東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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Archive for 7月, 2026

2026.07.28

 

色と光を楽しむ トビカン トワイライト ツアー 

 

夕暮れから夜にかけて、ライティングにより日中とはまったく印象が変わる東京都美術館。金曜夜限定40分間の、美術館を散策するツアーを開催します。

夜ならではのみどころをとびラー(アート・コミュニケータ)がご案内します!

いつもとは違う東京都美術館の魅力を、一緒に見つけましょう。

※事前申込が必要です。


日時|
① 2026年8月7日(金) 18:45 – 19:25(受付開始18:30)
② 2026年9月4日(金) 18:45 – 19:25(受付開始18:30)
③ 2026年9月25日(金)18:45 – 19:25(受付開始18:30)

会場|東京都美術館
対象|どなたでも
参加費|無料
定員|20名
参加方法|事前申込制。(先着順)以下の専用フォームよりお申し込みください。

 

 

8月7日(金)のご参加

 

 

 

 

 


 


② 9月4日(金)のご参加 ※8月25日正午
から申し込みを開始します。

 

 

 

 


 

② 9月25日(金)のご参加 ※9月15日正午から申し込みを開始します。

 

 

 

 


【申込の際にお願い】
1)参加される方のお名前でお申込みください。
2)複数名での参加を希望の場合、参加希望の方それぞれ1人ずつの申込が必要です。

※小学生以下のお子様が参加される場合は、その他連絡事項欄に年齢のご記入をお願いします。
※特別に配慮が必要な方はお知らせください。
※定員に達し次第、申込み受付を終了いたします。
※本フォームでのお申し込みが完了すると、「返信先Eメールアドレス」宛にメールが届きます。必ずご確認ください。
※お申し込み前に「迷惑メール」などの設定を確認し、「@tobikan.jp」からのメールを受信できるようにしてください。申込受付完了の自動返信メールが届かない場合は、お申込みされたお名前と電話番号を明記のうえ、p-tobira@tobira-project.info(とびらプロジェクト)宛にメールをお送りください。
※広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。

2026.07.19

日時|2026年7月19日(日)
場所|東京都美術館
参加者(事前申込)|51名、とびラー26名

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

日差しが強くなり、夏らしい天気の中で2026年度 2回目の「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。

 

今回は新たに4人のガイドがデビューし、参加者のみなさんと一緒に100周年を迎えた東京都美術館を巡りました。

暑さ対策として館内を中心に巡るコースにしたり、事前に日陰になる場所を確認したりと、参加者のみなさんが安心して参加できるよう工夫しながらツアーを行いました。

 

 

この建築ツアーは、決まったコースはなく、それぞれのとびラーが考えたオリジナルのツアーです。

ぜひ、とびラーと一緒に館内を歩きながら、自分だけのお気に入りの場所や新しい発見を見つけていただけたら嬉しいです。

……
次回の開催は9月19日(土)を予定しています。
みなさんのご参加を心より楽しみにしています。
*「とびラーによる建築ツアー」は、原則として、奇数月(5月、7月、9月、11月、1月、3月)の第3土曜日に開催しています。
詳細、お申し込みはこちらから。
(とびらプロジェクトコーディネータ 大東美穂)

2026.07.18

 

 


第2回アクセス実践講座|「ろう文化 〜 ようこそ ろうの世界へ 〜」 

日時|2026年7月18日(土)13:30〜15:30
場所|東京都美術館 講堂
講師|小野広祐/明晴学園 校長


 

私立ろう学校(特別支援学校)明晴学園の校長・小野広祐先生をお招きし、ろう文化についてお話を伺いました。

明晴学園は日本で唯一、日本手話と日本語、ろう文化と聴文化によるバイリンガル・バイカルチュラルろう教育をおこなっている学校です。

 

また小野先生は明晴学園で校長を務めながら、毎週月曜日、NHK手話ニュース845でキャスターもされています。

 

 

とびらプロジェクトでは現在、複数のろう・難聴の方が活動しています。

 

きこえない人、きこえにくい人、きこえる人が一緒に活動するなかで、私たちはどのようにかかわりあっていけばよいのか。

これはとびらプロジェクトにかかわる全員が考え続けてきた問題で、「とびラボ」での実践にもつながっています。

 

小野先生によると、ろう者が第一言語とする日本手話は少数言語のひとつで、日本語やそれをもとにした日本語対応手話とは異なるものです。

日本手話は視覚情報を伝えあうために、表情やからだの動きの大小もことばの一部になっています。また、助詞のかわりにうなずきのタイミングによって単語どうしの修飾関係を表現するなど、日本語にはない独自の文法体系をもちます。

 

こうした小野先生のお話は、これまでろう者とかかわる機会が少なかった聴者にとっては新鮮なものです。

日本手話による小野先生の丁寧なレクチャーを前にして、とびラーのみなさんは真剣な表情で思考を深めていました。

 

 

 

ほかにも、日本手話のコミュニケーションにおいて相手を指差すことは重要なことですが、聴者には馴染みのないことです。

 

指を差すこと、差されることに慣れるべく、とびラーは「ゾウさんゲーム」を体験しました。

「ゾウさんゲーム」とは、参加者が輪を作り、中心に立つ親からの指差しに素早く対応するゲームです。

静かだった講堂は和やかな空気に包まれました。

 

 

 


 

講座後半では、聴者とろう者の思考スタイル、言語文化の違いについてお話がありました。

 

聴者は聞こえてくる音から周囲の状況を把握しますが、環境を主に視覚で捉えるろう者にとって、みえないものは認識されません。そのため、現在の状況やその後どうするのか、その場で決まったことも、その都度「確認」することがろう者のコミュニケーションの特徴です。この文化の違いによって、聴者とろう者のあいだでは誤解やすれ違いが起こることがあります。小野先生自身が生活のなかで体験したできごとも紹介されました。この違いをあらかじめ知っていることで、お互いを尊重したコミュニケーションをとることができます。

 


 

きこえない人、きこえにくい人が在籍するとびらプロジェクトでのコミュニケーションのあり方について、講座を通してじっくりと考えなおすことができました。

 

とびラーからは、

 

「日本語の語順に沿って手指で表現する手指日本語と、独自の文法や表現をもつ視覚言語である日本手話が、異なるものであることも初めて知りました。ろう者がどのように世界を捉え、考え、表現しているのかを理解するためには、日本手話を単なるコミュニケーションの手段ではなく、一つの言語として捉える必要があります。その人が見ているものや思考のあり方に目を向け、理解しようとすることが、ろう文化を知る第一歩なのだと思いました。」

 

「「聞こえない」人が途中で失聴したのか、難聴なのか、生まれつき聞こえないのかの違いがある。聴覚障害といってもそこに多様な経緯があるということを、もっと個々の事象において分解して受け止めなくてはならないと思った。」

 

「可哀想とか、気の毒とか、そういうふうに思ったことはないけれど、「サポートが必要な対象」みたいな感覚は正直あったと思う。だから今回、「手話という言語を持つ言語的少数者」や「話す言葉が違うだけ」「目で情報を得る」という文化的視点という違いを知った。」

 

などの感想が聞かれました。

 


 

小野先生の講座の後には、とびラーが自発的に開催する「とびラボ」として、ろう、難聴者のとびラーそれぞれの「きこえ」の違いについて、これから一緒に活動していくとびラーへ共有する会が開かれました。

 

講座とあわせて理解が深まり、いっしょに活動をする仲間のことをしっかりと確認できる時間となりました。

 

多様な背景をもつとびラーたちは対等に意見を交わしながら、美術館のアクセシビリティについて考え続けます。

 

(とびらプロジェクト アシスタント 平林壮太)

2026.07.05


第2回建築実践講座|「建築ツアーをやってみよう」

日時|2026年7月5日(日) 10:00〜17:00
会場|東京都美術館 ASR・スタジオ


第2回建築実践講座では、東京都美術館で行っている「とびラーによる建築ツアー」をテーマに講座を行いました。

午前はレクチャーと建築ツアーの体験、午後は自分自身の視点で建物を見つめ、15分間で「建築おすすめポイント」を紹介するワークに取り組みました。

建築ツアーと聞くと、建築家や専門家が建物の特徴を解説するものを思い浮かべるかもしれません。しかし、「とびラーによる建築ツアー」が大切にしているのは、建築の知識を伝えることだけではありません。

 

 

レクチャーでは、東京都美術館で建築ツアーが始まった背景や、その考え方について学びました。リニューアル前の東京都美術館で行われた「お休み都美館建築講座」というイベントでは、建築の専門家だけでなく、学芸員や職員、館長など、美術館で働くさまざまな人がガイドを務め、ツアーを実施したこともありました。

毎日この建物で過ごしているからこそ気づくことや、自分が好きな場所、誰かに紹介したくなる景色。それぞれの視点が集まることで、一つの建物がより豊かに見えてくる。そんな考え方が、現在の建築ツアーにも受け継がれています。

 

レクチャーのあとは、実際に建築ツアーを体験しました。

ガイドの案内に耳を傾けながら館内を歩いていると、「こんなところに光が入るんだ」「この場所は何度も通っていたのに気づかなかった」と、自然ととびラー同士の会話が生まれます。

同じ建物を歩いていても、目が留まる場所は人それぞれ。誰かが紹介してくれた場所で立ち止まり、一緒に眺めてみると、自分一人では気づかなかった魅力が見えてきます。建築を「見る」だけでなく、誰かと一緒に見ることで、新しい発見が生まれる時間となりました。

 

午後は、いよいよ実践です。

はじめに講師から、お気に入りの場所とその場所に惹かれる理由を紹介しました。そして、とびラーのみなさんにも「好き」という気持ちを大切にしながら、紹介したい場所を見つけてほしいと伝え、ワークの進め方や資料について確認をしました。

 

とびラーは一人で館内を歩き、自分が「誰かに紹介したい」と思う場所を探しました。立ち止まって建物を眺めたり、資料を調べたりしながら、その場所の魅力を自分なりに整理していきます。

 

その後は3人組に分かれ、「建築おすすめポイント紹介」を行いました。

それぞれがおすすめの場所を紹介すると、「そこは見ていなかった」「どうしてそこが気になったの?」と、新しい問いや感想が返ってきます。
当たり前だと思っていた見方が、誰かにとっては新鮮だったり、自分にはなかった視点を教えてもらったり。紹介し合う時間を通して、一つの建物が何通りもの見え方を持っていることを実感しました。

 

 

とびラーからは、「みんなの発見を聞くことで、自分が見ていた世界が変わったように感じた」「お気に入りの場所を紹介し合うことで、その場所への愛着が湧いた」「知識を伝えることに意識が向きがちだったが、対話を大切にしたいと思った」といった感想が寄せられました。

 

建築を見ることは、建物を知ることだけではありません。

立ち止まってよく見て、自分の感じたことを言葉にしてみること。そして、誰かの視点に耳を傾けること。その繰り返しのなかで、建物の見え方だけでなく、人との関わり方も少しずつ広がっていきます。

建築を入口に、人と人とがつながる時間となりました。

(とびらプロジェクトコーディネータ 大東美穂)

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