2019.10.26
建築実践講座の4回目を行いました。大型台風による延期で、当初の予定から2週間倒しての開催です。内容は、前回に続き「ワークショッププランニング」。2回目となる今回は、「都美の建築空間を生かしたプロフラムづくり」がテーマです。1〜3回目の講座で知ったことや他のプログラムでの経験も活かしながら、都美建築を楽しむプログラムを考えてみます。
●プログラムを考える
冒頭ではツアーに限らず様々な方法で行われている都美以外のプログラム事例も紹介。そして早速4人のグループをつくり、アイディアを練りはじめます。
制限時間は60分。最後は、簡単な企画書をつくります。
・プログラム名
・対象者
・実施日時
・テーマやトピック
・テイクホームメッセージ(参加者に持ち帰ってほしい体験)
・具体的な内容、アイテム、タイムスケジュール等
これらを具体的に想定しながら企画を組み立てていきます。
まずは思いつくことをどんどん付箋に書き込みます。
グループのメンバーは6〜8期が混ざり合うように構成され、都美で過ごしてきた時間の長さや経験値も様々なメンバーと協働していきます。
途中、館内にも足を運び、実際の場所を確かめにいくグループも。
●全員にみせる コメントし合う
一度企画ができあがったら、今度は他のグループのメンバーにも見てもらう時間です。その際、3つの視点でコメントをし合います。
・このポイントいいね!
・ここをこうするともっと良くなる(提案)
・質問
これらを3色の付箋で書き残していきます。
●プラッシュアップ
全てのグループの企画書を読み終えたら、自分のグループに戻ります。
集まった3色のふせんを読んで、企画を完成させていきます。プラッシュアップの制限時間は30分です。客観的な意見や提案が入ることで、さらに具体的なアイディアを考えることができたり、煮詰まっていたポイントを解決するヒントにもなります。
●発表
最後は、発表の時間。各グループから代表のとびラーが前に出て、自分のグループの企画を1分でみなさんに伝えていきます。
色・形を見つけながら都美建築に親しむものや、椅子を持って座りたい場所を探しに行くというちょっと変わった案まで、都美の建築という要素は同じでも、グループごとに様々なアイディアがまとまりました。もう少し練ればすぐに実現できそうな案もあります。
今日は短い時間の中でしたが、数名のメンバーと一緒にギュッとアイディアを出し合ったり、意見し合う時間を持ったりと、プログラムを企画する練習を行いました。ぜひ今後のプログラムを企画する際に、今日の感覚を生かしてみてほしいと思います。
(東京藝術大学美術学部特任助手 大谷郁)