東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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2023.07.16


日時|2023年7月16日(土)13:30~16:00
場所|東京藝術大学 第1講義室

内容|アクセス実践講座とは
講師|小牟田悠介(東京藝術大学)

内容|ろう文化とは
講師|小野広祐(明晴学園 教頭)


2023年度初回のアクセス実践講座では、

最初にとびらプロジェクトマネージャの小牟田悠介より講座の趣旨と意義についてお話しし、

次に、明晴学園教頭であり、NHK手話ニュースのキャスターでもある小野広祐先生に、ろう文化についてのお話を伺いました。

日本手話は、音声の代わりとなる補助的なものではなく、

日本語とは違う、一つの独立した言語です。

手話とは何か、ろう者と聴者のズレはなぜ起こるのかを伺いました。

 

手話では、相手を指差すことが多くありますが、聴者が日常生活で同じことをすると失礼だという考えもあり、躊躇することも。

指差しは手話にとって大切な表現。ゲームに取り入れることで、指差すこと、指されることに慣れることができます。

 

また、簡単な手話表現も習いました。

 

 

手話が一つの言語であることを初めて知ったとびラーも多く、真剣に小野先生の手話に見入っていました。

 

とびラーからのふりかえりを抜粋します。

ーーーーーーーーーー

・「日本語が第二言語」ということ自体、初めて知ることだった。これまで自分の中での『手話』は本来の意味で「言語」ではなかったということも驚いた。

 

・聾者だからろう文化だけを話すのではなく聴文化と比較しながら話しつつ、相互理解が必要であるということを伝えると非常に理解しやすいと改めて感じた。今後の自分の活動の参考にもなれた。

 

・今まではろう者に対する認識として、病理的な障害を持っているという面でしか捉えていなかったことに気づかされました。

 

・文化や思考スタイルの違いを理解することで、使う言語は異なってもコミュニケーションすることができるのではないかと感じました。逆に単語や文法だけ理解していても、違いを分かろうとしなければ関係は作れないと思いました。

ーーーーーーーーーー

 

とびラーの中には、ろう・難聴のとびラーもいます。

また、この夏、Museum Start あいうえののプログラムでは、聴者・ろう者・難聴者が参加するプログラム、

みるラボ」が実施される予定です。

 

今回の講座ではろう者にとっての手話という言語や、ろう文化について学ぶことができました。

 

(とびらプロジェクト コーディネータ 工藤阿貴)

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