2014.05.10
今日は第3回基礎講座の日です。
基礎講座とは、新しいとびラーを対象とした新しいコミュニティづくりの基本を学ぶ講座です。とびラーの活動を支える基礎的な物事の考え方を参加形式で学んでいきます。
今回は76人のとびラーが集まりました。
本日のプログラムは大きく2つ。
・とびラーの活動紹介
・チームに分かれて上野公園のビビットポイントを探す
まずは新しくスタッフとして赴任した伊藤史子さんにも分かりやすく説明することを目標に、とびラーの主な活動内容などを地図やプロジェクターを使って一つずつ紹介していきます。
これから始まっていくプログラム、また新しく始まるプログラムについても、新旧とびラー同士、質問や説明を挟みながら学んでいきます。
とびラーの活動について、少しずつ理解してきました。
その後8つのチームに分かれて、とびラーの活動拠点となる上野公園を実際にとびラー自身が歩きながら「発見」&「共有」し、とびラーの活動や上野に対する理解をより深めていきます。
チーム分けのくじ。
上野公園を8つのゾーンに分けました。
チームごとにそれぞれ割り当てられたゾーンに向けて出発します。
公園内にある地図で場所を確認。
春の気持ちのよい天気でしたので、外でピクニックもしてきました。
見慣れた公園も、改めて歩いてみると新しい発見や知らなかった場所がたくさんあることに気づきます。
都美館に戻り、見つけて来た発見をブックとホワイトボードにまとめ、他のチームと共有します。
改めて、上野公園には多くの「!」スポットがあることが分かりました。
今回の基礎講座では、とびラーの活動、また活動拠点の上野についての理解を深めました。
次回の基礎講座は5月24日です!
(プロジェクトアシスタント 高橋育也)
2014.04.26
2014.04.12
今年も「とびらプロジェクト」の基礎講座がはじまりました。
今回は初回基礎講座ということもあり、1・2期とびラーに新規(3期生)のとびラーも加わって大にぎわいでした。約150人近い人数でしたので、会場は東京藝術大学の講義室を利用しました。
テーマは「とびらプロジェクトを知る・語る」です。
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講座は3つのプレゼンテーション(とびラーへの期待や、プロジェクトの抱える課題など)を講師陣が行い、その内容についてとびラーが話し合い、考え、レスポンスをするという趣向で進めらました。
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全体の司会進行は西村佳哲さん。はじめのプレゼンテーションは、森司さんと、日比野克彦さんです。
日比野さんと森さんからのプレゼンテーションではとびラーに「3年間の任期が終わったあとはどうする?」という問いかけでした。新規で入ってきたばかりのとびラーはいきなり任期終了後のことについて聞かれてびっくりしたかもしれません。しかし、終わりや、限りある時間を意識することは、プロジェクトを進める上でとても大切なこと。1期2期3期、それぞれのとびラーが交ざり合うように3人組をつくり、話し合いました。
話し合ったあとは、個々人の思いや考えたことを、葉書に書いてポストに入れます。この葉書(レスポンス)をもとに、とびらプロジェクトは進行してゆきます。
続いてのプレゼンテータは近藤さんです。近藤さんは藝大の助手として関わっていますが、昨年度の活動を振り返って、複数の組織が連携することの難しさや、コミュニケーションの大切さについてお話をしてくれました。
実感のこもった説得力のあるプレゼンテーションで、皆さん真剣に聞いていました。もちろんこの近藤さんのプレゼンテーションにも、とびラーのみんさんは葉書でレスポンスをしました。
最後は稲庭さん。稲庭さんは来年東京都美術館で開催予定の展覧会をふまえて、『キュッパのはくぶつかん』という絵本を題材に、展覧会に関するアイディアを募りました。
『キュッパのはくぶつかん』原作者のオーシル・カンスタ・ヨンセンさんも、これから何度か来日なさるとのこと。楽しみですね。
稲庭さんのプレゼンテーションが終わって、とびラーのアイディアは、「稲庭」と書かれたポストにたまってゆきました。来年の展覧会にこの箱の中のアイディアが反映される、かもしれません(笑。
最後はフリートークの時間です。みんなにこの場で伝えておきたいことや、自分が思っている大切なこと、ちょっとしたお知らせなど、スタッフもとびラーも発表したい人が発表するスタイルです。
10人以上のとびラーやスタッフがお話をしました。
基礎講座が終わったあとは、東京都美術館のアートスタディルームへ。少しお茶をしながら、進行中のいろいろな企画の話し合いをしたり、新しく入ってきた3期のみなさんと改めて自己紹介をしたりしていました。
夜は、新年度最初の懇親会です。場所は東京都美術館内のレストラン「IVORY」です。
余興でとびラーオリジナルの紙芝居も上演されました。
いよいよ、今年度のとびらプロジェクトも本格始動です。どんな展開が待ち受けているのか、とてもたのしみです。
2013.05.11
3回目の基礎講座が開催されました。講師は西村佳哲氏。テーマは「きく力について考える」です。
「とびらプロジェクト」の基礎講座は「やり方」を教える講座ではないので、来館者の前で上手にお話ができる「話し方」などの講義はありません。アート・コミュニケータ(とびラー)に必要なのは、発信力より受信力、相手の意見や気持ちを受け止めることのできる力、すなわち「きく力」だと考えています。
そこで、今回の基礎講座は「きく力」をキーワードに進められました。講師の西村さんのお話を聞くだけではく、とびラー同士でコミュニケーション取りながらの講座となりました。そして、「きく力」(受信力)の話から、プロジェクトを進めてゆく上で必要となるさまざまな心構えや予備知識の話へと講座は展開して行きました。
各々どのように西村さんの話を「きいた」のかを共有したながら講座は進められました。
コミュニケーションを取りながらの講座は、自分だけの解釈の枠を越えて、さらに深い理解へと導いてくれます。
2013.04.27
こちらのグループは上野動物園へ。久々の動物園!というとびラーもいたようです。
こちらのグループは、国立科学博物館へと向かいました。上野公園には多くの文化施設が集積しています。どの文化施設も日本を代表する素晴らしい文化施設ばかりです。そうした文化施設の持つ可能性を、これまでとは違った視点で確認する。そして、上野公園を自分のホームグラウンドにして行く。アート・コミュニケータとしての経験値を高める大事なステップです。
外の文化施設だけでなく、基点となる都美も合わせてじっくりとリサーチした後は、基礎講座の教室(都美のアートスタディルーム)に戻り、文化施設を連携させることでできる新しいアイディアについて各グループ毎に話合いが行なわれました。
今回の基礎講座は、新たに入ったとびラー2期生と1期生の混合チームで進められて行きました。じっくりと話し合ってアイディアをまとめてゆきます。
日比野さんが見てまわります。
知り合って間もないとびラーも講座を通して徐々に打ち解けてきたようです。
最後は、各ブループ毎に考えたアイディアを発表しました。
個性的なアイディアがいくつも発表されました。例えば、動物園で「迷子にならないための迷子札」が発行されているというリサーチから、美術館では「迷子になるための迷子札」をつくってはどうかなど、非常に興味深いアイディアが生まれていました。作品を通してイメージの世界へ迷い込む、そんな美術館の持つ不思議な場所の印象を上手に捉えたアイディアでした。とびラーがファシリテータになって、都美だけではなく東京国立博物館や西洋美術館に迷い込む「金曜夜のナイトツアー」なんあったら楽しそうですね(勝手な妄想です)。こうした一つ一つのアイディアに日比野さんか適切なコメントを入れて行きます。「んーー25点(笑)」という厳しい突っ込みもありましたが、和やかな雰囲気で講座が進められて行きました。
2013.04.13
H25年度第一回目の基礎講座は「とびらプロジェクト」で活動を行なうためのガイダンスとなりました。スタッフの紹介をさせて頂いた後に、東京都美術館アート・コミュニケーション係長の稲庭学芸員より東京都美術館(以下:都美)の歴史やアート・コミュニケーション事業の目指すものなどのお話がありました。続いて僕、伊藤達矢(東京藝術大学特任助教/とびプロジェクトマネージャ)から、東京藝術大学の歴史と「とびらプロジェクト」の概要についてお話をさせて頂きました。
午前の部の最後は、東京藝術大学特任助手でとびらプロジェクトコーディネータの近藤美智子さんより今後の具体的なスケジュールや活動する上でのルールなどについてお話がありました。
午後は継続して活動しているとびラーがH24年10月~H25年3月までの活動の報告をしました。イベントとして公表されている「紙芝居プロジェクト」や「スケッチボードでGO!!」、また都美内にて活動を展開する「建築マッププロジェクト」館内情報紙「とびリア」、美術情報室の書籍を特別展と合わせて紹介する「ライぶらり」の発行経過などなど、たくさんの「とびラボ」から生まれた活動の報告がありました。
熱のこもったプレゼンで、新しく入ってきた55名のとびラーにも分かり易くこれまでの活動を紹介できたのではないかと思います。
とびラーが昨年度つくったさまざま印刷物も配布されました。
新規とびラーのみなさんは初回にもかかわらず、相当量の情報に少しびっくりされたかもしれません。。。でも、まずは基礎講座からゆっくりと入って行って頂ければと思います。
とびラーの活動紹介の後は、新しいとびラーも継続したとびラーも自己紹介を兼ねて前後左右の席4~5人でとびラーのプレゼンについての感想を共有する時間となりました。