2014年度とびらプロジェクトが始まりました。
今年度も新しく加わったアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)45名が加わり、総勢150名のとびラーが東京都美術館、そして上野を舞台に活動します。
4月26日(土)は「第2回基礎講座」の日です。
「基礎講座」とは、新とびラーを対象にした、新しいコミュニティづくりの基本を学ぶ講座です。美術館での活動とはどのようなものか?対話やクリエイティブなコミュニケーションがおこる場作りとは?など、とびラーの活動を支える基礎的な物事の考え方を参加形式で学んでいきます。
第2回基礎講座では、とびらプロジェクトの活動の柱となっている3つの活動「鑑賞・アクセス・建築」と、とびラーの自主的な活動「とびラボ」について考えていきます。
まずは、今日の1日の流れを確認です。
今日の講座は、2年目・3年目を迎えるとびラーが、スタッフと共にミーティングを重ねて準備をしてきました。どうやったら新とびラーに伝わるのか。3つの活動の柱「鑑賞」「アクセス」「建築」に、自分たちはどうやって関わってきたのか。自身の体験を通して伝えます。
まずは3つのチームに分かれて活動開始です。
「鑑賞」のチームは、東京都美術館の特別展「バルテュス」展を個別に鑑賞。その後、鑑賞体験をグループになって共有します。1人で見た時に感じた事、同じ作品を見た他の人の感想を聞いて感じること。作品を通して、会話が弾みます。
「建築」のチームは、まずは私たちの拠点になる、東京都美術館という「場所」を知っていきます。
建築ツアーのガイド経験があるとびラーが、ツアーガイドを実践します。美術館の楽しみ方は、作品と出会うだけではなく「建物」にもあるようです。
「アクセス」のチームは、他のチームと違い実体験が出来ません。「アクセス」とは「アクセシビリティ」について考えていく活動です。今までの具体的な活動や想いを、映像や写真・言葉を使って伝えていきます。
3つの活動を体験したあと、別々に活動していたチームと合流。
どの活動が気になった?どんなところがおもしろかった?
今日の体験を共有します。
その後、2年目・3年目とびラーが司会進行の下、とびラーの自主的な活動「とびラボ」について考える時間です。
今まで活動してきたとびラーが前にでて、みんなで意見を交わす座談会形式。
とびラボって、どうやって関わっていったらいいの?
どんなとびラボがあるの?
2年目・3年目のとびラーを中心に、新とびラー、そしてスタッフも混ざって話し合っていきます。
今日の活動はこれで終わりです。最後は、1日の感想を付箋に書いてもらいました。
新とびラーへの基礎講座は、まだまだ6月まで続きます!
これからの活動が楽しみです。
(東京芸術大学美術学部特任助手:近藤美智子)
2014.04.26