2015.06.13
平成27年6月13日(土)、「ヨリミチビジュツカン」を開催しました。
「大英博物館展-100のモノが語る世界の歴史-」にて、ヨリミチビジュツカン史上初の土曜日開催!
今回は、どんな展開が待っているのでしょうか?
■ヨリミチビジュツカンってなに?
まず、ヨリミチビジュツカンについて簡単に御紹介。
ヨリミチビジュツカンは、「作品や人と出会い、鑑賞を通したコミュニケーションを楽しんでほしい」
というとびラーの思いからスタートした企画です。
「鑑賞」と「Café Time」の2つの要素で構成されています。
■ヨリミチカード
「大英博物館展」のテーマに合わせて、とびラーが「ヨリミチカード」をつくりました。
本日の「鑑賞テーマ」が書いてあるミッションカードです。優しい水色に癒されますね。
■鑑賞・ひとりで見る時間
展示されている100のモノから、「自分の部屋に置きたいモノ」を選びます。
たくさんの展示物の中から自分だけの「お気に入り」を見つける旅へ、いざスタート!
■鑑賞・みんなで見る時間
思い思いの作品を胸に、これからは「みんなで見る時間」。参加者が2人にとびラーがファシリテーター役で入り、
3人1組で鑑賞していきます。実はこのチーム分けにはちょっとした秘密が・・・
○鑑賞チームの秘密
「ヨリミチカード」を開くと、そこには下記のいずれかのイラストが描かれています。
同じイラストの人とチームを組み、「みんなで見る時間」を過ごします。
「みんなで見る時間」は、みんなで一つの家(場所)に住むことになったら、
そこに「どの展示作品を置きたいか」がテーマです。
それぞれ「一軒家」、「ひみつきち」、「宮殿」、「宇宙ステーション」と
異なる空間で時間を共有する仲間として「みんなの部屋に置きたいモノ」について考え、鑑賞します。
皆さんどんなモノを選ぶのでしょうか?
○アイスブレイク
各グループに分かれたら、ファシリテーターと簡単にアイスブレイク!
とびらーがファシリテーター役で入り、3人1組で「ひとりで見る時間」で思ったことや、
自分のお気に入りを共有します。
また、来場者の多い大英博物館展、他の来場者の皆さまに配慮しながら鑑賞することや、
「たくさん話をして、話を聞いて、楽しい時間にしよう」といったチームでの約束ごと・
ミッションを確認しました。
各チーム準備が整ったら鑑賞スタートです!
「みんなの部屋に置きたいモノ」かどうか、じっくり吟味します。
次はどれを見にいくのでしょうか?
上の写真は「ひみつきち」チーム。「ひみつきち」チームが選ぶモノはいったい・・・?
上の写真は、「宇宙ステーション」チーム。
「仏像どこに置こうか?」「宇宙だから・・・浮かせて、天井でもいいかも!」なんて奇想天外(?)
な対話がでてくるのも、ヨリミチビジュツカンならではです。
■Café Time
「みんなで見る時間」のあとは、お楽しみの「Café Time」です!
今回は展覧会に合わせて、「世界」にまつわるお菓子を用意して、とびラーがおもてなし。
「Café Time」からは、サポートに入っていたとびラーも一緒にみんなでおしゃべり。
それぞれのチームが選んだモノについて聞いたり、展示室内で伝えきれなかったことを気さくに話し合います。
だんだん話に夢中になり、場が自然と笑顔で溢れます。
○感想
・普段、ひとりで見るときとは、まったく違う発想で見れて楽しかった
・「自分の部屋に置きたいモノ」と目的をもって作品を見ることで作品への興味が広がった
・様々な設定のおかげで、美術品が日用品に見えて面白かった
・グループで見ることで、自分が通り過ぎた作品に注目したり、思いつかなかった意見が聞けてよかった
上記以外にも様々な感想をいただきました。「ひとりで見る時間」、「みんなで見る時間」と、
それぞれ「テーマ」をもって鑑賞していただいたことで、参加者の皆さまにとって、普段とは違う
「視点」や「発見」があったようです。「Café Time」では、そうした気付きや感想を、
参加者の皆さまから聞くことができました。
○おわりに
「楽しい時間はいつも早い!」「まだまだ話し足りない!」という思いもありますが、今回はこれにておひらきです。
鑑賞や、参加者ととびラーの対話から、たくさんの新たなコミュニケーションが生まれました。
新たな気付きや発見がある。そんな楽しい時間を一緒に過ごしてみませんか?
次回もお楽しみに!
アート・コミュニケータ(とびラー) 日野 南
とびラー3期。普段は自治体職員としてはたらく傍ら、多種多様なひとびとが集まるとびラーに魅力を感じ、アートコミュニケータとして活動中!