東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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ヨリミチビジュツカン 「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」編

上野公園の大銀杏が、美術館へ向かう道を黄色く染めています。
街路樹の葉は赤く色づき、夕暮れの空に半円の月が顔を出している。
街の色が鮮やかな晩秋の金曜日、今日は、ビジュツカンへヨリミチする日です。

会社や学校、おでかけ帰りの金曜日の夜。
普段の生活圏から離れ、ふらっと美術館に寄り道して、作品を見た印象や感想を、みんなで共有する。
「ヨリミチビジュツカン」は、作品を通して人と出会い、人を通して作品と出会うことを大切にしています。
2年半ほど前からはじまったこのプログラム。今回は、「モネ展」が舞台です。
じっくり、ゆったりとアートに触れて、人とも出会っていただきたいので、プログラムは全体で2時間ほどかかります。長時間となるため、事前申し込み制です。

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とびらプロジェクトのホームページから申し込んでいただいた参加者の皆さんは、受付場所に集合して、とびラーやほかの参加者の皆さんとアイスブレイク。
お互いの緊張を解し、作品を見るテンションを作っていきます。

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手に持っているカードは、「シャベリカ」。トークテーマが書かれていて、簡単な自己紹介と共に、それについて少しお話します。「運転してみたい乗り物」や「理想の朝ごはん」などがテーマです。
アイスブレイクが終わったら、とびラー1名、参加者2名のグループを作ります。じゃんけん、グーパーで決めていきます。

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準備が整ったら、いよいよ会場へ出発!  いってらっしゃーい。

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会場内では、3人グループで作品を鑑賞しながら、気づいたことなどをお話していきます。
作品から受ける印象は、人それぞれ。とびラーは、参加者の方がおっしゃった印象や感想をすくい、深堀して広げていきます。

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モネの学生時代から晩年まで、幅広く作品が展示されている中で、「晩年に向けて作風や題材に変化がある」という声や、「睡蓮」に描かれている水の透明感に注目する方も。

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「多数の人と見ると、自分では気づかない発見がある」、「話しながら見ると、自分にはない表現を聞けてより深く見ることができる」と参加者の皆さんがおっしゃる通り、一人で鑑賞するときとは違い、複数の視点が交わることによって、新たな発見があるのも面白いところです。

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とびラーは学芸員ではないので、美術の専門的知識はありませんが、人の声に耳を傾けて、寄り添うことにかけては抜群! アート・コミュニケータの本領を発揮して、皆さんの声をひろっていきます。

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はじめは少し緊張していた皆さんも、お話していくうちにリラックスして笑顔が増えていきます。

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プログラム後半は、館内のアート・スタディルームに移動してカフェタイムです。
展示室内での鑑賞を、他のグループも混ざって振り返ります。

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「対話をすることで、記憶に残るからいいですね」、「いろんな年代の方とお話できて楽しかった」、という感想や、モネの人物像に関するお話など、お茶とお菓子を食べながら和やかに。
お友達と一緒に見た映画の後のカフェブレイク、のような感じで、感想の共有をします。

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まだまだ話足りない名残惜しさも残しつつ、ヨリミチビジュツカンは閉館時間となりました。
とびラーが門までお見送り。ライトアップされた美術館がロマンチックです。

今回も、様々な作品と人に出会うことができました。作品や人を通して出会う不思議なご縁。
一人では素通りしてしまう作品でも、他の人がいると、それまで気づかなかった魅力に出会えます。
「一期一絵」を大切にしながら、これからも素敵なヨリミチを作っていきたいです。

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
次回は2016年、ボッティチェリ展でヨリミチします。 是非、美術館に寄り道しに来てくださいね。

 


執筆:アート・コミュニケータ(とびラー) 太田 代輔
アートを介したコミュニケーションに惹かれ、実践の場を求めてとびラーになる。
多彩な人々やアートとの出会いが楽しい3年目。まだまだアート・コミュニケーションします!

2015.11.27

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