東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

ブログ

Archive for 9月, 2025

2025.09.08

 

 


 

第4回 鑑賞実践講座|展示室で学ぶ場づくり〜スペシャル・マンデーを例に〜

日時|9月8日(月)14:30〜17:30
会場|東京都美術館 アートスタディルーム、スタジオ、ギャラリーA/C
講師|手代木理沙(東京藝術大学 芸術未来研究場 ケア&コミュニケーション領域 特任助手、Museum Start あいうえのプログラムオフィサー)
・・・新留璃子(東京都美術館専門家委託、Museum Start あいうえのプログラムオフィサー)
・・・越川さくら(東京藝術大学 芸術未来研究場 ケア&コミュニケーション領域 特任助手、とびらプロジェクトコーディネータ)

 


 

9月8日(月)、東京都美術館 アートスタディルーム、スタジオ、展示室を会場に、第4回鑑賞実践講座「展示室で学ぶ場づくり」を開催しました。講師は、Museum Start あいうえののプログラムオフィサーの手代木理沙さん、新留璃子さん、また、とびらプロジェクトコーディネーターの越川さくらが務めました。

 

第4回は、これまでに学んできたVTSやファシリテーションの考え方を、実際の展示室という現場に引き寄せて考える回として位置づけられています。学校単位で、小学生から高校生までが来館する、あいうえのの鑑賞プログラム「スペシャル・マンデー」を具体的な想定として、鑑賞の場をどのように準備し、どのように立ち上げていくのかを学びました。

 

 

講座の前半では、学校プログラムにおける事前準備から当日、事後までの流れを確認しました。子どもたちが美術館を訪れる際に、どのような情報や環境が必要か、鑑賞の時間や動線について、実際のプログラムをもとに共有しました。

続いて、現在開催中の展覧会「つくるよろこび 生きるためのDIY」(会期:2025年7月24日(木)〜10月8日(水))の展示室で、「スペシャル・マンデー」のプログラムの基本的な流れを実際に体験しました。展示室では、作品そのものだけでなく、空間の広がりや明るさ、音、人の動きといった要素が鑑賞体験に大きく影響します。これまでの講座から一歩進んで、展示室環境のなかで、来館者がどのような鑑賞体験を紡いでいくのかを、実際にプログラムの流れを体験することが目的です。

 

 

鑑賞体験の後には、チームで振り返るためのワークシートを使い、グループごとに振り返りを行いました。鑑賞の中で起きていたことを整理しながら、ファシリテータの声かけや立ち位置、参加者同士の関係性が、鑑賞の深まりにどのように影響していたのかを言語化していきます。ひとつの正解を探すのではなく、場で起きていた出来事を丁寧に振り返ることを重視しました。

 

 

後半では、自分がファシリテーションを行うことを想定し、自分ならどのような声かけや場づくりを行うかを具体的にイメージしながら、ワークシートに書き込んでいきました。鑑賞者一人ひとりが安心して作品と向き合えるようにするために、ファシリテータとしてどのように立つのか、声のトーンや動き、参加者との距離感など、細かな要素について考えました。その後、とびラー同士でお互いのシートを共有し、意見を交わしました。

 

 

第4回は、鑑賞やファシリテーションを「方法」として学ぶだけでなく、展示室という場の中で実際に起こる出来事をもとに、鑑賞の場をどう支えるのかを具体的に考える回となりました。9月には、実際の「スペシャル・マンデー」で、とびラーが学校の子どもたちを迎えます。プログラムに向けて準備を進め、当日の子どもたちの鑑賞を、より豊かな時間にしていきたいと思います。

 

次の第5回鑑賞実践講座は、9月末の「スペシャル・マンデー」や10月の「名品リミックス!を対話で楽しもう!(ブログリンク)」などの実践を経て、10月に行います。実践後のとびラーのみなさんの成長が楽しみです。このあとの講座は、鑑賞の事前準備や、スキルアップのためのふりかえり方法について考える回へと進んでいきます。

 

 

(とびらプロジェクト コーディネータ 越川さくら)

2025.09.05

 

東京都びじゅつかんには、いろいろな形や大きさの「ちょうこく」があります。

よく見ると、かたい石や鉄などでできていたり、大人よりも大きかったり、ふしぎな形をしていたり・・・。じっと見ているうちに「これ、なにに見える?」「こんな気もちになる!」とおしゃべりしたくなってくるかもしれません。

みんなで感じたことを話して、心にのこった気もちを絵にしたり、ねんどや紙で形にしてみませんか?

見て、感じて、つくって、ちょうこくをまるごと楽しもう!

 

***

 

ご家族で一緒に楽しみながらも、いつもの「親と子」という関係からちょっと離れ、大人もこどもも、“一人の自分”として楽しむことを大切にしているプログラムです。とびラーやほかの家族と交流しながら彫刻を見たり、感じたことを自由に表現したり。そんな時間をいっしょに過ごしましょう。

 

 

 

 

親子で楽しむ まるごと野外彫刻 

〜あなたの気持ちはどんなかたち?〜

 

【日時】

(1)9月23日(火・祝) 10:15~12:00(10:00受付開始)

(2)9月23日(火・祝) 15:00~16:45(14:45受付開始)

【対象】5歳〜高校3年生(5〜18歳)とその保護者

【定員】各回 18名

※保護者の定員は1家族2名まで。5歳未満のきょうだい同伴可能。
※先着順。定員に達し次第、申し込み受付を終了します。

【会場】東京都美術館

【集合場所・時間】
場所:東京都美術館 交流棟2階アートスタディルーム
時間:各回、開始時間の15分前より受付いたします。

【参加費】無料

【その他】
・当日は30~40分間の屋外活動があります。ご来場の際は、日傘・帽子・飲み物など、熱中症対策をお願いします。
・雨天決行です。ただし、台東区に気象警報が発令された場合は開催中止となります。

【参加方法】事前申込制。以下の専用フォームよりお申し込みください。

 

 


 

(1)9月23日(火・祝) 10:15~12:00(10:00受付開始)

 

 

(2)9月23日(火・祝) 15:00~16:45(14:45受付開始)

 


 

【申込みの際にお願い】
・参加は親子一緒です(保護者の定員は1家族2名まで)。
・お一人ずつお申し込みください。
・お子様は「ご職業」欄に年齢(学年)を記入。
・「その他連絡事項」欄に、どなたとご家族であるかご記入ください。
・定員に達した場合は受付終了と表示されます。親子のどちらかのみ入力できた場合は、お申し込みされたお名前を明記のうえ、未入力の方の「お名前・ふりがな・ご職業(または年齢・学年)」をp-tobira@tobira-project.infoまでメールでご連絡ください。
・5歳未満のきょうだい同伴希望の方は、年齢・人数を「その他連絡事項」欄に記載してください。
・配慮が必要な場合は「その他連絡事項」欄にご記入ください。

・申し込み完了後、「返信先Eメールアドレス」に自動返信でご案内をお送りします。必ずご確認ください。
・「@tobira-project.info」からのメールが受信できるよう迷惑メール設定をご確認ください。自動返信が届かない場合は、お申込みされた方の「お名前・電話番号」を記載のうえ【p-tobira@tobira-project.info】までご連絡ください。

・当日は広報・記録のため撮影を行います。ご了承のうえご参加ください。

 


 

 

カレンダー

2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

アーカイブ

カテゴリー