東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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「障害のある方のための特別鑑賞会」:メトロポリタン美術館展

メトロポリタン美術館展の休室日を利用して、「障害のある方のための特別鑑賞会」が開かれました。とびラー候補生(以下:とびコー)のみなさんが会場の運営にあたります。シフト表の作成から、人員の配置個所まで全てとびコーのみなさんが自主的に会議を重ね決定してきました。障害のある方がゆっくりと展覧会を楽しめる時間にするため、万全の体制で望みます。

 

今回の特別鑑賞会は、三菱商事のみなさんが社会貢献活動の一貫としてお手伝いに来て下さいました。受付の対応をされる三菱商事のみなさん。とても心強い助っ人です。

展覧会会場の入り口では、「メトロポリタン美術館展」の担当学芸員である中原さんのギャラリートークが手話通訳付きで開かれました。中原さんはこの「メトロポリタン美術館展」の開催のためにニューヨークに滞在し、展示作品を現地の学芸員とともに選んでこられました。それだけに説得力のある、分かり易く興味深い素晴らしいギャラリートークでした。でも、よく見ると、中原さんの横にはクリスマスツリー、そして中原さんも何かかぶっている様子です。

 

実はクリスマス前の特別鑑賞会ということもあり、既に設置されていたクリスマスツリーの前でギャラリートークを開き、更にとびコーの時田さんが「メトロポリタン美術館展」に出品されている作品をモチーフとして丹誠込めて作って来てくれた帽子をかぶり、来館者の皆さんをお出迎えさせて頂きました。

 

入り口は賑やかですが、展示室の中は落ち着いた雰囲気で、ゆったりと作品を鑑賞することができます。

 

静かにポツポツ言葉をつぶやきながら、そして一緒に来た方と会話しながら鑑賞されていた様子でした。時々、とびコーさんが声をかけたり、一緒に何気なく作品を鑑賞したり、質問に答えたりも(知っている範囲でですが、、)など展示室内でのコミュニケーションもありました。

 

展示室内での移動は、とびコーのみなさんのサポートのもとスムースに行なわれていました。

 

展示室の中で、静かに付き添う盲導犬がとてもかわいらしい。次回の「障害のある方のための特別鑑賞会」はH25年3月11日(月)「エル・グレコ展」での実施となります。今後もより良い特別鑑賞会にすべく、とびらプロジェクトスタッフ一同、力をつくして行きたいと思います。
(とびらプロジェクトマネージャ 伊藤 達矢)

2012.12.10

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