東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

活動紹介

「とびの人々」vol.1:アートの書物を届けるひと(美術情報室:重住優さんと、奥田真弓さん)

2012.08.01

とびらプロジェクトマネージャ 伊藤達矢です。
東京都美術館(以下;都美)では、とても魅力的な人々がたくさん働いています。そこで、都美で働く人々の横顔を、このブログで時々紹介して行きたいと思います。「とびの人々」第一弾は、美術情報室で働く、重住優さん(美術情報室チーフ)と、奥田真弓さん(美術情報室サブ・チーフ)です。そして「とびの人々」は、とびラー候補生(以下:とびコー)のインタビューによって進められます。今回の記事をまとめてくれたのは、とびコーさんの阪本裕一さんです。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*

<美術情報室>

^

都美1階アートラウンジ。佐藤慶太郎の銅像を横目に自動ドアを抜けて、奥の廊下へと進んで行くと、書斎のような小部屋があります。ここは<美術情報室>と呼ばれ、開架図書4500冊・閉架図書35000冊、アーカイブ資料1200点を含めれば、約40000点の資料を保管している都美の“情報センター”です。美術情報室の運営は、図書館流通センター(以下:TRC)が担っており、世界の美術をフィーチャーした書棚の立ち並びがわれわれの目を惹きつけます。
^

今回は美術情報室で働く重住優さんと奥田真弓さんのお二人の女性にお話を伺うことができました。
インタビューの場所はとびらプロジェクトの拠点、都美交流棟2階の<プロジェクトルーム>。部屋のホワイトボードはイラストと文字でびっしりと埋まり、黒い壁面はメッセージ入りのカラフルな付箋が貼られ、ひろい窓からは上野の森の緑風が吹く、アイディア溢れる一室です。インタビュアーはとびラー候補生の山本明日香と阪本裕一。そしてとびらプロジェクト・マネージャの伊藤達矢さんとコーディネータの近藤美智子さんを交え、和やかな雰囲気で会話ははじまりました。
^

< 写真:重住優さん(美術情報室チーフ) >
──まず、重住さん、奥田さんのお二人が都美の美術情報室で働くきっかけは何だったのですか?
^
[重住]TRCは公共の図書館を多く運営していますが、都内の美術館の図書室を運営するのは、ここの都美がじつは初めてなんですね。それで、社内でここの情報室で働く人員募集がありまして。私は3年間新宿の早稲田の公共図書館で勤めていたのですが、美術に興味があったので、「是非!」という志望を出したのがスタートでした。いま、ここの美術情報室は私をふくめて6人のスタッフがいますが、みんな自分から都美の仕事を嘱望してやってきています。
[奥田]はい。私の場合も、もともと専門的な仕事をしたいということを常々社内で相談していたところ、「都美どう?」と声をかけてもらったのがきっかけでした。
^
──みなさん自ら望んでこちらへ働きに来られているのですね!ところで、美術情報室は公共図書館とは違った機能をもっていると思いますが、実際働いてみてどんな感想をもっていますか?
^
[重住]美術情報室は扱っている対象が美術だということが大きな特徴です。当然、専門知識の勉強や他のミュージアムの情報を学習したり、新たにやるべきことが山程ありました。新しいことを憶えるのは大変ですが、今はやり甲斐を感じています。
[奥田]図書室の機能としては閲覧のみというのが大きな違いですね。公共図書館の場合は予約・貸出・返却の流れがあり、それに延滞というのが普通に加わりますから(笑)
[重住]そういえば、ご年配のお客さまが多いことには正直驚きました。ですから、今までの公共図書館よりも丁寧な対応を心がけていますね。例えば、都美の建物はちょっと複雑なので、一緒にその場所までお連れする場合もありますよ。
[奥田]館内でお客さまをお連れする機会はけっこう多いですね。
^
──なるほど。じつはとびラーも美術館と来館者のみなさまをつなぐ存在でありたいという方針をもっています。そのあたりで、マネージャの伊藤さんからは何かご質問はありますか?
^
[伊藤]都美には《“コレクション”より“コネクション”》というフレーズがありますね。“コレクション”は都美の収蔵作品数が少ないという現実、一方で“コネクション”は人と人とのつながりから都美で何かを創発させようという美術館の姿勢を、それぞれ意味しています。“コネクション”の考えは、おそらく在来の美術館のもつそれとは異なるものだとおもいます。で、とびラーはその“コネクション”の役割の一端を担っているわけですが、われわれとびらプロジェクトと美術情報室のみなさんで何か“連携”できそうなことはありますか?
[重住]個人的に思いついたことですが、都美のわかりやすいマップなどを作成してくれたら嬉しいかなとおもいます。
[奥田]マップは是非ほしいですね。
^
プロジェクトルームの四角いテーブル。「じつはいまとびラー候補生でこんなものを作っているんです」と近藤さんが一枚の紙を二人に差し出しました。それは、現在作成中の“とびラー目線”による都美のマップでした。重住さんと奥田さんは感嘆して、作成途中のマップをじっくり見たあと、さらに熱心に美術情報室の展望を語ってくれました。
^
──美術情報室は来館者にどんな“利用”をされていってほしいですか?
^
[重住]私たちは美術の情報を発信していきたいとおもっています。いま、私たちが力をいれているのは閉架図書35000冊
をお客さまに閲覧していただけるよう『目録』をつくっていることです。『目録』は情報室に置くようにしています。そしてお客さまが『目録』から閲覧したい本をお届けできるような仕組みを整えているところです。
^
──『目録』づくりは大変そうな作業ですね。しかし、利用冊数が増えるということは、図書室としての機能は拡大しつつありますね。
^
[奥田]そうですね。またアーカイブ資料(館資料など)の利用拡大にも着手しています。今後、美術情報室が図書室の領域を越えていければとおもっています。
^
──美術情報室が“情報交換の場”となるといいですね。さて、お二人にとって、とびラーのイメージ、またこれからのとびラーに期待していることがあれば教えてください。
^
[重住]とびラーさんは都美と一般の来館者とをつなぐ大切な役目を担う人なんだろうとおもいます。ところで、プロジェクトはすごく盛り上がっていますよね。
[奥田]今までのボランティアとはちょっと違う動きをされているなぁと感じます。
[重住]たとえば“とびラー通信”のような冊子を発行してくれたらぜひ読んでみたいですね。たまに「私もとびラーになりたいのですが・・・」というお客さまがいらっしゃったり、館内の職員でとびらプロジェクトのブログが話題に上ることもありますよ。

 

 <写真:奥田真弓さん(美術情報室サブ・チーフ) >
^^
重住さんは、学生時分、翻訳の研究に明け暮れ、スランプに陥ったとき駆け込む場所が大学の図書館だったそうです。一方、奥田さんは本のかたちや質感や重さに愛着を持ち続けてきたそうです。そんな書物と縁(ゆかり)のあるお二人に最後の質問として『とびラーにおすすめしたい本は?』とリクエストを出しました。後日、ある一冊の本の紹介がプロジェクトルームに届けられました。
『立体で見る/美術がわかる本』ロン・ファン・デル・メール&フランク・ウィットフォード著(福音館書店)という仕掛けブックです。手に取ってみると、まさに《アートのとびら》を体現するかのような書物でした。この本のように、とびラーも、“コネクション”の力で、美術館の領域を飛び出してアートの価値を届けられるとよいですね。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*

とびラー候補生:筆者:阪本裕一(さかもと ゆういち)

現在、台東区で育児に没頭しながらアート・コミュニケーター活動へ奔走する。とびらプロジェクトを街づくりの一環として認識。0歳と100歳のヒトが同等に遊べるようなミュージアム計画を野望している。趣味は相撲観戦。白鵬、日馬富士と同級生。

————————————————————————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

障がい理解と特別鑑賞会会場確認:アクセスプログラム実践講座3回目

2012.07.30

3回目のアクセスプログラム(障がいのある方の為の特別鑑賞会)の実践講座も2回目同様に、白梅学園大学准教授の杉山貴洋先生を講師にお招きして、「障がい理解と特別鑑賞会会場確認」をテーマに行われました。

 

杉山先生から本日の流れが説明されたあとに、早速折り紙が配られ、1分間で、好きな形に紙を折るように指示が出されました。器用なとびラー候補生(以下:とびコー)はささっと鶴!まで折り上げます。そのあと、3枚重ねの軍手が配られました。分厚い軍手をはめて、先ほどの1分間の折り紙と同じ形に折ってゆきます。しかし、全く思う様に折ることができません。これは、障がい理解のための体験などでよく使われる手法とのことでしたが、出来るはずと思っていた紙を折るイメージと、動かない手のギャップは想像以上の様子。更に杉山先生からは、身体の不自由に対する理解やサポートを考えるだけでなく、障がいのある方の心的なストレスにも同時に配慮をすべきとのお話を頂きました。例えば、入口から展示室までの誘導や、エレベータの案内表示など、視覚提示できるものを使いながら、予め来館者に行動の見通しを示すことも、安心して鑑賞できる会場とするには、かかすことのできない配慮とのことでした。

 

「安心で安全な鑑賞環境」を提供するには、とびコーさん自身の目で会場を一つひとつ確認する必要があります。そこで、杉山先生から配られた、会場チェックシートを持って、グループごとに会場確認に出発しました。この会場チェックシートは、「あそこがダメ」「ここがダメ」というご意見集めではなく、「ここをもっとこうしよう」と、とびコーさん自らの行動で対応可能なサポートに変換して行くための作業です。
まずは、正門から確認して行きます。展示室の入口はB1にあるため、一度、エレベータ、エスカレータ、階段のいずれかの方法で、B1まで降りなければなりません。正門からスムーズに展示室入口まで誘導するには、どういった人の配置やサインが必要なのかをみんなで確認しました。

 

次は北口玄関前です。北口はリニューアルにともなって出来た新しい入口なので、ご存知が無い方も多いかと思います。場所は搬入口の並びとなっており、タクシーでご来館頂く場合などは、一番利便性のよい玄関です。特別鑑賞会では、車椅子での来館者が多くなることが予想されます。どの様に対応したらよいか、講師が手取り足取り教えてくれるわけではありません。とびコーさんが自らか考え、最善の対応を一つひとつ確認して行きます。自らが考え、共有して、行動するのがとびらプロジェクト流です。

 

そして展示室の中。前回の実践講座でも車椅子に乗って鑑賞体験を行うなどの研修を実施しましたが、展示室には何度も足を運んで、会場の雰囲気や人の流れのイメージを体で覚えることはとても大事なことです。この日は休室日で他の来館者はいません。グループごとにとびコーさん同士で相談をしながら、展示室の確認をしていました。

 

最後はグループごとに「ここをもっとこうしよう」について発表し合いました。「色々なサインも大切だけど不用意な掲示は美観を損なう」ならば「適材適所に人がいることが大事なのではないか」という意見や、「展示室の中の椅子の数が少ないので、もっと休憩場所をつくろう」などさまざまな対応案が出されました。「障がいのある方の為の特別鑑賞会」に向けて、とびコーさんの準備は着実に進められています。
(とびらプロジェクトマネージャ 伊藤達矢)

建築ツアー実践講座3回目:「ツアーコースについて考える①」

2012.07.28

建築ツアー実践講座の3回目が行われました。とびラー候補生(以下:とびコー)のみなさんには、前回の講座の宿題であった「ツアーコースをつくる」で、各自考えたツアーコース案を事前に担当学芸員の河野さんへ提出していました。今回は、提出されたコース案の中から河野さんが3案を選び、実際に3人のとびコーさんが模擬ツアーを行いました。これまで学んだツアーの組み立て方や方法、都美の歴史や建物の特徴等を踏まえ、自分なりに都美を伝えていきます。

口頭の説明だけでなく、スケッチブックを利用してわかりやすく示したり、前年度までの改修工事で出た外壁の破片の実物を見せてくれたり、それぞれのツアーには工夫が凝らされており、なるほどと思わせる場面もありました。

 

内容は都美の特徴である赤レンガのようなタイルの外壁についてはもちろん、館内のつくりにまで及んでいます。

 

実際にツアーコンダクターのお話を聞きながら建物の中を回ると、都美の色々な場所の雰囲気を肌で感じられ、参加者自らが発見したり気づくこともあります。

 

模擬ツアーの後は全員で今回のツアーの良かった点、改善点などについて話し合いました。今後は、各自が考えたツアーや実際に模擬ツアーを行っての反省などを活かし、建築ツアー実践に向けてコースや内容を練り上げていきます。

さて、どんなツアーが出来上がるのでしょうか、ご期待ください。

(とびらプロジェクトアシスタント 大谷郁)

「対話による作品鑑賞」:「スクールマンデー」実践講座第1回目

2012.07.23

「スクールマンデー(対話を通して作品を鑑賞)」の実践講座がスタートしました。この講座では、NPO法人芸術資源開発機構のアートプランナーである三ツ木紀英さんを講師としてお招きし、実践的な取り組みを交えながら「作品を共に味わう『鑑賞』」について学んでいきます。

まず、「スクールマンデー」担当学芸員の稲庭さんから、この実践講座の概要や小中学校における美術鑑賞教育の現状についてのお話がありました。

 

スクールマンデーとは、東京都美術館(以下「都美」)が、この平成24年4月のリニューアルを機に始められた学校の先生やこどもたちのためのプログラムで、普段は来館者も多いためなかなか行うことが難しい学校での鑑賞を、休室日に特別に開室し実践します。また、このプログラムはこどもたちとの対話を軸に、自由な意見や考えを持って周りと共有しながら、こどもたちが主体となって鑑賞できるようにサポートします。

^

近年、小中学校の学習指導要領が改訂され、小学校の図画工作、中学校の美術の授業で、美術館などと連携を図りながら鑑賞活動を行う事が以前にくらべて明確に示されるようになりました。そのため美術館側でも、よりよい鑑賞の機会を学校と連携しながら生み出していきたいと考えているのです。その具体的なプログラムの一つが「対話」を通した鑑賞の授業です。対話を通した鑑賞は、生徒が10名ぐらいずつグループになり対話をしていくため、生徒の数に合わせた、対話を助けるファシリテータが必要になります。このファシリテータ役を近い将来とびラーがすることをめざし、現在とびラー候補生(以下「とびコー」)は今年度14回の実践研修を積み重ねるのです。

 ^

そしていよいよこの講座の実践的な内容へ。講師の三ツ木さんより、対話を通した作品鑑賞の中心となるVTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー)についての簡単な概要説明がありました。

^

このVTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー)とは、美術史の知識に頼らず、作品をよく見ることからはじめ、「これは何だろう?」と一人ひとりに考えることを促し、様々な意見を引き出しながら作品の見方を深めていく方法です。鑑賞者の「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」を育成する効果があり、ニューヨークの近代美術館(MoMA)の教育部長であったフィリップ・ヤノウィン氏と認知心理学者のアビゲイル・ハウゼン氏が開発し、広めたものです。日本へは90年代から、この元となっている対話を通した鑑賞スタイルが紹介されてきました。誰かと話をしながら作品を見ていくことは、私たちも日常からしている自然なことのようですが、それを単なる「会話」ではなく、意見が積み重なっていく「対話」にしていくところがこの手法のポイントと言えます。

 

概要説明の後は、実際にVTSを体験。スクリーンに映された絵画や彫刻作品をじっくり見て、気づいたことや発見したことを進行役の三ツ木さんのもと自由に発言していきます。描かれているモチーフについてや作品から受ける印象など、様々な意見が飛び交いました。

 

3つ目に鑑賞した作品は、現在都美にて開催している「東京都美術館ものがたり」にも出品されている岡本太郎の「森の掟」でした。スクリーンでの鑑賞の後は、実際に展示室へ移動し本物を鑑賞。スクリーンとは違った発見も多くあったようで、鑑賞後の意見共有でも様々な意見が出ました。

アメリカで開発されたVTSですが、アメリカは国土が広く、なかなか美術館に行くことが出来ないという人も多くいます。そのような状況の中で生まれた作品鑑賞が、今回行ったようにスクリーンへの投影やスライド等を利用する方法です。スライドで出来ることも沢山あるが、実物を前にするとより深く鑑賞出来るということを実感しました。

VTSを体験した後は、具体的な方法等について等、より詳しい概要の説明がありました。

 

このVTSを行うにあたって要となるのが、鑑賞の進行役であるファシリテーターです。ファシリテーターは鑑賞者に問いかけをしながら、上手くその場の流れをつくり意見の共有を促していきます。例えば、鑑賞者が子供である場合、言葉がまだ拙く意図が伝わらないとこもあります。発言の真意を汲み取り言い換えたりすることで、他の人との意見の共有がされやすくなります。また、ファシリテーターが行う大事なことの一つとして「中立性を保つこと」があります。VTSはひとつの「正解」ではなく「思考する」ことを学ぶプロセスを重視しています。あがった意見を断定するのではなくひとつの可能性として扱うのです。大事なのは自分の意見をまず言う事で、作品について考えることを個々の中で育つようにします。そしてまた、鑑賞の最後は意見をまとめたり要約するという事はしません。もやもや感が生まれそうですが、ファシリテーターの進行のもと、自分の意見を客観的に言葉にすることで認識し、他の人の意見も受け止めると、さらに自ら今目にしているものの意味を生成したい!つまり自ら「知りたい」「わかりたい」という内発的な思いが鑑賞者の内側に育っていくようになります。さらには、その内発的な思いが強まれば、もやもやとした疑問を他人に答えを求める形で投げ出さないで自分の中に持ち続ける「自ら考え続ける力」も育まれていくのです。

アートは言葉にするには難しい分野でもありますが、他の人の考えを聞く事、また、自分の感じたことを言葉にして誰かと共有できたという充足感は、考え学び続ける力や観察すること、またコミュニケーション能力を育んでいきます。講座の最後には3人一組になって今回の体験や意見を共有しました。

 

とびコーのみなさんは14回の講座の後に、こどもたちと対話をする実践の場に立ちます。美術館に来るのは初めてという生徒も大勢いるでしょう。とびラーさんが対話による鑑賞のファシリテータとして活躍し、こどもたちと一緒に充実した時間を過ごす、その日が今から楽しみです。

(とびらプロジェクト アシスタント 大谷郁)

チームワークとアクセシビリティー:アクセスプログラム実践講座2回目

2012.07.13

2回目のアクセスプログラム(障がいのある方の為の特別鑑賞会サポート)実践講座は、白梅学園大学准教授の杉山貴洋先生を講師に迎えて「チームワークとアクセシビリティー」というテーマで行われました。

 

はじめはグループ編成からスタート。ただしワークショップ形式で編成が行われます。スタッフがとびラー候補生(以下:とびコー)の背中に7色のシールのいずれかの色を貼ってゆきます。とびコーさんは自分の背中に貼ってあるシールの色は知りません。全員の背中にシールが貼られたら、とびコーさんたちは声を出さずに、相手の反応を伺いながら、また、周囲のとびコーさんにジェスチャーで合図を出しながら、同じ色同士のグループにまとまるように動きます。グループが出来たら一列になって着席。この何気ないワークショップの効果で、グループが編成されたきには既に意気投合できる雰囲気も出来上がっていました。ちょっとした工夫でチームワークをつくる導入となるのだなと関心しました。

 

続いて、「早並びゲーム」。編成されたグループ対抗で行います。最初は「手の小さい順」にとびコーさんが整列し直します。早くできたら順から全員揃って着席。その後「名前の五十音順」「自宅から東京都美術館までの時間順」と続きます。実はこのワークショップ、ゲーム感覚で自己紹介を自然にする為の手法とのこと。

 

予め配られていた(個別の顔写真付き)シートに、各自のゲームでの答えを記入してゆくと、自己紹介カードが出来上がります。チームワークをつくるワークショップの手法を体験することはとても楽しく、こうした経験はこれから小学校との連携などで役立ててゆけそうですね。

 

続いては「クイズ東京都美術館」。早速ですが問題です。「プロジェクションされた4つの写真はいずれも東京都美術館の玄関です。A、B、C、Dの玄関を北口、東口、正面、搬入口 の順に並びかえなさい。」できた人から手をあげて解答します。2問目はかなりの難問。何も展示されていない4つの展示室の写真を入り口から出口の順に並び替えるもの。3問目は現在マウリッツハイス美術館展で展示されている絵画を入口から出口の順に並び替える問題でした。いずれの知識も、障がいのある方の為の特別鑑賞会サポートには必要な知識でしたが、こうした手法で覚えると学習意欲もあがります。解答結果はというと、さすが都美に精通しているとびコーさん、迅速に正解を導きだしていました。
^
後半は杉山先生に「障がいのある方の為の特別鑑賞会」を実施するあたり、「アクセシビリティー」をキーワードに具体的な注意事項などを含めたレクチャーをして頂きました。
^
この「アクセシビリティー」とは、基本的には「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」とほぼ変わらない「利便性」を指す言葉だそうです。しかし、「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」が建物に付帯するのに対して、「アクセシビリティー」はアクセスする側に主体性があるとのこと。東京都美術館はバリアフリーとなってはいますが、それで全ての利便性が補われる訳ではく、そこに見守る人の目があることが何よりも大事。そこで、次回の「障がいのある方の為の特別鑑賞会」でとびコーさんが担うべきことは、ご来館頂くみなさまに「安心で安全な鑑賞環境を提供すること」が第一であり、その上でより有意義な時間を過ごしてもらう工夫が必要とのお話を頂きました。また、何かしてあげなくてはという気持ちから、「サポート」が「おせっかい」にならないように注意し、特に、障がいの名前ではなく、その場の困っている状況に寄り添うことが大事とのことでした。
^
次回の「障がいのある方の為の特別鑑賞会」の組み立て方については、僕も杉山先生と事前にいろいろとお話をさせて頂きました。少人数のとびらスタッフで大勢の障がいのある方のサポートを行う場合、残念ながらケア出来る範囲にも限界が出てきます。なので、ご来場頂く方々が介助者の方と共に主体的に鑑賞して頂くことを基本とした上で、我々は「より何をすべきか」を考え、よりよい鑑賞体験を提供できる様に、とびコーさん一同と共に工夫をこらして行きたいと思っています。
(とびらプロジェクトマネージャ 伊藤達矢)

アクセスプログラム(障がいのある方の為の特別鑑賞会サポート):実践講座1回目

2012.07.05

アクセスプログラム(障がいのある方の為の特別鑑賞会サポート)の実践講座がはじまりました。初回、「マウリッツハイス美術館展」特別鑑賞会は8月27日(月)に予定されています。今回の講師は学芸員の大橋さん。「マウリッツハイス美術館展」の担当学芸員でもあります。はじめに、大橋さんから展示室内でのマナーや、これからはじまるアクセスプログラムの実践講座の概要について説明がありました。

 

本日は休館日(月曜日)。誰もいない展示室で、実践講座が進められました。まずは導線の確認をしながら、大橋さんに作品の解説をして頂きました。

 

展示室内にある長いエスカレーター。普段は1時間~2時間待ちで大混雑している館内ですが、今日はひっそりしています。

 

歩いて一通り導線を確認した後は、二人一組になって、車椅子で作品の鑑賞をして頂きました。車椅子で展示会場を移動するにはどうすれば良いか、またどのくらい離れれば作品がよく見えるかなどを直接体験して頂きました。車椅子が何台も展示室にあるときは、普段よりも展示室が狭く感じます。目の不自由なお客様もいらっしゃると思うので、空間の把握は大事です。
 ^
当日は相当大勢の障がい者の方が来館される見通しです。色々工夫を重ねることで、アスセスプログラムが育って行ければと思います。
(プロジェクトマネージャ:伊藤達矢)

壁プロジェクト推進中

2012.07.01

とびらプロジェクトマネージャ伊藤達矢です。
現在とびラー候補生(以下:とびコー)によって「壁プロジェクト」が進められています。壁のある場所はとびらプロジェクトの拠点、東京都美術館交流棟2階プロジェクトルームです。どんなプロジェクトなのか、担当とびコーの大政さんがレポートしてくれました。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*

壁プロジェクトは、アートプロジェクトルームの壁を使って、共通の話題にコメントを足していくとびコーやとびらスタッフ同士のコミュニケーションの場としてスタートしました。 8月までに、質問として「とびラ―としてやりたいこと、考えたいこと」「どうしてもやめられないこと」と、3分以内に絵を描く「壁美術館」として「自転車」「夏と言えば思いつくもの」というテーマがあげられました。壁プロジェクトが起こっている場所であるプロジェクトルームは、スタッフのみならずとびらプロジェクトに関心のある外部の方が打ち合わせ等で出入りする場です。活動の動きやとびコーの気持ちが、目に見える形で伝えることができる場にしようと日々模索中です。

 

ただ言葉を集めるのではなく、生まれてきた活動の動きやつながりが見える「マインドマップ」にしたり、個が集まると全体が見える仕掛けを作ったり・・・・・・というように様々なアイデアが生まれてきています。まだまだこれからのプロジェクトですが、将来的にはとびラー同士に加え一般の来館者とつながる場としての「壁」が生まれることを期待しております。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*◇◆◇◆◇◆◇◆◇*
とびラー候補生:筆者:大政愛(おおまさあい)

筑波大学芸術専門学群美術科洋画コース所属。「アートの力で病院の空気をおいしく」をモットーに筑波大学附属病院などで活動中の「アスパラガス」プロジェクトに所属。「アートワークショップ」「コトづくり・場づくり」「つながること」に興味関心を持って、たくさんのことを吸収・模索中。また、どこか人の気配を感じるシロクマなどもふもふした動物を描くことを好み、ささやかな展示活動などを行って いる。

平田オリザによる演劇の手法を用いたワークショップ(応用編)

2012.07.01

6月3日に行われた基礎編に引き続き、平田オリザさんのワークショップ応用編が開催されました。今回はとびラー候補生(とびコー)さんに加え、学芸員の稲庭さん、佐々木さん、田村さんも一緒に参加されました。

» さらに詳しく読む

基礎講座の打ち上げ

2012.06.23

基礎講座最終回が終わった後、夕方6時から、東京都美術館内にあるレストランIVORYにて、基礎講座の打ち上げを兼ねた懇親会が催されました。全6回に渡る基礎講座も全て終了し、とびらー候補生(以下:とびコー)同士もかなり仲良くなりました。なかなか厳しい基礎講座だったと思います。みなさん大変お疲れさまでした。

 

以前、このブログでも紹介した「とびら楽団」のみなさんも登場しました。演奏して頂いた曲はNHKみんなのうたでおなじみの「メトロポリタン美術館」です。東京都美術館も東京メトロポリタンミュージアムなので。とびコーの時田さんがつくってくれた衣装とお揃いの青いターバンを身につけたとびら楽団の演奏は、とびらプロジェクトがはじまってからこの2ヶ月間の充実した活動を象徴しているかの様でした。

 

こちらの「真珠の耳飾りの少女」はマウリッツハイス美術館展の担当学芸員の大橋さん。かなり似合ってます!また、タイミングをみてとびコーさんが全員揃う会を是非開催したいですね。これからは実践講座です。みなさん頑張りましょう。(伊藤)

基礎講座6回目「実践の計画を立てる」(最終回)

2012.06.23

全6回の基礎講座もついに最終回を迎えました。今回の講師は学芸員の稲庭彩和子さん、河野佑美さん、大橋菜都子さん、それと僕、伊藤達矢です。はじめに、稲庭さんと僕からもう一度東京都美術館(以下:都美)の目指すアートコミュニケーション概要についておさらいさせて頂きました。

 

最終回だけあり、みなさん何時にも増して真剣に受講されていました。

 

この4月から6月にかけて行われた基礎講座の期間中に、とびラー候補生(以下:とびコー)のみなさんには、「スクールマンデー(学校連携:対話を通した作品鑑賞)」、「建築ツアー」、「アクセスプログラム(障害のある方のための特別鑑賞会サポート)」のプログラムの中から必ず1つ以上選択して頂き、今後の活動の大きな方向性を決めて頂きました。選択したプログラムについては、該当するプログラムの実践講座を8割以上出席し、次年度からはそのプログラムのリーダー的存在になって頂くことを強く推奨しています。

 

そこで、それぞれのプログラムの特色を共有するために、それぞれの担当学芸員さんにプログラムの詳細を説明をして頂きました。はじめは「建築ツアー」担当学芸員の河野さんから。建築ツアーは既に実践講座がスタートしており、このブログでも紹介済ですが、コルビュジェに師事した日本を代表する建築家前川國男の作品である東京都美術館を紹介するツアー企画です。ステレオタイプの建築ガイドではなく、とびラーひとりひとりがつくるオリジナリティー溢れる建築ツアーを目指しています。

 

続いて、「アクセスプログラム(障害のある方のための特別鑑賞会のサポート)」については大橋さんからご説明を頂きました。都美では「障害のある方のための特別鑑賞会」を年に3回予定しています。休館日を使い、障害のある方にも安全に安心して作品を鑑賞してもらえる日をとびラーがつくります。初回の「障害のある方のための特別鑑賞会」はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が展示されるマウリッツハイス美術館展です。

 

最後は「スクールマンデー(学校連携:対話を通した作品鑑賞)」担当の稲庭さん。小中学校と連携した鑑賞教育の実践の場として都美を開くプログラムです。普段は来館者が多いため、鑑賞教育の実践が難しい特別展を、休館日を活かして特別開館し、VTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー)を中心とした対話型鑑賞教育を実施します。

 

「スクールマンデー(学校連携:対話を通した作品鑑賞)」、「建築ツアー」、「アクセスプログラム(障害のある方のための特別鑑賞会サポート)」はとびらプロジェクトの活動を支える3本柱となるプログラムです。そして、自分が選択したプログラム以外の活動であっても、人手が足りないときや、力を合わせなくてはならないとき、凄く興味のある内容のときなどは、プログラムの枠を超えて参加することをお勧めしています。

 

午前中の基礎講座は、この3本の主要プログラムの説明に加え、メーリングリストや「とびらプロジェクト掲示板」「本日のホワイトボード」などの専用情報共有システムについて確認したところで終了しました。とびらプロジェクト関係者以外の方でこのブログをご愛読頂いている方がいれば、きっとホームページ上のバナー「とびラー専用掲示板」にお気づきになった方もおられるかと思います。クリックすると「とびらプロジェクト掲示板」「本日のホワイトボード」の2つのバナーがでてきますが、残念ながら、ここから先はとびコーさんでないと見ることができません。実はこの先のシステムはとびコーさん同士のミーティングの記録がホワイトボードの写真ごとアップされていたり、ミーティング後の感想などや追加事項などがアップされていたりします。既に想像を超えて活発な活用が展開されています。

 

午後は、僕のファシリテートのもと、現在進行中の数々の新規プロジェクトのプレゼンテーションを担当のとびコーさん自身からして頂きました。楽器が出来るとびコーさんが集まり演奏を行う「とびら楽団」、新聞やブログなどを通して都美と芸大の情報共有と発信を目指す「とびら情報部」、とびラーの活動を支える為の都美のマップ作成と知識の共有を考える「マップ&マニュアル」などなど、とびコーさんの目線ならではの企画が既に10個以上立ち上がっています。一つ一つの企画を丁寧に発表して行くと、思わず助け合える企画同士を発見できたり、質問に答えているうちに新しいアイディアが生まれたりと、非常に実のあるプレゼンテーションの時間でした。

 

一つ一つの企画はまだ芽を出したばかりで、実現できるか否かはとびコーさんらの頑張り次第なところもありますが、とびらスタッフ一同、出来る限りとびコーさんたちをサポートして行きたいと思います。

 

また、そういった思いもある一方で、僕はプロジェクトマネージャとして、とびコーさんたちが自分たちの視点から生まれた活動をきっかけに、思いや理想をお互いに語り合うこと(共有すること)の方が、とびらプロジェクトの成長過程にとって非常に重要なプロセスであり財産だと考えています。(それを可能にするのが「きく力」なのです。)

 

年齢も職業もバラバラな凡そ90人のとびコーさんたちを繋いでいるのは、アートというプラットホームです。もちろんアートでなくとも、多様な人々の価値観を乗せるプラットホームは存在すると思います。しかし、性別や年齢、職業や価値観を軽やかに越境し、広くフラットに包み込むことの出来る類希なフレームはアートをおいて他に見当たらず、比類ない可能性を持ったフレームだからこそ、アートはコミュニティーに変換可能な媒体として機能できるのだと思います。(時代を超えた普遍的な魅力や価値がアートには内在しているからこそ、きっとこれだけの大きなフレームになりえるのでしょう。)

 

そして、アートをプラットホームとすることで、多種多様なとびコーさんたちが協調し合い、信頼関係を積み上げることこそ、とびらプロジェクトの”背骨”をつくることに繋がると思っています。

 

よく「芸術(アート)は社会の背骨である」とか、「芸術(アート)は社会にとって漢方薬のようにじんわり効能を発揮する」といった例えられ方をします。それは、芸術(アート)が人々の多種多様な価値観を抱える大きなプラットホームになることよって、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本:多様な人々が関わり合い、関係性を築くこと自体が社会の資本となり得るという概念)が、高い水準で社会(コミュニティー)に蓄えられた状態を指し示したものに他なりません。

 

とびらプロジェクトにとっても、このソーシャル・キャピタルの蓄積は至上命題です。異なった価値観に対して理解を示し、年齢や立場を超えた信頼を築くこと、そしてなによりも問題やリスク、困難や失敗をも共有することのできる関係を構築して行くことができなければ、本当の意味でとびらプロジェクトにソーシャル・キャピタルが蓄えられたとは言えません。

 

そして、これはとびコーさん同士で終わる話ではなく、都美で働く様々な業種の方々との間にも是非とも蓄えて行きたい資本であると思っています。つまり都美の中にソーシャル・キャピタルを蓄えて行きたいと考えています。むしろ、今年のとびらプロジェクトの活動の本質はそこにあると思っています。ソーシャル・キャピタルを蓄え、都美というコミュニティーに強靭な背骨をつくってゆかなければ、「美術館を拠点に、アートを介したコミュニケーションを促進し、オープンで実践的なコミュニティーを形成」する社会装置としての美術館の姿など到底夢のまた夢。。。とびコーさんにかかる期待はますます大きくなるばかりですが、大丈夫、このメンバーなら成し得てくれることでしょう。なぜなら「対話をすることの粘り強さと、誠意をもって接する力」を持つ方々をとびラー候補生として選出したつもりだからです。(休館前に障害のある方々の特別鑑賞会のボランティアを長らくされていた方々にも、そうした資質は共通していると感じて、ひとまとまりのとびら候補生となって頂きました。)

 

最後はこれからとびコーさんたちが企画を進行させて行く上での、テクニカルなアドバイスをさせて頂きました。はじめは、講師の西村さんが「とびらプロジェクト掲示版」に書き込みした内容のおさらい。その後は僕からのアドバイスです。意気込みをしっかりと推進力に変えて行くために必要な幾つかのポイントです。ちょっと気を付けておくだけで、結果は大きく変わるかと思います。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■西村さんからの3つの言葉
1)どんなプロジェクトも、最初の時点で終わり方というか、解散イメージを共有しておくと良いです。

「××××が達成できたら解散」
あるいは時限制で「いついつで自動解散」とか。
解散のときを迎えても「まだやろう!」という感じがあったら、あらたに「その2」を始めれば良いです。
2)底の見えないかかわり合いがつづいてしまって、
なんとなく自然解散というか蒸発? みたいな経験は、
その後のかかわり合いにあまりいい影響を与えないので、
終わり方や解散イメージは、
最初に共有しておくと良いと思います。解散はその都度、楽しくやるといいと思います!
3)「提案や投げかけをして、あとは反応待ち」という形に、なるべくしない。
自分たちで出来るところまでやる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■伊藤からのミーティングを行う上での3つの注意事項+1
1)イメージを数量化する(スケジュールや金額を具体的にする)
2)ミーティングはタスク(仕事)に変えて終わる
3)仕事の量と成果の回収のバランスを考える(とびらプロジェクトの場合は必ずしもそうではないですが、
その書類つくらなくても結果は一緒だったよね、なんてことよくあります。つくったことに満足しても仕方ないのです。。。)
+1)そして最も大事なこと
抱えきれない! とつらくなるまえに仕事をシェアする。
黄色信号を「出す」「受け止める」ことが最も大事です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後の基礎講座が終了した後は、各自が進行する幾つもの企画のグループに別れ、夕方までミーティングが自主的に行われていました。素晴らしい! 写真は、障害のある方向けのアクセサビリティーの確認のために、車椅子に乗って館内を視察している様子です。
全6回に渡る基礎講座もこれで終了しました。これから実践講座へと進んで行きます。
さー!これからが本番です。(伊藤)

 

 

カレンダー

2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

アーカイブ

カテゴリー