2014.08.18
夏、真っ盛りのなかの鑑賞実践講座でした。
VTSのベースになる「構成主義」・「美的発達段階」についてお話を伺いました。 VTS (VTS前身)はMoMAで開発,日本ではMoMAの研修を受けた学芸員が90年代から実施されています。チーム間のコミュニケーション促進や観察力等が育まれるため、アメリカではビジネスシーンでも需要があるそうです。
学びの準備ができていないところにレクチャーをされても自分の身につかないため、学び方を学ぶ「構成主義」、能力に合った学びをさせる「美的発達段階」の論理から、VTSが開発されました。
鑑賞者の美的思考の発達段階にあった作品選びをすることが、とても重要です。
ファシリテータースキルの成長につながる佐伯「コビト論」も試しました。
佐伯「コビト論」とは・・・鑑賞者は絵の中に自分の分身・コビトを飛ばして見ている。ファシリテーターは絵の中にコビトを飛ばしやすいような声かけをする。ファシリテーターも、自分のコビトを参加者の中に飛ばして、参加者が何を見ているか考えているのかを掴む。
とびラーたちの会話から「コビト飛ばせた?何人飛ばせた??」の会話が行き交っていた1日でした。
2014.08.04
講師の三ツ木さんがファシリテーターとなって、VTS(Visual Thinking Strategies)を体験しました。
出席者の半分が、鑑賞者となり、残りの半分はファシリテーターのふるまいや言葉・参加者の言動による場の変化を観察。
その後、とびラー達も、ミニVTS実践を実際にグループごとにやってみました。
ちょっとした相づちの打ち方、リンクのさせかたなど、初めてのことで戸惑いもありつつ、グループで絵をみることは楽しそうでした。ファシリテーターは、自分の知っている情報を話したくなってしまう?!などの質問もありました。
この日印象的だった、三ツ木さんのコメント。 ファシリテーターをやればやるほどわかるが、自分が知っていることを話すよりも、みんなの話を聞く方がよっぽど面白い!
奥が深そうなVTS、これからが楽しみです。
2014.07.28
まなざしを共有すること(信頼・対話・共感)ができる場をデザインすること
東京都美術館の学芸員の稲庭さんから「鑑賞ってなんだろう」を入り口として、主体的に自分自身の学びの環境をつくっていってほしいとのお話がありました。
Thomas Campbell(米メトロポリタン美術館館長)TEDのスピーチを鑑賞して、それぞれ重要だと思うことをメモしたり、グループでの話し合いをしました。
それから、学校との鑑賞体験の流れの例を見ながら、「知識を教えるのではなく、こどもたちが自分たちの目で、直感を信じて作品をみることができる環境を作ることを大切にしていること」などの話を聞いたり、今後の講座についての説明を受けました。
講師の三ツ木さん登場です。
はじめに、イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館のVTS鑑賞の映像を見せていただきました。
「VTS(Visual Thinking Strategies)を学ぶことを通して、鑑賞の場をデザインする基礎体力をつくることを、とびらーと一緒に学んでいきたい。」そんな話を伺った1日目でした。
次の講座が楽しみです。