2022.09.10
第3回建築実践講座|「人の能動性が発露する建築講座とは?」
日時|2022年9月10日(土) 14:00~16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|大西正紀(株式会社グランドレベルディレクター兼喫茶ラン
第3回目の建築実践講座は、大西正紀さんにおいでいただきました。
とっても素敵なシャツにオレンジのパンツがお似合いです。都美に向かう途中、「素敵ね!」と知らない方から声をかけられたとか。
前半はご自身のお話を中心に。
人々の能動性を発露させるきっかけとして、小さな「マイパブリック」を設けたらいろんな人が集まってきたことや、
「1階作りはまちづくり」をモットーにした株式会社グランドレベルについて。
「人がまちの1階に増えると、その周辺エリアのコミュニティが醸成していきます。」
そんなグランドレベルがオープンした「喫茶ランドリー」。
場のデザインと、引かれた補助線によって、そこに集まる人はどうなっていくのか、お話しいただきました。
「もともと工場だった場所を、カフェに変えようと考えました。ランドリーもあって、そのエリアに暮らす人が気軽に来られる喫茶店のような場所にしようということで名づけました。
他人同士の会話って、何かしらのエラーからしか始まらないんですね。コーヒーをふるまうのも、困った人を助けるのも、面白いことをしている人に話しかけるのもエラーかもしれません。『大丈夫ですか?』とか、『それ面白いですね』という一言が、コミュニティの最初の種のような。」
大西さんは、建物の中に補助線を引くことで人々の能動性を引き出すことを大切にしてきました。
「美術館に来館した人たちは、同じ体験をしているのに、共有せずに帰っていきますよね。僕は個人的にそれはもったいないことだ、と思っていて。だからこそとびラーさんがいて、人と美術館との間にある大切なチャンスを楽しいことに変換していくのが皆さんだと、僕は思っています。」
参加したとびラーのふりかえりを一部引用します。
”ハードに敢えてエラーを作ることで、手助けによる会話が生まれる。逆に言うと、エラーのある場所にはコミュニティを作るチャンスがあると考えました。”
”他者やまち、社会に、自分から何かを提供するーそうすることでまず提供する側が楽しい、まちそのものも豊かになっていくという事例のどれも興味深かったです。”
(とびらプロジェクト コーディネータ 工藤阿貴)
2022.09.03
日時|2022年9月3日(土)14:00~17:00
場所|オンライン
講師|藤岡勇人(東京都美術館学芸員)「ミュージアムで社会的処方を考えよう」
小川由美子(永寿総合病院 認知症疾患医療センター)「地域で暮らす認知症の人や
その家族を応援!認知症サポーター養成講座 ~認知症についての理解を深めよう
~」
2022.08.29
第3回鑑賞実践講座|「ファシリテーション基礎(2)」
日時|
A日程:2022年8月7日(日)9:30〜16:30
B日程:2022年8月29日(月)9:30〜16:30
会場|
A日程:東京藝術大学 第3・4講義室
B日程:東京都美術館 アートスタディルーム・スタジオ
講師|三ツ木紀英(NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA)
内容|
・Visual Thinking Strategies ファシリテーション分析
・Visual Thinking Strategies ファシリテーション実践
第3回は、前回に引き続き、NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA)の三ツ木紀英さんから、Visual Thinking Strategies(ビジュアルシンキングストラテジーズ:複数の人で対話をしながら作品を鑑賞する手法。通称:VTS)におけるファシリテーションの基礎を学ぶ2回目です。
観察・分析・実践を繰り返しながら、ファシリテーションの基礎を身についけていきました。
A日程 東京藝術大学講義室での講座の様子
B日程 東京都美術館会場での講座の様子
(とびらプロジェクト コーディネータ 越川さくら)
2022.08.23
トビカン・モーニング・ツアーは、午前中、まだ人もまばらで、のんびりとした空気の中の美術館をまわる30分のツアーです。周りの上野公園の緑も取り込みながら気持ちよく時間が過ぎていき、午後や夜とは少し違った景色を観ることができます。
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8月23日(火)
少し蒸し暑い夏の日。それでも沢山の参加者の皆さんがお越しくださいました。
この日は4チーム4つのコースで実施。参加者は12人。
ご夫婦で参加されたり、参加者同士が同世代で盛り上がったり。
どのチームも皆さんで楽しくお話しながらツアーが進んで行きました。
アートラウンジでは上野の緑に囲まれ、椅子に座って皆さんリラックスされていました。
室内からでも見どころが沢山ある東京都美術館。
暑い夏でも楽しんでいただけます.
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トビカン・モーニング・ツアーは、午前中、まだ人もまばらで、のんびりとした空気の中の美術館をまわるツアーです。周りの上野公園の緑も取り込みながら気持ちよく時間が過ぎていきます。このツアーを通して、新しい美術館の魅力を見つけてくださるといいな、と思っています。(滝沢)
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執筆:
池田智雄(アート・コミュニケータ「とびラー」)
とびラー10期。散歩と美術館が好きで、その楽しさを他の人にも一緒に味わってもらうことができるこのとびラボが大好きです。ツアーの時に参加者が自分で見つけた美術館の魅力を言葉にして教えてくれるとガイドとしてとてもうれしくなります。
滝沢智恵子(アート・コミュニケータ「とびラー」)
とびラー9期。トビカン・モーニング・ツアーは、平日の午前中、上野公園全体がなんとなく緩やかに時間が過ぎている時間帯に開催されています。参加された皆さんが、そういう空気を感じながらのんびりとくつろいでいらっしゃる様子をみることがガイドとして、とても幸せです。
2022.08.22
第2回鑑賞実践講座|「ファシリテーション基礎(1)」
日時|
A日程:2022年8月6日(土)9:30〜16:30
B日程:2022年8月22日(月)9:30〜16:30
会場|
A日程:東京藝術大学 第3・4講義室
B日程:東京都美術館 アートスタディルーム・スタジオ
講師|三ツ木紀英(NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA))
内容|
・鑑賞体験
・ファシリテーションのポイント観察
・Visual Thinking Strategies ファシリテーション実践
第2回からは、NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA)の三ツ木紀英さんを講師に迎え、Visual Thinking Strategies(ビジュアルシンキングストラテジーズ:複数の人で対話をしながら作品を鑑賞する手法)におけるファシリテーションを学びながら、作品をよりよく観察することや、アートを介したコミュニケーションの場づくりについて考えていきます。
第2・3回は、ファシリテーションの基礎を学ぶ二日間です。
A日程とB日程に分かれて多くのとびラーが参加し、東京藝術大学の会場と、東京都美術館の会場でそれぞれ講座を実施しました。
午前は、三ツ木さんのファシリテーションを観察をメインに。どのような振る舞いや声かけをしているか、その意図は何か、それぞれの視点について議論をしながら理解を深めていきました。
午後は、アートカードゲームをしながら、ファシリテーションの観察を行いました。
A日程 東京藝術大学講義室での講座の様子
B日程 東京都美術館会場での講座の様子
(とびらプロジェクト コーディネータ 越川さくら)
2022.08.21
夏休みも終わりに近づく8月21日(日)に、2022年度2回目のファミリー&ティーンズ・プログラム「SDGsで探求!名建築をみる」を行いました。
プログラムは午前と午後に2回実施され、それぞれ小学1年生から中学3年生のこどもと保護者が参加しました。参加者は、東京都美術館に初めて来館する子や何度も足を運んでくれているご家族、過去にあいうえののプログラムに参加したことのある子などその経験はさまざまです。
美術館は来るたびに新しい発見と出会える魅力いっぱいの場所。SDGsをきっかけとした、美術館の建築を探検できるプログラムの様子をご紹介します。
プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)
2022.08.13
第2回建築実践講座|「上野のミュージアムの成り立ちを知る」
日時|2022年8月13日(土) 14:00~16:00
会場|東京都美術館 講堂
講師|倉方俊輔(大阪公立大学教授 建築史家)
台風が迫る中、第2回建築実践講座が行われました。
(今年度の建築実践講座では、毎回文字通訳が入っています。)
「日本で最初に指定された公園でありながら、同時にミュージアムが集積している。公園とミュージアムはある意味対照的な性格なのに、同居しているのが上野公園の面白いところです。」
明治時代の博覧会の流れから上野のミュージアムの成り立ちを知り、その背景を伺いました。
1877年に第1回内国勧業博覧会が開催されてから約100年後の1975年、現在の東京都美術館が完成しました。
「東京都美術館は、緑が中にあることと、ミュージアムであること、市民が集まる場所であること、という3つが組み合わさっているという点で、上野公園らしい建物です。この立地条件化で、前川國男らしさが発揮されている建物だと思います。」
上野公園の役割や推移を知ることは、今の時代の中のとびらプロジェクトの位置づけを意識することにもなります。
参加したとびラーのふりかえりを一部引用します。
“改めて「今、美術館を、よりよい社会のために拓いていく」ことの意味を心に置いておきたいなと思った。”
(とびらプロジェクト コーディネータ 工藤阿貴)
2022.08.04
あいうえのには、社会的支援の必要な子供たちのための団体との協働で実施しているダイバーシティ・プログラム「ミュージアム・トリップ」というプログラムがあります。
今回は、豊島区を拠点に子供達とその保護者を包括的に支援している団体「認定NPO法人 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」と連携し、プログラムを実施しました。
当日、参加のこどもたちは池袋駅に集合してから、上野にやって来ました。中学生から高校生まで年齢も様々だったため、早めに一人で到着してしまった子や、一人で来て、上野駅で出口を間違えて迷子になりかけてしまった子など、小さなハプニングはありましたが、プログラムは無事に始まりました。
プログラムの進行は、東京都美術館の学芸員、河野佑美が行いました。
最初に、プログラムの流れを伝えて、鑑賞する企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」のことを伝えました。展覧会にはおしゃれな家具や椅子、デザイン画などが展示されています。建築家という仕事、デザイナーという仕事、大工という仕事など、仕事について、に加え、人気の漫画の単行本の表紙に「デザイナーズ・チェア」が描かれていることにも触れながら、展覧会を楽しむコツを伝えます。
プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)
2022.07.30
日時|2022年7月30日(日)13:30~15:30
場所|東京藝術大学 第一講義室
講師|西智弘(川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター腫瘍内科/緩和ケア内科、一般社団法人プラスケア)
2022.07.29
夏休みが始まって間もないこの日、ファミリー&ティーンズ・プログラムの「SDGsで探究!名建築をみる」を実施しました。
小学1年生から中学3年生までの参加者と保護者が講堂に集合です。
受付では、活動グループのアルファベットが入った名札シールと、あいうえのの特製ツールである「ミュージアム・スタート・パック」、指令書カードが渡されます。
保護者には、「ミュージアム・スタート・パック 活用ガイドブック」が渡されます。
プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)