2014.07.28
まなざしを共有すること(信頼・対話・共感)ができる場をデザインすること
東京都美術館の学芸員の稲庭さんから「鑑賞ってなんだろう」を入り口として、主体的に自分自身の学びの環境をつくっていってほしいとのお話がありました。
Thomas Campbell(米メトロポリタン美術館館長)TEDのスピーチを鑑賞して、それぞれ重要だと思うことをメモしたり、グループでの話し合いをしました。
それから、学校との鑑賞体験の流れの例を見ながら、「知識を教えるのではなく、こどもたちが自分たちの目で、直感を信じて作品をみることができる環境を作ることを大切にしていること」などの話を聞いたり、今後の講座についての説明を受けました。
講師の三ツ木さん登場です。
はじめに、イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館のVTS鑑賞の映像を見せていただきました。
「VTS(Visual Thinking Strategies)を学ぶことを通して、鑑賞の場をデザインする基礎体力をつくることを、とびらーと一緒に学んでいきたい。」そんな話を伺った1日目でした。
次の講座が楽しみです。
2014.07.27
アクセス実践講座の第2回目です。今日の講座では、お二人の講師をお招きし、お話を伺います。
林建太さん(視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ 代表)
林さんが代表されている「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」についてのお話を伺います。林さんがなぜ、視覚に障害のある方々と鑑賞をしようと思ったのか、その原点や鑑賞中(活動中)に交わされる言葉などについても話しが及びます。
2014年3月には、とびラーによる「視覚に障害のある方々との鑑賞プログラム『トーク∞トーク』」の実施に向けても、林さんたちにご協力頂きました。(東京都美術館で行なわれている「障害のある方のための特別鑑賞会」内において実施)その時のわたしたち自身の活動についても振り返ります。
杉山貴洋先生(白梅学園大学子ども学部准教授)
こどもの表現についてのお話の後、実際に手を動かす活動も行いました。「芸術の原型に近づこう!」という杉山先生の呼びかけの下、筆と墨汁で自分の目の前に座っている人の自画像を描きます。左手だけで描く、一筆書きで描く、画面を見ないで描く…、様々なルールをかせられて描く絵。少しずつ絵がのびやかに変化していきます。絵を見る時間よりも、目の前の対象をじっくり見る時間をもつこと。相手を感じて描きます。
実際に自分の手を動かすワーク。頭で理解したことが、身体と結びついたとても楽しい時間でした。
(東京芸術大学美術学部特任助手:近藤美智子)
2014.07.19
7月の建築ツアーの様子です。
途中小雨に見舞われながらも、各コースは屋外を含めいろいろな見どころを巡りました。
正面エントランスで呼び込みを行っています。
事前に情報を見てご来観頂いた方はもちろん、当日の呼び込みで興味を持って下さる方もいらっしゃいます。
こちらは岸川さんの「建築のひみつ、彫刻のなぞ」コース。屋外彫刻を巡りながら建築もしっかり見て回ります。
小林さんの「まるごとアート!とびかん建築を楽しもう♪」コースです。都美のアイコンのひとつ門を入ってすぐの大きな銀の丸いボールについて、資料を片手にお話しています。
一方で、屋外に出るタイミングに小雨が降ってしまったチームは、屋根のあるところから外観を見渡してみます。
こちらは小野寺さんの「ぶらっとトビカンさんぽ」コース。螺旋階段の下から上を見上げています。何が見えるのでしょう?
建築ツアー、次回は9月20日(土)に実施します!
(とびらプロジェクトアシスタント 大谷郁)
2014.07.06
4月から6月に開催されていた「基礎講座」が無事終わり、とびラー対象の3つの「実践講座」が始まりました。
今日は、そのひとつ。アクセス実践講座の初回日です。アクセス実践講座の目標は「障害のある人も、介護や介助が必要な人も、小さなこどもたちも、そしてそのご家族も、誰もが何のためらいもなく文化資源に出会える環境を目指して、様々な対応や状況への理解を深める」ことです。
今日の講座では、東京都美術館アート・コミュニケーション事業の担当学芸員である稲庭彩和子さんから、初回ガイダンスが行なわれました。稲庭さんご自身が働いていた神奈川県立近代美術館と養護学校が連携して行なった「音でつながる私とアフリカ 」の活動のお話、そして海外の博物館などで行なわれている認知症の方へのプログラムなど、他館で行なわれている様々な取り組みを学びます。
その後、白梅学園大学子ども学部准教授である杉山貴洋先生から、「障がいのある子どものためのWS」についてお話して頂きました。とびらプロジェクトで活動するとびラーは「Museum Start あいうえの」で実施しているこども向けプログラムにて、こどもたちの冒険の仲間としても活動しています。昨年度活動したプログラムのひとつ、障害のあるこどもたちを含むすべてのこどもたちのためのプログラム「のびのびゆったりワークショップ」を振り返り、今年度に向けて、意識を高めていきます。
昨年度の映像を見ながら、顔がほころぶとびラーたち。今年度もたくさんのこどもたちに会えることが今から楽しみです。
(東京芸術大学美術学部特任助手:近藤美智子)
2014.07.05
平成26年度のキックオフ・プログラムです。
「あいうえのものがたり」と題したこのプログラムでは、上野のミュージアムがこどもたちにとって馴染みある存在になることを願い、また、ミュージアムの楽しみ方を学ぶことを目指します。5月〜7月にかけて全4回行われ、毎回異なる「冒険の行き先」を設定しています。
各回の様子は下記でご覧頂けます。
(「Museum Start あいうえの」ブログに移動します。)