「ボストン美術館の至宝展」の会期中である2017年9月24日(日)、「ボストン美術館展で世界の作品を集めよう!トレジャーコレクティング」を午前の部と午後の部、2回実施しました。
このプログラムは、とびラーによるオリジナルゲームをしながら世界中の作品を集め、美術館開館を目指すという内容です。世界中の作品をコレクションしているボストン美術館の百科事典的な魅力、参加者同士の好きな作品を共有することによって、人それぞれの視点の違いに気づいて頂くことを目的としました。ゲームを行うことによって、身近になった作品を、改めて展示室で見る面白さに気づくだけではなく、作品についてはもちろんのこと、美術館やコレクションへの興味を深めて頂きたいという思いから、企画しました。
ゲームは、「ボストン美術館の至宝展」に展示されている作品を使ったとびラーによるオリジナルゲームです。参加者が2チームにわかれ、アートカードを使って好きな作品について話をした後、オリジナルゲームで世界の作品を集めて自分たちだけの美術館の設立を目指します。
総合司会のとびラーから、本日の説明が行われます。
参加者は、架空の街「ルビー・タウン」と「サファイア・シティ」に分かれて、自分たちの街に美術館を開館することを目指します。はじめに、各チーム(街)に分かれ、「ボストン美術館の至宝展」で展示されている作品から、自分の好きな作品、お気に入りの作品を選び、チームでとびラーと一緒に情報共有をします。
作品を見る姿も真剣。
いよいよゲームの開始です。とびラーも入り、円陣を組んで団結力を高めているチームもありました。
初めての方でもスムーズにゲームができるように紙しばいでルールを説明し、ゲーム前に練習をします。
ゲームが進むにつれて、初対面同士でも距離は近くなって大盛り上がり。
ゲーム終了後は、ゲームの感想やお互いにどの作品が好きだったのなど、とびラーと一緒に改めて共有します。ゲームが終わった後も、作品の話はつきません。
最後のミッションとして、ゲームで取り上げた作品が分かる会場マップが渡されます。「展示会場で作品を見て、作品カードでは分からない魅力や本物を見たときにどう感じるかを楽しんで欲しいこと」、「自分が選んだお気に入りや他の人が選んだ作品以外にも改めて出会える作品があること」を伝え、プログラムは終了しました。
お友達同士で参加してくださった方もいれば、初対面同士の方もいましたが、最後はたくさんの笑顔があふれていました。参加したとびラーにとってもステキな1日となりました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
(東京藝術大学美術学部 特任研究員 菅井薫)
2017.09.24