東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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2012.08.27

東京都美術館(以下:都美)では、特別展ごとに休室日を利用して「障がいのある方のための特別鑑賞会」を実施しています。今回はマウリッツハイス美術館展が会場となりました。これまでとびラー候補生(以下:とびコー)が綿密に準備した成果を活かす日がいよいよやってきました。10時のオープンに合わせて、早朝からとびコーさんが集まり、打ち合わせや会場内の案内掲示などの準備を行いました。

 

美術館の入り口にとびコーさんがスタンバイして、車椅子でご来館される障がい者の方のサポートにあたります。
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「障がいのある方のための特別鑑賞会」の現場対応のほとんどがとびコーさんによって行われます。もちろん学芸員やとびらスタッフも対応にあたっておりますが、決して逐一指示を出すわけではありません。一度現場に立ってしまえば、みんな一緒のスタッフとして動きます。

エレベータ前にもスタンバイしています。スムーズに展示室まで行ける様にご案内します。

 

受付でもとびコーさんが、ご来館館下さった皆様お一人おひとりの対応をさせて頂いています。

 

いつもは、長蛇の列を成し、入場するまでに1時間以上かかってしまうマウリッツハイス美術館展ですが、この日は落ち着いた展示室の中でゆっくりと作品を鑑賞して頂くことが出来ました。

 

普段の人ごみでは車椅子に乗っての鑑賞は容易なことではありません。こうした機会に充実した時間を過ごして頂ければ何よりです。

 

会場では、とびコーさんが作品鑑賞のサポートしています。少しだけ絵の前でお話をさせて頂いたり、知っている範囲で質問にお答えしたりします。作品解説員ではなくアートコミュニケータ(とびコー)がいるところが都美の「障がいのある方の為の特別鑑賞会」の魅力でもあります。展示室の中でも外でも、ご来場された方々をご案内するのは、アートコミュニケータ(とびコー)の皆さんです。作品の解説ではなく、作品を通して人と人が出会える素晴らしい美術館体験ができるひと時をご提供できればと思います。

(とびらプロジェクトマネージャ 伊藤達矢)

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