東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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2025.05.07


 

【第2回基礎講座 「きく力」を身につける】
日時|2025年4月26日(土)10時~15時
場所|東京藝術大学 美術学部 中央棟2階 第3講義室
講師|西村佳哲
内容|コミュニケーションの基本は、上手な話し方をするのではなく、話している相手に、本当に関心を持って「きく」ことから始まります。この回では、人の話を「きく力」について考えます。
・話を〈きかない〉とはどういうことか?
・話を〈きく〉とは? また、それによって生まれるものとは?

 


 

基礎講座の第2回は「きく力」がテーマでした。
この「きく力」はとびらプロジェクトが大切にしていることのひとつで、毎年1年目とびラーはこの講座に参加します。

西村さんからレクチャーと、とびラー同士でのシェアする時間をはさみながら講座が進んでいく進め方の説明や、「きく力」についての導入がありました。

講座では3人組になる場面が多くあります。

自己紹介が終わると「はい、解散!」と、新たな3人組になり、コミュニケーションの輪が広がっていきます。

 

場が和んだところでいよいよ本題です。

まずは、西村さんと、とびらプロジェクト コーディネータ 大東さんがロールプレイを行いました。

話し手の大東さんに西村さんが様々なきき方をしていき、とびラーはきき方が話し手にどのような影響を与えているのか観察します。

 

「それぞれのきき方が話し手に与える影響は?」

「『話の内容でなく、その人に関心をもつ』ってどういうこと?」

ところどころで西村さんから問いかけがあり、とびラーは自分の考えを書き留めていきます。

午前中の最後には3人組でそれぞれが書き留めたものを回し読みした後、考えたこと・感じたことをシェアします。

「書く→読み合う」のワンクッションにより、それぞれが自分の考え・感覚を整理する時間になりました。

 

午後は新たな3人組で「話し手」「きき手」「観察者」の3役をローテーションしながら、「話の内容だけに関心を向けるきき方」「内容だけでなく話し手に関心を向けるきき方」を試していきます。

 

最後に西村さんから「お互いに表現し合える場をつくるためには、きいてくれる人がいること、そしてきき方の質が大切」という心理的安全性のお話がありました。

 

 

今回の講座で普段の自身の「きき方」を振り返ったとびラーも多かったのではないでしょうか。

皆さんの「きく力」によってこれから様々なアート・コミュニケーションが生まれることでしょう。

簡単なようでとても難しい、「きく」とはどういうことなのか、とびラーの皆さんと一緒に考えていければと思います。

 

(とびらプロジェクト アシスタント 三原凜子)

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