東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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2012.11.12

休室日を利用した鑑賞教育の場、スクールマンデー。本日は慶応義塾幼稚舎6年生の皆さん36名が来館されました。はじめに学芸員の稲庭さんより、本日の流れや展示室でのマナーなどについて説明がありました。

 

展示室に入ると、まずは全員で2階の最後のフロアまで一気に進みます。展覧会全体のボリュームを確認できたところで、個別鑑賞の時間となりました。みなさんなにやらメモをとっている様子。実は、今回の授業には展覧会で作品を鑑賞するだけではない、課題が用意されています。それは、子供たち一人ひとりが、自分のお気に入りの作品を1点決め、その作品の音声ガイドを作成することです。36人分の作品のガイドが集まれば、子供たちからみた素晴らしい展覧会の側面が浮き彫りになることでしょう。

 

ゆっくり作品を鑑賞して、自分なりに感じたことをメモして行きます。もちろんキャプションの言葉だけでは十分ではありません。なぜこの作品を選んだか、どこに魅かれたのか、どんな風にみえたのか、誰かに教えてあげたい気持ちや、聞いてもらいたい言葉など、たくさんの要素を一つにして行かなければなりません。

 

個々人で作品鑑賞をした後は、とびラー候補生(以下:とびコー)2人と子供たち2人で4人一組になり、グループで鑑賞して行きます。それぞれが最も番気に入った作品を一つ決め、とびコーさんともう一人の同級生にその作品の素晴らしさを伝えます。とびコーさんもVTSで培った対話力を活かしながら、対話を通して、子供たちとともに鑑賞を深めて行きました。

 

とびコーさんとのグループ鑑賞の時間が終わると、子供たちはまた一人で作品を鑑賞する時間となりました。一人で鑑賞して、ブループで鑑賞する。そして、また改めて一人で鑑賞してみることで、一人では気付かなかった作品の魅力を発見できたりします。慶応義塾大学幼稚舎6年生のみなさんがつくる音声ガイド、凄く楽しみです。あくまで学校の授業でつくられた音声ガイドなので一般のみなさんには公開できませんが、是非聞かせて頂きたい!!と思う次第です。
(とびらプロジェクトマネージャ 伊藤 達矢)

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