2022.11.05
第5回・第6回建築実践講座|「ワークショップメイキング」
ワークショップメイキング①
日時|2022年10月30日(土) 13:00~16:00
会場|オンライン
ワークショップメイキング②
日時|2022年11月5日(土) 10:00~15:00
会場|東京藝術大学 中央棟第三講義室
第5回建築実践講座は、アクセス実践講座と合同で、オンラインにて行われました。
まず、とびらプロジェクトマネージャの小牟田悠介さんより、ワークショップメイキングとコミュニティメイキングについてお話がありました。
とびらプロジェクトでは、対話をもとにコミュニティを育むことを大切にしています。
プログラムを考えるとき、「何をするか?」を重視しがちです。
「相手にどうなってほしいか?」を軸に進めていけば、迷ったり行き詰まったりしたときに、一度立ち止まり、戻ることができます。
後半の時間は、実際にワークショップを考えます。
まず、一枚の家族写真が提示されました。
そこに写る人物が、東京都美術館に来にくい理由を考え、想像します。
ブレイクアウトルームに分かれたとびラーは、それぞれの経験などから、どうしたら「この人」が都美を楽しめるのか、話し合います。
休憩を挟んで、後半はその人物についてもう少しその人となりについての情報を追加していきます。
”ワークショップというと、ワークショップを「やること」が目的になってしまうことも多い気がしていて、それを「参加する人がどうなってほしいか」という結果から考えていくことが言われれば当たり前なのですが、新しい気づきでした。”
第6回建築実践講座は、東京藝術大学中央棟第三講義室で行われました。
まずは「自分」という属性を客観視して書き出していきます。
その後、グループの中から一人を選出し、東京都美術館の建物を楽しむワークショップを考えました。
選ばれた人がリーダーにならないこと、というグランドルールの中でグループ内でワークショップを考えます。
もうひとつのグランドルールは、必ず現地に行ってみること、そして実際に体感して変更した点を意識すること。
色々なプランが出てきました。
たとえば、企画名だけご紹介すると
などなど・・・
初めに考えていたプログラム、実際にトライアルしてみると、想像した通りにいかないことも。
トライアルから戻ってきて、最初に考えていたプランをブラッシュアップしていきます。
大切なのは、対象者が心地よく過ごせているかどうか。
参加したとびラーのふりかえりより一部引用します。
”自分がペルソナだったので、ものすごく掘り下げることができました。多様性のあるメンバーで作れたことで、奇をてらわず、現実的だけどよく考えられたアイデアになったと思います。午後にやってみたこともとてもよかったです。やってみると、メンバーから自然に変更のアイデアが出ました。素敵な体験でした。”
いよいよ次回は最終回です。
(とびらプロジェクト コーディネータ 工藤阿貴)