2026.01.25
日時 |2026年1月24日(土)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)38名、とびラー31名
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寒さが一段と増し、冬らしさを感じる1月。
2025年度 第5回目の「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。
今回の建築ツアーは、ガイドとして初めて本番を迎えるメンバーが多く、サポートとして初参加となるとびラーも加わり、これまで以上にフレッシュな顔ぶれでの開催となりました。
ガイドデビューに向けて、それぞれが東京都美術館の歴史や建築の魅力、紹介したいポイントを考え、何度も試行錯誤を重ねながら準備を進め当日を迎えました。
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参加者からは、
「楽しくて、あっという間に45分が過ぎていました」
「今まで注目したことのない場所や、新しい見方を知ることができた」
といった声も寄せられ、ガイド一人ひとりの工夫や想いが伝わるツアーとなりました。
この建築ツアーには決まったコースはなく、それぞれのとびラーが考えたオリジナルのツアーとなっています。
2025.12.01
日時 |2025年11月15日(土)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)35名、とびラー16名
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澄んだ青空が広がる秋晴れの中、2025年度 第4回目の「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。
参加者と会話をしながら、一緒に東京都美術館の魅力を共有して楽しんでいる姿が印象的でした。
この建築ツアーは、決まったコースはなく、それぞれのとびラーが考えたオリジナルのツアーです。
2025.10.01
日時 |2025年9月20日(土)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)30名、とびラー16名
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まだまだ暑い日が続き、涼しくなるのが待ち遠しい9月。
そんな中、2025年度 第3回目の「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。
東京都美術館を建築した前川國男や歴史についてお話しした後、東京都美術館の特徴や見どころの紹介をしました。
この建築ツアーは、決まったコースはなく、それぞれのとびラーが考えたオリジナルのツアーです。
2025.08.01
日時 |2025年7月19日(土)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)43名、とびラー21名
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日差しが強くなり、夏らしい天気の中で2025年度 第2回目の「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。
館内だけでなく、中庭を歩いたりしながら東京都美術館を楽しみました。
この建築ツアーは、決まったコースはなく、それぞれのとびラーが考えたオリジナルのツアーです。
2025.06.01
日時 |2025年5月17日(土)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)33名、とびラー19名
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爽やかな新緑の季節、2025年度 第1回目の「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。
雨の中での開催となりましたが、参加者はそれぞれにツアーを楽しんでいる様子が印象的でした。
この建築ツアーは、決まったコースはなく、それぞれのとびラーが考えたオリジナルのツアーです。
2025.03.01
東京都美術館では「とびラーによる建築ツアー」をおこなっており、「とびらプロジェクト」で活動するアート・コミュニケータ(とびラー)がガイドとなって、グループに分かれて対話しながら東京都美術館を散策します。今年度は6回開催しました。
この建築ツアーでは決まったコースがありません。とびラーたちは事前にお互い相談しながら、当日の館内の状況や混雑具合、天候などを想定して、コースや話す内容を考えています。しかし予期せぬことは起きるものです。コースを臨機応変に変更をしたり、参加者の興味に合わせて話題を転換したりできるように準備して、参加者をお迎えしています。
全6回の様子の一部をご紹介します。
第1回(5月12日開催)の様子
おひとりで参加する方や親子連れなど、様々な参加者がいるのも「とびラーによる建築ツアー」の楽しいところの1つです。最初にグループみんなで簡単にお話し、緊張がほぐれてからスタートします。
第2回(7月20日開催)の様子
暑さが本番になった7月。とびラーは、館内や木陰などを多く取り込むなど、暑さを考慮したツアー構成をそれぞれ考え、臨みました。
第3回(9月21日開催)の様子
どうやって東京都美術館の建物を味わってもらおうかと、とびラーは毎回考えています。実際に触ったり、じっくり眺めたりする時間を設けるグループもありました。
第4回(11月23日開催)の様子
「とびラーによる建築ツアー」は対話をしながらツアーを進めていきます。とびラーたちも参加者とのコミュニケーションを毎回楽しんでいます。
第5回(2025年1月25日開催)の様子
建物を紹介する上で、難しい言葉や聞き慣れない言葉を使う必要があるときがあります。とびラーたちはフリップや資料を用意して、参加者にわかりやすくお伝えする工夫をしています。
第6回(3月1日開催)の様子
今年度最後の建築ツアーでは、手話でお話しする方にも建築ツアーを体験してもらおうと、手話対応グループを1つ設けました。難聴のとびラーがガイドとなり、日本語対応手話を使って東京都美術館の魅力を紹介しました。ほかにも、ろう者や聞こえにくい方が参加される場合は、UDトーク(音声認識技術を使って会話やスピーチをリアルタイムに文字起こしするアプリ)を使ってガイドを実施しました。
「とびラーによる建築ツアー」では、ガイドによって紹介する見どころはさまざまです。そして、季節によって東京都美術館を囲む上野公園の四季折々の美しさも異なります。
参加するたびに新たな発見に出会える建築ツアーとなっていますので、ぜひみなさんのご参加をお待ちしております!
2023.05.20
日時 |2023年5月20日(土) 14時00分~14時45分(ツアー実施)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)26名、とびラー12名
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爽やかな新緑の季節、「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。
このツアーは、決まったコースはなく、それぞれのとびラーのオリジナルツアーです。
新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖されていた東京都美術館の東門が開くようになり、
その間見ることができなかった屋外彫刻も、ツアーの中に盛り込まれました。


外からは入ることができなかった南口も開き、ツアーの自由度が増しました。

初対面の参加者同士も、あっという間にうちとけます。

とびラーとの会話は、建物を「よく見る」きっかけになります。
普段通り過ぎていたこの壁も、これまでとは違って見えてきます。
この建築ツアーには、決められた台本や、必ず伝えなくてはならないことはありません。
自分の推しポイントを熱く語るとびラーもいれば、その空間を参加者とじっくり味わうとびラーもいます。
何度参加しても新しい発見が必ずある、そんなツアーです。
参加者の方からは、
「自分だけでは気づかないような視点を皆さんと共有し、見方が変わりました」
「コミュニケーションをとりながらのツアーが新鮮!」
「とびラーの都美愛が伝わってきました」
といった感想をいただきました。
2021.07.17
【開催報告】7月の建築ツアー
日時 |2021年7月17日(土) 14時00分~14時45分(ツアー実施)
場所 |東京都美術館
参加者(事前申込)18名、とびラー15名
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よく晴れた7月の第3土曜日、強い日差しと青空の下、本年度初めてとなる「とびラーによる建築ツアー」が開催されました。新型コロナウイルスの感染症拡大の影響で、約8ヶ月ぶりとなりました。



久しぶりの開催となったこの日の「建築ツアー」ですが、8ヶ月、ずっと楽しみに待ってくださった参加者の方もいらっしゃいました。

2020.11.21
【開催報告】11月の建築ツアー
日時 |2020年11月21日(土) 14時00分~14時45分(ツアー実施)
場所 |東京都美術館
メンバー|参加者(事前申込)14名、とびラー11名、スタッフ5名
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ほのかな日差しのぬくもりが身に染みわたる11月の第三土曜日。本年度3回目となる「とびラーによる建築ツアー」が実施されました。今回もガイド&サポート役のとびラー2名と参加者2、3名の少人数グループに分かれ、東京都美術館(以下、都美)の建築をそれぞれの切り口から味わいます。

11月の建築ツアーでは、とびラー7期の井上夏実さんが進行役をつとめるグループにフォーカスします。
井上さんが目指すのは、「その場にいる人」が楽しめるツアー。
進行役となるとびラーから参加者へ都美の建築に関する知識を一方的にお伝えするのではなく、グループのメンバー同士で建築を介した双方向的な対話を行うことで、それぞれの眼から建築の魅力を発見していけるような場づくりを心がけているそうです。
今回は、井上さんのツアーの要となる「アイスブレイク」と「建築クイズ」のふたつに焦点を当て、実際の様子をお届けします。
◆アイスブレイク--その場の人をしる時間
はじめに紹介するのは「アイスブレイク」の様子。
アイスブレイクとは、はじめて出会った人同士の緊張感を、簡単な自己紹介やゲームによってときほぐすことを指します。建築ツアーでは、プログラム開始直前、グループのメンバーが揃いツアースタートを待っているタイミングで行われることが多いようです。

アイスブレイクの時間は、井上さんのガイドにとって欠かせないものです。
このグループの参加者はベビーカーのこどもを含めて4名。まずは、それぞれのお名前とツアーに申し込んだきっかけを伺います。
新聞に掲載された記事をみて、応募が始まってすぐ申し込まれた女性。普段から美術館の建物に関心を抱いている女性。建築系の研究者である配偶者かの紹介で参加した女性とベビーカーのお子さん。
井上さんいわく、このように状況を細かく把握できたタイミングで「もともと美術館や建築に興味を持っている方々だから、親しみやすい話もしつつ、押さえるところは押さえといたほうがいいのかな」と考え、もともと組み立てていたツアーのコースや話す内容を参加者に合わせて調整した、とのことでした。
頭の中に用意した台本をそのまま読み上げるのではなく、そこにいる人に合わせて、細かいところは臨機応変に整えていく。
「その場にいる人」を大切にする井上さんならではの工夫と言えそうです。
◆建築クイズ--自分で考えて、みつめる

次に紹介するのは「建築クイズ」の様子。
アイスブレイクを終え、正面エントランス外の中庭まで移動したところで、「ここでクイズです!」と井上さん。
グループ全員で見上げているのは、“東京都美術館”という看板の上部から右斜め上に向かってなだらかにのびる曲線。
これはオイルショックの影響を受け、次のセメントが注ぎ足される前に下のセメントが固まってしまった、という着工当時のハプニングの痕跡です。
今回クイズになったのは、この線を目にしたときの都美の設計者・前川國男のコメント。井上さんが示した選択肢は3つ。
「①ケーキの層みたいで美味しそう、②ボクシングの傷のようでカッコイイ、③アルプスの稜線みたいで趣がある。正解はどれでしょう?」
井上さんの掛け声に合わせ、参加者が指の本数で示した回答は三者三様。
それぞれの参加者にその答えを選んだ理由を尋ねると、「①…いわれてみれば、たしかにケーキみたいに見える」「②…石を削ることとボクシングに近いものを感じる」「③…建築家の言いそうなことだと思った」など、各々の視点から選択肢が選ばれたことが分かりました。
正解は③。しかしながら、このクイズのねらいは必ずしも正解へ辿り着いてもらうことだけではありません。
建築をじっくり見て、気づいたことを自分の言葉で表してみる。
そのための手がかりとして、井上さんの「建築クイズ」は機能しているようです。
井上さんのツアーでは、はじめの三者択一クイズだけでなく、二者択一式、自由回答式など、ツアーの要所要所でクイズが出題されます。
ツアー終盤に盛り込まれた、天井にある四角い装飾の用途(正解は釘隠し!)を尋ねる自由回答クイズのときには、参加者全員がためらうことなく回答するなど、すっかり打ち解けた空気が感じられました。

◆参加者のようす
ツアーの後半、参加者は自らの目で建築の魅力を発見しはじめたようです。
たとえば、新聞をみて申し込んでくださった参加者の方は、公募棟にいるとき「ここの絨毯とさっき見た柱(=はつりコンクリート)のピンクベージュがつながっているみたい」と、大きな窓越しに見える中庭を指さしながら、その場の人々に気づきを共有してくださいました。
また、もともと美術館の建物を見るのが好きな方は、エスプラナードから中央棟へと移動するとき、企画棟との間に見えるイチョウの木と打ち込みタイルの色の対比が気に入ったそうで、井上さんの話しを聞いたあと、少しだけその場に残り、スマートフォンで写真を撮っていました。

今回のグループのメンバーは、親子連れをのぞいて初対面同士。はじめは緊張感もありましたが、45分の建築ツアーの中で、互いの発見に笑顔で耳を傾けあえるアットホームな場となっていました。
井上さんによる「その場にいる人」をしっかりと見つめ、その人たちに合わせてツアーのコースと内容を丁寧に調整したからこそ、このようなツアーが生まれたのだとわたしは考えています。
次回、今年度ラストの建築ツアーは3月中旬に開催予定。(1月のツアーは新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催中止。)
井上さんをはじめとする7期とびラーにとっては、開扉(とびラー任期三年間の満了)前の最後のツアーとなります。
それぞれの学びが次回のツアーにどう反映されるのか。しっかりと見届けたいと思います。
(東京都美術館インターン 久光 真央)
2020.07.18
【開催報告】7月の建築ツアー
日時:2020年7月18日(土) 14時00分~14時45分
場所:東京都美術館

2020年7月18日、ついに今年度のとびラーによる建築ツアーが幕を開けました。
新型コロナウイルス感染拡大への予断を許さない状況のなか、対策を徹底したうえでのプログラム実施です。
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ーー 当日の流れ
とびラーとスタッフは、ツアー開始の1時間半ほど前に2階アート・スタディ・ルーム(以下ASR)に集合。全体の流れを共有したあと、各チームでの打ち合わせに取りかかります。最終確認を終えた14時ごろ、とびラーはチームごとのスタート地点でプログラム参加者と合流。そこから45分間のオリジナル・ツアーが展開されていきます。
ツアー終了後、とびラーとスタッフは再びASRへと戻り、今日のツアーのふりかえりを行いました。
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ーー 建築ツアーにおける感染症対策
このツアーは、およそ3か月におよぶ臨時休館ののち、はじめて開催された館内プログラムでもありました。
感染症拡大防止のため、様々な対策がなされている東京都美術館(以下、都美)。もちろん、この建物をめぐる本プログラムの内容にも大きく影響しています。

以下は、ツアー開催のために実施された主な感染症対策です。
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<ツアー開始前>
・オンライン上での事前予約制、参加者の人数制限
・少人数グループの形成(3グループ各5名*⇒5グループ各3名*)
*とびラー&スタッフ除く
<ツアー実施中>
・ワイヤレス無線機の導入
・2メートルの間隔を保つ(ソーシャルディスタンス)
・建築に「触れない」
<ツアー実施後>
・ワイヤレス無線機などの回収用袋を用意、機材の消毒
・メールでの来場者アンケートの実施
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グループごとに小さな輪をつくったり、目の前のモノに触れてみたり。
こういった建築プログラムでの “あたりまえ” を控えなければならない今回のツアー。そのような状況のなか、どうすれば都美の建築をよりふかく味わえるのか。チームごとに凝らされた工夫が垣間見える回となりました。
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たとえば、このグループでは、ツアー開始前にガイド役のとびラーが参加者同士の間隔を共有していました。それぞれ両腕を広げると、だいたい2メートルの距離が保てるのだそう。
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ーー 「建築的プロムナード」の実践 ―7期とびラーの挑戦
今回フォーカスしたのは、7期のとびラー宮崎保和さんがガイドをつとめるグループ。宮崎さんは都美の建築家・前川國男の理念に関心を抱き、3年連続で建築ツアーに携わってきました。
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そんな宮崎さんの掲げた今回のテーマは、「建築的プロムナード」の実践。
「プロムナード」は、フランス語で「散歩(道)」という意味です。そして「建築的プロムナード」は、都美の建築家・前川國男が師匠ル・コルビュジエから教わった、建築のなかを歩きまわって、さまざまに変化していく空間を楽しむのが良いという考え方。
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宮崎さんは、今回の建築ツアーの開催日が特別展の会期中ではないため館内が混雑していないこと、そして今回のツアーでワイヤレス無線機が導入されたことを、この理念をツアーに取り入れられるチャンスと捉えたそうです。
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スタート地点のおむすび階段をのぼりアートラウンジへ。いったん建物を出て、各棟から正門、そして上野公園へと広がる「エスプラナード」へ。中央のエスカレーターをくだり、地下の入り口から中央棟、そこから連なる公募棟へ。そして再びアートラウンジへ。
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かぎられた時間のなか、タテへ、ヨコへ、中へ、外へ。おおきな歩幅で歩を進めながらも、見どころはしっかりとおさえます。都美館への並々ならぬ思いと、これまでの建築プログラムで積み重ねてきた経験に裏打ちされた、宮崎さんならではのオリジナル・ツアーです。
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このグループで初めて出会った参加者のおふたり。メモを取る手の動きが早くなったり、積極的に質問をするようになったり、しだいにツアーに引き込まれていったようすが伺えました。
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ーー これからの建築ツアーに向けて
ツアー後のふりかえりでは、グループごとに実践された工夫やチャレンジが、とびラーとスタッフへ共有されました。
建築クイズを〇×方式にし、口ではなく両腕でマルやバツを作ってもらうことで、離れた位置に立つ他の参加者へ聴覚ではなく視覚で回答を伝達したり、少人数のグループであることを活かし、積極的に名前で呼びかけることで、より親密な空間づくりに励んだり。感染症の猛威が留まることのない状況下でも、しっかりと建築を味わいながら、魅力を共有したいという、とびラーの意気込みが感じられる回となりました。
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その一方、ツアーを実施したことで、壁や柱といった、これまで積極的に触れていたモノの手ざわりを味わえないことに対するもどかしさなど、これから考えていきたい課題の数々も浮き彫りになりました。
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次回の建築ツアーは9月中旬に開催予定。企画展もクライマックスを迎え、今回とはまた異なる環境での実施が予想されています。感染症対策下でのツアーがどのように活かされ、次のプログラムへとつながっていくのか。今後の動向からますます目が離せません。
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(東京都美術館インターン 久光 真央)