東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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2024.06.22

 


 

【第6回基礎講座 この指とまれ/そこに居合わせる人が全て式/解散設定】
日時|2024年6月22日(土)10時~15時
場所|東京都美術館 交流棟2階 アートスタディルーム
講師|西村佳哲
内容|とびラーは、自分たちの関心を寄せ合い、アイデアを共有し、プロセスを大事にしながら活動をつくります。この回では、小さく始めるプロジェクトのつくり方や、そこに集まった人みんなの力を活かした活動について学びます。また、活動のはじめ方だけではなく、終わり方のデザインについても理解を深めます。

 


 

基礎講座最終回のテーマは「とびラボ」です。

「とびラボ」とは、とびラー同士が自発的に開催するミーティングのことで、はじめ方/すすめ方/おわり方やあり方について考えました。

講義は西村さんとマネジャーの小牟田さんのクロストーク形式で進みました。

 

新しい活動のアイデアがひらめいたとびラーは『この指とまれ!』をして、賛同した他のとびラーが3人以上集まったら、とびラボは始まります。
西村さんや小牟田さんからは「まずは集まった人同士の思いや視点をよく確かめ合い、成功を目的化しない」というお話がありました。

 

そして、とびラボは『そこに居合わせる人が全て式』で進めていきます。

 

発起人がリーダーというわけではなく、みんながフラットに関わることで、当初のアイデアに他のアイデアが重なって、新たなアイデアが生まれます。
とびラーは、ふだんの仕事のすすめ方や前提とは違う価値観に少し驚きながらも、3人組で話し合うワークを通して「この方法もよさそうだ!」という考えになったようです。

 

とびラボの最後は『解散』です。

活動の目的を達成して成果をとびラー自身がふりかえることができたら、そのとびラボは解散します。「解散は大事で、組み立て直せる仕組みでもある」と語る西村さんに、うなずいているとびラーもいました。

 

あるコミュニティの中で、ちいさなチームが結成と解散を繰り返しながらフラットな関係性でアイデアを形にしていくには、『この指とまれ!』『そこに居合わせる人が全て式』『解散』をみんなが確認しながらプロジェクトを進めることが大切です。

 

 

午後は、とびラボの実践編です。

まずは東京都美術館のミッションを確認し、その後、1人ずつとびラボのアイデアを考えました。

 

 

そして「あれはよかった!」と思い浮かぶとびラボはどのようなプロセスを経ていたか、スタッフの峰岸さんと越川さんから実際の事例について聞きました。

 

 

西村さんは「アイデアとは、既にあるものの、あたらしい組み合わせである」と言います。13年目となるとびらプロジェクトですが、これまで既存のアイデアを掛け合わせたとびラボもありました。同じアイデアを使っても、時代や場所、鑑賞する作品が変われば、目的は変わってくるかもしれません。

 

 

 

東京都美術館のミッションのもと、とびラー・都美スタッフ・藝大スタッフが一緒になって、とびらプロジェクトの活動をつくっていきます。

 

(とびらプロジェクト コーディネータ 西見涼香)

 

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