東京都美術館× 東京藝術大学 「とびらプロジェクト」

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対話による鑑賞の実践と記録について VTS実践

今回の「スークールマンデー(対話を通した作品鑑賞)」実践講座のテーマは「対話による鑑賞の実践と記録について VTS実践」です。ついにVTS(ビジュアル・シンキング・ストラテジー)の実践に入ります。今日は午前・午後と通しての実践講座、気合いが入ります。講師はNPO法人芸術資源開発機構のアートプランナーである三ツ木紀英さんです。

 

はじめに、VTSを再度おさらいする意味も込めてDVD「Thinking through Art 」(イザベラ・スチュアート・ガードナー美術館)を鑑賞しました。

 

続いて講師の三ツ木さんから、VTSを行なう上で必要な「3質問&7要素」についてお話を頂きました。ここで午前の部終了。

 

午後は二組に別れてVTSの実践に入りました。とびラー候補生(以下:とびコー)のみなさんは、これまで何度となくVTSを見てきましたが、ファシリテータとして実践するのは今回がはじめてとなります。ちなみに、VTSの実践では、たんにファシリテータの練習を行なうだけでなく、1)ファシリテータ役、2)講師役、3)記録役と、必ず1回のVTSに3つの役割を分担することになっています。VTSが終了したあと、2)の講師役は、

「(ファシリテータに)実践してみてどうでしかた?学んだことは何ですか?」

「(鑑賞者に)〇〇さんのファシリテーションで、いいなと思った事はなんですか?」
「(全員に)何か驚いたこと予想外だったことはありますか?」
「(鑑賞グループに)〇〇さんに何か質問はありますか?」
「(ファシリテータに)これから取り組みたい課題はなんですか?どうしたら達成されると思いますか?」
などの質問を投げかけます。
こうしたやり取りを、VTSに参加したメンバー全員で共有し、さらに3)記録役がそこでの会話を記録することになっています。また、VTSの様子は全て音声録音がされており、後で、自分のファシリテートが適切であったかを確認することができます。

 

 

一通りの流れを終えたおころで、三ツ木さんか学芸員の河野さんからコメントを頂きました。1)ファシリテータ役、2)講師役、3)記録役を配置したVTSの練習は実践講座以外でもとびコーさんたちが自主的に集まってVTSの練習をすることのできる仕組みです。
これからの上達が楽しみです。
(とびらプロジェクトマネージャ 伊藤 達矢)

2012.11.05

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