東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

ブログ

【開催報告】本日開店!とびら堂書店

執筆:11期とびラー 曽我千文

 

ある一冊の本を読み終わり、「この本はとびラー(東京都美術館アート・コミュニケータ)なら、きっと面白がってくれるんじゃないかな」と思ったのをきっかけに、推しの本をテーマにしてラボを立ち上げました。読書会ではなく、もっと気軽に持ち寄った本を手に取り、交換しあう場を、本屋さんのイメージで形にしました。それが「とびら堂書店」です。
とびら堂書店からは、「いらない本」ではなく「仲間にすすめたい本」を、自分の本棚から選んで持ってきてくださいと呼びかけました。リサイクルではなく、とびラー仲間に渡す本のバトンです。
コンセプトを考える過程でできあがった店の看板には「Gift×Gift ~誰かのもとへ、本の旅~」という言葉を入れました。美術館という非日常の場所での「出会い」や「関わり」の中で、お互いを尊重しあい、新たな価値を生み出していく感覚を、「Gift×Gift」という言葉で、そして、手元に置いておきたいお気に入りの本を、あえて誰かに手渡していくことを、「本の旅」と表現しています。
こうして、2025年2月2日(日)に、とびら堂書店を開店しました。とびらプロジェクトの掲示板で呼びかけたあとに、活動で集まった仲間に紙のちらしを配って呼びかけたりもしましたが、交換できるだけの本が集まるのだろうかと心配でした。開いてみると、とびラーとスタッフ26人から、36冊の本が集まりました。

 

 

テーブルに平置きされた本の表紙に、マスキングテープで貼った図書カードに書かれた「おすすめポイント」からは、とびラーの本への愛、興味関心どころが伝わってきて、今日は本を持ってこれなかった人も、受け取る本を選ぶ人も、熱心に読んでいました。

 

 

ページをめくる姿も真剣です。みんな本が好きなんですね

 

 

【とびら堂書店の当日の流れ】

(ステップ1)「本を集める」

ひとり2冊まで持ってきた本を、記入した図書カードを表紙に貼って出す。

本を出したらチケットを受け取り名前を書く。(2冊なら2枚)

 

(ステップ2)「本を選ぶ」

書店に置かれた本から、欲しい本を選んで自分のチケットを貼る。

 

(ステップ3)「本を受け取る」

選んだ本に貼られたチケットが1枚なら、そのまま本を受け取る。

ふたり以上がチケットを貼っている本は、希望者同士でじゃんけんして受取者を決める。じゃんけんで負けてしまった人は、次の本を選ぶ。2冊出した人は2冊受け取る。

 

本が旅立ちました

 

 

【とびラー来店者の声】

・とびラーに譲る本を選ぶのは楽しかった。

・どんな本と、どんな想いに出会えるのか楽しみだった。

・最近電子書籍にしているので手持ちの本がない。手放せる本がなかった。

・今日は本を持ってこなかったけど、みんなのおすすめの本を見られて面白かった。

・読みたい本がたくさんあった。メモして買うつもり。

・定期的に開店して欲しい。

・書店じゃなくて図書館にしてとびラー同士の情報交換の場にできたらいいな。

・受け取った本は宝物にします。「おすすめポイント」のコメントが嬉しいです。

 

【ラボメンバー書店員の声】

・「おすすめポイント」を書くのが結構むずかしく、本屋さんのポップを見る目が変わりました。私はうまく書けなかったけど、みんなの図書カードはすてきでした。

・原田マハさんの小説のような定番もありながら、多様性に富み、かつ皆どこかとびラーっぽく、それぞれがどの本をだそうか悩んでいる姿が目に浮かぶようなラインナップでした。

・あくまで印象ですが、受け取る本は実用的な本よりも、心象に踏み込むような小説や哲学の本を希望する人が多いと感じました。

・報告用にお取り扱い本の書名リストを作っていたら、ひとつひとつの「おすすめポイント」に心打たれ、みんなにも共有したくなって、急ぎ写真から、ことばを拾いました。

・最初、ラボ掲示板に反応がなく「みんな本には関心がないのかな」と意気消沈しました。とびラーと本との親和性を信じて、図書カード付のちらしを配ったりもするなかで、じわじわと仲間が集まり、当日はとっても素敵な本たちが旅立っていきました。あきらめなくてよかった。

・書店を開きたいと妄想を話したら、速攻で看板を作ってくれた仲間に背中を押してもらいました。コンセプト、イメージカラー、ロゴマークを使うことで、訴求力が高まっていった様子から、デザインの力の大切さを感じました。大人のごっこ遊びのようですが、紺色のエプロンを身に着けることで、書店員としての気持ちも上がりました。

・絵本ラボとコラボレーションして「とびら堂書店絵本館」を開けないか考えています。誰かのもとへ、本の旅!またのご来店をお待ちしています。

 

【本日のお取り扱い書籍リスト】

 

 


執筆:11期とびラー 曽我千文

 

野鳥が好きなので、鳥に関する本は手放さずにコレクションにしています。とびラーになってからアート系の本も増えてきて部屋が大変なことに!憧れの書店員は、仲間の顔を思い浮かべて本を手に取る至福のひと時でした。

 

 

2025.02.02

カレンダー

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

アーカイブ

カテゴリー