1月30日(火曜日)、さくらアート幼稚園・年長園児の皆さん32名と一緒に、東京都美術館で卒展(第66回 東京藝術大学 卒業・修了作品展)をお散歩しました。
当日は、とびラーと開扉とびラー(とびラーとしての任期を満了したアート・コミュニケータ)、計21名が園児の皆さんに伴走しながら、作品をお散歩するように見て行きました。
最初に、とびらプロジェクト・プロジェクトマネージャの伊藤さんから、ご挨拶があります。「美術館に行ったことがある人?」と聞いてみると、行ったことがある子もいれば、今日がミュージアム・デビューとなる初めての子もいました。
美術館の展示室でのお約束も、「走らない」「(作品に)触らない」といったことを知っている子どもたちもいました。
グループごとに、子どもととびラーたちが簡単に自己紹介した後、展示室へ向かいます。
展示室では、主に、先端芸術表現科と彫刻科の展示を見ました。気になる作品を見つけて、自分から積極的に動いていく子もいます。中には、作家である芸大生から作品を触らせてもらったり、質問をしたりすることもできました。
「もっと見たかった」という子や、「ここの美術館の名前をもう一度教えてください」という嬉しい言葉をかけてくれる子もいました。美術館という場所が、子どもたちにとって、ワクワクしたり、何かを考えたり、安心したりできる場所であることが伝わっていたとすれば嬉しいです。
普段はアート教室で作品をつくることもある子どもたちへ、美術を担当する先生からは「今日は色々な作品を見たけれど、今度はみんなが作品を作るよ」と最後に声かけがありました。いつか大人になった時、今日の出来事(美術館体験)が心のどこかに残ってくれていることを心から願っています。
(東京藝術大学美術学部 特任研究員 菅井薫)
2018.01.30