2022.07.05
トビカン・モーニング・ツアーは、午前中、まだ人もまばらで、のんびりとした空気の中の美術館をまわる30分のツアーです。周りの上野公園の緑も取り込みながら気持ちよく時間が過ぎていき、午後や夜とは少し違った景色を観ることができます。
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7月5日(火)
前日まで雨の予報がほぼ晴れで、午前中とはいえ少し暑いくらいでした。
朝の眩しい日差しを浴びた都美の建物は落ち着いた美しさが際立ちます。
この日の参加者は12人。
初参加の人はもちろん都美に来るのも初めての人もいれば、都美の建築ツアーに何度も参加されているベテラン参加者まで幅広い方に来ていただきました。
中には岐阜県美術館のアートコミュニケーター「~ながラー」の方もいらっしゃいました。
ツアーは4チーム4つのコースで実施。
そのうち2チームはモーニングツアーのガイドデビューとなる二人のとびラーが先導しました。
暑さ対策で事前に決めていたコース取りを検討し直す各チーム。
建物の外に出る場合はなるべく日陰の場所を歩くように、または外に出るのを控えて室内中心のコースに切り替えるチームもありました。
今回のツアーから、感染症対策で休憩スペースとしての利用が中止されていた中央棟の「佐藤慶太郎記念 アートラウンジ」が利用できるようになり、北欧デザインの椅子やテーブルで過ごす時間を各チームが取り入れました。
今年度2回目のモーニングツアー開催とあって、初回と比べると余裕をもった準備ができたことと、天候にも恵まれたことで、明るい日差しの中、参加者の方々には朝のゆったりした時間を過ごしていただけたようです。
参加者からは
「これまであまり気にしていなかった美術館の建物に興味を持てた」
「アートラウンジの椅子が座り心地良い。根が生えた(笑)」
「もっと都美や建築のことを知りたい、また来たいと思った」
「野外彫刻がとても気になる」
「他の美術館の建物もよく見てみたい」
「とびラーについて興味がわいた」
などのコメントをいただけました。
わたしたちも、参加者が発見する都美の魅力を毎回学べる良い機会です。
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トビカン・モーニング・ツアーは、午前中、まだ人もまばらで、のんびりとした空気の中の美術館をまわるツアーです。周りの上野公園の緑も取り込みながら気持ちよく時間が過ぎていきます。このツアーを通して、新しい美術館の魅力を見つけてくださるといいな、と思っています。(滝沢)
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執筆:
池田智雄(アート・コミュニケータ「とびラー」)
とびラー10期。散歩と美術館が好きで、その楽しさを他の人にも一緒に味わってもらうことができるこのとびラボが大好きです。ツアーの時に参加者が自分で見つけた美術館の魅力を言葉にして教えてくれるとガイドとしてとてもうれしくなります。
滝沢智恵子(アート・コミュニケータ「とびラー」)
とびラー9期。トビカン・モーニング・ツアーは、平日の午前中、上野公園全体がなんとなく緩やかに時間が過ぎている時間帯に開催されています。参加された皆さんが、そういう空気を感じながらのんびりとくつろいでいらっしゃる様子をみることがガイドとして、とても幸せです。