2014.05.26
今年度最初の特別鑑賞会が「バルテュス展」を会場に行われました。
美術館の入り口から展示室の途中、「ようこそ」とお出迎え。
各所でとびラーが来館者のサポートをしています。
学芸員による解説ガイドの様子です。展示のみどころなどを聞くことができます。
展示室にはゆったりとした時間が流れていました。
休室日を利用し、年に3,4回開催されているこの特別鑑賞会。
お申し込み、詳細はぜひ東京都美術館ウェブサイトをご覧ください。
こちら⇒
(とびらプロジェクト アシスタント 大谷郁)
2013.03.11
「障害のある方のための特別鑑賞会」が開催されました。今回は「エル・グレコ」展が会場となりました。介助の方を含めて凡そ800名もの方々にご参加頂きました。この「障害のある方のための特別鑑賞会」は月曜日の休室日を利用し、障害のある方に混雑していない展示室の中でゆっくりと作品を鑑賞して頂こうという企画です。入り口から展示室までの誘導や受付、車椅子の貸し出しなど、当日の運営はとびラー候補生(とびコー)が担当します。
エル・グレコの肖像画とされる作品です。エル・グレコ展に展示されている作品の多くは、キリスト教絵画ですが、どれもエル・グレコ独特の際立った配色とディフォルメされた人物のフォルムがみる者に強い印象を与えています。
展示室の中でとびコーさんが来場者の方と絵画について何気ないお話をすることもあります。小さなコミュニケーションが展示室の中の雰囲気を柔らかいものにします。
少しずつ絵画に近づいて行くところから、絵画との対話ははじまっています。
高さ3mもある「無原罪のお宿り」。しばし眺めていと絵の中に吸い込まれそうな気分になります。
展示室をでると、ミュージアムショップが設置されています。エル・グレコ展にちなんだアイテムがたくさん販売されています。
2012.12.10
メトロポリタン美術館展の休室日を利用して、「障害のある方のための特別鑑賞会」が開かれました。とびラー候補生(以下:とびコー)のみなさんが会場の運営にあたります。シフト表の作成から、人員の配置個所まで全てとびコーのみなさんが自主的に会議を重ね決定してきました。障害のある方がゆっくりと展覧会を楽しめる時間にするため、万全の体制で望みます。
展覧会会場の入り口では、「メトロポリタン美術館展」の担当学芸員である中原さんのギャラリートークが手話通訳付きで開かれました。中原さんはこの「メトロポリタン美術館展」の開催のためにニューヨークに滞在し、展示作品を現地の学芸員とともに選んでこられました。それだけに説得力のある、分かり易く興味深い素晴らしいギャラリートークでした。でも、よく見ると、中原さんの横にはクリスマスツリー、そして中原さんも何かかぶっている様子です。
実はクリスマス前の特別鑑賞会ということもあり、既に設置されていたクリスマスツリーの前でギャラリートークを開き、更にとびコーの時田さんが「メトロポリタン美術館展」に出品されている作品をモチーフとして丹誠込めて作って来てくれた帽子をかぶり、来館者の皆さんをお出迎えさせて頂きました。
入り口は賑やかですが、展示室の中は落ち着いた雰囲気で、ゆったりと作品を鑑賞することができます。
静かにポツポツ言葉をつぶやきながら、そして一緒に来た方と会話しながら鑑賞されていた様子でした。時々、とびコーさんが声をかけたり、一緒に何気なく作品を鑑賞したり、質問に答えたりも(知っている範囲でですが、、)など展示室内でのコミュニケーションもありました。
展示室内での移動は、とびコーのみなさんのサポートのもとスムースに行なわれていました。
2012.08.27
東京都美術館(以下:都美)では、特別展ごとに休室日を利用して「障がいのある方のための特別鑑賞会」を実施しています。今回はマウリッツハイス美術館展が会場となりました。これまでとびラー候補生(以下:とびコー)が綿密に準備した成果を活かす日がいよいよやってきました。10時のオープンに合わせて、早朝からとびコーさんが集まり、打ち合わせや会場内の案内掲示などの準備を行いました。
エレベータ前にもスタンバイしています。スムーズに展示室まで行ける様にご案内します。
受付でもとびコーさんが、ご来館館下さった皆様お一人おひとりの対応をさせて頂いています。
いつもは、長蛇の列を成し、入場するまでに1時間以上かかってしまうマウリッツハイス美術館展ですが、この日は落ち着いた展示室の中でゆっくりと作品を鑑賞して頂くことが出来ました。
普段の人ごみでは車椅子に乗っての鑑賞は容易なことではありません。こうした機会に充実した時間を過ごして頂ければ何よりです。
会場では、とびコーさんが作品鑑賞のサポートしています。少しだけ絵の前でお話をさせて頂いたり、知っている範囲で質問にお答えしたりします。作品解説員ではなくアートコミュニケータ(とびコー)がいるところが都美の「障がいのある方の為の特別鑑賞会」の魅力でもあります。展示室の中でも外でも、ご来場された方々をご案内するのは、アートコミュニケータ(とびコー)の皆さんです。作品の解説ではなく、作品を通して人と人が出会える素晴らしい美術館体験ができるひと時をご提供できればと思います。
(とびらプロジェクトマネージャ 伊藤達矢)