東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

活動紹介

女子美 卒展さんぽ 2015

2015.03.07

東京都美術館で開催された「女子美スタイル2014(女子美術大学 大学院・芸術学部・短期大学部 選抜 卒業・修了制作展。以下、卒展)」にて、期間中の3月7日に、とびらプロジェクトでは「女子美 卒展さんぽ」のプログラムを開催しました。
以下に、開催した「卒展さんぽ」をご紹介していきます。

■「卒展さんぽ」とは、どんなプログラム?

「卒展さんぽ」のプログラムは、さんぽのような気軽な感覚で、卒展の作品をみんなでみたり、作者と会話したりして、作品と作者との交流を楽しむプログラムです。アートを介して、人(来館者)と人(作者)をつなぐことをコンセプトにしています。
※東京藝術大学 卒業・修了作品展でも「卒展さんぽ」を開催しました(当日の様子はコチラ)。

 

■当日の様子をご紹介

【参加者の受付。とびラーからプログラムの流れを説明しながら、さんぽ気分を高めています】

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【受付から展示室に入ります】

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【展示室をさんぽ気分で巡っています】

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【作品を参加者同士でみて、思ったこと、感じたことを共有しています】

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【作者から作品コンセプトを説明したり、参加者からの質問に答えたりなど、参加者(来場者)と作者が交流しています】

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【展示室をめぐったとは、みんなで感想を共有します】

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■ 参加者はどんな印象だったの?

プログラムに参加した作者および来館者からの感想を少しご紹介します。

<作者の感想>
「鑑賞者と直接お話する機会が少ないため、とてもいい経験をさせてもらいました」

<参加された来館者の感想>
「作者の思いを聞くことができてよかったです」
「作者の方のお話しが聞けて、作品を生み出す前の思考がわかったのがとてもよかったです」
「いろいろな、みる視点を頂けて、見ず知らずの人達とみる体験は本当にいい機会でした」

■おわりに

当日、印象的なこととして、わたしが案内したグループに、将来、美大に行きたい男の子がいました。その男の子が目を輝かせながら作者と話している光景が、今でも印象に残っています。当日の体験は、男の子にとっては将来を考える貴重な場となり、作者にとっては普段、話すことできない鑑賞者に出会える新鮮な場となり、またその他参加者全員にとって和やかな気持ちになる場となりました。
今後もまた女子美スタイルにて、人(来館者)と人(作者)をつなぎ、双方の考えや思いを共有することで新しい価値の創出を目指していきたいと思っています。
それでは来年の「卒展さんぽ」にて、これから出会う、新しいみなさんにお会いできることを楽しみにしています。


執筆:植田清一(アート・コミュニケータ「とびラー」)
民間企業で勤めるかたわら、週末はアートを介した学びの場づくりを実践している。

【あいうえの連携】スペシャル・マンデー・コース:台東区立東浅草小学校

2015.02.23

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プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

【あいうえの連携】スペシャル・マンデー・コース:品川区立浅間台小学校

2015.02.23

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プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

【あいうえの連携】スペシャル・マンデー・コース:練馬区立田柄第二小学校

2015.02.23

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プログラムの様子はこちら→
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【あいうえの連携】平日開館コース:荒川区立第二日暮里小学校

2015.02.20

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プログラムの様子はこちら→
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【あいうえの連携】放課後のミュージアム:第12回

2015.02.18

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プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

2015年藝大卒展見楽会「心の扉がひらいた」

2015.02.13

1月26日編                         とびラー 山木薫

白梅の香りが漂う1月末、今年も東京藝術大学 卒業・修了作品展が東京都美術館で開催されました。藝大生の集大成である作品が公募棟のここそこと展示され、制服姿の高校生から外国人など色々な世代、地域から人が集うワクワク感のあるアート空間です。
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そこで今年もとびラー「見楽会」です。1月26日、卒展初日、展示されたばかり真新しい力作品群の前での画材の匂いを感じながら、午後のひととき来館者の方々とご一緒にとびラーの小野寺と羽片がファシテータ役を務め、吉田俊介作「21世紀日本昔話 1.0」、高橋愛作「そっち こっち」2作品をとりあげて、対話による鑑賞会をおこないました。
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作品の解説を聞くのではなく、鑑賞者ひとりひとりが作品をみて感じたこと、思ったことを発言し、その言葉をファシリテータが指揮者のように整理し共有し繋いでいきます。鑑賞者は色々な見方を知ることで、それぞれの見方が広がったり、深まったり、新たな気づきが生れたり・・。15分間のジャズの生セッションのような鑑賞ライブです。
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会場内にファシリテータと鑑賞者の静かな声が反響し鑑賞の輪が波紋のように広がっていきました。鑑賞者から微笑みがこぼれたり、首をかしげて食い入るように絵をみたり頷いて黙って聞き入ったり、自然と隣の人と言葉を交わすコミュニケーションの場となりました。鑑賞の余韻のなか、飛び入りで作家の方が登場、作品への気持ちや質疑応答など作家の方との対話が加わり卒展「見楽会」ならではの光景が展開しました。
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さて正解がないこの対話による鑑賞、あなたの心のとびらは開かれたでしょうか?
「見楽会」は試行錯誤しながら場作り中、2回目に続きます。

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1月29日編                        とびラー 森万由子

さて、藝大卒展にて今年2度目の「見楽会」、今日はどんな対話が生まれるでしょう。とびラーも皆さんと一緒に鑑賞できるこの日を楽しみに準備してきました。正面入口を入ってすぐ、ミュージアムショップ横で今回参加していただく皆さんとご対面。緊張と期待に胸が高鳴ります。
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二つのグループに分かれての鑑賞、この日はそれぞれとびラーの近藤と藤田がファシリテータ役を務め、近藤グループは水谷栄希作「食事の支度」と高橋佑基作「Uncomfortablendomfortable」、藤田グループは高橋愛作「そっち こっち」と市橋泉作「漕いだり、休んだり」、それぞれ2作品を鑑賞しました。
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熱気あふれる会場内を歩き、作品の前にたどり着けばいよいよ鑑賞スタート。「この作品の中で一体何が起こっているのだろう」、「どうしてそのように見えるのだろう」、皆で感じたことや気づいたことを共有し、作品の魅力に迫ります。そこに正解はありません。どのように見るかは、鑑賞者に委ねられています。
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一見「?」が浮かぶ不思議な作品でも、対話を通して見ていくうちに様々な気づきが生まれます。皆でじっくりと向き合ったあとは、初めて見た瞬間よりもその作品を身近に感じられるかもしれません。
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自分の感じたことを自由に発言し、ほかの人の発言に耳を傾ける。その過程で作品の印象がどんどん変化していくこともあれば、最初の印象がより深まっていくこともあるでしょう。

2日間行われた今年の藝大卒展「見楽会」。藝大生たちの熱い思いがこもった作品は、どれも溢れんばかりのパワーと瑞々しい魅力に満ちていました。そんなエネルギーの塊を囲みおこなった対話による鑑賞は、皆さんにとって、そしてとびラーにとって新鮮で思い出深い体験になったのではないでしょうか。

 


著者:アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)山木薫

プロジェクトで言葉や文字で発信するアート活動に胸ときめく日々、これからの発信の起点を思考中・・。

 

 


FullSizeRender (2)筆者:アート・コミュニケータ(愛称:とびラー)森万由子

美術史を中心に、いろいろつまみ食いしながら学ぶ大学生。人々の心の糧となるものを残し、伝え、社会をじわじわ良くするのが夢。日々人生の勉強中。

<視覚障害のある方のためのトビカン建物ツアー>開催!

2015.02.05

東京都美術館(愛称・トビカン)は日本におけるモダニズム建築の巨匠の一人である前川國男が設計しました。建物が末永く使えるように、また、人々が建物をゆっくりと楽しめるように、トビカンの至る所に前川のこだわりが詰まっています。
この建物の魅力を視覚障害のある方にもあじわっていただけるよう、歩いて、さわって体感できるツアーをとびラーが企画しました。このツアーでは、トビカンの歴史や建築のお話とともに、模型も使って館内をご案内します。

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※定員に達した為、受付を終了しました。たくさんのお申込ありがとうございました。
日時:平成27年3月9日(月)
1回目11:00〜
2回目14:00〜
各40分程度

対象:視覚障害の方
定員:各回5名とその介助者各1名まで(先着順)
参加費:無料

<申込方法>
下記の必要事項を明記のうえ、e-mailでお申し込みください。
e-mail宛先:tobira@tobira-project.info

件名に「トビカン建物ツアー」とお書きください。
申込締切2月28日 (土)

[必要事項]
①お名前
②ふりがな
③連絡用メールアドレス
④参加を希望する回(午前・午後)どちらか1つ選択
⑤介助者の有無
⑥盲導犬の有無

各回定員に達し次第、申込受付を終了いたします。

※上記ツアーは、視覚障害の方により楽しんでいただける内容となっています。定期的に開催している東京都美術館の建築ツアーは対象を限定せず、どなたでもご参加いただけます。
http://www.tobikan.jp/learn/architecturaltour.html

主催:東京都美術館×東京藝術大学 とびらプロジェクト
協力:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ

【あいうえの連携】放課後のミュージアム:第11回

2015.02.04

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プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)

藝大卒展さんぽ 2015

2015.01.27

毎年1月末、東京藝術大学 卒業・修了作品展(以下、藝大卒展)が東京都美術館および東京藝術大学大学美術館・大学構内で開催されています。
期間中の1月27日、1月31日に、とびラーによる「卒展さんぽ」プログラムを開催しました。
「卒展さんぽ」は、昨年も開催しており、今年は2回目となります(昨年の様子はコチラ)。
それでは今回、開催した「卒展さんぽ」をご紹介していきます。

■「卒展さんぽ」とは、どんなプログラム?

さんぽのような気軽な感覚で、藝大卒展の作品をみんなでみたり、藝大生と会話したりして、作品と藝大生(作者)との交流を楽しむプログラムです。
プログラムを通じて、作品および作者への親近感と興味をさらに持ってもらうことを目的としています。

■当日の様子をご紹介

藝大卒展の開催場所は、東京都美術館と東京藝術大学大学美術館・大学構内の2箇所で開催されます。
昨年に開催した「卒展さんぽ」は、東京都美術館のみを対象としてご案内しましたが、今年のプログラムでは、東京藝術大学も含めて展示をめぐりました。
当日の様子を以下にご紹介していきます。

【作品を参加者同士でみて、思ったこと、感じたことを共有しました】
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【作者から作品コンセプトを説明したり、参加者からの質問に答えたりなど、参加者と作者が交流しました】
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【今回は東京藝術大学の大学美術館・大学構内もめぐりました】
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【プログラムの実施後は、毎回、とびラーたちは振り返りをします】

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■おわりに

「卒展さんぽ」は、人(来館者)と人(作者)をつなぎ、双方の考えや思いを共有することで、新しい価値の創出を目指した企画です。
開催当日は、来館者のみなさんを藝大卒展にご案内して、来館者と作者をつなぎ、普段、出会うことができない人たちが対話や交流する現場に立ち会いました。
わたし自身が思ったこととして、本プログラムを通じてアートを介して人と人をつなぐ活動のおもしろさを再確認することができました。
引き続き人と人をつなぐコトを大事しながら、アートを通じたコミュニケーション活動を続けていきたいと改めて感じたプログラムとなりました。


執筆:植田清一(アート・コミュニケータ「とびラー」)
民間企業で勤めるかたわら、週末はアートを介した学びの場づくりを実践している。

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