2023.05.27
【第4回基礎講座 会議が変われば社会が変わる】
日時|2023年5月27日(土)10時〜15時(昼休憩1h)
場所|東京都美術館アートスタディルーム
講師|青木将幸
内容|とびラーの自主的な活動には、とびラー同士が直接コミュニケーションをとるミーティングの場のあり方がとても重要です。ひとりひとりが主体的に関わるミーティングの場をつくるために、ミーティングの理想的なスタイルや具体的な手法を、レクチャーやワークショップを通して学んでいきます。
とびらプロジェクトでは、とびラーが集まってとびラボを行います。その話し合いの場のあり方について、まずはそれぞれが考え、体感していく1日となりました。
まずはアイスブレイクです。青木さんからの問いは「好物は何ですか?」
ボードに手書きでイラストを描き、近くの人と紹介しあいます。
誰にとっても答えやすい問いであればあるほど、参加する人たちの心は打ち解けていきます。
青木さんからの2つ目の問いは、「良い会議とは?イマイチな会議とは?」
まずはそれぞれが書き出していき、3人組になって全員が合意できるものを話し合いました。
良い会議には、おやつも重要なアイテムです。
「地元のお菓子なんです」「これ懐かしい!」「おいしいものを食べながら話すって大事かも」
ちょっとした場面転換があることで雰囲気が変わり、リラックスして話しやすい空気がうまれました。
午後からは、「良い会議」を意識してミーティングを実践してみます。
話し合いたいテーマに分かれ、午前中にとびラーが考えた「良い会議」を意識しながら進めていきます。
講師からのレクチャーだけではなく、
自ら考え、とびラー同士で話し合い、選んだ「良い会議」のキーワード。自分たちで見つけ出すことによって、より自分ごととして捉えることができたのではないでしょうか。
これから開扉まで、今日この日に体感した「良い会議」の感覚を大切に過ごしていきましょう。
(とびらプロジェクトコーディネータ 工藤 阿貴)
2023.05.25
ライトアップされた東京都美術館を散策する金曜夜限定の30分ツアーです。
夜ならではの建物のみどころをとびラー(アート・コミュニケータ)がご案内します!
美術館全体が、まるで宝石箱のような輝きを放つ夜。昼とは違うその表情を一緒に楽しみませんか?
※東京都美術館の夜間開館日に合わせて実施いたします。事前申込が必要です。
日時|
① 2023年6月 9日(金) 19:15 – 19:45(受付開始19:00)
② 2023年6月16日(金) 19:15 – 19:45(受付開始19:00)
③ 2023年6月30日(金) 19:15 – 19:45(受付開始19:00)
会場|東京都美術館
集合|東京都美術館 LB階(ロビー階)中庭 正面玄関右手/雨天時は講堂前
対象|どなたでも
定員|各回20名(先着順・定員に達し次第受付終了)
参加費|無料
参加方法|事前申込制。以下の専用フォームよりお申し込みください。
※小学生以下のお子様が参加される場合は、その他連絡事項欄に年齢のご記入をお願いします。
※特別に配慮が必要な方はお知らせください。
① 6月9日(金)のご参加
② 6月16日(金)のご参加
③ 6月30日(金)のご参加
※本フォームでのお申し込みが完了すると、「返信先Eメールアドレス」宛にメールが届きます。必ずご確認ください。
※お申込み前に「迷惑メール」などの設定を確認し、「@tobira-project.info」からの申込受付メールを受信できるようにしてください。申込完了の自動返信メールが届かない場合は、お申込みされたお名前と電話番号を明記のうえ、p-tobira@tobira-project.info(とびらプロジェクト)宛にメールをお送りください。
※広報や記録用に撮影・録音を行います。ご了承ください。
※定員に達し次第、申し込み受付を終了します。
2023.05.20
日時 |2023年5月20日(土) 14時00分~14時45分(ツアー実施)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)26名、とびラー12名
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爽やかな新緑の季節、「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。
このツアーは、決まったコースはなく、それぞれのとびラーのオリジナルツアーです。
新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖されていた東京都美術館の東門が開くようになり、
その間見ることができなかった屋外彫刻も、ツアーの中に盛り込まれました。
外からは入ることができなかった南口も開き、ツアーの自由度が増しました。
とびラーとの会話は、建物を「よく見る」きっかけになります。
普段通り過ぎていたこの壁も、これまでとは違って見えてきます。
この建築ツアーには、決められた台本や、必ず伝えなくてはならないことはありません。
自分の推しポイントを熱く語るとびラーもいれば、その空間を参加者とじっくり味わうとびラーもいます。
何度参加しても新しい発見が必ずある、そんなツアーです。
参加者の方からは、
「自分だけでは気づかないような視点を皆さんと共有し、見方が変わりました」
「コミュニケーションをとりながらのツアーが新鮮!」
「とびラーの都美愛が伝わってきました」
といった感想をいただきました。
2023.05.14
「東京都美術館の昨日・今日・明日」と題し、都美の学芸員である中原淳行さんから、「とびらプロジェクト」スタートの契機ともなった東京都美術館のミッション誕生の舞台裏と、そこにかけた想いをきく会を開催しました。
2006年の開館80周年から、2026年の100周年へと向かう節目の中で、あらためて、アートを介して人と人が交わし合うことの可能性と、アート・コミュニケータがかかわることの大切さを感じることのできた時間でした。
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とびらプロジェクト2023スペシャル
中原さんにきく
「東京都美術館の昨日・今日・明日」
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◯話し手:中原淳行(東京都美術館 企画調整課調整担当課長 兼 事業係長)
◯きき手:西村佳哲、とびラー、とびらスタッフ
*日時|5/14(日)10時〜12時30分
*場所|東京藝術大学 中央棟 1F 第1講義室
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【東京都美術館の使命(ミッション)】
東京都美術館は、展覧会を鑑賞する、子供たちが訪れる、芸術家の卵が初めて出品する、障害のある方が何のためらいもなく来館できる、すべての人に開かれた「アートへの入口」となることを目指します。
新しい価値観に触れ、自己を見つめ、世界との絆が深まる「創造と共生の場=アート・コミュニティ」を築き、「生きる糧としてのアート」と出会う場とします。そして、人びとの「心のゆたかさの拠り所」となることを目指して活動していきます。
◎東京都美術館HP「使命と4つの役割」:
https://www.tobikan.jp/outline/mission.html
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2023.05.13
【第3回基礎講座 「きく力」を身につける】
日時|2023年5月13日(土)10時〜15時(昼休憩1h)
場所|東京都美術館アートスタディルーム
講師|西村佳哲
内容|コミュニケーションの基本は、上手な話し方をするのではなく、話している相手に本当に関心を持って「きく」ことから始まります。この回では、話を「きく力」について考えます。
・話を〈きかない〉とはどういうことか?
・話を〈きく〉とは? また、それによって生まれるものとは?
5月13日(土)の第3回基礎講座は、とびらプロジェクトで大事にしているコミュニケーションの基本「きく力」とはどんなことか、体験を通して考えました。
「きいてくれる人がいるから、はなすことができる。」西村佳哲さんがとびラーに向けて語りかけるその時間が、とびらプロジェクトのコミュニティの基礎になっています。
午前中はとくに、「言葉」の抽象性、つまり、同じ「言葉」を使っていても人それぞれイメージしていることが違うことに気がついていく時間になりました。
言葉中心の社会のなかで、「言葉」の先にあるはなし手の本当のイメージにたどりつかないまま「安易にわかったような気になる」会話に慣れていたことに、ハッとした12期とびラーも多かったようです。
はなし手の「言葉」や「話の内容」だけを受け取ることで、「安易にわかったような気になる」受け手の状態が、はなし手にあたえる影響も実際の体験や観察をとおして実感していきました。
午後は、目の前の人に関心をむけ、その人のはなしぶりを含めて内容以上のものを受けとりながら話をきくことで、その人の「いま・ここ」が新鮮に立ち上がる瞬間を全員で体験しました。
とびらプロジェクトは、ひとがはなすことができる場をつくりだす、「きく力」をもっている人が多くいることが、コミュニティが育つための土壌になると考えています。
「きく力」で培われた文化圏が、またここから一つ広がっていくように感じた第3回基礎講座の1日でした。
(とびらプロジェクトコーディネータ 越川さくら)
2023.05.07