とびらプロジェクトフォーラム「『あさって』の話をしよう。」が開催されました。H24年度に引き続き、H25年度もアート・コミュニケータ(とびラー)を募集します。今回のフォーラムはその説明会も兼ねています。今年もたくさんの皆さんにご来場頂きました。ようやく1年がたち、こうして多くの方々に関心をよせて頂けることが本当に嬉しいかぎりです。フォーラムの詳しい様子はホームページの「Move」にまとめられておりますので、是非ご覧下さい。
はじめに東京都美術館アート・コミュニケーション係長の稲庭学芸員と僕(東京藝術大学 特任助教 伊藤達矢)から、なぜ、東京都美術館(以下:都美)と東京藝術大学(以下:藝大)が連携するのか、そして何を目指すのかというお話をさせて頂きました。ポイントは「あさって」の美術館を目指すこと、「家」と「学校・職場」の間にある第3の場所としての「美術館」を目指すことです。
続いて、日比野克彦さんととびコーの(左から)加瀬さん、野村さん、(日比野さん挟んで)小野田さんとで、今年の活動をふりかえって頂きました。上手く行ったこと、難しかったこと、これからやろうとしている事、いつか来る「あさって」に向かって備えて行きたいことなど、短い時間ではありましたが、とびラーの活動の雰囲気がご来場頂いたみなさんに伝わったのではないかと思います。
最後は、とびらプロジェクトの講師陣が揃って今後のとびらプロジェクトに向けての展望を語りました。今回のフォーラムのタイトルにもなっている「あさって」とは、関わる個々人の中にある理想や希望を隣りにいる誰かと共有しながら、「明日」という現実的な時間の感覚を飛び越えて、少し先の未来にあってほしいと願う姿や出来事にたどり着くための振る舞いや考え方のことを言います。既にある目標やビジョンの達成のために逆算的にタスクを割り出し、効率よく成果をあげてゆく経済原理の日常スタイルから、プライスレスな価値のを大切にする非日常スタイルへの飛躍でもあります。
フォーラムが終わると、参加者のみなさんは交流棟2階のアートスタディルームへ。とびラプロジェクトの1年間の成果物が展示されていたり、とびコーの皆さんがフォーラムの参加者を交えて公開ミーティングを開催したり、コーヒーやお茶を振る舞ったりしていました。
フォーラムに参加された皆さんも講師の日比野さんと森さんに色々と質問をしている様子。とびコーの皆さんと参加者の皆さんの交流もありました。
2013.02.16