東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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アクセス実践講座⑥

10月9日にアクセス実践講座(第6回目)を行いました。

4月からのプログラムスタート以降、下期に入りました。
今年度のアクセス実践講座では、美術館にアクセスすることができない人たちの状況について専門家を招いてレクチャーを受けました。
ここからはいよいよ実践編ということで、とびラーはグループごとに別れてアクセス実践講座の年間課題に取り組みます。

テーマ:
自分の周りにいる美術館に行く環境にいない人と、都美もしくは上野公園内のミュージアムを一緒に体験する。

この日の以下の流れで進行しました。

模造紙を広げて企画アイディアのブレスト

グループごとに共有

ワールドカフェスタイルで検証。ポストイットを使ってコメントバック。

コメントを受けて企画をグループごとに練り直し

企画書に仕上げて発表

前回の講座(9/25)では、舘野泰一さんからワークショップメイキングのレクチャーをしていただきました。
今回は、前回の講座を受けて実際に自分たちで企画書を作ってみる、という意図を込めています。またグループワークですので、とびラボとは違ってとびラーはグループメンバーを選ぶことができません。ゼロから関係を育み、同じ目的に向かっていくプロセスそのものが、アクセシビリティとどのように対峙するかということにつながると考えています。

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まずはチームごとにブレストをする時間です。

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話し合いの中で出て来たことを、どんどん模造紙に書き出していきます。

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ブレストの結果を全体で共有した後は、ワールドカフェ形式で他のグループの企画を聞き、コメントバックをする時間です。
3種類の付箋「いいね!(水色)」「なぜ?(黄色)」「こうしたら(ピンク色)」を用意し、色ごとにコメントの意図を分けて、他のグループの企画に対してどう考えたかお互いの意見を出し合います。

前回(9/25)の舘野泰一さんの講座では、他者に伝える事で経験的な学びにつながるということを知りました。自分たちでゼロから作った企画を他者に伝えることの難しさを学びます。

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他のグループのコメントを受けて企画内容を見直した後は、企画書のフォーマットに内容を落としていく作業です。
広がった内容を企画書という決められた体裁にどのように書き換えるか。企画書は他者に内容を伝える重要なツールですので、言葉の選び方、説明のプロセスをイメージしながら、伝わる企画書に仕立てていきます。

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最後はグループごとに発表してもらいました。
今回は講座の時間内で企画書を1本作る、という設定でしたが、とびラーには今回と同じテーマで年間課題に取り組んでもらいます。今回のワークを受けて、まずは企画書を提出していただきます!

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執筆:奥村圭二郎(東京藝術大学美術学部特任研究員)

 

2016.10.09

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