でした。
外国語の翻訳が日本語と一対一で完璧に逐語訳できないように、日本手話ももちろん日本語と完全に連動しているわけではないということを実感できました(日本手話はやはり音声日本語とは違う言語なのですね)
↓東京都美術館のHPにある手話による施設案内動画を視聴する様子
▼中途失聴の当事者を交えて、きこえる・きこえない・きこえにくい人の体験の違いをシェア
また、ただ手話を学ぶだけではなく、中途失聴のきこえにくいとびラーから、補聴器から人工内耳に変えたことによる聴こえの変化を聞きました。きこえる・きこえない・きこえにくい人の言葉や表現の認識の違いについて話したことも印象的でした。
人工内耳に変えて、初めてウグイスの鳴き声が聞こえた時、これが本などで知っているだけだった「ホーホケキョ」の鳴き声か!と感動したそうです。
↓中途失聴の当事者と聴者の体験の違いについて雑談する様子
そのほかにも
・明晴学園の校長でアクセス実践講座の講師である小野広祐さんが執筆したテキスト(『日本手話へのパスポート』)の動画を視聴して学習
・NHKの手話データベースを活用して語彙を増やす
・目の見えないメンバーも交えて手話を学ぶ
などなど、様々な活動を行いました。
■ラボのこれから:「手で話す」が1つの選択肢になる未来を夢想する
「手話」という言語やろう文化を学ぶことが面白い・興味深い、手話を使って話してみる試行錯誤が楽しい、というのがモチベーションの根底ですが、個人的にはもう1つ、このラボを継続する上でのモチベーションがあります。
それは、「手で話す」というコミュニケーション手段が、当たり前に選べる選択肢になる未来への小さな礎石になれればいいなという想いです。
とびらプロジェクトでは、すでにそのような未来に向けた活動が着実に一歩づつ実施されているはずです。
このとびラボは、そのような活動の中の小さな種の一つに過ぎません。
執筆者:藤井孝弘
とびラー14期。普段はIT企業に勤務。仕事の傍らで、ジェネラティブ・アートを楽しむ日曜芸術家。
人と人とがそれぞれの「違い」を尊重し補い合いながら、一人ひとりが生きる喜びを実感できる社会の実現に、微力ながら貢献できればいいなぁという想いを胸に活動中。
2025.12.12

アートに少しでも興味がある、大学生・大学院生・専門学校生のためのプログラムです。
放課後、夜の美術館で過ごすひととき…
お1人でも、お友達と一緒でも大歓迎!同世代のアート・コミュニケータ(とびラー)もみなさんをご案内します。
みて、つくって、はなして 新しいアートの楽しみかたを発見してみませんか?
大学生の「放課後ミュージアム」みる・つくる・はなす
【日時】
12月19日(金) 17:30~19:15(17:15 受付開始)
【対象年齢】
18歳〜24歳くらいの学生(大学生~大学院生・専門学校生など)
【定員】
12名
※先着順。定員に達し次第、申し込み受付を終了します。
【会場】
東京都美術館
【集合場所・時間】
場所:東京都美術館 交流棟2階アートスタディルーム
時間:17:15から受付開始します
【参加費】
無料
【その他】
・展覧会の入場に学生証が必要なため、当日忘れずにお持ちください
【参加方法】
事前申込制。以下の専用フォームよりお申し込みください。
12月19日(金) 17:30~19:15(17:15 受付開始)
【申込みの際にお願い】
・定員に達した場合は受付終了と表示されます。
・申し込み完了後、「返信先Eメールアドレス」に自動返信でご案内をお送りします。必ずご確認ください。
・「@tobira-project.info」からのメールが受信できるよう迷惑メール設定をご確認ください。自動返信が届かない場合は、お申込みされた方の「お名前・電話番号」を記載のうえ【p-tobira@tobira-project.info】までご連絡ください。
・学生証をお忘れの場合は、展覧会観覧料が必要です。
・当日は広報・記録のため撮影を行います。ご了承のうえご参加ください。
2025.12.11
「五感で楽しむ冬の都美さんぽ」とは、上野公園の緑に囲まれた東京都美術館(以後、都美)の環境と前川國男が設計した建築を視覚・聴覚・触覚・嗅覚などを使って味わいながら歩く約1時間のツアーです。
開催日は、土日の上野公園の喧騒を避けて、比較的静かな平日に実施しました。
開催日程は2日間です。
2025年12月4日(木)、11日(木)10時~11時の2回にわたり実施した、ツアーの模様を報告します。
準備段階でとびラーは、2025年8月から4か月の間、6回のとびラボミーティングを行いました。
ミーティングでは、ツアーの開催時期や、五感に意識を向けることで日常とは異なる美術館の見え方を参加者に体験してもらうにはどのようにしたらいいか、参加者ととびラーがともに楽しむためにどんなツアーを作りたいかをとびラー同士で話し合いました。
この「五感で楽しむツアー」のシリーズは、最初のアイデアが実施されてから、3年目を迎えました。継続的に行ってきた「五感で楽しむツアー」というアイデアを、今年度はどのように実践していくのかについても話し合いました。
*
そして迎えたツアー本番1回目は、少し気温も低く、寒さを感じながらのスタートになりました。
当日は7名の参加があり、2チームに分かれてツアーを実施しました。
ツアーコースは、ファシリテータがチームごとにプランを立ました。
ツアー中に立ち寄るポイントで、五感を使って美術館を楽しんでいただくための見せ方や、声掛けなどを考えたプランです。
ツアーでは、五感に意識をむけることでいつもとは違う気づきが生まれます。
例えば、こんな気づきです。
視覚:何気なくみていた美術館外壁に、よく見ると穴があることに気づく。そうすると、この穴は何のために空いているのかを考える。さらに、外壁に近寄ってみると、もっと小さな穴も見えてくる。
触覚:外壁を触ってみると、そこから、どのような素材でできているのか知りたくなる。
聴覚:野鳥の声、人の話し声、足音などに気づく。そうすると、都美の建っている公園の環境や人の流れに気がつく。
嗅覚:敷地に落ちているクスノキの葉を割いてみると、さわやかな香りを感じる。
そして、このツアーだけの特別感を感じられるポイントがあります。
「普段は入れないエリアへご案内します」と、とびラーが参加者にお伝えすると、参加者の「わぁ。」というお声とワクワク感が高まります。そのお声を聞くと、私たちもワクワクしてきます。
いつもは施錠してある都美の敷地の東側にある小さな門を入り、細い通路を抜けます。そうすると視界が広がり、目の前に大きな銀杏が見えてきます。
そこは、前川國男が設計した新館開館当時は野外彫塑展示室だった都美の北側エリアです(現在は野外彫刻の展示はありません)目の前の大きな銀杏は1945年第二次世界大戦で被災した銀杏です。
木の上部は焼け落ち、幹の内側も黒く焦げていますが、横に低く枝を伸ばしていて、毎年春には緑の葉が茂り、秋には黄色く色づきます。木の下に入ると、静かに佇むその姿から、長い時間を生きてきた重みや生命力が伝わってきます。参加者からは、「畏怖を感じる」との声もありました。
ツアーの終わりに参加者に感想を伺うと「午後から仕事だがリフレッシュして向かえる」とのお話しされていました。
本番2回目は、9名の参加者を迎え、3チーム編成で実施しました。
*
今年度の実施では、とびラボに集まったとびラーととびらプロジェクトのスタッフがみんなで準備を進めてきました。また、実施にあたっては美術館の各部署の方々のご協力も得て、2回のプログラムを無事終えることができました。
参加者のみなさんには、美術館に展覧会を見に来るだけではない楽しみ方を知っていただき、ツアーに参加したことで、いつもと違う時間を過ごしていただくことができたのではないかと感じています。
※美術館北側のエリアはプログラム開催時のみご案内しています。
通常は入室できませんのでご注意ください。
とびラーに応募したきっかけは定年退職後も社会とつながっていたい考えたことです。美術館ボランティア活動に参加しなければ出会えなかった多様なバックグラウンドをもつ仲間との3年間は、私にとって宝物になりました。任期終了後も仲間とつながり、様々な場所での活動が続くことを嬉しく思っています。
2025.12.05
東京都美術館ではとびラーによる建築ツアーがおこなわれています。一方で、昼間とは異なる夜ならではの魅力もお伝えしたいという思いがあり、「この指とまれ」で集まったとびラーで夜間開館時のツアーに取り組むことにしました。
今回は「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」会期中の夜間開館時に開催することを想定し準備を進めていきました。
夜間開館時に行う建築ツアーは過去にもおこなわれています。しかし、私たちが目指すツアーはどんな内容がよいのだろうか、と話し合いをスタートしました。
まず、ツアーのネーミングについて考えました。日没後、館内の照明が輝きだします。公募棟休憩室の赤・緑・黄・青の4色の壁が見事に照らし出され、かまぼこ天井の照明も昼間とは違い、より一層暖かく感じます。そのような館内を巡るツアーを私たちは「トビカン☆ナイトクルーズ」と名付けました。
今回のツアーでは、事前の参加申し込み受付はおこなわず、インスタグラムなどの事前告知と、当日に館内で呼び込みをして、参加者を募りました。また、申し込み受付は、当日におこないました。整理券配布時間前から参加希望のお客様が集まり、とびラーも嬉しさと共に、より良いツアーにしようと気持ちが引き締まりました。
とびラー15名が自分の担当場所に位置し、4チームに分かれて、21名のお客様をお迎えしました。それぞれのチームが日没後の館内を巡り始めます。暗さの中で際立つ柱のはつりの陰影をガイドが指さすと参加者の方も顔を寄せて覗き込みます。南口から公募棟休憩室をふりかえり見た時には「わぁーキレイ!」と感嘆の声が聞こえました。ツアー当日は、2025年最後の満月「コールドムーン」が見事に輝いていました。休憩室の大きな窓から全員でちょっとしたお月見気分。金曜日の夜、とても優雅な時間が流れていました。
ツアーをおこなうにあたって、計画を練ることも大切ですが、とびラボではどんなツアーであったか、ふりかえりをおこなうことも大切にしています。しかし、ツアー中はガイド担当やサポート担当のとびラー、写真担当のとびラーなど、全員がツアーに集中してしまう為、シンプルに良かった点悪かった点に話がなりがちです。そこで、ツアーチームごとに、どんなことを目指していきたいかを事前に検討し、チーム内で相互理解をする時間を設けることにしました。ガイドデビューするとびラーを応援しながら、みんなが当事者となりチーム一丸となったことは、トビカン☆ナイトクルーズラボ全体にも強いつながりをもたらすことが出来たと思います。
ツアーも無事に終わり、それぞれのチームでどのような時間を持つことが出来たかふりかえりました。トライアル時には想定していなかった状況に、ガイドの難しさを実感したとびラーもいました。また、運営方法についても改良点があげられました。
ツアー後にお客様から寄せられたアンケートには「ライトが窓ガラスに反射されるように配置されていて、とても芸術的で素敵でした」という感想や「美術館の建物に注目する新たな視点を知りました」という感想もいただきました。私たちがこのとびラボで、お客様にお伝えしたかった夜のトビカンの魅力をしっかり伝えることが出来きて嬉しかったです。準備から試行錯誤を重ねた私たちとびラーは、今後もこの夜間開館時のツアーを続けて行きたいという思いを改めて持ちました。
12期とびラー 猪狩麻里子
都内小学校の情緒固定特別支援学級講師。アート鑑賞では、みんなで作品を見ながら語り合う時間を楽しんでいます。また、街歩きでは素敵な建築にときめき、その土地の地形や歴史にも興味が尽きません。
2025.12.04
とびラー12期・柴田麻記です。私は社会人として働く時間を経て、今は高校生と小学生を育てる親として日々過ごしています。自身の役割や視点が変わる中で美術館との距離感も変化しました。また、とびラーとしての時間を送ることで物事の捉え方が広がりました。
そんな私が参加したとびラボ『とびラーとあそんだり、みたり』は、昆虫が成長するように、形態を変えながら続いてきたラボです。
このとびラボの前身となったのは、『とびラーと◯◯(仮)』というとびラボでした。
当初は、「とびラーが“ただいる”だけで、来館者の心が少し軽くなるといいな」という思いを持ち寄ったとびラーが集まったことが始まりです。
そのとびラボのミーティングでは、
・東京都美術館にとびラーが存在する意味とは何か
・美術館に気兼ねなく来てもらうとはどういうことか
・とびラーができることは何か?
といった問いを、話し合いを通して考えていきました。
とびラボ名を「〇〇(仮)」としたことで、来館する対象を限定することなく、様々な人を想定しながら考えることができました。
たとえば、
・学校に足が向かない子どもを、美術館に誘ってみようかなと思ったとき、誰かいてくれるといいな
・『障害のある方のための特別鑑賞会』の日ではないけど、とびラーと一緒に触図(しょくず・作品の構図やモチーフを凹凸のある線や点で立体的に表わした図版)を触りながら作品を見られたらいいな」
といった場面で、とびラーが“ただいる”ことはできないか、という想定が挙げられました。
とびラーが常駐することは難しくても、『とびラーWeek』のような期間を設けられたらいいのでは、というアイデアも生まれました。
さらに話し合いを進める中で、子どもにとって親でも教師でもない「とびラー」という第三者の存在が、親子で美術館に来る際のハードルを下げるのではないか、という視点が浮かび上がりました。
親子で美術館に行くと、親は子どもを気にかけるあまり落ち着かなかったり、子どもは興味のままに動いたことで注意されてしまい、結果としてどちらも楽しめない…。
そんな経験を持つとびラー自身の問題意識も、このとびラボの背景にありました。
そこで、『とびラーと◯◯(仮)』を一度解散し、「あそんだり、みたり」という言葉を〇〇の部分に据えて『とびラーとあそんだり、みたり』として新たにスタートしました。
『とびラーとあそんだり、みたり』は、とびラーが間に立つことで場の空気が少しゆるみ、親も子もそれぞれのペースで美術館を楽しむ時間を作りたい、という思いから始まりました。
親子で美術館に来ることに敷居の高さを感じている人に、作品鑑賞だけでない美術館の楽しさを知ってもらい、「もう一度美術館へ来てみようかな」という気持ちををそっと後押しする。
その方向性が少しずつかたちづくられていきました。
検討を進める中で、とびらプロジェクトと連動するプロジェクト「Museum Start あいうえの」のファミリープログラムや、学校プログラムと、私たちが検討しているアイデアの違いは何か、という問いも持ち上がりました。
子どもたちのミュージアムスタートを応援する、「Museum Start あいうえの」のプログラムで美術館デビューする子どもたちは確かに増えています。その参加者のうち、再訪している子どもや親子はどれくらいいるのだろうか。
このラボの取り組みで再訪につなげられるといいな…。
また、「親子で美術館に来ることの敷居の高さ」を和らげるプログラムとは、どんな内容がふさわしいのだろうか。
また反対に、「Museum Start あいうえの」ホームページを見て関心は持つけれど、プログラムへの参加までには至らない人たちに、どうすれば「美術館は気軽に楽しめる場所だ」というメッセージや情報を届けられるのか。
これらの問いは、現時点では明確な答えに至っておらず、ラボが問い続けている課題です。
このラボでは「あそぶ」という言葉についても時間をかけて考えました。
何をするか決める前に、そもそも「美術館であそぶ」とはどういう状態なのか。「あそぶ」「あそび」という言葉から、それぞれのとびラーが思い浮かべる感覚や経験を出し合いました。
一見すると掘り下げる必要がなさそうなことも、あらためて見つめ直し言葉にしていきました。そうすることで美術館で何をして、どう過ごしてほしいのかが見えてきました。
自分の気に入った野外彫刻を写真に撮る。
館内を探検する。
あるいは、ゆっくりお茶を飲んで過ごす。
美術館は、自分のペースで関われ、意味づけを急がず、ただそこにいられる場所。
このとびラボでいう「あそぶ」とは、そうした過ごし方の状態をひらくための言葉として、ラボに参加するとびラーの間で共有されていきました。
もう一方の「みる」については、せっかく美術館に来たのだから、展示室の作品とも出会ってほしい、という思いがとびラーに共通してありました。
とびラーと一緒のときだけでなく、プログラム参加後に親子だけで、再び美術館を訪れた際にも活かせる「展示室での過ごし方」を考えたい。
そこで、とびラー自身が子どもと美術館に行く際にしてきた工夫を出し合ったり、「あいうえの」の学校プログラムやファミリープログラムを振り返ったりしました。
話し合いの中で見えてきたのは、「展示の全部を全力で見なくても、作品は楽しめる」という考え方でした。そのような時間のあり方を、私たちなりの“みかた”と位置づけました。
親子でのお出かけ先として、敷居が高く感じられがちな美術館。
展示を見ることに限定しない過ごし方を提示し、親子それぞれが安心して「みる」時間をもてるようにしたい。
願わくば、それが次の親子での来館につながってほしい。そんな、少し欲張りなラボとなりました。
話し合いの結果、学校プログラムに参加した子どもが、次は親子で美術館に再訪して楽しむという流れを想定したプログラムを企画しました。
しかし、対象者へのアプローチ方法を検討する過程で行き詰まり、今年度中にプログラムの実施には至りませんでした。
一般の方に参加してもらうプログラムを立案し、実施するまでには十分な時間が必要であること。特に、対象とする参加者をどう見つけ、どう案内するかの難しさを、とびラボとして実感しました。
また、同じような関心を持って集まりながら「あそび」ひとつ取り上げても、とびラーそれぞれの考え方や想定の違いがありました。その違いに気づき合い、実現に向けて考えられたことは、このとびラボでの収穫となりました。
プログラム実施には至りませんでしたが、スタッフも加わりながら話し合いを重ねる中で、とびラボはさらに形を変えています。
『とびラーとあそんだり、みたり』は解散し、現在は、『とびラーが考える美術館を楽しむためのガイドづくり(仮)』というとびラボを新しく立ち上げました。
・展示室以外の美術館の過ごし方
・作品を見るためのヒント
をまとめたガイドブックをつくるラボです。
昆虫が脱皮を繰り返しながら姿を変えるように、私たちのアイデアも、いくつものとびラボを通して成長し続けています。
執筆:柴田麻記(12期とびラー)
以前は、テレビ番組を制作していました。現在は、愉快な高校生と小学生と過ごす主婦。私のいちばん身近なコミュニティは家族です。とびラーで得た視点を日々の暮らしの中でこっそり試す実験中。実験範囲をじわりと広げているところです。