2013.03.30
「エル・グレコ」展でも、子どもたちが名画を描く「スケッチボードでGO!!」が実施されました。磁気ボードを使って子どもたちが展示室の中でお絵かきをします。出口ではとびラーが子どもたちの絵をポストカードにしてプレゼントしてくれます。
3月29日・30日の2日間行なわれた「スケッチボードでGO!!」(磁気ボードの貸し出しは会期中常時行なわれました)には1日平均60人もの子どもたちが参加してくれました。
展示室の中では真剣に絵を描く子どもたちの姿に遭遇します。こうした光景は展示室の中の雰囲気さえも変えてしまいます。
今回の「スケッチボードでGO!!」では、これまでにはなかった新たな試みも行なわれました。いつもは子どもたちが描いた絵をポストカード状の塗り絵に仕立ててプレゼントするところまででしたが、今回は展示室から出たところに「塗り絵コーナー」を設けました。今描いた絵に、今色を着ける。今みたあの絵のことを思いだす。色を塗っている間に「もう一度作品をみてきたい!」と展示室に戻る子どもの姿もありました。
作業は真剣そのもの。ただ作品を鑑賞するだけでなく、子どもたち自身、自分が感じた名画の印象をじっくりと味わい、カードに残します。そしてそのカード家に持ち帰ることで、今日の体験を家族や他の誰かと共有することができます。
最後は「とびらプロジェクト」のロゴマークの前で記念撮影。上手に描けています。きっとエル・グレコの自画像かな?
2013.03.11
「障害のある方のための特別鑑賞会」が開催されました。今回は「エル・グレコ」展が会場となりました。介助の方を含めて凡そ800名もの方々にご参加頂きました。この「障害のある方のための特別鑑賞会」は月曜日の休室日を利用し、障害のある方に混雑していない展示室の中でゆっくりと作品を鑑賞して頂こうという企画です。入り口から展示室までの誘導や受付、車椅子の貸し出しなど、当日の運営はとびラー候補生(とびコー)が担当します。
エル・グレコの肖像画とされる作品です。エル・グレコ展に展示されている作品の多くは、キリスト教絵画ですが、どれもエル・グレコ独特の際立った配色とディフォルメされた人物のフォルムがみる者に強い印象を与えています。
展示室の中でとびコーさんが来場者の方と絵画について何気ないお話をすることもあります。小さなコミュニケーションが展示室の中の雰囲気を柔らかいものにします。
少しずつ絵画に近づいて行くところから、絵画との対話ははじまっています。
高さ3mもある「無原罪のお宿り」。しばし眺めていと絵の中に吸い込まれそうな気分になります。
展示室をでると、ミュージアムショップが設置されています。エル・グレコ展にちなんだアイテムがたくさん販売されています。