東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

活動紹介

【あいうえの連携】夏のあいうえのスペシャル

2017.08.06

今年度初の「あいうえのスペシャル(旧ホームカミングデイ)」が、こどもたちの夏休み中の8月5日(土)に開催されました。東京都美術館のアートスタディルームとスタジオを拠点に開催された「あいうえのスペシャル」は、これまでの「あいうえの」プログラムに参加し、ミュージアム・デビューを果たしたこどもたちとその家族が、ふたたび上野の冒険を楽しむ一日です。

 

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【当日受付!】8月の建築ツアー

2017.08.04

親子もウェルカム!「トビカン・トワイライト・ツアー」

今月はトワイライト版も開催します!夕暮れ時の東京都美術館を散策するツアーです。だんだんと夜の風景に移りゆくひとときを一緒に楽しみませんか?親子でのご参加も大歓迎です!

日時|2017年8月11日(金・祝)16:30-(30分程度)
集合場所|東京都美術館 ロビー階ミュージアムショップ前
対象|どなたでも
定員|15名 (当日先着順)
参加費|無料
参加方法|開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。(事前申込不要)
*ツアーの内容は小学生以上向けです。

 

夏の夜こそ「トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー」

ライトアップされた東京都美術館を散策するツアーです。とびラーがガイドを務め、素敵なツアーにご案内いたします。

日時|2017年8月25日(金)19:15-(30分程度)
集合場所|東京都美術館 ロビー階ミュージアムショップ前
対象|どなたでも
定員|15名 (当日先着順)
参加費|無料
参加方法|開始15分前より、当館ロビー階ミュージアムショップ前で受付をします。(事前申込不要)

 

【あいうえの連携】平日開館コース:台東区ハートラボ高校合同授業

2017.08.03

2017年8月2日、学校向けプログラム「平日開館コース」が行われました。

今回は台東区内の5つの高校の合同授業で、生徒たちは有志で参加するという、夏休みならではのプログラムとなりました。

参加してくれたのは、都立浅草高等学校、都立足立西高等学校、都立荒川工業高等学校、私立岩倉高等学校の全5校です。高校生23名が参加し、彼らを迎えるアート・コミュニケータ(以下、愛称:とびラー)9名と共に活動しました。

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【開催報告】キッズデープログラム「とびとびスペシャル ボストン美術館」

2017.07.31

今日はキッズデー!いつもは大人たちで賑わう展示室も、この日ばかりはこどもたちのためのとっておきの一日。

自由に動き回って作品を観たり、時には作品の前で座っておしゃべりしたり、とびらボードにスケッチしてみたりと、展示室の中はとても穏やかな時間が流れています。

 

●『誰か美術館を知る大人がこどもと友達のように一緒にいてくれたらなぁ。』という願いを叶えたい。

「とびとびスペシャル」はキッズデーでみなさんをお迎えしたプログラムの一つです

このプログラム名はとび(東京都美術館の愛称)でとびラーと一緒に過ごす時間を楽しんでほしいと名づけられました。

こどもと美術館に出掛けることに不安を感じている親子にも、美術館を楽しんでもらいたい。そんな思いからかたちづくられていった「とびとびスペシャル」は、実は私達とびラーにとってもたくさんの温かい出会いや出来事が詰まったプログラムとなっていきました。

どのように「とびとびスペシャル」が当日を迎えたのか、その様子をご紹介いたします。

 

「どんな家族にも美術館を楽しんでもらいたい」

色々な経歴を持ったとびラー達やスタッフが呼びかけに応えプログラムの検討がスタートしました。中には小さなこどもを持つママとびラー達もいて、時には赤ちゃんを囲んでのミーティングもありました。

 

どんな親子がきてくれるだろうか…

障害があっても無くても楽しめるプログラムにするにはどうしたらいい?

専門家ではない私達にもできることって何?
美術館の面白さ、本物の作品を感じるたのしさを味わってもらいたい!

もしも……想定しない事が起こった時にはどうする?

そんな様々な疑問をひとつひとつ検討していきました。

 

●『こども一人ひとりの「ありのまま」を大切に向き合いたい。』

様々なこどもとの関わり方を知るために勉強会を行いました。職場でこどもや、障害を持った人々と関わってきたとびラーからはその経験をきき、また開扉したとびラー達には過去に行われたプログラム「のびのびゆったりワークショップ」(障害の有無に関わらず参加できるプログラム)について話をきき事例を共有していきました。

「こどもに障害があっても無くても、向き合い方は何も変わらない」「こども一人ひとりのペースや気持ちを大切にしたい」このような声をもとにして、こどもへの寄り添い方を大切にプログラムの大筋が決まっていきます。

当日は幾つかのツールは用意しつつも、予定はこどもと相談し決定することにしました。

 

今回の「とびとびスペシャル」は事前申し込み制。安心して来館してもらいたい、という思いから手作りの「招待状」をお送りしました。


待ちに待った当日です。ここはみなさんをお迎えするASR(アートスタディルーム)です。直前の最終のミーティングを行っています。

さあ「とびとびスペシャル ボストン美術館」の始まりです。

ようこそ!東京都美術館へ。

午前と午後で合計10組の親子をお迎えました。

お送りした「招待状」を手に持って来てくれたこどももいました。
チーム毎に、こどもたちはとびラーと相談しながら流れを決めていきます。アートカードを見て「どんな作品が待っているかな」、「気になった作品を展示室に探しに行こうね」と一人ひとりに声を掛けながら展示室にいく心の準備をします。こどもたちに人気の「とびらボード」も使いながらおしゃべりします。

 

いよいよ、出発です。

世界中からやってきた古代から現代の作品たちがみんなを待っています。

少しまだドキドキしながら展示室に向かいます。

展示室では一緒に作品を観ておしゃべりが弾みます。

気になる作品の前では立ち止まって「とびらボード」にスケッチ。

よく見て描く事で、さらに作品をよ~く見ている様子。

「とびらボード」にはこんなスケッチもありました。

こどもが作品に引き寄せられ輝くような瞳で作品と向かい合い、一人ひとりのペースで過しています。

そして、最後にもう一度ASR(アートスタディルーム)に戻って展示室での様子をおしゃべりしながら振り返ってみます。

また「きみもコレクター」キットで自分だけのオリジナル美術館を作ってみたり…。

「とびらボードでGO!」でとびらボードに描いた絵をポストカードに仕上げたものに色塗りをしたりしました。

そして、とびとびスペシャルオリジナルの「思い出カード」を作ります。

表紙には消しゴムハンコの得意なとびラーが彫ったボストン美術館の作品がスタンプされています。

右下には、「とび」の正門にある銀の玉も隠れていて、表紙をめくると「とび」のイラストが!

「思い出カード」は家に帰っても時々美術館のことを思い出してほしいなと用意しました。そして、たくさんのオリジナルカードができ上がっていきました。

 

●一人ひとりへの寄り添いが「とびとびスペシャル」

参加された保護者の方からは次の様なお声をいただきました。

 

「こどもが美術館に興味を示すか不安でしたが、こどもがひとつひとつの作品をじっくり観てたくさんお話ししてくれる姿にびっくりしました。」

「想像以上に楽しめて親子それぞれにゆっくり観ることができました。」

私たちとびラーもそれぞれの持ち味を生かして、一人ひとりに寄り添って伴走し、そして本物の作品を前に素直に反応し好奇心で目を輝かせていくこどもたちの姿から、温かな気持ちを感じた一日になりました。

 

キッズデーに向けて数か月にわたり準備を重ねていく中で、広がっていった人とのつながりや出来事、そして参加してくださったみなさんの笑顔から、「とびとびスペシャル」がプログラムとして育まれて行きました。

 

「とびとびスペシャル ボストン美術館」へお越しいただきありがとうございました。また、お会いしましょう!


執筆者:大川よしえ(アート・コミュニケータ「とびラー」)

アートによって紡ぎだされる人と人とのつながりや心の動きの面白さに魅了されています。

執筆協力:中嶋加寿子(アート・コミュニケータ「とびラー」)

【あいうえの連携】ミュージアム・トリップ:NPO法人多文化共生センター東京

2017.07.29

2017年7月29日、あいうえのファミリープログラム「ミュージアム・トリップ」が行われました。

「ミュージアム・トリップ」とは、さまざまな状況にあるこどもたちにミュージアム・デビューの機会を提供するインクルーシブ・プログラムです。 児童養護施設や、経済的に困難な家庭のこどもを支援している団体、海外にルーツを持ちカルチャー・ギャップなどの困難を抱えるこどもを支援している団体など、各分野の専門機関と連携して実施しており、今回は「NPO法人多文化共生センター東京(以下、多文化共生センター東京)」という、海外にルーツを持つこどもたちの支援を行っている団体と連動して実施しました。

 

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【あいうえの連携】ミュージアム・トリップ:NPO法人キッズドア[中高生]

2017.07.28

7月27日、2017年度1回目の「ミュージアム・トリップ」が行われました。「ミュージアム・トリップ」とは、さまざまな状況にあるこどもたちがアート・コミュニケータ(以下とびラー)と共にミュージアムを楽しむインクルーシブ・プログラム。児童養護施設や経済的に困難な家庭のこどもを支援する団体、海外にルーツをもつこどもを支援する団体など、各分野に専門的に取り組む方々と連携し、2016年度より実施しています。

 

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鑑賞実践講座②-2 「ファシリテーション基礎②」美的発達段階について

2017.07.24

7月24、鑑賞実践講座②の2回目が始まりました。前回のことを振り返りつつ、よりワークをこなしてファシリテーションの基礎を固めていきます。

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★鑑賞実践講座 第2回目
「ファシリテーション基礎②」
7月24日(月)9:30 – 16:30
講師:三ツ木紀英さん(NPO法人ARDA)

今日の流れ
◯三ツ木さんによるレクチャー:美的発達段階について
◯「きく&応答する」ワーク
◯三ツ木さんによる対話型鑑賞体験×2作品
◯ミニグループでファシリ体験
◯コーチング(リフレクションの仕方について)

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★今日のハイライト:2日目はより深く!みっちりと!
2日目を迎え、ファシリテーションについて、より深い内容へと進みました。

<きく&応答するワーク>

◯全体ふりかえりで出ていたこと:
・「話し出しやすい場づくり」は、意外にも体を使ったものがある
・話しているときに「きく」のは、実は言葉だけではなく、話しているときの表情や体の動きも重要

<三ツ木紀英さんからファシリテーションのポイントのおさらい>

<ひたすらミニ実践!!>

<コーチングについて>
とびラーがファシリテーションに挑戦!!

最後はNPO法人 ARDAに所属する、1期とびラーの越川さんに再び「コーチ役」として登場していただきました。
とびラーのファシリテーションをふりかえりながら、どんな対話の場だったのかをみんなと共有する司会進行&内容をきちんと伝える役割の人です。

以上です!
この2日間の内容をふまえて、いよいよ実践に入って行きます。

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東京藝術大学 美術学部特任助手
鈴木智香子

鑑賞実践講座②-1 「ファシリテーション基礎①」VTSの成り立ちについて

2017.07.17

7月17日、鑑賞実践講座②がスタートしました。テーマはずばり「ファシリテーション基礎」。とびラーたちが様々な鑑賞者とかかわっていくための心構えを、実践を通しながら作っていきます。

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★鑑賞実践講座 第2回目
「ファシリテーション基礎①」
7月17日(月祝)9:30 – 16:30
講師:三ツ木紀英さん(NPO法人ARDA)

今日の流れ
◯河野さんによるアイスブレイク
◯ARDAによるカードゲーム
◯三ツ木さんによる対話型鑑賞体験×2作品
◯三ツ木さんによるレクチャー:VTSの成り立ちについて
◯ミニグループでファシリ体験
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★今日のハイライト:三ツ木紀英さん初登場!

長い1日となった「ファシリテーション基礎①」。
みなさんの充実した表情から、たくさんの学びを得ていただいたことを感じ取ることができました。

◯講師さんによるアイスブレイク

河野祐美さん(東京都美術館 学芸員)による、漫画を使ったアイスブレイク。このワークを通して、みんなが見ている一つのものでも、全然違う考え方があることを実感していただけたかと思います。

◯NPO法人 ARDAのメンバーによるカードゲーム

ARDAのメンバーの中には、開扉(かいぴ)したアート・コミュニケータのみなさんも何人か活動しています。そのみなさんが活躍している様子も見ることができて、刺激を受けたとびラーもいたのでは・・・?

体験するグループと、観察するグループと2つに分かれて行い、それぞれの立場からの気づきを全体で共有しました。

◯三ツ木紀英さんによる対話型鑑賞体験

・レクチャー:VTSの3つの質問と7つのポイント

◯ミニグループでファシリ体験!

ファシリ4分+ふりかえり5分+全体共有6分=15分ラウンドを4回実施しました。

・全体で質問&共有

以上です!
実践のワークが盛り込まれるなど本格的になってきた鑑賞実践講座、ファシリテーターとは何かを体験を通すことでますます深めることができました。

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東京藝術大学 美術学部特任助手
鈴木智香子

オープン・レクチャーvol.7「Eating Designer マライエ・フォーゲルサングが語る 「食べること×デザイン」

2017.07.12

オープンレクチャーvol.7は、終了しました。当日ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

 

アクセス実践講座②|「経済格差とこどもたちの文化的状況」「多文化コミュニティーとミュージアム的機能」

2017.07.09

7月9日(日)、アクセス実践講座の2回目を開講しました。
今回は2つのレクチャーを通して、ミュージアムが社会的課題に関わる方法を考える糧にしていきます。
・NPO法人キッズドア・松見幸太郎さん「経済格差とこどもたちの文化的状況」
・秋田公立美術大学・岩井成昭さん「多文化コミュニティーとミュージアム的機能」

 

アクセス実践講座1回目からつづくこれらのレクチャーを通して、とびラーがこの夏つくりあげていくのがMuseum Startあいうえのミュージアム・トリップ」のプログラム。こどもたちを取り巻く社会のことや、さまざまな現場で起こっていること、実践されている取り組みについて学び、とびらプロジェクトでの活動に活かしていきます。

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