「樹の街」は、東京都美術館で7月26日(火)~10月2日(日)に開催された開館90周年記念展「木々との対話──再生をめぐる5つの風景」を鑑賞した後に、本物の木に触れ合い、木の魅力を体感できる、2日間だけ出現した“6つめ”の街です。
とびラー作成の看板に誘われて赤い壁の会場に入ってみると、広い会場には木にまつわる個性的な「樹の街」が広がります。
とびラー作成の看板。どんな街が広がっているのか、ワクワクします。
会場に足を踏み入れ、まず目を引くのは会場の中央に積み上げられた1万個のつみき。
ここは「つみきの森」。沢山の同じ形をしたつみきから、イメージを膨らませ形をつくっていきます。
とびラーと力を合わせて。
「木々との対話」展では、木を使った様々な作品が並んでいます。「妖精の棲む村」では、様々な手触りの木や、色々な形をした森から運ばれてきた素材を使って、自分だけの妖精を作りました。
木は、姿を変えて「紙」になって私たちの身近にあります。「花咲く広場」では、木から生まれた紙を使って、大輪の花を咲きます。
「絵本の丘」では、「木」にまつわる絵本とついついゴロゴロしたくなるクッションスペースで、ゆっくり・のんびりと「木」と自分の時間を過ごせます。
2日間だけの「樹の街」。短い期間ですが、多くの方にご来場いただきました。
2日間とも遊びに来てくれた子、家に帰ってから留守番をしていた妹を連れてもう一度きてくれたファミリー、子供より真剣になって積み木を作ったパパ、素敵なお花を作ったママ、あちらこちらで明るい声が聞こえる素敵な街が生まれました。
とびラーの私たちにとっても初めての大きな会場でしたが、沢山の方に出会い、そして木を使ったオリジナリティ溢れる作品には感動しました。「木々との対話」そして「樹の街」から「木」の魅力と可能性を改めて感じていただけたら、嬉しいと思っています。
執筆:アート・コミュニケータ(とびラー) 並木 百合
アートがコミュニケーションになる楽しさを感じている、とびラー2年目。
” 一語一笑 ”人との出会いに笑顔を忘れずに、これからもアートの楽しさを届けます。
2016.08.06