2016.11.15
11月14日(月)に学校向けプログラム「スペシャル・マンデー・コース」が行われました。
「スペシャル・マンデー・コース」とは、休室日(月曜日)に学校のために特別に開室し、ゆったりとした環境の中でこどもたちが本物の作品と出会い、アート・コミュニケータと共に対話をしながら鑑賞するプログラムです。
今回は保育園年長のお子さんから、小学1年生、さらに中学生のみなさんが来館しました。
アート・コミュニケータは、こどもたちの状況に合わせた対応を行います。
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2016.11.13
2016年11月13日、都内の児童養護施設で暮らす小学生4名と引率の施設職員の方3名が上野公園のミュージアム冒険にやってきました。「ミュージアム・トリップ」のはじまりです。
「ミュージアム・トリップ」はさまざまな状況にあるこどもたちにミュージアム・デビューの機会をと本年度から取り組むインクルーシブ・プログラムです。経済的に困難な家庭のこどもの支援団体や児童養護施設、海外にツールをもちカルチャー・ギャップなどの困難を抱えるこどもを支援する団体など、各分野の専門機関と連携して実施しており、「ミュージアム・トリップ」という名の通り、日常とは違うミュージアムという空間で、作品やアート・コミュニケータと出会い、共に旅するようなプログラムです。
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2016.11.07
2016.11.7(月)<展示室で学ぶ場づくり②>
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スペシャル・マンデー・コース準備日<作品選びのワーク>
13:00〜15:00
⬛︎三ツ木紀英さんよりレクチャー
⬛︎学校概要の説明
⬛︎会場にて作品選び(対象:東京学芸大学附属小金井小1)
15:00〜17:00
⬛︎グループ鑑賞 3作品
⬛︎三ツ木さんと全体共有
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今回は、次週実施予定の「スペシャル・マンデー・コース」(「Museum Start あいうえの」学校向けプログラム)の準備ワークとして実際に展示室で行ないました。
スペシャル・マンデー・コースとは、休室した展示室に学校のこどもたちが来館して作品鑑賞を行なうプログラムです。鑑賞実践講座を選択しているアート・コミュニケータ(とびラー)にとっては、その機会が実践の場となります。
こどもたちにとって美術館での時間をより良いものにつくり上げるために、講座の中で事前準備のワークに取り組みました。
まずは、講師の三ツ木紀英さんより作品選びのポイントについてレクチャー。
——–
・物語性
・多義性
・興味を刺激する
・親しみやすさ
・理解可能
——–
という5つのポイントを伝え、また次週来館する予定の学校の概要を伝えたうえで展示室へ移動。
今回アート・コミュニケータのみなさんが実施するのは<小学1年生(東京学芸大学附属小学校)>を対象に、グループ鑑賞するための2つの作品を選ぶワーク。
会場は、東京都美術館で開催中の<ゴッホとゴーギャン展>。
次週11月14日(月)に、実際にこどもたちが来館する予定です。
事前準備というだけでなく作品選びのワークを通して、今年のテーマである<場づくり>を学ぶ機会となることも狙いとしています。
・小学1年生には作品がどう見えるのか?その目線になって考えてみたり。
・近くのペアとも情報交換しながら、導線でぶつからないか確認するのも場づくりのひとつ。
・作品が各班ごとに決まったら、7〜8人組になって3つの作品をフロアごとにグループ鑑賞を行いました。
ファシリテーターを実践したのは、来週スペシャル・マンデー・コースに参加する予定のとびラー。
ファシリテーションを体験して、こどもたちからどんな対話や言葉が生まれるかを想像できる機会にもなります。また鑑賞者の目線からも、人のファシリテーションを学ぶ機会となりました。
・こどもと同じ目線になってゆったりと鑑賞できるのも、休館日ならではの贅沢。
鈴木智香子(東京藝術大学 美術学部特任助手)
2016.11.06
11月5日(土)、あいうえのファミリー向けプログラム「うえの!ふしぎ発見:ゴッホ部」が行われました。東京国立博物館、東京都美術館を会場に実施した今回のテーマは「ゴッホ」。小中学生とその保護者計27名と共に、伴走役をつとめる「とびらプロジェクト」のアート・コミュニケータ(とびラー)16名が活動しました。今回はファミリープログラム初の夜間の開催。普段より静かな東京都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」を観た後、東京国立博物館で浮世絵を鑑賞しました。
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2016.10.17
10月17日に学校向けプログラム「スペシャル・マンデー・コース」が行われました。
「スペシャル・マンデー・コース」とは、休室日(月曜日)に学校のために特別に開室し、ゆったりとした環境の中でこどもたちが本物の作品と出会い、アート・コミュニケータと共に対話をしながら鑑賞するプログラムです。
今回の会場は東京藝術大学大学美術館。開催中の企画展「驚きの明治工藝展」を鑑賞しました。
訪れたこどもたちは、どのような時間を過ごしたのでしょうか。
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2016.10.15
「Museum Start あいうえの」のファミリー向けプログラム、「あいうえの日和」が10月15日(土)に東京都美術館のアート・スタディ・ルームで開催されました。
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2016.10.15
2016年10月14日(金)、学校向けプログラム「平日開館コース」が行なわれました。このコースでは、こどもたちは一般の来館者がいる通常の展示室で作品を鑑賞するため、活動を通じて美術館のマナーを自然に身につけることができるよう計画しています。
本日参加したのは芝浦工業大学付属中学校1年生4クラス、総勢176名の生徒と引率者8名。校外学習としてクラスごとに上野公園を訪れ、東京都美術館の展覧会を鑑賞しました。迎えるアート・コニュニケータ(愛称:とびラー)14人とスタッフ4人は、1クラスずつ合計4回のこどもたちの活動に寄り添う充実の一日となりました。
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2016.10.09
10月9日にアクセス実践講座(第6回目)を行いました。
4月からのプログラムスタート以降、下期に入りました。
今年度のアクセス実践講座では、美術館にアクセスすることができない人たちの状況について専門家を招いてレクチャーを受けました。
ここからはいよいよ実践編ということで、とびラーはグループごとに別れてアクセス実践講座の年間課題に取り組みます。
この日の以下の流れで進行しました。
模造紙を広げて企画アイディアのブレスト
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グループごとに共有
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ワールドカフェスタイルで検証。ポストイットを使ってコメントバック。
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コメントを受けて企画をグループごとに練り直し
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企画書に仕上げて発表
前回の講座(9/25)では、舘野泰一さんからワークショップメイキングのレクチャーをしていただきました。
今回は、前回の講座を受けて実際に自分たちで企画書を作ってみる、という意図を込めています。またグループワークですので、とびラボとは違ってとびラーはグループメンバーを選ぶことができません。ゼロから関係を育み、同じ目的に向かっていくプロセスそのものが、アクセシビリティとどのように対峙するかということにつながると考えています。
まずはチームごとにブレストをする時間です。
話し合いの中で出て来たことを、どんどん模造紙に書き出していきます。
ブレストの結果を全体で共有した後は、ワールドカフェ形式で他のグループの企画を聞き、コメントバックをする時間です。
3種類の付箋「いいね!(水色)」「なぜ?(黄色)」「こうしたら(ピンク色)」を用意し、色ごとにコメントの意図を分けて、他のグループの企画に対してどう考えたかお互いの意見を出し合います。
前回(9/25)の舘野泰一さんの講座では、他者に伝える事で経験的な学びにつながるということを知りました。自分たちでゼロから作った企画を他者に伝えることの難しさを学びます。
他のグループのコメントを受けて企画内容を見直した後は、企画書のフォーマットに内容を落としていく作業です。
広がった内容を企画書という決められた体裁にどのように書き換えるか。企画書は他者に内容を伝える重要なツールですので、言葉の選び方、説明のプロセスをイメージしながら、伝わる企画書に仕立てていきます。
最後はグループごとに発表してもらいました。
今回は講座の時間内で企画書を1本作る、という設定でしたが、とびラーには今回と同じテーマで年間課題に取り組んでもらいます。今回のワークを受けて、まずは企画書を提出していただきます!
執筆:奥村圭二郎(東京藝術大学美術学部特任研究員)