東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

活動紹介

基礎講座5回目「とびラーの働き方研究」

2012.06.09

5回目の基礎講座のテーマは「とびラーの働き方研究」です。講師は西村佳哲さん(働き方研究家/リビングワールド代表)と森司さん(東京都歴史文化財団 文化発信プロジェクト室 地域文化交流推進担当課長)です。基礎講座も大詰めとなる中、これからとびラー候補生(以下:とびコー)が具体的に東京都美術館(以下:都美)を舞台にどの様に働くことができるのか、その可能性と心構えについて講座が開かれました。

はじめに、西村さんから出されたテーマは「とびらプロジェクトと自分の今日この頃」。とびコーさんとなって、都美にもだいぶ馴染み、同期のとびコーさんとも仲良くなってきた今日この頃。いろいろな企画の芽も出はじめ、周囲から寄せられるとびコーさんへの期待の大きさと、振る舞いの難しさにも気付きはじめ今日この頃。少し今を振り返るために、ペアになって近況を話し合いました。もちろん大事なのは「きく力」です。西村さんからは改めて、「きく力」とは「本気でその人に興味や感心を持つこと」とのアドバイスもありました。

 

その後、西村さんから「自分の仕事を考える3日間」(2009年)という講演会であった豊島秀樹さん(元グラフ)のお話を例に、「ミッション先行ではなく、居合わせた人がすべて式」について、お話しして頂きました。奈良美智さんの作品のインストールデザインなどを手がけ、世界を舞台に活動を展開するデザイン会社グラフは、そもそも、大阪の中之島公会堂の石段に、缶コーヒーを持って集まった6人の友人たちによってつくられた会社だったとのこと。当時、いずれの面子も半人前の職人や料理人で、仕事が終わった後に集まっては、お互いの夢や仕事の近況などを語りあっていたそうです。そんな中、一人のメンバーが椅子をつくってきたところから、グラフの活動は動きだします。椅子をつくれるなら俺が売りに行ってやるよ、売れたら量産が必要だから工房いるよね、ならばビル借りようか、ならショールームつくれるね、だったら俺がカフェをやろうと、そんな具合にグラフはアイディアの連鎖で急成長を遂げていったそうです。ミッションやゴールを決めて必要な力を持つ人材を探し集めるのではなく、その場に居合わせたメンバーから可能性が芽生える。お互いの夢や可能性を共有し、ぼんやりとした、こんな感じかなと思う未来の形を探り当てて行く方法が「ミッション先行ではなく、居合わせた人がすべて式」です。
この「ミッション先行ではなく、居合わせた人がすべて式」はとびらプロジェクトの考える「あさって性」に実に共通するところがあります。(「あさって性」の詳細は、6月6日:Educe cafe:アートが引き出すコミュニティ(東京大学にて)をご参照ください。)都美に集う多様な顔ぶれと、そこでしか生まれない出来事を積み上げ行くことでできるぼんやりとした未来像を、とびらプロジェクトも大事にして行きたいと思っています。
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実を言えば、とびらプロジェクトの活動イメージは計画当初にキチンと固まっていたわけではなく、学芸員の稲庭さんも僕も(まさかプロジェクトマネージャしているとは夢にも思わなかった。。)、講師陣の誰一人すら去年の今頃はまだなにも想像できていませんでした。しかし、人と出会い、話し合い、共感し、考えて、暖めて、とびらプロジェクトの理念や方向性を一つ一つ積み上げてきました。まさに、このスタッフの顔ぶれだからこそ、今のとびらプロジェクトの形が生まれたといえます。そして、こうしたスタンスは変わることなく、とびラーの活動方針にもつなげて行きたいと思います。
きっとそんな思いも込められていたのか(定かでは有りませんが)、西村さんから出た次の指示は、ここに集まったメンバーで3人組をつくり、その3人だからこそ出来るアイディアを考えることでした。3人とは社会の最小単位をイメージしたグループとのこと。さっそく3人組をつくり、まずは、各々自分に「できること」「不得意でないこと」「いつかやってみたいこと」をノートに書き出すことからはじめます。ノートに書き出したら、配られた、ポストイットに、その中から一つだけ言葉を選び記入します。

各々選んだ言葉が書かれたポストイットを見せ合い、3つの言葉からイメージできる、3人ならではのアイディアを考えます。はじめは特に都美という場所に捕われず、アイディアを出し合いました。ここに来てはじめて、とびコーさん同士の意外な特技に気付く事も有り、今後の活動に役立つヒントが多く隠されていることが分かりました。

 

企画の簡単なアイディアを3人で一度つくってみたところで、さらにイメージを深めて行きます。今度は、この3人で都美でできることは何かを考えます。3人で3つの言葉を持ち寄って、都美を舞台に、ここにいるメンバーだからこそ出来ることはなにかを話し合いながら、午前中は終了。午後までに、グループごとにA4用紙1枚に企画をまとめて提出する宿題が出され、お昼休みも活発なミーティングが続きました。

 

お昼休みが終わり、午後の部がスタートしました。森さんも加わり、企画を一つ一つチェックして行きます。「スカイダイビングをしたい」塩見さん、「日本一周したい」小松さん、「悪いこと以外で新聞にでたい」平野さんが集まると「空からとびラー」(笑)。「日本各地をスカイダイビングでとびらーが訪れます。パラシュートには東京都美術館の文字。降り立った地で写真を撮り、都美で展示します。」ぜったい無理ですね。その他にも、「ナイトミュージアム」や「都美をうろうろ お掃除しよう」などなどかなりユニークなアイディアがたくさん出されました。
森さんからは、「企画をつくるということは、さまざまなアイディアをもとにイメージを膨らませながらも、よりシンプルなアクションプランに落とし込んでゆくこと」「みんなのアイディアを列挙しただけの列挙型プランは企画とは呼ばない。」などなど、現実的なアイディアも、そうでないアイディアもまとめて、シビアかつ的確なアドバイスを頂きました。

 

企画書についてのコメントが一通り済んだあと、森さんから「さまざまなアイディアがでましたが、ここから先の問題は、いったいこのアイディアを誰が実行するのかということです」と鋭いご指摘を頂きました。そして、とびラーへの期待を「新しい公共」という言葉で表現されていました。
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この「新しい公共」について少し僕なりに補足すると、80年代、文化施設をつくればまちが文化的になるといった考えのもとに、多くの公民館やホールがつくられたハコ(建物)もの行政と呼ばれた時代がありました。ハコをつくれば市民が集い、文化的な活動が展開されるはず、文化的な活動が起これば、その施設周辺にもその効果は波及し、花があり、彫刻がありとなるはず、、、といった思惑はまったく叶いませんでした。誰でも使える多目的な施設は、何に使ってよいかいまいち掴みどころのない施設となってしまい、「閑古鳥が鳴く豪華シャンデリアの施設」などと揶揄されるほどでした。この失敗の原因は、ハードがあればソフトは自然に生まれるといった発想にありました。そして、活動のエネルギーは建物に宿るのではなく、人に宿ることが明らかになったころ、日本経済はバブル崩壊とともに大きく傾いて行きます。結局ハコをつくっても、中身を考えなければ意味がない、むしろ中身があれば、ハコは工夫次第ではないかという声のもと、時代は「ハコから人へ」(ハードからソフトへ)とシフトして行きます。(まちの中でアートプロジェクトが展開され出したのもこの頃からです。)これまで「ハコ」に付帯されていた公共への利益還元の役割を、「ハコ」ではなく「人」に託そうする考えが「新しい公共」という言葉に込められています。

 

ですが、この「新しい公共」の担い手として、「とびラーが、何を実行するのか。」この問いについては、プロジェクトマネージャとして深く考えさせられます。実質的にプロジェクトを行う現場視点で見たとき、非常に難しいことは、アクションとなる「プラン」と「思いつき」は明らかに違うという点です。あくまで僕なりの解釈ですが、「プラン」は「戦略」を意味することができると思っています。つまりは、期待する未来の全体像をイメージしながら、道筋をみつけて行くこと。そのイメージさえ(ぼんやりでも)あれば、途中途中にある失敗や、上手く行かない足踏みも、成果の一つとして積み重ねてゆくことができるはずです。しかし、その場その場の「思いつき」の失敗や足踏みは 、落胆や失望を生み易く、せっかく蓄えたエネルギーをいたずらに消費してしまいがちでいけません。なぜなら「思いつき」は目の前の現場を何とかしようとする「作戦」に留まってしまい、俯瞰した視点を持ち難いからです。よって、大きな「戦略」(プラン)のない「作戦」(思いつき)を繰り返すことは、プロジェクトを運営する上で非常に危険な行為に繋がって行きます。
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恐らく、その一般的な回避方法としては、プロジェクトの進行段階にあわせて、全員に共通した「戦略」(プラン)を都度提示し、適切な役割分担で進行することだと思います。ですが、あえてとびらプロジェクトでは、それをしないようにしたいと思っています。これはとびらプロジェクトのひとつのチャレンジでもあります。「戦略」(プラン)に関しても、例えば僕なら、どの様なステップでとびらプロジェクトを成長させて行けるかを考えますが、とびコーのみなさんなら、とびらプロジェクトに参加することでどんな自己実現が可能か、その為に今何をやろうかなど、その思いは人それぞれでよく、必ずしも全員が一つに絞ったイメージを共有しなくてもよいと思います。一人一人が自分の動機にあった「道筋」(戦略)を見つけてゆくことが大事だと思います。組織立てるための恒常的な役割分担を決定せず、それぞれの「戦略」(プラン)を持ったとびラーによって随時構成される有機的なチームの集合体が、とびらプロジェクトの全体像を描いてゆける様にしたいと思っています。相当ハードルが高いことは承知の上ですが。。。
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森さんと西村さんのお話のなかにも「とびラーは各々が個人事業主である」という言葉がありました。まさにその通りだと思います。とびラーは役割を与えられたボランティアさんではないのです。
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「新しい公共」とは単にボランティアさんが働くことを意味してはいません。個々人の成熟した在り方が問われる、非常に高いレベルの振る舞いが期待されているのです。この「新しい公共」となりえる個々人と、それらがプロジェクトとなって織りなす活動の遠心力。それがとびらプロジェクトにかかる大きな期待であり、とびコーさんに実感してもらいたいことでもあります。
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そして、この大きな期待を持って、「つぎ、なにをする?」という質問がとびコーのみなさんに、提示されました。

再度、気持ちを新たに3人組を再編成し、「つぎ、なにをする?」について話し合いをはじめました。「ミッション先行ではなく、居合わせた人がすべて式」、「新しい公共」という概念、どちらもとびらーの働き方を考える上では、とても重要なテーマとなります。「つぎ、なにをする?」という課題にこめられたメッセージは思いのほか深いものがありました。
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この課題については、基礎講座期の時間内に提出するのではなく、「とびラー専用掲示板」に書き込むことで提出となりました。(とびコーさん以外でブログを見て下さっている方には公開できませんことお詫び致します。。。)今後、実現できそうなものは実現に向けて進めることになる予定です。

 

とびらプロジェクトの理想は高く険しい道のりの先にあるのかもしれませんが、きっとこのとびコーさんたちとなら、実現できると信じています。そして、ちょいちょいブログに登場するスタッフの他にも、とびらプロジェクトをしっかりと支えてくれているスタッフがいます。左から順に、インターンの真砂さん、コーディネータの近藤さん、アルバイトの熊谷さん、学芸員(マウリッツ美術館展担当!)の大橋さん。(ちょっとピンぼけしていてすみません。。。) アシスタントの大谷さんが写ってないのが残念。今度登場しますね。「ミッション先行ではなく、居合わせた人がすべて式」にしても、よくぞ集まったと思います。(伊藤)

基礎講座4回目「学びの環境づくりを考える」

2012.05.26

第四回目の基礎講座は「学びの環境づくりを考える」。午前中の講師は、東京都美術館学芸員でアートコミュニケーション事業担当係長の稲庭彩和子さんと、損保ジャパン東郷青児美術館顧問の小口弘史さん。まずは、稲庭さんから、美術館に訪れる人々と作品をつなげることについて、学芸員になる前のご自身の体験談や、学芸員としてこれまで取り組まれてきたことなどをレクチャーして頂きました。美術館を単なる文化を学び知る場と捉えるのではなく、自らと対話する空間とすることの提案と実践を目的として、神奈川県立近代美術館で実施された「鑑賞鎌倉のたてる像たち」(中学生が絵画の鑑賞を通して思考を巡らす短編ドキュメンタリー)の映像などもご紹介頂きました。

 

引き続いて午前中の後半は、小口さんによるレクチャー。東郷青児美術館を中心とした新宿区での鑑賞教育の実践経験をもとに、美術館を利用した鑑賞教育を学校教育の中に取り入れる運用面での難しさ(授業時間内で学校と美術館とを往来することや学外授業の安全管理など)をご指摘頂きながらも、学校連携のプログラムについてとびらプロジェクトに期待する効果などをお話頂きました。また、東郷青児美術館で実施されていた対話による鑑賞教育の内容にも触れ、一般的な鑑賞方法と対話による環境方法との比較などを伺うことが出来ました。

 

午後の基礎講座の講師は稲庭さんと、同じく東京都美術館学芸員の武内厚子さん。早速、対話型鑑賞教育の実践に入りました。まずは、本物の作品をじっくり一人で鑑賞するところからスタートです。全員が展示室に移動して、気になった作品をじっくり鑑賞し、各々感想をメモしてゆきました。

 

対話による鑑賞方は、まず、各自がじっくり作品を鑑賞するところからはじまります。各自が感想をまとめたら、特にお気に入りの1点を選んでアートスタディルームに戻ります。

 

アートスタディルームに戻ってからは、稲庭さんの指示のもと、各自特に気になった作品について作品カードを使いながら、他のとびラー候補生と作品の感想を共有しました。

 

自分がその作品をどの様に感じたのか、みえたのかを説明することで、周囲の理解も深まり、これまでとは違った絵の見え方に気付くことができました。また、こうした時、作品の感想を話す側だけでなく、感想を聞く側の「きき方」がお互いの理解を深める上でとても大切になりますが、さすがとびラー候補生、2回目の基礎講座「きく力」の成果が随所に現れている様に感じました。

 

最後は武内さんによるVTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー)の実践。実践講座にてとびラーがマスターしなければならない対話による鑑賞方のファシリテーションです。VTSでは、作品を鑑賞する際に、美術史の知識を必要としません。その代わりに、ファシリテータが複数の鑑賞者のそれぞれ違った感想や発見をいくつも引き出しながら、作品から紡ぎだされる鑑賞者の多様な声を丁寧に整理し、重ねてゆくことによって、作品への理解を統一的なものとせずに、個々人の中で深めて行く方向へと導きます。非常にファシリテータの経験値と力量が必要となりますが、きっととびラー候補生のみなさんなら大丈夫でしょう!とびラー候補生も日々成長しています。(伊藤)

基礎講座3回目「あさっての美術館を考える」

2012.05.12

基礎講座もついに3回目。午前中の講師は学芸員の佐々木秀彦さん。「都美はコレクションではなく、コネクションで勝負する」「欧米の美術館を手本にするだけでは通用しない、日本なりの美術館の在り方を考えなければならない」など、都美の学芸員の視点ならではの、熱く、率直なお話を伺うことができました。

 

レクチャーの後は、美術館のバックヤードツアー。ちょうど公募展の搬入が行われており、普段は見る事の出来ない舞台裏を見学させて頂きました。

 

午後は日比野克彦さんによる「アートプロジェクトの記録・調査・アーカイブ」と題した講座が行われました。前半は日比野さんが現在取り組まれている「種は船」プロジェクトに関連して行われるアーカイブプロジェクト「船は種」を題材に、アートプロジェクトを記録する上で、埋没しがちな参加者個々人の体験や記憶を浮かび上がらせることの重要性についてお話頂きました。

 

後半はレクチャーを踏まえて、個人的体験や記憶を掘り起こす手法を体験するワークショップが行われました。日比野さんからの出題は「他人と同じにならない、普通の風景」を携帯カメラを使って撮影し、一枚の写真をもとに、そこから思い起こされる体験や記憶を他者との対話によって言葉にしてゆくこと。さっそく外に出て、美術館のいたるところで撮影がはじめられました。

撮影を終了した後は再度アートスタディルームに戻り、日比野さんのファシリテートのもと、とびラー候補生が各自撮影した写真から想起される言葉を紡ぎだして行きました。写真は自身の体験や記憶に向き合うきっかけであり、なおかつ自分以外の人と体験や記憶を共有する入り口にもなりました。プロジェクトを進める上では、全体の足並みをそろえて歩むことが大事です。しかし、共通の体験をしたとしても、感じ方や考え方などその受け止め方は、人それぞれ。そのそれぞれ違った多様な受け止め方を声にして、価値あるものとするからこそ、プロジェクトにさらなる広がりが生まれるのだと感じました。(伊藤)

基礎講座2回目は「きく力」

2012.04.28

2回目の基礎講座の講師は西村佳哲さん。基礎講座のタイトルは「きく力」でした。
ご用意頂いたメニューは以下。
・話を〈きかない〉とはどういうことか?
・話を〈きく〉とは? また、それによって生まれるものは?
・これからの「とびらプロジェクト」にむけて(まとめ)
まずは、とびラー候補生が2人組のグループを編成し、Aさん役、Bさん役に分かれます。

次に、西村さんからAさんBさんそれぞれがに指示が出されますが、AさんBさんともにお互いに出された指示の内容は知りません。Aさんには「最近うれしかったことを、なるべく気持ちを込めてBさんに伝えて下さい。」と指示が出ます。そしてBさんにはAさんに内緒で画面に表示されている指示が出されました。

数分間、一生懸命話すAさん、うわのそらできくことに徹するBさん。すると、Aさんはどんどん話せなくなっていきます。聞いてくれていない人を前に一生懸命話をすることは、時間がこれほど長く感じるものなのかと実感します。いつも話をする側(情報を発信する側)にアドバンテージが有る様に感じていたことが、この体験を通して、実はきく側(情報をうけとめる側)の振る舞いが、話をする側に大きな影響を与えていることに気付かされます。

この体験について少人数グループで意見交換をしながら、感じたことや考えたことなどを共有しました。こうした小さなグループワークをメンバーを代えながらいくつも実践してゆきました。とびラー候補生同士、まだはじめて会話する相手も多い中での4時間に渡る基礎講座は、同期生を知るよい機会になったのではないでしょうか。コミュニケーションを深めることの出来る「きく力」はまさにアートコミュニケータにとって重要な力。相手の話をキチンと引き出し受け止め、共有して行ける関係がつくれれば、とびらプロジェクトはますますクリエイティブな場となることでしょう。(伊藤)

基礎講座1回目が開催されました

2012.04.14

とびらプロジェクトの第1回目の基礎講座が開催されました。とびラー候補生にとっては、初の顔合わせとなりました。午前中はオリエンテーション。スタッフの自己紹介や年間スケジュールの確認などが行われました。

午後は、東京都美術館リニューアル記念式典にて行われる日比野克彦氏のプログラム「アートコネクター」の準備です。「アートコネクター」とは、新しい東京都美術館が力を入れるアート・コミュニケーション事業の理念、「アートを介したコミュニケーションの促進」にちなんだワークショップです。都美の歴史や活動にちなんだ缶バッチをアーティストの日比野克彦氏がデザインし、とびラー候補生が一丸となって缶バッチ付きのネームホルダーに仕上げます。

厳しい完成チェックをとびラー候補生同士で行い、500本のアートコネクターが無事に完成しました。
リニューアル記念式典にお集り頂く全てのみなさまにこのアートコネクターを着けて頂くことで、場に一体感が生まれ、美術館(新たな価値観が創造される現場)ならではの賑わいを醸し出し、皆様にコミュニケーションが生まれることを期待しております。(伊藤)


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