2019.08.27
2019年8月27日、2019年度1回目の「ミュージアム・トリップ」が行われました。
「ミュージアム・トリップ」プログラムは、さまざまな状況にあるこどもたちにミュージアム・デビューの機会をつくるプログラムです。こどもたちの学習を支援している団体や児童養護施設、海外にツールを持つこどもたちを支援する団体など、各分野の専門機関と連携して実施しています。本年度1回目の実施となる「ミュージアム・トリップ」では、貧困など困難な環境にあるこどもたちへの無料の学習支援を行なっているNPO法人キッズドアと連携をして、活動を行いました。
中高生6名とキッズドアの引率者3名と共に、アート・コミュニケータ通称とびラー10名が活動しました。
プログラムの様子はこちら→
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)
2019.08.26
9月6日(金)〜8日(日)の3日間、東京藝術大学では「藝祭2019」が開催されます。
プロ級の演奏会や、様々な美術作品の展示など、ここでしか見られない「藝術」がもりだくさん。
そんなお祭りでにぎやかなキャンパス内をとびラーがご案内します!
藝大生の作品展示や御輿をみて立ち話をしたり、キャンパス内をめぐってみたり。さんぽ気分で藝祭のなかを歩きながら、藝大生たちのキャンパスライフをちょっと味わってみませんか?
藝大生やとびラーとの交流を楽しみたい方、ご参加をお待ちしています!
※作品の解説は行いません。
※広報や記録用に撮影を行います。ご了承ください。
※定員に達し次第、申込受付を終了いたします。
2019.08.26
鑑賞実践講座・第4回
「展示室で学ぶ場づくり〜スペシャル・マンデーに向けて〜」
日時|2019年8月26日(月)13:00~17:00
場所|東京都美術館アートスタディルーム・「伊庭靖子展 まなざしのあわい」展示室(ギャラリーA・B・C)
講師|三ツ木紀英さん(NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA))、鈴木智香子さん(Museum Start あいうえの)
9月に、とびラーたちは実際に「スペシャル・マンデー」で学校来館の子どもたちと鑑賞を行います。今回は、Museum Start あいうえのの担当者からスペシャル・マンデーのプログラムについてレクチャーを聞いた後、展示室で実践を行います。
<スペシャル・マンデーとは>
「スペシャル・マンデー」は、とびらプロジェクトと連動する「Museum Start あいうえの」の学校来館プログラムです。このプログラムで、とびラーはVisual Thinking Strategiesのファシリテータとして子どもたちの鑑賞に伴走します。
担当者の鈴木智香子さんから、来館前〜当日〜事後のプログラムの流れや、とびラーが親でも先生でもない「斜め上の関係」の大人としてこのプログラムに参加する意義、子どもたちの鑑賞に伴走する際に大切な心得、また当日のプログラムの流れなどについてお話をいただきました。
<スペシャル・マンデー体験>
スペシャル・マンデーの一連の流れを、まずはとびラー自身が体験しました。
はじめに、展覧会のアートカードでお気に入りの作品を選びます。自分が実際にみたい作品を決めることで、展示室でのモチベーションを高めます。
次に、展示室に移動し、会場をぐるっとみて回ります。美術館の展示室がどんな場所になっているか、会場全体を把握することで、安心して作品を鑑賞する気持ちを作ります。
展示室の実際の作品をVisual Thinking Strategiesで鑑賞します。
実際の作品の前で行うと、作品保全のために気をつけることや、近づいたり離れたりした時の見え方の違い、グループの立ち位置など、新たな課題が見えてきます。
グループで鑑賞した後は、ひとりで鑑賞する時間です。Visual Thinking Strategiesでグループ鑑賞を行い、鑑賞の感覚を養った子どもたちが、ひとりの時間にどのように作品と対話をしているのかに思いを馳せました。
体験の後は、再びアートスタディルームに集合し、これまでの体験を振り返ります。
<作品研究>
Visual Thinking Strategiesは、知識によらず、鑑賞者自身が自分の目で見たことからスタートし、複数の人と意見を交換しながら作品の鑑賞を深めて行く手法です。Visual Thinking Strategiesファシリテータは、どのような事前の準備を行なっているのでしょうか。詳しくは、次回、第5回の講座で詳しく扱いますが、今回はグループワークを通して事前準備の基礎的なやり方を体験しました。
<Visual Thinking Strategiesファシリテーション練習>
講座の最後は、いつも通り、実践の時間です。今回はいよいよ、実際の展示室でこれまでの気づきを元に実践を行いました。
展示室を歩いて観察と実践と振り返りを行い、頭も体も心もフル回転の4時間を終えました。力を使い切った!疲れた!と、とびラーの声が聞こえていました。
講座は折り返しを迎え、9月のスペシャル・マンデー実践を経て、後半戦へと突入します。とびラーのみなさん、引き続き、よろしくお願いします!
(東京藝術大学美術学部 特任助手 越川さくら)
2019.08.24
8月24日(土)、台東区立忍岡小学校放課後子供教室の皆さんが、夏休みの特別企画として「うえのウェルカムコース」に参加しました。うえのウェルカムコースとは、上野公園のミュージアムの楽しみ方を知る・学ぶことができる学校向けプログラムで、授業や目的に合わせた幅広い活動を行っています。小学校1年生から5年生のこども13名、保護者12名を迎えて行われたプログラム当日の様子をお伝えします。
プログラムの様⼦はこちら→
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2019.08.22
東京都美術館で開催中の「伊庭靖子展 まなざしのあわい」を、より深く鑑賞するためのワークショップをとびラーが企画しました。
伊庭さんの油画作品は、空間に配置したモチーフを写真に撮り、それを描くという手法で制作されています。その作品は、モチーフと眼の間(あわい)にある、光や空気といった「見えない」ものをも描き出し、見ることの意味を問いかけてくるようです。このワークショップでは、伊庭さんの作品を鑑賞したあと、作家の制作手順の一部を体験します。モチーフをセッティングし、写真を撮り、印刷した画像を、色鉛筆で描いてみます。描いた絵は、缶バッジにしてお持ち帰りいただきます。
あなたも、眼と「もの」の間(あわい)にあるものを感じながら、伊庭さんにならって、見ることのおもしろさを体験してみませんか。
※広報や記録用に撮影・録音を行います。ご了承ください。
2019.08.18
まだまだ暑い日が続いていた8月半ば。TURNフェス5期間中の8月18日にとびらプロジェクトのプログラム、「TURNさんぽ」が開催されました。
「TURNさんぽ」とは、障害の有無・世代・性・国籍・住環境などの違いを超えて、アーティストと福祉施設やコミュニティが交流することで表現を生み出すアートプロジェクト「TURN」、その発表の場であるTURNフェスにおいて、とびラーと参加者がアーティストの方に話を聞きながら会場内をめぐるという企画です。
今回は3つのグループに分かれて、計11名の参加者の皆さんと共に展示室を「さんぽ」してきました。コースは、とびラーたちがそれぞれの興味をもとに考えたものです。
私は今年でとびラー3年目、つまり最後の一年です。「TURNさんぽ」は私がとびラーになってからの3年間、毎年開催されていましたが、実は今年が初参加でした。
TURNフェス自体は今年で5回目の開催となっています。とびラーになってから毎年展示室に足を運んでみてはいたものの、私はいまひとつ「参加した」感を得られずにいました。
そこで、最後の一年となった今年、アーティストの方に直接お話を聞けて、しかもとびラーとしてTURNフェスに関わることができる、「さんぽ」企画に参加することにしました。
さて、当日。
3つのグループそれぞれのコースは
私は①コースのファシリテーション担当です。
始まる少し前から展示室内でチラシを配り、参加者を募ります。
はたして、どのくらい参加者が集まるのか…
ドキドキしながら展示室入口の集合場所で待っていると、チラシを手にした多くの方々が集まって下さいました。
参加者の皆さんには、3つのコースが書かれたスケッチブックを見て、行きたいグループに分かれてもらいました。
結果、①コース3名、②コース3名、③コース5名で、いよいよさんぽスタートです!
私がファシリテーションを務めた①コースではまず、人形を使って映像作品を制作している飯塚貴士さんの展示スペースへ向かいました。
飯塚さんはTURNの活動として、大田区立障がい者総合サポートセンターの定着支援のひとつである福祉施設「たまりば」で収録したライフストーリーをもとに、それとは別の児童発達支援事業所「LITALICOジュニア所沢教室」に通う子どもたちと共に、登場人物の気持ちを想像しながら人形のキャラクターをつくり、映像作品を制作しました。
今回の会場でも、ここを訪れた他の来場者の気持ちが書かれたメモをもとに、キャラクター設定を考え、紙で人形をつくり、映像を撮るというワークショップが行われました。
私たちは、すでに他の来場者によってつくられたキャラクターの中から好きなものを選び、カメラの前で即興のストーリーを撮影するという形で体験させていただきました。
参加者の3名は当日が初対面でしたが、このワークショップを通して自然と会話が生まれていました。
続いて向かったのは「OTON GLASS / FabBiotope」の展示スペース。
「OTON GLASS」というのは、主宰の島影圭佑さんがお父様の失読症をきっかけに研究開発をした文字を読み上げてくれるメガネのこと。この研究開発をする中で「支援」ではなく「新しいものづくり」のあり方を探求して生まれたのが「FabBiotope」という構想です。
今回の展示では、「OTON GLASS」の開発過程が視覚化されていたり、メンバーの公開会議が行われたりしていました。
私たちが訪れたときは、ちょうど「OTON GLASS」開発に関する公開プレゼンテーションを行っていました。それを聞きつつ、実際の「OTON GLASS」に触ってみました。
最後に訪ねたのは、「未来言語」のスペース。
2018年に発足したプロジェクトの「未来言語」は、デザイナー・発明家・日本語教師など様々な領域の専門家が集まり、誰もが会話可能な「未来の」言語を模索しています。
今回のTURNフェス5では、「未来言語ワークショップ」という「見えない」「聞こえない」「話せない」という状況でのコミュニケーションを体感するカードゲームと、活字と点字を組み合わせた「Braille Neue」の作成を体験することができました。
ちょうどゲームとゲームの間の時間に展示室に着いた私たちは、「未来言語」のメンバーで「Braille Neue」の生みの親でもある高橋鴻介さんからお話を伺うことができました。
活動に関わり始めたきっかけや、活字と点字の表記の違いによる今後の課題など、興味深いお話を聞くことができました。
さらに、参加者の方からも質問が出るなど、充実した時間となりました。
これにて「TURNさんぽ」は無事終了となりましたが、参加者の中には、そのあとすぐに開催された「未来言語」のカードゲームに参加しに行った方もいらっしゃいました。
約30分の「さんぽ」では、なかなか全てを紹介しきることはできません。そのため、「さんぽ」への参加が展覧会を楽しむ入口となってくれたという点はとても嬉しいことでした。
他の2つのグループでも、アーティストさんから直接お話を聞いたり、ワークショップに参加してみたりと、参加者とアーティスト、また参加者同士のコミュニケーションが生まれたようでした。
今回の参加者の皆さんからは、
「アーティストの話を聞いて展示が身近に感じた」
「一人で感じたことを複数で共有できてよかった」
「もっと時間が欲しかった」
といった感想をいただきました。
そして始めに触れたように、私はTURNさんぽ初参加だったわけですが、ファシリテーターではあったものの、参加者の皆さんと同じく「さんぽ」したメンバーのひとりとして楽しむことができました。
TURNフェスに参加されているアーティストの皆さんは、質問を投げかけてみれば丁寧に答えて下さって、様々な話を聞くことが可能です。しかし、個人で展示室を訪れたときにそれができるかというと、誰もが気軽にできることではないと思います。去年までの私も、誰にも話しかけられないまま帰路についていました。
そのため「TURNさんぽ」のように、興味・関心の異なる人たちと共に複数人で展示室をまわり、アーティストさんに質問をしてみる、というプログラムは良い機会だと改めて感じました。そして、別の展覧会でも鑑賞プログラムに参加してみたり、思い切って作家さんに話しかけてみたりと、今回の「TURNさんぽ」が私を含め、参加した皆さんの次の鑑賞に新たな楽しみを加えるきっかけになればと思います。
執筆:小田嶋景子(アート・コミュニケータ「とびラー」)
とびラーになり、みんなで観ることの面白さを実感しています。でも、ひとりで観るのも好きですが。3年目もマイペースに活動中です!
2019.08.17
東京都美術館で開催される「TURNフェス5」をアート・コミュニケータ(とびラー)と一緒に楽しみませんか。お散歩する気分で展示室をめぐり、アーティストの話を聞いたり、おしゃべりをしたり。いろんな出会いを一緒に楽しみましょう!
2019.08.14
夏休み真っ只中の8月13日、上野公園の東京都美術館では今年度新しく生まれ変わったファミリー向けプログラム「キュッパ・チャンネル」が開催されました。
今年から新しく始まった、オープンデイ「キュッパ・チャンネル」。
たくさんのこどもたちにミュージアム・デビューを!
そして、たくさんのこどもたちがミュージアムへ何度も来ることができる(リピーターになれる)ように!という思いから、「オープンデイ」という名前になりました。
また、「キュッパ・チャンネル」という名前は、私たちが大好きな絵本『キュッパのはくぶつかん』(オーシル・カンスタ・ヨンセン作、ひだにれいこ訳、福音館書店刊)に由来しています。ものを集めるのが大好きな”キュッパ”のように、いろいろなものにアンテナを張って、好きなものを、見つけて集めてみることができる、スペシャルな1日となっています。集めたものを使って何かを作ったり、考えたり、そして最後には自分の考えたことや感じたことをみんなに”発信”しよう!ということで、「チャンネル」という名前をつけました。
当日は、初めて「ミュージアム・スタート・パック」(以下、MSパック)を受け取る「デビュー・プログラム」と、すでにMSパックを持っている人が参加できる「リピーター・プログラム」、そしてその両方が参加できる5回連続のプログラム「ムービー部」の3つのプログラムが開催されていました。
プログラムの様⼦はこちら→
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2019.08.11
鑑賞実践講座・第3回
「ファシリテーション基礎⑵」
日時|2019年8月5日(月)、8/11(日)9:30~16:30
場所|東京都美術館アートスタディルーム
講師|三ツ木紀英さん(NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA))
ファシリテーションの基礎を学ぶ夏期集中講義の2日目です。2日間の日程で、鑑賞の場を作るファシリテーションの基礎を学びます。この集中講義は、鑑賞実践講座を選択していないとびラーにも公開されています。月曜日に行われるA日程(7/29、8/5)と、土日に行われるB日程(8/10、8/11)合わせて100名以上のとびラーが参加しました。
鑑賞に適した安心・安全・集中の場を作り出すために、「ファシリテータがどんな振る舞いをしているか?」、映像視聴や体験を通して、観察→思考→実践→ふりかえりのサイクルを繰り返しながら講義が進められました。
<キーワードの振り返り>
前回、とびラー自身が発見したVisual Thinking Strategiesのキーワードを元に、自分のノートにまとめを行うところから第3回目がスタートしました。そのキーワードの何が大切なのか、ノートに記入することで言語化していきました。
<映像分析>
子どもたちがVisual Thinking Strategiesのプログラムで鑑賞を行なっている場面を映像で視聴し、実際の子どもたちの反応や展示室の様子などを元に、より多くの情報を観察、分析していきました。作品を鑑賞する前に、鑑賞者(子どもたち)との関係性をどのように作るのか、など、作品の前やそれ以外のファシリテーションの実際の様子から、学校来館のプログラムのイメージが深まりました。
<グループ鑑賞実践>
今回も、最後は実践の時間です。ここまでの気づきを元に、前回よりも大きな作品画像を使ってより実践に近いVisual Thinking Strategiesを行いました。前回のミニサイズの鑑賞実践に比べ、場全体により目配りを行うことが求められます。全員が作品をじっくり見れているか、参加できていない鑑賞者はいないか、など心配りをすることで、場が整えられ、鑑賞が深まっていきます。
三ツ木さんからは、
「学校来館のプログラムでは、1人残らず全員に美術館を好きになってほしい。そのために何ができるか、ぜひ考えてみてください」
とお話があり、とびラーたちが頷いていました。
集中講義の二日間を終え、とびラーたちはファシリテーションの基本のキを学びました。次回はいよいよ、展示室での鑑賞の場づくりについて体験を通して学んでいきます。
(東京藝術大学美術学部 特任助手 越川さくら)
2019.08.10
鑑賞実践講座・第2回
「ファシリテーション基礎⑴」
日時|2019年7月29日(月)、8/10(土)9:30~16:30
場所|東京都美術館アートスタディルーム
講師|三ツ木紀英さん(NPO法人 芸術資源開発機構(ARDA))
ファシリテーションの基礎を学ぶ夏期集中講義の1日目です。2日間の日程で、鑑賞の場を作るファシリテーションの基礎を学びます。この集中講義は、鑑賞実践講座を選択していないとびラーにも公開されています。月曜日に行われるA日程(7/29、8/5)と、土日に行われるB日程(8/10、8/11)合わせて100名以上のとびラーが参加しました。
鑑賞に適した安心・安全・集中の場を作り出すために、「ファシリテータがどんな振る舞いをしているか?」、映像視聴や体験を通して、観察→思考→実践→ふりかえりのサイクルを繰り返しながら講義が進められました。
<アートカード体験>
NPO法人ARDAの鑑賞ファシリテータによるアートカード体験(様々な作品が印刷されたアートカードをゲーム感覚で鑑賞する)を行いました。ファシリテータの振る舞いや鑑賞者の状態に注目してアートカード体験を観察します。気づいたことを書き出し、その気づきを元にグループディスカッションへ。その後全体でも共有しました。
ファシリテータが行なっている「言語」的な働きかけや、「非言語」的な振る舞いまで、観察によってとびラー自身がVisual Thinking Strategiesファシリテーションのキーポイントや鑑賞者の変化を発見していきました。
<Visual Thinking Strategies体験>
1つの作品を複数の人でじっくりと鑑賞するVisual Thinking Strategiesを三ツ木さんのファシリテーションで体験し、その様子を観察しました。ここでも観察した内容をグループ→全体で共有し、ファシリテータの振る舞いが鑑賞の場や鑑賞の質にどのように影響していたかを話し合いました。
<ミニファシリテーション実践>
ここまでに発見したファシリテーションのキーポイントを、発見ホヤホヤの状態でまずは実践してみました。見るとやるとでは大違い。実際にファシリテータとして場を作ろうとすると、緊張感が出てしまったり、なかなかすぐに「できた!」とはいきません。それでも鑑賞の場を作り出す楽しさを味わい、様々な意見を聞くことを楽しみながら、まずは多くのとびラーが最初の一歩を踏み出しました。
講師の三ツ木さんからは、
「Visual Thinking Strategiesをしようとすることで、ファシリテーションの基本である、『参加者全員をみる、きく、感じる』ということを意識するようになります。そして、できるようになるには、たくさんの実践をすることです!」
と、何よりも実践あるのみ!という言葉がとびラーに送られました。
Visual Thinking Strategiesを学ぶことが、とびラーの基本として大事にされる、きく力、作品に親しむこと、安全安心な対話のための場を作り出すことに繋がっていくことと思います。
(東京藝術大学美術学部 特任助手 越川さくら)