2022.08.13
第2回建築実践講座|「上野のミュージアムの成り立ちを知る」
日時|2022年8月13日(土) 14:00~16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|倉方俊輔(大阪公立大学教授 建築史家)
台風が迫る中、第2回建築実践講座が行われました。
(今年度の建築実践講座では、毎回文字通訳が入っています。)
「日本で最初に指定された公園でありながら、同時にミュージアムが集積している。公園とミュージアムはある意味対照的な性格なのに、同居しているのが上野公園の面白いところです。」
明治時代の博覧会の流れから上野のミュージアムの成り立ちを知り、その背景を伺いました。
1877年に第1回内国勧業博覧会が開催されてから約100年後の1975年、現在の東京都美術館が完成しました。
「東京都美術館は、緑が中にあることと、ミュージアムであること、市民が集まる場所であること、という3つが組み合わさっているという点で、上野公園らしい建物です。この立地条件化で、前川國男らしさが発揮されている建物だと思います。」
上野公園の役割や推移を知ることは、今の時代の中のとびらプロジェクトの位置づけを意識することにもなります。
参加したとびラーのふりかえりを一部引用します。
“改めて「今、美術館を、よりよい社会のために拓いていく」ことの意味を心に置いておきたいなと思った。”
(とびらプロジェクト コーディネータ 工藤阿貴)