4月から6月に開催されていた「基礎講座」が無事終わり、とびラー対象の3つの「実践講座」が始まりました。
今日は、そのひとつ。アクセス実践講座の初回日です。アクセス実践講座の目標は「障害のある人も、介護や介助が必要な人も、小さなこどもたちも、そしてそのご家族も、誰もが何のためらいもなく文化資源に出会える環境を目指して、様々な対応や状況への理解を深める」ことです。
今日の講座では、東京都美術館アート・コミュニケーション事業の担当学芸員である稲庭彩和子さんから、初回ガイダンスが行なわれました。稲庭さんご自身が働いていた神奈川県立近代美術館と養護学校が連携して行なった「音でつながる私とアフリカ 」の活動のお話、そして海外の博物館などで行なわれている認知症の方へのプログラムなど、他館で行なわれている様々な取り組みを学びます。
その後、白梅学園大学子ども学部准教授である杉山貴洋先生から、「障がいのある子どものためのWS」についてお話して頂きました。とびらプロジェクトで活動するとびラーは「Museum Start あいうえの」で実施しているこども向けプログラムにて、こどもたちの冒険の仲間としても活動しています。昨年度活動したプログラムのひとつ、障害のあるこどもたちを含むすべてのこどもたちのためのプログラム「のびのびゆったりワークショップ」を振り返り、今年度に向けて、意識を高めていきます。
昨年度の映像を見ながら、顔がほころぶとびラーたち。今年度もたくさんのこどもたちに会えることが今から楽しみです。
(東京芸術大学美術学部特任助手:近藤美智子)
2014.07.06