2016.10.06
東京藝術大学のキャンパスを巡るツアーを実施します。
建物・彫刻・植栽をテーマに見どころ満載のツアーを一緒に楽しみませんか?
当日は、東京藝術大学美術館にて「驚きの明治工藝」展、「台東区コレクション展-日本絵画の源流、法隆寺金堂壁画・敦煌莫高窟壁画模写-」展、東京藝術大学美術館陳列館では「台湾・日本 現代絵画の未来と可能性」展が開催されています。
ツアーの前後には、こちらも是非ご鑑賞下さい!
※参加には事前申込が必要です。メールの返信をもって予約受付完了です。
※定員に達し次第、受付を終了します。
※応募者が多数の場合は先着順にて締め切ります。[申込締切:10月15日(土)]
※広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。
※東京藝術大学美術館「驚きの明治工藝」展をご鑑賞される場合は別途チケットが必要となります。
※東京藝術大学美術館「台東区コレクション展-日本絵画の源流、法隆寺金堂壁画・敦煌莫高窟壁画模写-」は無料でご鑑賞いただけます。
※東京藝術大学美術館陳列館 「台湾・日本 現代絵画の未来と可能性」は無料でご鑑賞いただけます。
主催|アート・コミュニケータ東京
協力|東京都美術館×東京藝術大学「とびらプロジェクト」
お問合わせ|artcoguide@gmail.com(アート・コミュニケータ東京)
「アート・コミュニケータ東京」ウェブサイトはコチラ
「アート・コミュニケータ東京」とは?
「とびらプロジェクト」 で3年の任期を満了したアート・コミュニケータのうち、ともに新たな活動の機会を持 ちたいと考える有志によって2015 年に設立された団体。年齢も職業も住んでいる地域も違う一市民の立場か ら、アートを通じて人と人、人と地域をつなぎ、より良い社会を創る活動を目指しています。
2016.10.03
10月2日(日)にあいうえのファミリー向けプログラム「うえの!ふしぎ発見:サイエンス&アート部」が行われました。国立科学博物館と東京都美術館が連携して実施され、科学博物館の研究チームと、美術館の学芸員が共にプランニングしたワークショップです。参加者はこどもと保護者、計22名。加えてアート・コミュニケータ(とびラー)7名が参加者に寄り添い、共に活動しました。
午前中に、国立科学博物館の地球館「系統広場」と、東京都美術館の企画展「木々との対話──再生をめぐる5つの風景」展に出掛け、お題として渡された “あることば” にぴったりだと思うモノを見つけて丁寧に観察&鑑賞&撮影。そして午後は、お題の“あることば”について、撮影した写真を用い、文字だけでなくイメージ付きの「自分だけの思い出辞典」を作成します。
プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)
2016.10.01
10月1日(土)に開催した第3回目建築実践講座のテーマは「藝大 上野キャンパス未今昔」。
ゲストに東京藝術大学キャンパスグランドデザイン室の君塚和香助教をお迎えし、キャンパス内の建物や環境の再整備計画の視点から、藝大の今につながる昔を踏まえ、まだ見ぬ未来をどうしていくべきかについての取り組みを知る機会としました。
藝大は将来を見据え、現在キャンパスの再構成・構築に取り組んでいます。
100年の歴史が積み重なった結果今この敷地に残る施設、建物を基軸に、社会に向けて開かれた大学を目指してゆるやかに変わっていこうとしているのです。君塚和香助教は自身も建築士として設計の仕事に携わるかたわら、藝大でキャンパスグランドデザインを担っていらっしゃいます。
今日の講座は屋外からスタート。公園内の旧奏楽堂前に集合し、まずは東京都美術館側から藝大を見てみます。
道を1本隔て東京都美術館のすぐ隣に位置していますが、キャンパスの歴史については初めて耳にするとびラーも多かったのではないでしょうか。
キャンパスの外周をめぐりながら、まずはそのキャンパスの規模感や立地をみていきます。
外周をめぐった後は、いよいよキャンパス内に入ります。まずは音楽学部のキャンパスから。この歴史的な面影を纏った洋風の建物は赤レンガ1号館です。藝大の前身「東京美術学校」が開設する前から現存するこの建物は、100年以上の歴史をもち、今も大切に利用・保存されています。
キャンパス内には武蔵野の面影を残す豊かな環境の中、教鞭をとられた先生方の胸像、そして歴史的建造物などが諸所に現存します。
こちらは美術学部側の様子です。
作品の素材である大きな木材が置いてあったりと、これも美術大学ならではの光景です。
後半は会場を教室内に移し、これまでの芸大の歴史や今大学が取り組んでいるキャンパスの再構成計画についてのレクチャーでした。
模型を見ると前半に実際に歩いてまわったキャンパスの様子が一目でわかります。100年の歴史の中で少しずつ構成されてきた現在の藝大キャンパス。使う人のことを考えることはもちろん、これからの大学の変化にも応えることのできるキャンパスの再構築は、こうして歴史を深くリサーチするところから始まります。
講座の最後には、もう一度屋外に出て植栽をめぐります。建物だけではなく、こういった植栽等の環境も同時に手を入れ、武蔵野の原生林の面影を大切に未来に次いでいこうとしています。
藝大の今につながる昔に思いを馳せながらまだ見ぬ未来を形作っていく藝大の姿。
都美との連携のもとに進めている「とびらプロジェクト」は、藝大が内にとどまらず社会とつながり、貢献していくひとつの取り組みですが、キャンパスの環境を変化させることで、上野公園、社会にアプローチしていこうとしています。
そのプロセスを藝大の敷地を歩きながら体感できたのではないでしょうか。
(東京藝術大学 美術学部特任助手 大谷郁)